2016年11月28日

母と子の剣道日誌(119)初段に向かって打て!(1)審査前の試練、ふたたび。

私が2回目の1級審査に合格したのは、今年の6月のことでした。


その時の立ち合いは、自分では全然「できた」という感じがしていませんでした。
相手に、有効打突がほとんど入っていなかったからです。

2回目だから、オマケで合格させてもらえたんじゃないだろうか…?
(単に、審査の時の合格基準が1回目と2回目では違ったのかも、という気もしましたが)
1回目に比べて、そんなに上手くなっていたという気が自分でしていなかったので、正直、実技は不合格になっても不思議ない、くらいの気持ちでした。
それでもまあ、一生懸命稽古をしたその結果なわけですから、1級に合格したことは、もちろん嬉しかったのですが。


2回受けた1級審査の前には、どちらもだいぶいろいろゴタゴタがあって、なんでよりによってこんな時に、こんな事が?という感じだったのですが…。
初段審査前も、ご多分に漏れず、山あり谷あり…じゃなくて、谷ばっかりじゃないの?という感じだったのです…。


1級に合格してから、それから半年後に行われる初段審査を受けることにはしましたが…
それに向けてがんばってはみるけど、合格はちょっと無理じゃないだろうか。
でもいつか初段を必ず取りたいし、経験を積むという意味で受けたほうがいいよね、というのがその時の私の気持ちでした。



よその人に、私が剣道をしている、というと必ず「何段ですか?」って聞かれます。
「いや、段はまだ持ってないんです」というと、「ふ〜ん」という反応をされます。

ま、そりゃそうでしょう。私だってそう反応をしそうです(笑)

つまり、大人ともなれば、段を持ってなければ「剣道やってます」とは胸を張って言いづらいわけで…。
せっかく剣道を始めたからには、絶対に段は取りたい、と思っていました。


実際に剣道を始めてみて、何度も自分の「できなさ」を実感して、「こんな下手なら、やめたほうがいいんじゃないのか」という気持ちになることも幾度もありましたが、せめて初段を取るまでは絶対にやめるものか、と決意していました。


今回は合格はちょっと無理かもしれない…と思いながらも、それからも必死に稽古は続けていました。
家でも自主トレして、走り込んだり素振りしたり…
しかし、体力もつき、体幹の筋肉も以前よりついてきたのに、やっぱり、なかなか面が入らないのです。
稽古で打たせてもらえば打てますが、地稽古などになると、ほとんど入らないのです。


そして、剣道の腕のほうはともかく、体力は前よりはついたよね!と思っていた夏に…
当会の子供と一緒の合宿で、私は左ふくらはぎの肉離れを起こしてしまいました。

幸い、軽いものでしたが、それから1か月くらいは素振り程度の稽古しかできていませんでした。
それでも、私はどうしても休めない用事がある時以外は、1回も稽古を休みませんでした。
肉離れ直後の全く運動ができない時ですら、役員の用事をしに参加していたくらいです。
その間もずっと、早く稽古したい気持ちでいっぱいでした。


それから少しは足の調子も良くなり、徐々に稽古の強度を上げていきましたが、やはり本格的に稽古をすると左足がなんとなく痛いのです。


でもその間、40周年記念大会ではなんとか試合に出れて、
同年代の同期の人たちとはまあまあ互角に戦えて、
「前より上手くなった」という言葉を何人かの方からいただき、
私も前よりはちょっとマシになったのね、と嬉しかったのです。



そして10月になり、やっといつも通りに近い稽古ができるようになったと思っていた時…


私の義妹(アメリカ人と結婚しています)のアメリカ人の親戚が、日本にやってきました。
20代半ばの彼らはバリバリの「オタク」で、日本大好き!アキバ行きたい!ということで来たのですが、
剣道の稽古を見てみたい、という要望があり、うちの剣友会の見学に来たのです。


彼らを案内していたのはうちの主人なので、アメリカ人ふたりを引き連れて、稽古を見学していきました。
(主人は、意思疎通できるカタコト程度の英語はしゃべれています。洋画を良く見ているせいでしょうか?)


ふだんは全然稽古の見学をしない主人が、ひさしぶりに稽古を見たわけですが…。
帰ってきてから主人は「こんなこと言うと、気にするかもしれないけど」と前置きをしてから…
(主人は小学生から中学生にかけて、剣道をやっていました)

「おまえの面の打ち、ちょっと弱いよね。それに振りが遅いんじゃないの」
と言いました。

「剣先に意識が行ってない感じがする。もっと、剣先でヒットさせる、っていう感覚でやったほうがいいよ」

そして、文句を言うからにはほめなければいけない、と思ったのか、
「声は一生懸命出してたよね。
ああ、こういう剣道女子いるいる、って感じ。」

と、付け加えたのです。


確かに、私の面打ちはちょっと力弱くて、バシっとなかなか決まっていません。
自分でもそのことはずっと気になっていました。
だから、それを指摘されたのは仕方ないし、アドバイスをもらえるのはありがたい、と思ったのですが…



その後、お風呂に入りながら、主人に言われた事を頭の中で反復していました。


前にも書きましたが、主人は本当に「ほめ下手」な人で「できていないところからまず言う」タイプなんです。


ひさしぶりに稽古を見た第一声が、まずできてないところから、ってどうなのよ。
そしてあえてほめなきゃいけないな、と思ってほめた(という感じが口調にありあり出ていました)ところが「声は出してたよね」ですか?
それ、最近特に出しているわけじゃなくって、前から出してますけど。

しかも「そういう剣道女子、いるいるって感じ」ってなんやねん!
全然、ほめられた気がしない…いやむしろ、バカにされた感じですよ。
主人がバカにしようと思って言ったのではない、ということはわかっていますが…
ほめるのが下手なのにも、ほどがあります。


主人は次男のことは「体のつくりもしっかりしてきたし、打ちもよくなってきたし、いいんじゃない」と言っていました。
そりゃ、前に比べれば体も大きくなりましたし、力もついてきたので、私もそうは思っていますが、あまりやる気もなく、私に引っ張られて出ているような次男のことはほめるんですかね…。



その稽古の時に3分間×5回くらい連続で回り稽古をやらされたのですが、私はぜいぜい言いながらも、最後までリタイアしないでできた、くらいの体力はついているのです。
40代後半の大人にとって、15分ほぼ連続の稽古が傍で見ているほど楽じゃない、っていうのは、主人にはわかるはずです。

それも、私が家で自主的に走り込んだり、稽古も休まず出たりということの結果です。
剣道を始めた頃は全然体力がなかった自分を、なんとかここまで持ってきたのに。
私がそうやって、必死に努力してつけた力は、評価しないんだ。


もう、なんだか、無性に主人に対して腹が立ってきました…。

(続く)

posted by はなずきん at 15:35 | Comment(0) | 親子で剣道3剣友会編(初段まで) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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