2005年09月25日

我が家の新しいペットを紹介します

先週の水曜日、私の家に義母が遊びに来ました。
料理上手(ホントにうまい!私はプロ以外でこれ以上料理の上手い人は見たことがありません)の義母は、ときどき孫のお弁当のおかずを一杯作って持ってきてくれるのですが、その時、新しいペットを一緒に持ってきてくれました。
義母の家で大事にされているペットの「おすそわけ」をいただいたというところです。

そして彼はその日から我が家の一員となったわけですが…。
さて、このペットとはなんでしょう?
みなさん考えてみてください。

(ヒントその1)
昔はあちこちの家にいたようですが、最近はあまり見ないですね。
(ヒントその2)
年配の主婦がいる家で飼っていることが多いようです。
(ヒントその3)
手をかけてあげるととてもいい子に育つのですが、少し愛情をかけるのを忘れるとすぐへそを曲げます。けっこう手間がかかります。
(ヒントその4)
世話を忘れるとイヤなにおいが出ます。


ほとんどの人はなんのこっちゃ?と思われたことでしょう。
では最後のヒント。

(ヒントその5)
そのペットは目には見えません…。プランクトンじゃないですよ!(笑)



さて、正解は…


「ぬか床」

でした。お漬物を漬ける、あのぬか床です。

”そりゃペットじゃないだろ!”

と突っ込みをいれたくなったアナタ。
ぬか床は生き物なんですよ!正確に言うと
「ぬか床に繁殖している乳酸菌および他の有用菌」
が正解、というべきだったでしょうか。

”そんなことはわかってるけど、でもペットじゃないだろ!”

いや、でもペットととてもよく似ているんです。私も世話をするまではよくわかりませんでしたが…。
ちなみに私の実家ではたぶん、ぬか漬けは作ってなかったような気がします…。少なくとも私が大きくなってからは見なかったなあ。


私が今まで、ぬか床に持っているイメージというのはこんなものでした。

「一日一回はかきまぜないといけない」
「野菜を漬け込んだら数日は漬けて置く」


それ以上のイメージはほとんどなかったんです。
というか、このイメージははっきりいって、間違っていました。

その通りに世話したら…というか、まずぬか床をもらった翌日(ほぼ一日後です)にぬか床を混ぜようとタッパーのフタを開けてびっくり。
表面に白いものがふわふわと…これってカビ?

それを聞いた主人が
「ぬか床ってそんなに簡単にカビ生えるの?違うものなんじゃないの?」
と言うので、またそれを混ぜ込んでしまいました…。
あとでわかったことですが、これは酵母が過剰に発酵したもので、「産膜酵母」というのだそうです。もともとヌカ床の中にいるもので、適切な量なら問題はないようですが、白く見えるような状態はあまりよくないらしいです。
これは取り除いたほうがよかったらしい…。

そしてさらに翌日の朝、漬かっていたきゅうりを取り出して食べてびっくり。
辛くてそのままでは食べられたものではありません。

義母はまだ漬けたばかりと言っていたので、てっきり2日くらいは入れておいていいものかと勝手に思っていたのですが、これも後から調べたことによると、きゅうりは半日で漬かるのだそうです。(漬かりにくい大根でも一日で漬かります)
ちなみに漬かりすぎてしまった漬物は、水につけて塩気を抜き、しょうが汁をかけて食べるといいそうです。


この時点で、ぬか床の香りがなんか変な感じになってきていました。なんというか、すっぱいうえに生ゴミくさいのです。
大根を漬けてみたのですが、すっぱいし妙なにおいがします。(でも食べましたけど)
そこでネットでいろいろ調べてみたところ、私のしていた「お世話」にはいろいろ問題があったことがわかりました。

まず、私はタッパーにぬか床を入れてフタを閉めて保管していました。
そもそもこれがいけなかったんですね。ぬかのにおいが漂うのが気になったのでフタをしていたのですが、密閉状態だと適切な発酵がうまく進まないようなんです。
そこでフタをするのはやめ、ぬれブキンをかぶせるだけにしました。
(なおフタを全くしないと虫がつくらしいです)

置いていた場所は台所の棚の上です。
このぬか床をもらった時点では、最高気温は25度程度とそんなに暑かったわけではないのですが、ぬか床を管理する温度としてはやや高めだったようです。
このくらいの気温だと、一日2回かき混ぜてもカビが出てしまっていました。気温が高い時期は涼しい場所に保管するか、かなりこまめにかき混ぜないといけないようです。

さて、この生ゴミくさくなってしまったぬか床ですが…
きちんと手当てをして回復させるべく私の奮闘が始まりました。


もともと私は発酵食品が好きで、もちろんぬか漬けも好きなんです。でも漬物は買うと高い!ので、家で食べることはあまりありませんでした。でも、家で作れるのなら経済的だしフレッシュなものが食べられます。
自分でぬか床を作る根性はありませんでしたが、せっかくもらった良いぬか床を廃棄するのはあまりにもしのびない。ここであきらめてたまるか!

まずは野菜を漬け込むのは中止です。
そしてこうなった時に効果のあるもの、というものを入れてみました。
塩、唐辛子(どちらも雑菌の繁殖を防ぐ)、卵のカラをくだいたもの(カルシウムが過剰発酵を抑えるそうです)。ときどき新たな「エサ」として足しヌカを入れました。

そしてこれでもか、というくらいこまめにかき混ぜました。よくかき混ぜることによって発酵が適切に進むんだそうです。台所に立つたび、つまり日に5回くらいは混ぜたのではないでしょうか。
ヌカのにおいが嫌い(もちろんヌカ漬けも食べません)というダンナや長男からは、ぬかをかき混ぜるたびに「臭い!」と苦情が出ましたが、この際そんなことは聞いていられません(笑)。(ちなみに次男はヌカ漬けが好きなようです。私に似たのかな。)

生ゴミくさかったヌカも、3日くらいこの「お世話」を続けていたら、だんだん香ばしいにおいに変わってきました。最初のうちはどの状態が「いいにおい」なのかわからなかったんですが…毎日かいでいるうちになんとなくわかるようになってきました。


そして今日はネットで「ヌカ床の手当てにはこれがいい」という評判があった「ぬかみそからし」(市販品、カラシと山椒、陳皮、卵殻、唐辛子が入っています。ここで紹介した以外の他社商品もあるようです)を買ってきて投入しました。
雑菌の繁殖を抑え、風味をよくするというものなんだそうです。

さてこれできゅうりを漬けてみたところ…ばっちりです!
酸味も塩味もちょうどよく、これぞぬか漬け!というものができました。


しかしネットで調べると、ぬかのお世話をしている人というのはけっこうたくさんいるのですね。そしていろいろと裏技があることあること…。カスピ海ヨーグルトを入れるとか、キムチの汁を入れるとか。ちょっと試してみたいです。
昔は口コミでしか交換できなかったこういう情報がネットで調べることができるんですから、便利な世の中になったものです。

正直なところ、ぬか床のカビを最初に見た時には「私はぬか床の管理は挫折しそうだ…」と思っていたのですが、心をこめてお世話をしているうちに情が移ってしまい(笑)、だんだん「ぬか床君」がかわいくなってきました…。
かき混ぜるときには、声にこそ出さないものの
「よしよし、かわいがってあげるからちゃんと発酵しておいしいお漬物を作ってね!」
というような気分になるのです(笑)。

手のかかる子ほどかわいい、というのはこういうことでしょうかねえ。
しかし本当に、下手なペットや植物より手がかかりますねえ、この子は。
いつまでかわいがれるかわかりませんが(笑)、しばらくの間はこれでいろいろ漬けてみようと思っています。

posted by はなずきん at 21:39 | Comment(0) | ノンジャンル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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