2015年05月18日

少年剣道に入会する前に(3)揃える道具(初心者編)

これもだいぶ前に書いた記事ですが、改定して再録します。

今回は「揃える道具」の初心者編「竹刀と稽古着について」です。


剣道って、メジャーな習い事の中では、たぶん一番揃える道具が多いのではないかと思います。
会費はあまり高くないところが多いのですが、始める時にお金がかかるんですよね。とはいっても、道具も比較的安いものからものすごく高いものまでありますが…
で、実際いくらくらいかかるんだろう?というのが親御さんが一番気にかかるところかと思います。


何をいつ用意するか、ということは会によって違ってきます。
一般的には、入会時に稽古着と竹刀など最低限必要なものを揃え、ある程度稽古が進んでから防具を用意する事が多いです。
すべてセットで購入したほうが安くなることが多いのですが、子供の場合はやってみないと続ける事ができるかどうかもわかりませんので、防具は後から揃えたほうがいいでしょう。



また揃える方法も、

1)自分ですべて購入する場合
2)会で中古品を貸してもらえる場合(無料もしくは安価な場合が多いです)
3)会指定の武道具店で購入する場合

などがあります。3)の場合「いいものだから」と高いものを勧められることもあります。
高いもののほうが一般的には質もいいですが、剣道を続けるかどうかもわからない状態で高いものを購入するのはなかなか勇気がいりますよね。

息子が行っていた警察署では出入りの武道具屋さんがいて、初心者が入会するとそこで購入させられるのが普通でした。
先生の口調からだと、なんとなく他で購入していいような雰囲気ではなく…結局、高いと思いながらもその武道具屋さんで購入しました。

今まで使っていたものや、兄弟や知り合いのお下がり等があれば使っていいと言われると思いますが、会のほうに確認しておきましょう。


ただ、お下がりの防具、とりわけ「面」や「小手」は保存状態が悪いとにおいます。また、破損している場合もありますので、事前にクリーニング(防具専門のクリーニングがあり、ネットで検索すると出てきます)や補修が必要な場合もあります。

また自分で洗う方もいるようですが、ちょっとこつがいるようです。こちらもネットで検索すると体験談が出てきます。
竹刀も中古だと竹や革部分が傷んでいる場合があります。武道具店でお手入れや部品交換を頼めますので、中古品の場合はチェックをお願いするといいでしょう。
その武道具店で購入したものは無料でチェックしてくれることが多いですが(部品交換の場合は実費を取られます)違う場所で買った道具だと見てもらえない場合もありますので、ご注意ください。

会指定の武道具屋さんがいる場合も頻繁に来ているとは限らないので、小物を購入する時などは地元の武道具屋さんが便利です。顔なじみになっておくといろいろ教えてもらえます。


なお、たいていの武道具屋さんは、新入シーズンのあたりにセールを行っています。他にも年末セールなどがある店もあります。セールをいつやっているかは、お店に確認してみましょう。
(高めの道具を扱っているお店はセールがない事もあります)
セールの時は稽古着、道着一式で安く出ていますので、そのあたりを狙うと安く買えるかと思います。


さて、実際に揃える道具ですが…
初心者はまず「竹刀」「竹刀入れ」そして「稽古着」を用意させられることが多いでしょう。
会によっては「木刀」も必要になる場合があります。



【竹刀について】

小学生用の稽古用の竹刀は、「普及型竹刀」というのを使用します。1000円(これはかなり安いほうです)〜2000円くらいです。

身長や学年によりサイズが違ってきます。
小学生は男女同じつくりで、サイズは28(ニッパチ)〜36(サブロク)サイズになります。数字が大きいほど長くなります。

中学生は37(サブナナ)の男子用・女子用になります。
中学生以上は試合で使う竹刀のサイズ規定があるので、それに沿ったサイズを使います。


サイズについては会の指定がある場合もありますので購入前に確認してください。体格で決める場合と、学年により決める場合があります。
特に会から指定がない場合は、実際に武道具店に子供を連れていき、どのサイズがいいか相談するといいでしょう。

また最初は竹刀を用意するのは1本でいい場合が多いです。
公式試合に出るようになると、必ず2本用意しなければならないので、最初から2〜3本購入する会もあります。

竹刀は消耗品ですが、使い方により傷み方はだいぶ違ってきます。
防具をつけていない初心者の頃はほとんど傷まないので、特に指定がなければ、1本あれば十分かと思います。

防具をつけて稽古するようになると、力が強い子や、打ち方の下手な子(下手なほうが面の固い場所に当たるので竹刀が傷みます…)は傷みが激しくなり、半年ももたない事もありますが、普通は1年くらいは同じ竹刀を使えます。
(途中で手入れが必要になる場合もあります)



武道具店で購入する際、竹と部品を選んで組み合わせて竹刀を作ることもできますが、最初は何がいいのやらもわかりませんので、「完成品」を購入することになるかと思います。

竹刀は完成品でも鍔(ツバ)はついていませんので、「鍔」と「鍔止めゴム」も併せて購入します。どちらも一番安いものは100円以下です。
鍔や鍔止めには柄の入ったものもありますがけっこう高い(おおよそ2000円以上します)ので、最初は無地でいいでしょう。また柄入りは使えないという会もあります。
また竹刀に名入れをしてくれる(有料も無料もあります)ところもあります。



【竹刀入れ】

竹刀と併せて、竹刀入れも購入します。
原則的に、竹刀はむき出しで外を持ち歩いてはいけません。いちおう銃刀法にもひっかかります。

ただ竹刀を入れるだけのシンプルな袋状のものもありますが、小学生の場合は持ち運びを考えて、ベルトがついていて背負えるタイプがおすすめです。
安いものだと1000円くらい、一般的には2000〜3000円くらいのものが多いです。普通の武道具店ではシンプルなデザインのものが多いですが、ネットで見るといろいろ柄入りのものもあります(だいたい高いです)。

竹刀袋はそんなに複雑な構造のものではないので、手芸の得意な方なら自作もできます。ネットで検索すると作り方も出てきます。お子さんの好きな柄で作るのもいいかもしれませんね。
ちなみに私は、オークションで出品されていた方の手作りのものを購入しました。桜の柄の生地で、送料込で3450円でした。同じようなデザインの市販品に比べるとかなり安いです。

最初に買った竹刀より少し長めの竹刀入れを購入すると、長い間使えます。ただしあまり長すぎるものを買うと子供には背負いづらいので、竹刀の長さの1サイズ上くらいがちょうどいいと思います。

級や段を取るようになると木刀を使うようになりますので、竹刀と一緒に木刀を入れられるもの(袋の外側に木刀を入れるベルトがついているものがあります)のほうが先々便利です。
竹刀を何本入れられるものがいいのか等、会のほうでどういうものがいいか教えてくれるかと思います。


【木刀について】

木刀をいつから使うかは会によって違います。
木刀を使う場合は、実際に相手に打ち込むわけではなく(防具もつけません)「形(かた)」といって、真剣で戦うのに近い動きを再現するものです。
また初心者のうちから木刀を使って指導する会もあります。竹刀よりも刀の握り方を理解しやすいからです。

木刀には「太刀」「中刀」「小刀」があります。(長さが違います)
全日本剣道連盟(全剣連)の規程では、3級審査から木刀を使うとなっていますが、級のもうけかた、審査内容については会により違います。
なお昇段審査では、3段までは大刀のみですが、4段から小刀も必要となります。

小学生の場合は「中刀」を使用する事が多いようです。中学生以上は「太刀」を使います。
同じ長さの木刀でも重さが違うものがあるので、体格や筋力に合わせて選ぶといいでしょう。

木刀(太刀)は安いものだと1本2000円くらいです。これも「鍔」と「鍔止め」が必要ですが、どちらも1個100円以下です。
竹刀と違って、木刀は実際には打ちこまないのでほとんど傷みません。



【稽古着について】

上に着る着物型のものと、袴が必要になります。
それと念のため、剣道の場合は稽古も試合も「はだし」です。

息子の道場では、入門当初は稽古着ではなく、普通のTシャツにズボンといった服装で3か月くらい練習しました。稽古着だと最初は動きづらいのと、足さばきが先生に見えないからだそうです。
いつ頃から稽古着を着用するかは会の方針によりますが、最初から着用するところも多いようです。

稽古着の下は基本的にはパンツのみで、上にはアンダーシャツは着ません。道場によってはパンツも着用しないところもあります。
冬などインナーを着ていい場合もありますが、原則は素肌に稽古着のみを着用です。
女の子の場合はスポーツブラなどをつける場合もあるようです。(つけない場合もあります)


稽古着は安いものだと上下セットで5000円くらいです。初心者だと一般的には上下で5000〜1万円くらいで揃えることにになるでしょう。

色については会で指定がある場合もありますので確認しましょう。
上下とも、白、紺、黒などが一般的です。
女の子は上が白、下が紺が一般的ですが、上下白という子もいます。男の子は紺の上下が多いようです。白袴の女の子は時々いますが、男の子ではほぼいません。
なお白い袴は汚れが目立ちやすいので洗濯する回数が多くなるかもしれません。特に女の子で生理が始まっている場合は気を付けたほうがいいです。

新品の防具をつけた当初は、防具の藍色がかなり色落ちして稽古着につきます。(なじんでくるにつれあまりつかなくなります)
白い道着だと、防具の色がつくのが目立ちます。
ついた色は洗剤で洗えばおおむね取れますが…。


稽古中は暑くなりますので、子供の場合は上着は最初は夏用を揃えたほうがいいかもしれません。
袴は生地が多いわりに案外涼しいのですけれども。

普通のやや厚手の稽古着は子供にはちょっと暑いようで、冬でも夏用のものを使っている子もいます。ただ、夏用で薄いものは衝撃を受けた時に痛い事もあります。
#防具をつけて稽古している時も、打つべき場所を外れた竹刀が当たることはよくあります…。

上着はジャージ素材のものもあり、涼しくて洗濯が簡単で乾きも良いのですが、素材の質感によっては試合で使えない場合もあるので購入時は気を付けてください。
ジャージ素材でも、表面が織物っぽくなっているものは試合でも使えるようです。


息子の前の道場では、稽古着は指定の武道具店で購入したので、少し高めの品でした。確かに物はいいのですが、上着が厚手で夏向きではなかったので、ネットでメッシュ入りのものを購入しなおしました。
でもメッシュ入りというわりにはちょっと厚手です。普通のよりは風通しがいい、という程度です。暑さだけを考えるならもっと薄手のほうがよかった気がしますが、当たった時の事を考えると、稽古着はあまり薄くはできないのかもしれません。



サイズ選びですが、子供は成長が早いので、ジャストサイズよりは少し大きめのものを買います。上着は長くてもそのまま使いますが、袴は丈をあげて使うことが多いようです。

うちの息子は身長の伸びが遅いため、3年間同じ袴と上着を使っています。ある程度の質のものを買えばそのくらいはもつでしょう。あまりペラペラの袴だと傷みも早いので、ほどほどの質のものをお勧めします。

小学校1年の時に大きめのものを購入したとして、小学校卒業まで買い替えは1〜2回くらいで済むことが多いようです。(成長がものすごく早いお子さんは別ですが…)

上着は多少着丈は長くても大丈夫ですが、袖が長すぎると腕を動かしづらいです。
袖は手首が隠れない長さにしましょう。またメーカーにより、同じサイズでも大きさに差があるので注意してください。
また綿生地のものは多少縮みますので、その分を考慮して購入しましょう。


袴はあまり多く丈を上げると裾が重くなるので、あまり長すぎるものはおすすめしません。裾ではなく、腰部分を丈上げする方法もありますが、やはりあまり上げるとたたみづらかったりします。

袴は、大人はくるぶし丈くらいで着用するものですが、子供の場合は動いた時に裾を踏まない長さから、脛がちょっと出るくらいまでは許されます。

女の子と、小さい男の子はウエスト位置で、ある程度の年齢以上(※体型にもよりますが、小学校中学年〜高学年くらいから)の男の子は腰部分に袴のヒモが来るように結びます。
つまり、身長が同じならば、女の子のほうが男の子よりも丈が長めの袴を着用することになります。

袴の素材は綿、テトロン製が多いです。テトロン製はヒダがプリーツ加工がされており、洗濯してもプリーツが取れにくくなっていますので、子供用はテトロン製がおすすめです。大人で本格的にやる方は綿製にすることが多いようです。
うちの娘は白い袴にしたのですが(私がいない間に勝手に決めてしまったのです!(笑))、息子の買った紺の袴とは素材が微妙に違うのか、生地ががっちりしていてヒモがぎゅっと結びづらいです。
後ろ手で蝶結びをすることになりますし、しっかり結ばないと稽古中にほどけてしまいます。不器用なお子さんには柔らかめのヒモのほうが結びやすいかと思います。



【稽古着の洗濯について】

袴はさほど汚れなかった時は「干すだけ」のこともありますが、防具をつけて稽古をするようになると、かなり汗をかきますので、テトロンの場合は頻繁に洗濯することになります。

本藍染めの製品の場合は、藍に殺菌作用があるので、原則的には干すだけで、たまに水洗いをします。
私は綿袴をはいて週2回稽古していますが、水洗いするのは1か月に1回程度です。
藍染の場合、購入当初はものすごく色落ちするので(白いシャツの上に着たりすると、色が移ります!)最初に酢を入れた水につけて色止めをする必要があります。
ケミカル染めの場合も、紺や黒はけっこう色落ちしますので、使う前に1回は洗濯することをおすすめします。

また藍染めの場合は洗剤で洗うと色落ちが激しいので、水で手洗いが原則です。
藍自体に殺菌作用があるので、水だけで洗っていてもあまりにおいません。

綿袴は洗濯やその後の扱いがちょっと面倒なので、子供や大人初心者にはテトロン袴をお勧めします。

藍染以外のものは、最初の色落ちが落ち着いたら洗濯機で洗っても大丈夫ですが(白いものと色物を一緒に洗うのは避けましょう)、傷むのはやや早くなります。大事にしたい方は手洗いのほうがいいかもしれません。
そのまま洗濯機にほおり込むと、袴の腰部分の板の周囲がすり切れて破れてしまうので、腰板を中に折り込んでネットに入れて洗濯するといいでしょう。
手洗いの場合も、藍染でないものは水洗いのみでは不十分ですので、洗剤でつけおきして洗いましょう。



洗濯後、乾燥の際は「袴ハンガー」があるといいです。なければならないものではありませんが、稽古のたびに洗濯をするので、あったほうが便利です。
丸いわっかに洗濯バサミがついているもので、早く乾かすことができます。袴は型崩れすると後が面倒なので、干すときにはキレイに形を整えてから干したほうがいいでしょう。
ジーンズ用のハンガーと構造は同じなのでジーンズ用のものでもいいと思います(そのほうが安く売っていたりします)。ただし、洗濯バサミの位置が移動できるものでないと、袴をうまく吊るせませんのでご注意を。
剣道 袴ハンガー/東海林武道具店



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袴は洗濯したら、折り目をつけ直さないといけません。
テトロンは折り目が取れにくいですが、何度も洗濯しているとだんだん折り目は薄くなってきます。アイロンをかけるのが一番ピシッとしますが、かなり面倒です。
私は袴の折り目をきちんと折って床に平らに置き、その上に長座布団を置いて「寝押し」のようにして折り目をつけています。
洗濯すると折り目がわからなくなってしまう事もあるので、新品の時に折り目の位置を確認しておいたほうがいいです。

綿袴の場合は、きちんと畳んで風呂場に置き、上からシャワーで水通しをして洗います。
畳んだ状態のまま干すと、きちんと折り目がつきます。


稽古着のほうは普通のハンガー干しでもいいのですが、着物ハンガーのようなもののほうが干しやすいです。私は100均で買ったバスタオルハンガーを使っています。

なお稽古着も袴も、直射日光に当てて干すと色落ちが激しいです。
陰干しか、裏返しに干しましょう。





インターネットに「剣道mama」という「実際に剣道っ子を持つママがアドバイザーとなって運営する剣道用品のお店」があります。

こちらにも用意する道具について詳しい解説があり、また相談にも乗ってもらえるので、ネット購入する場合は参考にすると良いかと思います。

ただ、体の大きさ等は実際に見たほうがわかりやすいですし、防具の修理なども後々必要になってくるので、家の近くに武道具店があればそちらと馴染みになっておくほうが良いかと思います。


次回は少年剣道に入会する前に(4)揃える道具(防具編)です。

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posted by はなずきん at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 剣道お役立ち情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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