2009年08月24日

娘と「崖の上のポニョ」

以前にも書きましたが、私は宮崎駿の作品は「面白いし、よく出来ている(ものもある)」と思っていますが別にファンというわけではありません。
昔の作品(トトロやラピュタ、カリオストロの城やもっと古い作品)は完成度は高いものが多いと思いますが、最近はストーリーの収拾がついていないものが多く、一度見たっきり(つまり2度見る気にならない)のものばかりでした。

「崖の上のポニョ」も「人面魚のポニョと男の子の話」というあらすじを聞きかじって「なんだそりゃ?人面魚??あんまりかわいくないなあ」と思って映画館に見に行く気には全くなれず、DVDになってからもさして興味はなかったのです。
が、DVDの広告のポニョの絵を見た娘(2歳)が「これ、なに?」と聞くので「ポニョっていうお話だよ」と説明したら「ポニョ、見たい!」と主張するので、まあ一度くらいは見てもいいか、とDVDを借りてきました。

すると娘がずっぽりはまってしまいました。
毎日「ポニョ、見る!見たい!」と主張するので仕方なくDVDを買いました…。
ほぼ毎日見てるだけあって登場人物の台詞もけっこう覚えています。
まあ、確かに2歳の女の子の心をとらえる要素がある作品だとは思います。

世間の評は「酷評」と「素晴らしい」に2分されているようですが、私にとっては「いいところもあるけど、ダメなところも一杯」という感じです。
娘が見るので一緒に見ていますが、自分からはまず見ないでしょう。
全体のストーリーの収拾が全くついてない、登場人物の行動の理由が全くわからない、のは最近の作品と同じだと思いました。
ラストシーンは「はあ!?それで終わりなの?」という感じでしたし…。
名監督も年には勝てないのか…と感じます。

アニメーションとしての絵や動きの良さ、そしてポニョと宗介の描き方はいいと思います。少なくとも、幼い子供や子供を持つ親には訴えるものがあるかと。
でも、周囲の大人のキャラクターが私にとっては全部ダメです(笑)。

まずリサというキャラクター、性格のバランスが取れていなくて好感が持てません。
親を名前で呼ばせているところがまずイヤだし(目上の人を呼び捨てにするのを良しとするのは私にとっては論外です)妙にカリカリしているし。
だからポニョという未知の存在に対して「おおらかに受け入れている」というよりは「ほとんど関心がないのでは」としか思えないのです。
普通の大人がポニョを見た最初の台詞が「かわいいじゃない」というのは現実的にはあり得ないですよね、なんたって人面魚ですから(笑)。例えカワイイ生物であっても、まずびっくりするはずでしょう。かといって「おとぎ話だから」と割り切るには、リサの人物像は妙に現代的で現実的すぎます。
行動も潔いというよりは行き当たりばったり。
なぜあの嵐の中、戻るなと止められているのに家に帰る必要がどこにあるのか?そして大変な思いをして家に帰ったのに、どうして幼い宗介(とポニョ)を残して老人ホームに戻るのか?家に帰るのを止められた時点で老人ホームに戻ればいいのに、と思ったのは私だけでしょうか。
「この家は灯台だから」って単に電気つけて行けばいいだけなんじゃ…。
ここらへんはリサの人物像、というよりは「やりたいシーンに合わせて話を作ってしまった」のでしょうけれども。

そして声が聞くに耐えない「フジモト」。
最初は所ジョージがキャストだとは知らずに見たのですが、棒読みだし、滑舌が悪すぎて何言ってるんだか聞き取れません。
娘のおかげで何十回も見直したので(笑)最近やっと言ってることがわかってきましたが…最初見た時は何が目的で何をしてるキャラなんだか、さっぱりわかりませんでした。
宮崎さんの声優嫌いは知ってますが、それにしてもこの人選はなかろうと思います。
ポニョや宗介の声はまあいいと思うんですけどねえ。

老人ホームのおばあさん達も何のためにいるのかよくわからないし…。
もっと何のためにいるのかわからないのが宗介のお父さん。
リサや宗介との関係性を出すためにいるだけ?キャラとして全然立ってないです。
別にイヤな印象は受けないのですが、いてもいなくてもたいして変わらない気が。

ポニョの主題歌(ポーニョポニョポニョさかなの子、というアレです)は、あまりにはやっていたので(小学校でも教えてるし!)作品を見るまでは「なんだか媚びてて(受けを狙ってて)ヤな歌だなあ」と思ってました。
が、実際に見てみた後には「作品世界をそのまま表わしていてよくできてるかも」と思いました。娘は歌詞の意味はあんまりわかってないはずですが、喜んで歌っています。

ポニョというキャラも、最初の印象だと「人面魚!コワイ!」という感じでしたが、何度も見ていると「おさかなポニョ」もけっこう可愛く見えてきました。でも、やっぱり「半魚人状態」の目が離れたポニョは可愛くない〜(笑)。

ストーリーの矛盾点はありすぎてきりがありませんが、私はポニョが海水にも真水にも平気でいられるのはどうにも気になってしょうがありませんでした(笑)。見た目は金魚(と作品紹介で書いてました)なのに海にいるし…。
このあたりは、宮崎さんが作品を作ってから矛盾に気がついたらしいですが(気がつくのが遅いのではないだろうか)。
ポニョは魔法が使えるし普通の生物じゃないから!と言ってしまえばそれまでですが、だったら水もなくてもいいのでは…。
あと話の冒頭でポニョが初めて出てくるシーンで、妹達がポニョのことを「ポニョ〜」って呼んでるんですよねえ。この時点ではまだ名前が「ブリュンヒルデ」のはずなんですが…。


「崖の上のポニョ」は大人の私から見ると「なんかイマイチ〜」な作品ですが、これが大好きな娘の気持ちはわかる気がします。ちなみに、息子ふたりは「もう飽きた。あんまり面白くない〜」と言いながらけっこう見ています。やはり子供をひきつけるエッセンスはあるのでしょう。

娘は水遊びが大好きで、魚のおもちゃを大事そうにバケツに入れて遊んでいたので、つい「ポニョの水遊びおもちゃ」を買ってしまいました。
内容のわりにちょっとお高い気はしますが、ポニョが水鉄砲なのが気が効いているし、クラゲがついてるのもいいですね。フィギュアとしてよく出来てます。(ただ、ポニョのお腹の塗装は曲げているうちに割れてきてしまいましたが…)
娘は水遊びの時も、お風呂の時も、そうでない時も大事そうにバケツにポニョを入れて持ち歩いています。これは買ってあげてよかったかな。

あまりにポニョばかり娘が見たがるので、いい加減(私が)飽きてきて「となりのトトロ」を見せてみたのですが、こちらも娘は気に入ったようです。
もともとトトロが好きな息子達もひさしぶりにトトロを見て、新たな発見があったようでした。

というわけで、9月に「ジブリ美術館」に行くことにしました。長男が3歳の時に一度行って、また行きたいと思いつつも機会がなかったのですが、今はまさに行くべきタイミングでしょう。
ネコバスに娘が大喜びする姿(そして、時間が終わりと言った時に「いやだ〜」と大騒ぎする姿)が今から目に浮かびます(笑)。

ジブリ作品はトトロとポニョしか知らない息子達には「ラピュタ」と「ナウシカ」を予習させておこうと思います。小さい頃見せた時は反応がいまいちだったのですが、そろそろ面白いと感じる年頃でしょう。長男は「ラピュタ」と「紅の豚」は以前よく見ていたのですが、最近全く見てなかったので忘れているようです。
ちなみに、それ以外のジブリ作品は私はどうでもいいと思っているので見せません(笑)。
posted by はなずきん at 02:26 | Comment(0) | ノンジャンル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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