2015年11月17日

我が家の次男坊(その1)次男と剣道

私と一緒に剣道をやっている次男。
いや、実は今、しばらく剣道を休んでいます。

直接の理由は「骨端症」という、成長期にあるかかと痛がずっと続いているからなのですが…
それ以前から、次男は剣道へのやる気を失っていたのです。
それもあってなかなか、かかとが治らないのかもしれませんが…。

さて、これから何回か、次男の事について書きたいと思います。
急に何で次男の話?って、剣道の事が書きたいわけではなく、次男は変わり者ぞろいのうちの家族の中でも、けっこう変わってて面白いヤツだからなのです(笑)。
今回はまず、剣道の話からですが…

まあ、親としては二重人格的な次男には、けっこう困ってるところもあるんですけれども…
それも含めて、カワイイ奴ではあるのですが。

でも実は、私は次男が小さい頃は、私と全然性格のタイプの違う次男をどう扱っていいのかわからず、あまりかわいいと思えていなかったのですよ。それを「かわいい」と思えるようになったのは、次男と一緒に剣道をやるようになってからのことです。


次男が小学校4年の時、「Wiiスポーツリゾート」のゲーム「チャンバラ」にはまっていました。
どのくらいはまっていたかというと、かなり難しい10面全部をクリアして、さらにその「裏面」をまた10面クリアしていたのです。
けっこう難易度が高いので、次男以外に、身近でクリアした人を見たことがありません。
次男は毎日、汗だくになってプレイしていました。

次男はそれまで勝気な長男と、活発な長女にはさまれ、あまり「自分」というものがありませんでした。
自分からこうしたいと言い出すことはあまりなくて、長男や長女に流されるように依存していましたが、何事も文句だけは多いのです。
それは自分に「自信」がないからではないか…

夫とそのことについて話し合った時、何か自信を持たせるようなことをしたい、という話になりました。ちょうどその頃だったのです、次男が剣道をやりたいと言ってきたのは。
その時たまたま学校で配られた、剣友会のチラシをもらってきて剣道をやりたくなったのです。


今までスポーツなどやった事もなく、外遊びすらほとんどしていない次男がそんな事を言い出すとは!
まあ「気の迷い」だったのかもしれませんが(笑)、これ幸いと、剣道を始めさせることにしました。


今まで何度も書いていますが、最初に入った剣友会は「ゆるい」なんてものではありませんでした。そこに1年間いましたが、ほぼ剣道らしいことは何も身に着かなかった、といっていいでしょう。
私はそれが剣道初体験だったので「こんなものなの??」と疑問形だらけで見学していましたが…

それでも、次男はけっこう楽しかったようで…
学校めんどくさい、宿題めんどくさい、とにかくやらされる事はほぼめんどくさい次男が珍しく、「行きたくない」とは言わず、週一回の稽古に通っていました。

しかし、私はそこの会は非常に居心地が悪く…子供の防具付けを手伝うために毎回見学に来てください、と言われていたので仕方なく行っていましたが、やっているのはく「チャンバラ」的なことしかありませんでしたから、見ていても全然楽しくありません。
だから私は防具付けの時に出る以外、子供の稽古の様子などほとんど見ていませんでした。

その事で、とある保護者に厳しく叱責されたこともありました。
そこの会のルールとしては私は「はみ出し保護者」だったのかもしれませんが、今思うと「なんやねんそのルール!」と突っ込みたくなるような、おかしな会だったのです。

しかも、私が我慢すればいいだけならまだしも…
稽古としても、いったいこれで何が身に着くの?ってカンジの、適当な内容だったのです。

稽古の時に、先生がきちんと指示を出さないので、子供が「次にどうすればいいんだろう」ってボーっとしているのですが…
親はそれをずっと見ていて、子供に「次はこうしなさい」って言え、っていうんですよ。
しかも、それは最初から親にそう言われていたわけではなく「みんなそうしているので、あなたもそうしてください」みたいな暗黙のルールだったらしく…そんなおかしなルール、言われなきゃわかりませんって。

まあ、言われたところで、「はあっ??」って感じの話でしたから、この会はダメだ!って思いました。
こんなところに通うだけ、時間の無駄です。
そこで会を変えることにしまして…。
次男は珍しく、まだ剣道を続けたいと言ったので、次に警察に移ることになりました。


警察の先生の事は、以前にたくさん書いていますが…
非常にユニークな先生で、基本コースではとても丁寧に子供に剣道の基礎を叩き込んでくれました。
私はそれを見ていて、剣道って面白い!と思って、一緒に始めてしまったわけですが…。

次男も、基本コースのうちは、先生が厳しいな〜と思いながらではありますが、そんなに嫌がりはせず通っていました。
が、1年が経って防具コースに移ってから、先生はとたんに「放任」になり…
そんなに強いほうではない次男は、あまり目をかけられることもなく。
防具をつけて試合をするようになってから当初は、剣道歴が同じくらいの初心者相手には、次男はそこそこ勝てていました。でも、あまり個別の指導がなかったからでしょう、ある程度のところで実力が頭打ちになってしまったのです。
やる気のある子はフォローなどしなくても勝手に上手くなりますが、そんなにやる気があるわけではない次男は、自主的に「こうしたほうがいい」なんて考えませんから、先生が放任だったら上手くなるわけもなく。

それと、防具コースに移ってからは厳しいいっぽうであまりフォローがない先生を、だんだん嫌がるようになってきました。いつ竹刀でしばかれるかわからないので、稽古中もびくびくしています。
先生は基本コースの時は本当に丁寧に教えてくれたのに、別人のようでした。
稽古もきつかったし、もう高学年なので、以前から剣道をやっているような子にはなかなか勝てません。
次男は剣道に対して、だんだんやる気を失っていってしまいました。

さらに防具コースに意地悪な親子が一組いて、親はいつも私や子供を目の敵にしていて、ちょっとでも外れたことをすると厳しく注意してきます。何も失礼な事をした記憶はないのですが、おそらく私そのものが気に入らなかったのでしょうね。
子供のほうは稽古中や試合、レクリエーションの時でも次男や長女を何かと仲間外れにしようとするしで、私達にはあまり居心地がいい状態ではありませんでした。
それ以外の人は、ほとんどいい方ばっかりだったのですが…

「意地悪親子」は、決して他の人たちにもよく思われていたわけではないのですが…
親のほうは会の役員をしたり手伝いをしたりとそれなりに貢献していたのと、子供もけっこう強かったので、表だってそのことを咎める人はいませんでした。
「いじめ」の対象は数人のみで、どの人もあまり会の中で立場が強い人ではなかったのと、立場が上の人にはコロッと態度を変えて、わざとらしいくらい親切にしていたりしたこともあり…。
いじめがあることを気にしてフォローしてくれる人は、ほぼいなかったのです。

先生にもいじめの事は相談しましたが、問題があるだろうということはわかっていたようなのに、通りいっぺんの対応をしてくれただけで…結局ほとんど状況は変わらなかったのです。
それを見て、先生のほうが保護者や生徒と関わる気が薄かったのでそうなってしまっているのだろうという気がして…このままこの状況が良くなることはないだろうな、と私は思いました。


次男はだんだん稽古にいくのを嫌がるようになり、連れていこうとすると逃げだす有様。
それでもなんとか引っ張っていっていましたが…。

防具コースに移って1年が経ち、年度変わりに、まだ続けるかどうかを次男に確かめたのですが…
「剣道は続けたいけど、この会はいやだ」と言います。
意地悪親子は、いじめて来る子とは別に、さらに下に弟もいたので、当分居座ると思われました。
先生はちょうど異動の時期でしたが、警察にいる限り、やっぱり稽古が厳しいほうではあると思われたので、へたれな次男にはここは向いていないだろうと思いました。


そこで今の会に移ることにしたわけですが…

今の会は雰囲気は厳しくないし、みんな親切ではあるのですが、次男にとって一番ネックだったのは「稽古が日曜日の朝にあること」でした…。
いや、でも本人が「休みの日のほうがいい」って言ってたんですが…警察では平日夜に2回稽古があったので、学校から帰ってきてから余裕がないのが嫌だったのでしょうね。

でも朝の弱い次男を、日曜日の朝に起こすのは至難の業でした。せめて、朝でなければよかったのかもしれませんが…しかも、日曜は稽古の時間が長くて内容がちょっときつかった事もあり、なおさら出たがらなくて。

私は稽古に早く行きたいのに、次男はなかなか起きてこず、起きてきても文句たらたら、準備だらだら…日曜日は私も、連れていくのが精神的負担になっていました。
水曜日の夜稽古は、ちょうど主人が家にいる日でもあったので、文句を言わずに出ていましたが…

ただ次男は、行く前はぐずぐず言っていても、連れていって稽古すると「あー楽しかった」「いったい俺はなんであんな文句を言っていたのだろう」という感じだったので、なんとかして連れていっていたのですが…

しかし、次男は新しい会の子供たちになかなかなじめませんでした。
もともとひとりでいる事が多く、友達を作るのが下手な子ではあるのですが、会にいた子たちとちょっとタイプが違ったから、というのもあるかもしれません。いい子達なんですけどねえ。

しかもその子たちは、けっこう剣道は強くて…
部内試合をしたら、次男は高学年の子には全く勝てませんでした。
それでますます、自信とやる気を失ってしまったようです。

そのうち、連れて行っても車からなかなか出てこず、稽古に遅刻したり。
稽古に出ても、おなかが痛いといって途中で休み、そのまま参加しない…
そんなことが続くようになりました。

その状態を見ていた他の保護者から「そんな状態だと、次男君もつらいだろうし、他の子の示しにもならないですよ」と言われ…
次男と話し合って、続けるかやめるか、考えさせました。


次男の本音としては、剣道はもうめんどくさい、やめたい。
剣道そのものが嫌いなわけではないのですが、稽古に行くのがとにかく面倒なようです。
が、ここまで続けてきたのに、ここでやめてもいいものか…という気持ちもちらっとあって。

結局、次男が嫌がる日曜日の稽古は出ず、水曜日だけ稽古に参加して、初段を取るまでは続ける、という事にしました。
が…そう決めた矢先に、次男は「骨端症」になってしまいました。

次男が最初「かかとが痛い」と言っていた時は、たまたまいつもと違う「床のすべりの悪い」体育館ですり足の練習をして、それがきつかったからかな、と思っていました。
かかとサポーターも買って様子を見ていましたが、1か月ほどしても良くならないどころか、ますます痛がって、ふだん歩くのにすら支障が出てきてしまいました。

骨端症とは、成長期の子供特有の症状です。
成長期にある子供は、かかとの骨の「成長する部分」が、かかと本体の骨から少し離れたところにあるのですが…
筋肉と骨の成長のバランスが取れない時があり、そういう時にその骨の部分が引っ張られ、炎症を起こしたりして痛くなるのだそうです。
長男もそうなっていた時期がありましたが、医者に行って湿布をもらい、運動を控えるようにしていたら1か月くらいで治っていたのですが…

次男を、私の行っている整体に行かせたら、「歩くのに支障がある」ような状態は良くなったものの…
体育の授業はちょっと無理、な程度の痛みはまだ残っているようなのです。
そんな事情があり、剣道も秋口の始めからずっとお休みをしているのです。


次男が骨端症になりかかりの時ですが、当市の「武道祭」というのがあり、うちの剣友会はそれに出場することになっていました。
いろんな武道の団体が「自分たちの武道のパフォーマンス」をして披露する、という会です。

親と子で剣道をやっている人が多い当会は、親子で組んで「稽古」をすることになりました。
子供が高学年の親と子で組んで出る、ということで、私と次男もその対象でした。

その話が来た時、すでに次男は骨端症だったので、出られるかどうかわからない…という状態ながらも、まだ先のことだし、良くなったら出られるかも、ということにしていました。

そうしているうちに、武道祭まで3週間くらいとなり…
リハーサルをすることになったので、ずっと休んでいた次男を稽古に連れていきました。
私は何度も次男に「本当に出る?大丈夫?」と確認したのですが、次男は嫌だとは言わず、いちおう稽古に参加したのですが…

足が痛くても素振りくらいはできるだろう、と思って、最初の素振りをさせたら、次男はもう「足が痛い」と言い出します。
その後やった「日本剣道形」の稽古も、「そのくらいはできるんじゃないの?」と先生に言われたのですが、次男は「足が痛い」と見学をしていたのですが、退屈だったらしく「帰っちゃダメ?」などと言ってきます。

「リハーサルに来たのに、今帰っちゃダメでしょ!」と言ったのですが、次男はやる気ゼロです。
でも、そうこうしているうちに、形稽古が終わって、リハーサルに入ったのですが…

「足が痛いんなら、きっちり全部やらなくていいよ、流れを覚えるだけで」と言ったのに、なんだかんだでやってしまい…また痛くなったりして…
でも、途中でやる気スイッチが入ったのか、リハーサルが終わる頃には、さっきの「帰っていい?」と言った時の表情とは変わって、すっきりした顔をしていたのです。


とはいえ…
他の保護者から「あんまりやる気なかったみたいだし、足も痛そうなのに大丈夫?」と聞かれ…
武道祭で披露する稽古はほんの10分くらいのことなので、多少足が痛くたってやる気があればできるはずなのですが、やる気そのものがないようなのです。
そして次のリハーサルに連れていこうとしたら、次男はさんざんぐずって、稽古に行こうとしません。

こんな状態でリハーサルに連れていっても、いざ本番になって「行きたくない」なんて言い出されたら、他の人に迷惑がかかってしまいかねません。
私は次男を置いて稽古に行き、先生に「今回はすみませんが、みなさんにご迷惑をおかけするといけないので、出場を辞退させてください」と申し出ました。


私が稽古から戻ってきたら、次男は「お母さん、今日はごめんなさい」と言ってきました。

「本当は、武道祭に出るのは楽しみにしてたんだけど…」
「そうだったの?」
「うん。でも…足もなかなか良くならないし、急に、やりたくなくなっちゃったんだよ。
自分でもころころ言うことが変わるなって思うんだけど…
なんでこんなに気分が変わるのか、よくわからないんだよ」


もともと、何がスイッチかわからないところで、ころっと気分が変わるところのある次男ですが…
今は小学校6年、思春期の入り口にさしかかり、さらに不安定な状態になっているようです。


とはいえ、次男は剣道をやらせたことで、身に着いたものはけっこうあったようです。

運動はどちらかというと苦手なほうだったのに、剣道ではある程度まではできたし、それなりに厳しい稽古にもなんとか耐えていたので、このくらいはできるんだ、という自信がついたこと。
試合にも何度も出たので、いざという時の度胸もついたことでしょう。

あと、ふだんはそうでもありませんが、いざという時の「礼儀作法」は身に着いたこと。
私の父の葬儀の時、従妹を含めた子供の中で一番きちんとお焼香ができていたのは次男でした。

今は剣道にやる気を失っている次男ですが、大人になった時にはたぶん、私に無理に連れていかれていたのだとしても、やって良かった…と思ってくれるのではないか、と思います。


剣道の話だけ聞くと次男は「むらっ気の強い困ったヤツ」なんですが…
本人がやる気のある事に対しては、けっこうがんばったりしているのです。

今年、次男は学校行事では、2つの大活躍をしました。
次回、その話を書きたいと思います。

posted by はなずきん at 10:53 | Comment(1) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はなずきんさん

男の子って、ガラスのハートですからね〜特に、次男って、どこでも可愛がられてきてるので、長男より耐性が弱いようなところもありますよね。取り掛かりは、長男ほど頑固ではなく、結構オススメしたら、食いつきはよくても、ちょっとのことで(周りからすると。でも本人的には、ちょっとのことではないのでしょうけど)へこたれたり。

剣道の先生の中には、ご自分が強いからか、子供のそういった、繊細な部分を理解してくれず、へこたれればへこたれるほど、厳しくなって、なおさら子供を追い込んでしまう方もいらっしゃるように思います。

今、子供の部活はまさにそんな感じで、親の言うことを絶対に守る、心に強い縛りのある長男達だけが部活に出ていて、残りの次男軍団はみんなサボっています(^_^;)

あと、私の剣友会に、中学校ではテニス部に入るから剣道はもうしない、と言って、お父様を大変に嘆かせた子がいますが、半年剣道から完全に離れたら、やっぱりやりたくなったと言って、前回の稽古から参加していました。まあ、残念ながら、お父様は風邪で、一緒に来れなかったみたいですが…

今さっき、思春期の勉強をしたのですが、その頃は親や先生の価値観を壊して、自分なりの価値観を再形成しようとするみたいですから、行かされる剣道から自分で行く剣道に移行する途中なのかもしれませんね。

うちなんて、行かされる学校から、自主的に行く学校への移行期間が長すぎて(>_<)
Posted by 麻子 at 2015年11月17日 12:58
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