2013年10月26日

母と子の剣道日誌(31)稽古が面白いんです

ブログのタイトルを「子供の剣道」から「母と子の剣道日誌」に変更しました。
もはや「子供の剣道」よりも「母の剣道」の話題のほうが多くなってきちゃったもので…。


今までブログを読んでいた方にはおわかりと思いますが、私と子供が習っている道場の先生はかなりユニークな方です。
およそ一般の方の「剣道の稽古」のイメージとは違うことをよくするのです。
たいがいは子供相手に冗談を連発しながら教えているので(でもやってることは厳しいんですけど)、私も子供が入門最初は「なにこの先生??」って感じでしたが、慣れてしまうと癖になります(笑)。


前回の稽古は、子供は防具付けの練習をさせられていました。
基本的なことはもう教わって何度かやらされたので、今はいかにきちんと、早くつけられるかの段階です。
といってもイマドキの小学生は不器用なので、「頭の後ろで蝶結びをする」だけでも相当苦戦しているのですが…。面についている垂れがまだ固いので、そこが邪魔をして後ろに手が回らないということもあるみたいですが、それがなくてもあまり上手とはいえないんですよね。


「今日は時間を計るぞ!」と先生。
防具を全くつけてない状態から、「垂(たれ、腰につけるもの)」をつけるのに1分、「胴」をつけるのに2分、「面タオル(手ぬぐいのこと、面をつける前に頭にかぶります)」に1分、面をつけるのに2分、と設定されました。

ストップウォッチを持った先生が「垂付け用意、はじめっ!」と声をかけると、生徒たちが必死に垂を付け始めます。まあ、こういうのは他の道場でもある光景かもしれません。


が、先生はみんなに「早くやれよ!」と言いながら、「8時だよ、全員集合!」の劇終了のテーマを歌いだしました…。急がせるためなのか、先生本人が遊んでいるのか、よくわかりませんけど(笑)。
そもそも、生徒たちの半分以上は何の曲を歌われているのかがわかってないと思われます。
うちの息子はわかったようですが、娘は「全員集合」は見ているけどわからなかったようでした。


で、先生は「やめ!」と言ってそれを歌うのをやめたのですが、見学に来ていたお母さんに向かって
「Nさん、続きを歌ってくださいよ」と…。

「あの私、そんなに古い歌、知らないんですけど」
「なにを〜?私より古いくせに何を言ってるんですか!?Nさんはジュリアナ東京で踊っていたくらいの年代じゃないんですか?(といって、両手で扇子を振る様子をする先生)
ところでMさん(私のことです)は、今何歳でしたっけ?」
「45歳ですが…」
「じゃあ、やっぱりジュリアナ東京世代?」
「いや、それは私より5才くらい上だと思うんですが」

ちなみに先生はたぶん37歳くらい(はっきり聞いたことがありません)、Nさんは47歳だそうです(笑)
先生、いつも年齢のわりにミョーに古いことを口にします。
しかしこれが剣道の稽古中の会話でしょうか?(笑)



閑話休題。


私が道場で教わる時は、一番年下の年長さん(Rちゃん)の女の子の横に並んでいます。
Rちゃんは私の憧れの(笑)K郎君(中1)の妹さんで、剣道の筋はかなりいいのですが、かなり泣き虫さんです(笑)。怒られて泣くことも多いのですが、そもそも怒られる前から泣いています。
たぶん、自分ができてないことに対して、これから怒られるだろうことを想像して泣いてしまうのですね。

Rちゃんは防具付けが苦手で、なかなか上手につけることができず、最近は稽古の半分くらいは泣いているのです。
私は横で見ていてかわいそうになっちゃって、どうやるか教えてあげたいのですが、教えると「自分でやらせてください!」と先生に怒られるんです〜。
先生が席を外した時にこっそり「そこが違うよ!」とか言ったりはしてますが(笑)、先生がいる時は見守るしかありません…。


ちなみに先生はRちゃんには(中では)一番甘く、他の子に比べれば叱り飛ばすことは少ないです。まあ、そうしないと本当に泣きっぱなしになっちゃいますから(笑)。
年齢が上に行けば行くほど先生は厳しくなるのですが、小学校低学年くらいまでの子には多少手加減しているな、というのはわかります。

そのRちゃん、今日の稽古でも面付けが上手にできなくて、しくしく泣いています。
先生がそばにきて「どうした、R、なんで泣いてるんだ?」と聞くと、泣きじゃくりながら「お母さんに怒られたから…」とかなんとか(泣いていてはっきり聞き取れないんですが)言っています。

Rちゃんのお母さんは後ろで見学していますが、稽古中は自分の子供にも口を出したりはしません(すると先生に怒られます)。
だからもちろん、その時は怒っていないのですが、家で面付けの練習している時にお母さんに怒られたことを思い出しちゃったのかもしれません。

「なに、お母さんに怒られた?それは、お母さんが悪いな!R、お母さんが悪いんだな?」
「はいっ」
(Rちゃんは、先生に言われたことはなんでも「はいっ」と返事します(笑))
「お母さん、怒っちゃダメですよ!怒っていいのは私だけですよ!」
「はあ…」
(お母さんにしてみれば理不尽な話ですが、いつもこんな風に言われてますので慣れっこでしょう)
「R、もうお母さんを怒っておいたから大丈夫だぞ。だから泣くな。泣いても、何にもならないぞ」


Rちゃんには悪いのですが、こんな会話を傍で聞いていると、なんだかおかしくて笑っちゃうんですよね…。先生が変な人、っていうのももちろんあるんですが、小さい子のすることも天然でおかしいので(笑)。

そういえば今日、Rちゃんは夕方から稽古なのに「おはようございます!!」って超元気に先生にあいさつしていたので、吹き出してしまいました。


で、防具がまだない私はRちゃんの横で何をやっていたかというと、素振りの練習でした。
前にも書いた通り、私は素振りで腕を振り上げた時に頭が前に出てしまう癖があるんです。
必死に直そうとしているのですが、ちょっと気を抜くとやっぱり頭が前に出てしまいます。

それを眺めていた先生、突然後ろに行って何かを持ってきました。先生が持ってきたのは竹の長い棒です。1メートルくらいの、竹のものさしよりは幅が狭いくらいのものです。
先生は、私の背中の袴の中にそれを差しました。
つまり、袴のある背中の部分から上に棒がまっすぐ出ているような状態です。ちょっと間抜けです(笑)

「この棒に頭をつけて、頭を離さないように意識して素振りしてみてください」
で、やってみたのですが…、あれれ、やっぱり時々頭が棒から離れてしまいます。


それを見ていた先生がさらに持ってきたのが「はちまき」です。
「これで、頭と棒を一緒にして、額に巻いてください」

つまりですね…、背中に立っている竹の棒に、私は頭をくくりつけられる形になったわけです…。いやこれ、相当間抜けな光景なんですけど…。
でも自分でおかしくて、この間抜けっぷりを誰か写真に撮ってくれないかなとか思いました(笑)。
はちまきを巻くために一旦床に置いた竹刀を取ろうとしたら、体が曲がりません。ギャグですねこの状態…。


というわけで、この間抜けな状態で素振りです。私にとってはかなり頭を後ろに引っ張られている感じがするのですが、そうか、ここまで後ろに頭を持っていかないと正しいポジションにならないんだ…、と思いました。
しばらくそうしていたら、「今度は棒は外して素振りしてみてください」と言われ…
大丈夫かな?と思いつつ、やってみたら「今度は良くなりましたよ!」と先生に言われました。
よかった、間抜けな素振りが効果があったんですね!(笑)
さすが長年教えているだけあって先生、教え方がうまいです。
これからも頭をくくられている感覚を思い出しつつ素振りしようと思います…。



そういえば、息子もちょっと前に「竹刀の握り方が悪い」って先生に注意されて、やっぱりなかなか直せず、竹刀と手をテーピングでしばられて素振りさせられていましたっけ…。
普通の先生なら、そこまではやらない、と思うんですよねえ。インパクトがある練習方法なので、のちのちまた崩れることがあっても「そういえば、前こんなことやらされたっけ」って思い出せそうです。


家に帰ってから、ふと今日の稽古で頭をくくられた事を思い出して、おかしくて一人で笑ってしまいました。こんなこともあるから、やっぱり稽古が楽しみでしょうがないんですね。
厳しい時は本当に厳しい先生ですが、やっぱり生徒にしてもらえてよかったなあ、と思った私でした。

posted by はなずきん at 00:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 親子で剣道1警察編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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