2015年09月18日

母と子の剣道日誌(44)はなずきんの一番長い日〜市民剣道大会にて(その5)いざ、第2回戦

母と子の剣道日誌(44)はなずきんの一番長い日〜市民剣道大会にて(その4)”試合は稽古のように”より続いています…。



一回戦に勝ち、次は二回戦です。
自分の試合の順番を、プログラムを見て確認して、また試合場に戻りましたが…
自分は赤と白のどっちだったか、見るのを忘れてました。


剣道の試合では、片方が赤、片方が白のたすきを背中のヒモにつけた状態で試合をします。
たすきは自分ではつけられないので、試合のちょっと前に係の人がつけに来てくれて、試合が終わると外してくれます。

主審側から見ると、右側が赤、左側が白と決まっていて、トーナメントの試合表では「上に書いてある選手が赤、下の選手が白」になります。
が、私は緊張していて、トーナメント表を見たのに、自分がどちらだったか見てこなかったのですが…、試合場にいた方のプログラムを見せてもらい、今回は赤であることを確認して、そちらの側に並びました。

後から考えてみると、そこにいた私の剣友会の人をつかまえて聞けばよかったんですが…
試合の後で、頭が働いていなかったんでしょうね(笑)



私の第二回戦の直前に、Iさんの2回戦がありました。
Iさんは三段で当会の女性では強いほうなので、今度も行けるかな…?と思っていたのですが…
残念ながら、2本取られて負けてしまいました。

Iさんの試合を見ながら自分の番を待っている間、異様に汗がだらだら出てきます。
さっきの試合が長かったとはいえ、たかが4分ぐらいだったのに…
次の試合に向けての緊張、というよりは、前の試合の緊張が解けてかえって汗が出ていたのかもしれません。


私の次の相手はどんな感じだろう…?
所属をプログラムで見たら「個人」とありましたが、垂(たれ、腰に巻いている防具)に学校名らしきものが書いてあったので、高校生か大学生のようです。
中学生は男子、女子のトーナメントがあるのですが、高校生以上の女子学生は参加者がかなり少ないので、社会人女性と同じ枠でくくられていました。


対戦相手は白袴、白道着の細身の女性でしたが、礼をした時に、かなり強そうだという事がわかりました。
なんていうか、余裕しゃくしゃく、という感じで、蹲踞して構えているだけで気迫があります。
それを見て、うわ、この人カッコイイなー、なんて思ってしまった私(笑)。

これは手ごわそうだ…と思いましたが、それでも一本くらいは取りたい。
気迫だけなら負けないぞ!という気持ちで、開始直後に声を出していきます!

…で、試合内容を書こうと思いましたが、あんまり覚えていないんですね…、
一回戦も、決まった瞬間以外のことは、何の技を出したのかとか、ほとんど覚えていません。
無我夢中だったのでしょうか。

ただ、始める前からちょっと右腕が痛くて、竹刀が持ちづらいな…と感じていました。
おそらく、さっきの試合で打たれたのでしょう。まあ、それがなくても、相手はかなり強かったですが。

声はとにかく出して、それなりに技を出していきましたが、なかなか入れさせてもらえません。
そうこうしている間に…確か小手と面で2本取られて、開始後2分くらいで負けて終わってしまいました。

残念ですが、ここまでです。
でも、とにかく下がることなく相手に向かっていけたので、それは良かったかなと。

が、試合の後は放心していて、対戦相手にお礼を言う事などすっかり忘れていました…
まだまだ余裕がありませんね〜。


後で聞いたら、やっぱり対戦相手は高校生だったようです。
どうりで、動きがきびきびしていたわけです(笑)
女子の三段以下の部で銅メダルをもらっていたのですが、ショートボブで白袴と白道着の似合う、美人剣士さんでした!
対戦している時は、面をつけているので全然顔も年齢もわからないのですよね。

私、自分が弱いと自覚しているからなのか、負けてもあまり「悔しい!」って感じがなくて…
むしろ相手が「上手い!」って思ってしまうほうです(笑)
敵ながらあっぱれ、というか…
勝ちたいという闘志はあるんですけれども。


試合の後、大人担当のN先生から
「2回戦は、はなずきんさんが、勝つこともできた相手でしたよ。
(と言われても、ええっ!?そんなバカな…って感じでしたが)
でも、きちんといいところを狙って打っていたので、良かったと思います。
いい試合でしたよ。」

と言っていただけて…ほっとしました。


2回戦は負けでも、とにかく、剣道を始めてから、初めて一勝したのが嬉しくてたまらなくて。
でも、なんだか勝ったことが夢のようで、試合が終わって面を外してから、しばらく放心していました…。

やっぱり公式試合は、稽古の時とは比べ物にならないくらい、精神力を使っているようです。
体のほうも、ふだんよりどこかに力が入ってしまっているのか、たった2試合しかしてないのに、かなり疲れました(笑)
試合が終わって、やっとその緊張から開放されました…。


自分の試合の後は、男性陣の試合が始まったので応援していました。
初心者パパさん…といってももう3年やっていて2段を取っている、けっこう上手いSZさんが初戦を勝ちまして。
二回戦で負けてはしまいましたが、後で聞いたらSZさんも今回が初勝利だったとのこと。
けっこう上手い方なのに、初勝利!?とびっくりしましたが、当市は成人男性のレベルが高いらしく、市の選抜チームが都の代表にもなるくらいなので…それじゃ無理もないかと思いましたが。


男性陣の試合がひと段落した頃にふと、おなかがすいていることに気づきました。
そういえば、試合前だったのでお弁当を半分残していたのでした。
残りのお弁当をこっそり食べつつ、一勝の余韻に浸っていた私でした…。


結局今回の大会では、当会は子供が3つ、大人が2つメダルを取ることができました。
もっと勝てたはずの大人男性があっさり負けてしまったパターンが多かったのが残念でしたが、剣友会全体としては喜ぶべき結果だったと思います。


以前、私と一緒に稽古していた、警察の子たちもいい成績を残していました。
三人兄弟の全員が剣道が強いご家族がいて(1、2年の部で優勝したRY君は末っ子です)、そのお母さんが「はなずきんさんの試合、見ますからね!」と言っていたので「恥ずかしいから、見なくていいですよ!!」と言っておいたのですが…

私が閉会式の後に「兄弟全員入賞(!)、おめでとうございます〜、スゴイですね!」と声をかけたら、
「はなずきんさんの試合、見ましたよ!勝ってましたね!
私、上から見てたんですが、はなずきんさんの剣友会の応援の人が、”はなずきんさんが勝ったよ!”ってすごく喜んで盛り上がってたんですよ!」
と言われました。

確かに、たくさんの方が盛大な拍手をしてくれてましたが…そんなに喜んでくれてたんだ。
自分は試合に集中、緊張していたので、誰が応援していたのかわかりませんでしたが…
まだ新米で下手な私だけに、大人たちも、自分の子供を見守るような気持ちで見てくれていたのかもしれないな、と思いました。


大会後の飲み会で、男性陣から「初勝利、良かったですね!」と言っていただけて…
いつも私や子供を見ていただいているSN先生からも「あの試合は良かったですよ。僕は嬉しくて泣いちゃいましたよ」と言われて。
私が初めて勝った、という事をこんなにみんなが喜んでくれるなんて、
ここの人はいい人ばかりだなあ、ここで稽古してきて本当に良かったなあと…しみじみと思いました。



閉会式が終わり、一回家に戻り、「もう具合よくなった」と言っている息子を連れて、バスで祝勝会(飲み会)の場所へと向かいました…


続きはこちらです。
母と子の剣道日誌(45)はなずきんの一番長い日〜市民剣道大会にて(その6)剣道を続けていて良かった、と思えた日
posted by はなずきん at 00:00 | Comment(4) | 親子で剣道2剣友会編(1級まで) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初勝利おめでとうございます。
1〜5までしっかり読ませていただきました。

記述内容を映像で想像しながら読ませていただきました。 細やかな表現も、状況説明も剣道のあまり表面に出ない所まで書かれており、お上手な説明展開に釣り込まれながら読みました。

あまりお上手なので、勝利場面は本当に涙が出ましたよ。

この返信も感激のあまり、書かずにおれない気持ちでした。

残りは「いちに会」サイトの方で…

改めて初勝利おめでとうございます!!!
Posted by 越智 昭博(だみ声) at 2015年09月18日 03:31
はなずきん 様

いよいよ2回戦!いいなぁ。かっこいいですね〜

やはり礼から蹲踞の態度で、強そうとか判断されるんですね。
私は、いつも先生に「弱そう」と言われているので、考えものですね。まあ、逆に油断を誘えるってこともあるのかなぁ。

若い子は勢いがありますよね。飛び込み面とか、何の迷いもないというか。

とにかく、初勝利おめでとうございます!状況を冷静に観察できている辺り、さすが武士!ですね。次は、あともう何勝もされる予感がいたします。

私も見習って、地稽古で一本取りたいと思います。
頭の中では、それなりに技を組み立てているのですが…

下の子は学校の部活で剣道をしています。そもそもハンデがあるので、なかなか上達しないですが、まあよくやってるなぁと思います。

うちも子供達は、私の留守を喜んでいます。だから、まあ気にしなくていいですかね〜今までの習性で、何となく罪悪感を感じてしまいますが…

そうですね。きっとそのママさんは、そういう方たちと日頃ご一緒されているんじゃないでしょうかね。お子さんも、礼儀とかなってないですよ。まあ小さいとはいえ。しかも、お子さんがやりたいと言って始めたのではなく、きちんとさせたいから親主導で入れたみたいなことを言ってましたね。だから、お子さんの手前いつか嫌になってもやめられないんじゃないでしょうか?

また来ますね〜
Posted by 麻子 at 2015年09月18日 04:52
麻子さん

弱そうな蹲踞なんですか…優しい性格が出てるんですかね。
でも、ひとつひとつの動作をぴたっ、すっと止めるようにすると、”只者でない感”が出ますよ!
日舞の経験があれば、たぶんそんな感じでできると思いますので、練習してみてください(笑)

下のお子さんの剣道は部活だけなんですね。一緒にできたら楽しいですけど、中学生じゃ、なかなかそうもいかないですよねえ。

派手ママさんのところ、まずお子さんが辞めたいと言い出すって気もしますが…。しかしそれでどうやったらきちんとなるのか…(笑)
私が前に習っていた、厳しい警察の先生に突っ込んで欲しいようなご家族ですね〜(^_^.)
Posted by はなずきん at 2015年09月18日 11:23
だみ声さん

こちらへもコメントいただき、
さらにおほめのお言葉、ありがとうございます。

そう言われてみると、あまり剣道の大会の様子を書いてあるような文はないかもしれませんねえ。
でも、その「煩わしい」あたりが試合に向けてのコンディションにも影響してくるので、ついそこまで書いてしまいました。


私のブログに来る方の検索ワードを見ていると、案外「錬成大会」というのが多くて、初めて子供が参加する方が様子を知りたくて検索してるのかな?という印象です。
もっとそういうのを書くと面白いかもしれませんね。
でも、今年の息子の錬成大会はたいした内容じゃなかったので、書く気がしなかったんですけど(笑)

だみ声さんにも、うちの剣友会の会長さん同様、
いつも陰から見守っていただいているな…と思っています。
私は文章に出すことで自分の気持ちを消化しているところがあるので、
掲示板で話を聞いていただけて、本当に助かっています。
ありがとうございます。

ブログは次の会で今回の話は終わりです。
最後までどうかお付き合いください。
Posted by はなずきん at 2015年09月18日 11:31
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: