そして、二日目は試合をしながらの審判講習会でした。
くじびきで試合の対戦相手を決めるのですが、私の初戦の相手はいきなり当会のSZ先生(六段)ですよ。
前回もこの合宿の試合で優勝していたSZ先生は、結論から言うと今回も優勝したのですが…
そんな強い相手に、私はいったい何をやればいいんだろう??と悩みます…。
いつもだったら、戦法に悩んだ時にはたいていSZ先生にアドバイスをもらうのですが、今回は対戦相手なので、アドバイスをもらってもしょうがないし(笑)
とりあえず気合いは入れよう、相手の動きを良く見よう、瞬殺だけはされないようにしよう、とだけ考えて、ちょびっとは粘りましたが…
まあ、負けますよね(^_^.)
見事な面を2本もらってしまいました。
試合後に、K会の重鎮、IT先生に
「ああいう、実力差がはっきりしているような相手の時は、相手の真正面で構えていちゃダメですよ。
真正面にずっといたら、打たれるのは時間の問題です。
足さばきで横に移動しながら、打つ機会を狙うようにしなさい」
と、アドバイスをいただきまして…
なるほど、そういうものなのかと思いました。
ところで、IT先生とは今回ほとんど初めてお話をしたのですが、私の防具をとても褒めていただきました。
「どこで、この防具を買ったんですか?」
「WN先生のお店で作っていただきました」
「そうですか。この胴の色は、とてもいいですねえ。あなたが選んだんですか?」
「はい、自分で選びました。あ、この家紋は私がシール貼ったんですけど…」
「そうですか。いや、実にいい色ですね。家紋も、シールでも見栄えがいいじゃないですか。
この家紋はなんて名前なんですか?」
「主人の家の家紋なんで、ちょっと名前を覚えていないんですが…」
「そうですか、形のいい家紋ですね。」
私の防具の話はこちら
→母と子の剣道日誌(323)新しい防具が来た!(その3)以前の防具との比較【胴】
→母と子の剣道日誌(332)新しい胴に家紋シールを貼ってみました。
ちなみに、私の胴の色は「紅溜」(べにため)という色です。
一番最初に買った防具も、そんなに高いものではありませんでしたが、わざわざ追加料金を払って紅溜にしたんですよね。
「大人の女性っぽく」「ちょっとだけ目立つ色」
にしようと思ったのですが、ヤマト胴(樹脂胴)の中ではこの色が一番好みでした。
しかし防具のこととはいえ、重鎮先生にほめていただけるのは嬉しかったです(^^)
家紋の名前は今、ブログを見てわかりましたが「丸に木瓜」だったんですね(^_^.)
買う時は名前を見てましたけど、貼ったらもう忘れてましたよ…。
聞かれることがあるのなら覚えておかないと(^_^.)
さて、審判講習会に話を戻します。
合宿に参加した人で、一部の先生を除く全員でトーナメント方式の試合をしまして、試合に出ていない人が審判をやるのですが…。
この試合は「審判講習」のほうがメインなので、試合の途中でもなんでも、審判に注意すべきことがあれば試合を止めます。
旗の持ち方は、手のひらの中に旗の元をおさめて持ち、人差し指は旗に添えてぴっと伸ばすのですが…
私はこの講習会は3回目なので、旗の持ち方はできていると思っていたのですが、IT先生から
「旗を上に上げた時、指はわずかに内側に入るような向きですよ」
と注意されました。
そうだったのか〜、それは知らなかったです…。
旗を下げている時は体側に手や旗が沿うようにするとか、主審の場合、発声しながらどこで旗を上げ、どこで下げるのかとか…
「旗の操作」だけでも相当、気を遣うところがあるんですよね〜。
他にも、審判の交替の仕方とか、いつどこで旗を巻いたり伸ばしたりするのかとか…どこを通って入場するのか、いつ礼をするのかとか…
試合者が動いた場合の位置取りとか…(←これがかなり難しかったです)
試合をする人より、審判のほうが、やるべきことや考えることが、相当多いですよね(^_^.)
正しく上げ下げできるように「旗の素振り」とかやったほうがいいんじゃないでしょうか?(笑)
でも、しっかり審判講習を受けてから試合を見ると、すごくしっかりやっている審判もいれば、あれ、おかしいぞ?と思う審判もけっこういることがわかるようになりました。
「一人が旗を上げたのに、残りの審判が意志表示をしない」
とか
「惜しい打突に対して、誰も旗を上げてないのに、無効の動作をする審判がいる」
なんてのがけっこうあるんですよね。
そうそう、K会の方が質問した内容で、こんな内容もありました。
「自分が主審で、試合者の足がラインから完全に出て場外反則になったのをはっきりと確認して「やめ」をかけた。
しかし、残りのふたりの副審は、試合者の足が見えない位置にいたのに
「足はライン上にあったのではないか。出ているように見えなかった」(出たとは確認できていない)
と主張して、意見が「反則」が1「反則でない」が2 となったので、反則を取らなかった。
この場合、この対応でよかったのか」
これに対する先生の回答は
「副審ふたりは、試合者の足が見えない位置にいたのだから、それは”反則ではない”のではなく”見えなかったから判断を棄権する”ということになる。
だから「反則1、反則ではない2」、ではなく「反則1、棄権2」になるわけだから、その場合は反則を取るべき」
だったのです。
聞いてみれば「なるほど」ですが、確かに判断に迷う事例ですよね。
また、私はいまだに、有効打突の見極めが大変怪しくて(^_^.)
主審を2回、副審を2回やったのですが、何回か有効打突を見逃したり、入っていないのに入ったと思ってしまったことがありました。
前に比べればまだ見られるようにはなりましたが、大人の男性の試合だと動きが早いので、
「同時に打突された場合に、両方を一緒に見る」
ことがなかなかできません…。
当たったのが見えた時でも、
「このくらいで一本にしていいのか!?」
と悩んだり
「私は一本だと思って旗を上げたけど、他の人はそうじゃないんだ」
というのも何回もありましたねえ。
でも、私より段位がけっこう上の方でも、そういう事もあったようで。
四段や五段の方が審判をやっている時でも、先生に後から
「あれは入ってたよ。ちゃんと見ていないと」
と注意されていました。
傍から観客として見ているほうがかえってちゃんと見えたりするのですが、それは当然かと思いました。
なぜなら、観客は有効打突を見逃しても責任はないし、審判としてやるべきことを全部やっているわけではないので、余裕を持って見られるでしょうから。
誤審誤審とやたらと騒ぐ人もいますが、そういう人は一回、審判をやってみればいいのにと思います(^_^.)
本当に審判、大変なんですよね。
この講習会では、私みたいなレベルの人間にも審判をやらせてもらえるので、とても貴重な機会なんですよね。
当会でも、審判についてのレクチャーはたまにあるのですが、ここまでしっかりと教えてもらえることはなかなかないので、この審判講習会は私は毎年楽しみにしているのでした。
ところで…合宿所は鳴沢村という富士山の近くだったのですが…
1日目はあいにくの曇りと雨で、ほとんど富士山は見えなかったのですが、2日目は
「これ以上ないだろうというくらい、すっきり」
と、富士山が見えたのですよ!
先日、富士吉田市が富士山の「初雪化粧宣言」をしたばかりですが、いい感じに冠雪していました。
※富士山の「初雪化粧宣言」は、甲府地方気象台が発表する「初冠雪」とは別に、ふもとの山梨県富士吉田市が観光PRなどを目的に平成18年から独自に発表しているのだそうです。
稽古後に入った温泉施設からもバッチリ富士山が見えまして…
私は富士山が見える場所を陣取って体を洗い、富士山が見える湯船を探して入り、
「ここが小御岳だね」とか「吉田口の登山道は見えないなあ」「近くから見ると頂上の白山岳がだいぶ突き出して見えるなあ」「近くで見るとかなりデコボコしてるな〜」
などと、心の中でマニアックなツッコミをしながら、マジマジと富士山を眺めていたのでした。
他の入浴客ももちろん富士山を見て喜んでましたが、私みたいな見方をしている人はいなかっただろうなあ(笑)
私の富士山好きっぷりの話はこちら
→富士山の模型をオーダーしてしまいました
昨年はあんまり富士山が見えなかったので、温泉施設の中のいろんな種類の湯船に入ったりしていたのですが…
この時は富士山を見る事しか頭になく、サウナとか炭酸泉とか全く行きませんでした(笑)
こんなにくっきり、はっきりとした富士山を見たのはひさしぶりなので、この日はそれだけでテンション上がっちゃいました(^^)
って、全然剣道とは関係ないところで勝手に盛り上がってすみません。
なんか、憧れのアイドルのコンサートに行けて、実物を間近で見れた!みたいなウキウキ感ですよ(笑)
(私にはそんな対象がいたことはないですが…)
まあ、そんなことも含めても、含めなくても(笑)
合宿はとても楽しかったです。
また来年も参加したいです!
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