元祖七合目で主人と分かれ、一人で「御殿場ルート」にある「赤岩八号館」へと向かいます。
とりあえずの目標は、富士宮ルートの次の山小屋、八合目の「池田館」です。
元祖七合目を出発したのが12時頃。ここから上は、これまでのザレ道(砂利)ではなく、ゴツゴツした岩場になりました。
さっきまで横に見えていた宝永山が、下のほうに見えています。だいぶ、登ってきたようです。
元祖七合目までの道は、ちょっと登りづらいと感じていましたが…この岩場は、むしろ足が進むようになりました。
もう3000メートルを超えただけはあって、息はちょっと上りやすいのですが…
「私、このくらいなら全然行けるわ〜」
と思いながら、ずんずんと登っていきました。
ほんと、なんでかすごく楽しいんですけど〜。
そりゃ多少は大変なんですけど、全く、辛いと感じないのです。
これは、富士山大好きパワーのおかげでしょうか(笑)
「今、かかり稽古と切り返しをやりなさい」
と言われてもできそうだな…
と思うくらいの余裕がありました(笑)
体力的にも、脚力的にも、昨年よりだいぶアップしていたせいもあるでしょうし…
大好きな富士山に来ているから、相当、気分も上がっていたのでしょうね(笑)。
それでも時々、なんとなく足が進まなくなってきたな〜と思った時は、たぶんちょっと酸欠状態だと思われました。
そんなときは立ち止まって、「酸素を取り込む呼吸」を大きく数回したら元気になったのです。
「フッ!」(少し口をすぼませるような)という感じで勢いよく息を吐いてから、肺を膨らますように息を吸う…というのを、3秒くらいのサイクルで繰り返す、というものです。
この呼吸法、「ミウラドルフィンズ」の「富士山テスト」で教わったものなのですが…今回はこれがすごく、役に立ちました!
→高山病が心配な人にお勧め「富士山テスト」。夫婦で受けてきました!(前編)
この呼吸法を実践したおかげなのか、心肺能力が上がったからなのか、今回は高山病らしい症状はほぼ出ませんでした。
あと、水分をこまめに摂るのも高山病予防にいいので、それも心がけていました。
私にとっては、一番高山病になるリスクの高い山小屋が、今回はすいていたこともあり、寝たことで症状が悪化することもほぼありませんでした。ただ、山小屋での眠りは2日間ともちょっと浅くて、すごくよく寝られたわけではなかったのですが。
そして、12時40分には、八合目の「池田館」(3250m)に到着しました。ほぼ標準タイムのいいペースで登って来ましたよ!
ここで、水分補給などの休憩をして…私が池田館を出たのは13時頃のことでした。
ここからは、富士宮ルートを外れて…御殿場ルートへと向かうトラバース道に向かいます。
それは公式な登山道ではないので、地図には載っていないし、案内板なども出ていません。
池田館のトイレの横に、それらしき道があるので行ってみたら…
何か、土砂を積んだりする作業をしている人たちがいました。
この道、あまり通るのを推奨されていないような雰囲気なので、ここで作業していた人たちにいちおう
「これが、御殿場ルートへの道ですよね?通ってもいいのですか?」
と、言ってみたところ…
「通ってもいいですけど、危ない道なので推奨はしないですよ。
あくまでも、自己責任でお願いします」
と、言われました。
「危ない道」と言われたので、何か、狭いとか崩れるとかあるのか…、と思ったのですが、道としてはほぼ平坦で、普通の砂っぽい地面だったので、非常に楽に歩ける道でした。
いったい何が危ないのか?と思ったのですが、主人にそう言ったところ
「周囲に柵もなにもないので、落石が起きた時のリスクが高いよ、あそこは」
だそうで。まあ、そう言われてみればそうかもしれません。
ここは公式の登山道ではないので、案内板やガイドロープなどは、ほぼ設置されていないのですが…
目的地の赤岩八合館への案内看板はちゃんと出ていて、助かりました。
宝永山が、だいぶ下のほう見えるようになりました。
そして、13時半頃、御殿場ルートの赤岩八合館に到着しました!
出発してから約5時間半で、ここまで登れました。主人を待っていなかったら、あと1時間くらい短縮できそうでした。
休憩時間を抜かしたら、ほぼ標準タイムでここまで来られたことになります。
この日は雲は多かったですが、雨はぽつぽつ降った程度で、雨具を着るほどではありませんでした。
(私が山小屋に入ってから、雨が降っていたようですが…)
↓宿泊料やメニューが載っています。
この「赤岩館」はとても親切な山小屋でしたが…
お菓子の類を全く売っていないのと、朝食をお弁当対応(持ち歩き用)にはしてもらえないので、そこは注意が必要です。
バイオトイレは2個室しかないのが難点ですが(男性の小用は別にあります)キレイでしたよ。登山客は1回300円払いますが、宿泊客は無料で使えます。
15時頃到着の予定だったので、思ったより早く目的地について、ほっとしました。
(つづく!)
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