2019年09月26日

高機能自閉症の長男が「普通以上」に成長するまで。(その8)中学2年…「通級」は、とても役に立ちました。(前編)

高機能自閉症の長男が「普通以上」に成長するまで。(その7)中学1年の時の長男、問題噴出。 より、続いています。

まずは、本日の一枚です。
朝の、公園にて。朝晩は、空気が涼しくなってきましたね。
IMG_7995_1.JPG

さて、本題です!

中1の時は、問題行動が多くて大変だった長男ですが、中2になったら、少し落ち着いて学校に行けるようになりました。
中学では毎年クラス替えがあるのですが、仲の悪かった子とは一緒にならないように配慮してもらえたのかもしれません。

1学期の通知表にはこう書いてあります。
【学校から】
1年生の頃と比べ、気持ちに余裕もあらわれ、落ち着いた学校生活を過ごすことができました。ただ、週初めに休日の疲れから、学校を休んでしまうことが何度かありました。2学期以降、休日の過ごし方など工夫してみましょう。
生活面では、委員会活動で特に頑張りがみられました。また、学習面でも、5教科を中心によくできています。この調子でがんばりつつ、夏休みを利用して苦手な教科の復習を行っておくとよいでしょう。

【家庭から】
2年になってから、行きたくないという日が減り、それなりに平静に過ごせていたようです。定期テストも以前より良くなったので、この調子で過ごしてほしいです。

そして…たしか1年の終わりの頃だったと思いますが、療育センターの訓練の先生から
「”通級”に行ってはどうか」
と勧められました。

通級とはなにか、ご存じない方のために説明しますと…。
就学相談や就学時健診では問題ないと判断されたり、保護者の意志で通常の学級を選んだ子が、通常学級に在籍したまま、特別支援教育を受けることができる場を「通級学級」、そこに通うことを「通級」といいます。
通常の学級に入ったものの、上手く適応できない子が、その対象です。適応できないのは発達障害が原因のことが多いですが、必ずしも発達障害の診断を受ける必要はないようです。
在籍校に特別支援学級がない場合は、学区内の近隣校に「通級」します。

当市の場合は、特別支援教育を行っているのは
「知的障害学級」
「自閉症・情緒障害学級」
「情緒障害等通級指導学級」

の3種類の通級学級がありますが、「自閉症・情緒障害学級」「情緒障害等通級指導学級」は固定級(常にそこに通う)です。
長男が勧められたのは「情緒障害等通級指導学級」でした。

これは、入りたいといえばすぐに入れるわけではなく…申し込みをしてから実際に通うまでに、半年くらいかかります。
申し込みをすれば必ず行けるわけでもなく、「判定会議」というのがあって、本当に通う必要があるのかどうかを判断されます。
当市の場合は、前年度の2学期頃に申し込んでいれば1学期から、4月に申し込んだ場合は2学期からスタートします。

実は、うちの娘も今、あまり学校になじめてなくて…、通級に入れようと思って相談しているのですけど(^^;
それで知ったのですが、在籍校において、先生たちがそれなりの改善努力をして、それでも適応できない、という場合に許可が下りるものらしくて…、娘の場合は問題が出てきてからそんなに日も経っていないので、まだ先生たちに相談をしたばかりなのです。これから、スクールカウンセラーや担任の先生がいろいろ動いてくれるようなのですけど…。

長男の場合は、1年生の1年間、先生たちも努力してくれたという経緯があったので、わりとすんなり通級の許可は下りたようです。

正直私は、通級を勧められた時は「え〜、そんなの必要かな?」と思ったのです。
その時は、通級が実際にどういうことをやっているのかもよく知らなかったのですが…

正直なところ、私の中では通級って「知的障害がある子が来る場所」みたいなイメージがあったのです。(それは私の誤解だったのですが)
長男は知的な面では遅れはないですし、周囲と上手くいっていないとはいっても、そんなに非社交的なわけでもなく、性格も大人びた感じだったので、そういう学級の中で合うのかな?とか…、あんまり期待はしていなかったんですよね。

※長男の行っていた「情緒障害等通級指導学級」は知的な障害がなくて、コミュニケーション障害がある子が来るものなので、誤解なきようお願いいたします。(私も誤解してたのですけど)

というわけで…、長男は2年の2学期から、通級に通うことになりました。

通い方は何パターンかあるのですが、通常は毎週、決められた曜日だけ「通級」に行き、残りの日はもともとの在籍校で過ごします。
在籍校で行事などがある場合は、そちらを優先されます。

ただ、毎週同じ曜日に在籍校を抜けると、同じ授業だけ受けられなくなってしまうので…、その教科についてのフォローが必要なのですが、長男の場合は、そのあたりはビミョーにカバーできてなくて、その教科は成績が悪かったりもしました。
このあたりはもうちょっと在籍校でもフォローしてほしかったですね。


結論から言うと、この「通級」は、ものすごく役に立ちました。

長男の精神的成長の時期とちょうどマッチしていたからというのもあるのでしょうけど…、
通級の先生たちのスキルも、子供たちに対する姿勢も、情熱も素晴らしく、かなりいろんな面でのフォローをしてもらえました。
長男を主に見てくれたのは、若い女性のNJ先生という方でしたが…NJ先生なくして、今の長男はいない、と言ってもいいかと思います。長男は今でも毎年年賀状を出していますよ。


で…、通級って実際、何をやっているのか?と言いますと…
私は長男の通った教室しか知らないので、そこの話なのですが…。

まず、一クラスの人数は、数名程度です。多くても10名くらいですね。
その年の在籍状況にもよるようですが、各学年をミックスしたクラスになっていることが多いようです。


授業内容としては…

まずは「朝の脳活」「朝の会」があります。朝の会は、生徒が交代で、司会を務めるそうです。
こういう学級に来るような子は、人前で司会をやるのは苦手な子が多いのですが、少人数でそういう事に慣れさせるのが目的です。


それから「運動」の授業です。
これはいわゆる「体育」なのですけど…発達障害の子は運動が不器用な子が多く、体育が苦手だという子がけっこういるからなのでしょう。

普通、学校の体育の授業というのは、体育の先生ひとりで、クラスの何十人かの生徒を見るわけなので…あまり細かい個別指導はありませんよね。運動が苦手な子はついていけなくて、疎外感を感じることも多いかと思います。

私が先日、見学したのは、バスケの授業だったのですが…、
メインで教える先生がひとり、フォローする先生が一人。
生徒は男子3人でした。1年、2年、3年の子がそれぞれいたようです。
まずは、ストレッチからはじめます。

そして次は実際にボールを使って、ドリブルの仕方から丁寧に教えて、それを反復して何度もやらせます。
手首の使い方、右手から左手へのボールの移動の仕方、歩きながら、走りながら、など、いろんなパターンでやらせます。

それができたら、今度はパスの練習です。
生徒は3人だったので、2人がパスをしあって、1人がそれからボールを奪う役割です。
パスをする場合、ボールを持っている子は3歩しか動けないので、ボールを受ける側が素早く移動する必要があること。そして、ボールを投げたらすぐ、次にパスを受けられる場所に移動すること、などを丁寧に教えます。
ボールを奪う側の子は、ボールを持っている人にできるだけ近づいて、妨害をするのが効果があるということも教えていました。

そしてシュート。
ゴールの向きに「しっかり膝を向けて」ボールを投げるように教えて、落ちてきたボールを素早くキャッチして、またシュート、というのを何度もやらせていました。

最初は全然パスができていなかった生徒たちが、わずか1時間の授業で、みるみるうちに上達していくのが見てとれて
「凄いな。こうやって教えれば、運動が苦手な子でもできるようになるんだ」
と、感心しました。
これだけできるようになれば、在籍級の体育でもそれなりについていけるようになるだろうな、と思いました。


そして「運動が苦手」「周囲とのコミュニケーションが苦手」な子たちの、大きな難関である「体育祭」というイベントについても…体育祭の前には、実際に学校の競技でやるような内容(ムカデ競争とか、大縄跳びとか)を練習するそうです。
クラスや学年での全体練習では、なかなか細かいコツなんて教えてもらえませんからね。
「自分がクラスの足を引っ張っている」
というのは、非常に嫌なことでしょうから…、この授業は、通級の生徒たちに非常に好評なんだそうですよ。

長男も運動が苦手なタイプだったのですが、通級の指導のおかげで「運動=苦手感」がだいぶ減って、コンプレックスが薄まったようでしたよね。


通級の話、まだだいぶ長くなりそうなので…
次に、続きます!

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posted by はなずきん at 10:37 | Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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