本殿のお参りが終わり、奥宮方面へ向かいます。
奥宮(1077m)と御岳山頂上(929m)の標高差は148メートル…
って、いま計算したんですが、そんなに高度差があったのか…。
どうりで、道が険しかったわけです(笑)
本殿を出て、最初のうちはわりと平坦な道です。
途中で見たこの看板、リスなのに可愛くないのですが…。
前歯がけっこう凶悪な感じではありませんか?(笑)
奥宮へ向かう途中に「天狗の腰掛け杉」があります。
見事にぐねっと曲がった枝がすごいですね〜。
うん、確かにこれは、天狗でなくても腰かけたくなる枝ぶりかも!(笑)
↓腰掛け杉のところにあった案内板です。
あと0.9キロで奥宮なら、たいしたことない気がしますが…(甘い!)
ここまではわりと平坦な道ですが「天狗の腰掛け杉」を境に、奥宮への登山道は急に険しくなるのです。
御岳山本殿から奥宮までは一時間くらいの道のりと地図に書いてあり、実際にそのくらいで着きました。
途中でトイレ休憩を入れたし、ゆっくりめの主人のペースで登ってその時間だったので、健脚な方が長時間の休憩を取らずに歩けば1時間かからないと思います。
この日は山頂あたりはけっこう涼しく、そんなに汗もかかないような気温だったのは幸いでした。
でも、想像より険しい道でした…。
勾配がきついというのもありますが、登山道が狭くて「木の根っこの段差を登って行く」という感じです。
登山道というよりはけもの道、というほうが近い気がします。
ここではトレッキングポールが大活躍でした。
私は最近は足の調子も戻り、ランニングもしていたので体力はけっこうあったようです。
主人のペースに合わせて時々休んでもいたので、さほど疲れませんでしたが、ポールがなければもうちょっときつかった気がしますねえ〜。
木の根っこから次の根っこに登って行く、という感じの道だったのですが、ひとつの段差が50cmくらいある場所もところどころあったので、ポールをかなり短くして使っていました。
主人はこの翌日、体の背面が全部痛い、と言って一日寝ていました(笑)
トレッキングポールを使うと、足の負担が減る代わりに、背中に来るようです…。
「お前は背中、痛くないの?」
「いや、別に全然…」
そりゃ、いつも素振りで背筋を鍛えてますから(笑)
素振りをやったことない方からすると、腕で振ってるイメージかもしれませんが、実はかなり背筋を使っているのです。
そもそも、足の力があるので(主人ほど体重、重くないですし…)主人ほどはポールに頼っていなかったのかと…。
↓これはまだ天狗の腰掛杉を過ぎた最初の頃で、道が広くて勾配はゆるいほうです。
このあたりで、すでにゼーゼー言ってる主人に「こんなんでへばってたら、陣馬山なんか登れないよ〜」と言いましたが、すぐに私のはるか後ろに行ってしまいました。
陣馬山は、このくらいの傾斜の道を2時間登り続けないと頂上に着かないのですよ〜。
主人は陣馬山には登ってないんです。
私と子供が登った時の話はこちら
→陣馬山、なめてました…(その3)いよいよ登山開始!
でも、主人は疲れても、ちょっと休めばまた歩けるようです。
ガタイがでかいだけに、地の体力はあるようなんですね。
私よりはかなりゆっくりペースではありましたが
「最近、山登り何度もしてたんで、さすがに慣れてきたわ」
と言っていました。
隔週に1回程度でも、山登りに行ってるのは多少は効果があったんですねえ。
「日本百名山の本、買おうかなと思ってる」とかも言ってて…
そんなに山が好きになったんでしょうか。
まあ、主人はもともとアウトドアは好きでしたからね。
山登りはしてませんでしたが、山自体は好きでしたし。
ヒゲをはやしているので、見た目は「山男」っぽいんですよ(笑)
でも、百名山って、1000メートルを越しているような高山ばっかりなんですけど!(笑)
低山でゼイゼイ言ってる主人には、まだまだ無理ではないですか…。
でも、それに登れるくらいまでがんばるつもりなのかな?
今までは、運動の「う」もなかったような主人。
これをきっかけに、今後も山登りは続けて欲しいところです…。
そして…
奥宮への道の、中盤を過ぎたあたりには「鎖場」がありました。
ここは傾斜がきついわけではないのですが、足元が滑るうえに道幅がかなり狭いのです。
写真だけだとそんなに危なく見えないですが、一歩踏み外すとかなり下へ転げ落ちるような場所でして…。
本当に危ない場所はごく一部でしたが、ここはポールを使わず、鎖を持ちながら登ったほうがいいですね。
奥宮のあたりに熊の目撃情報がある、と御嶽駅に貼ってありましたが、この道をわざわざ登ってくる方は少ないようで、人気があまりないので、確かに熊が出ても不思議がなさそうな感じでした。
私たちがこの険しい道を登っている約50分の間、すれ違った人は、比較的若そうなカップル二人と、おじさん二人しかいませんでした。
奥宮へ行く方は、熊よけの鈴などをつけていったほうがいいと思います。
奥宮へ行く道は周囲は木に囲まれていて、ほとんど周りは見えないのですが、一か所だけ、展望のいいところがありました。
天気がそんなにすっきりしていなかったので、あまり遠くは見えてないですが。
奥宮に近づくほど、道はどんどん狭く険しくなり、自分が歩いているところが登山道なのか、そうでないのか、わかりづらくなってきます。
「ほんとにこっちでいいのかな?」と感じる所も時々あり…まあ、間違えはしなかったようですが。
次の一歩を「見上げて登る」ような感じの道が、ところどころで出現します。
↓木と木の狭いすき間の根っこの部分が、登山道です(笑)

「え〜、これがホントに登山道なの〜?マジか〜…」
と何度もつぶやきながら、登って、登って…
こんなに登ってもまだ着かないの〜?
と思った頃に、ようやく、奥宮の下の建物が見えました…!
(続く)
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