2013年06月30日

母と子の剣道日誌(11)復唱が大事です

息子の道場の先生いわく

「剣道は、最初は覚えることが多いから大変なんだ。でも、覚えてしまえば後は繰り返すだけ。だから最初だけがんばって覚えなさい。」


そうです、本当に最初は覚えることが多いのです。子供はもちろん、私ですら覚えることの多さについていけていません。子供は怒られながら毎回やっているのでなんとか覚えてきましたが、私は見ているだけなので、今ひとつわかっていなかったのです。

前の教室ではほぼ何も教えてくれなかったので、一年やっていたはずの息子もほぼゼロからのスタートです。


黙想の時の手の上下、竹刀の置く場所や置き方、どちらの膝から立つか、いつ竹刀を持ち替えるか、などなど…、稽古の始めの挙動だけでもかなりの情報量です。

今、息子に聞いて、稽古を始める前にやることをノートに書きとってみたら、私もいまだに覚えていないことがいくつもありました…。

こんな細かいこと覚えてどうするの?と最初は感じましたが、こういったことが何も考えずに自然にできるようになって初めて、「剣道という武道」をする準備ができたということなんですよね。


前にも書きましたが、剣道というのはもともとは剣術から来たものです。

いろいろ変質はしていますが、基本は真剣をどう扱うかというところから、所作が決まっているのです。

それがわかってみると、この細かい所作にも意味があるのですよね。


しかしとにかく覚えることが多いので、先生はなんでも復唱させます。

最初は竹刀の部位の名前から始まり、構え方についても、先生の言ったことを全員に復唱させます。


最初の構えの時の姿勢は「剣先(けんせん、竹刀の先部分)は喉の高さ」「左手はおへその前」

面を打った後の姿勢は「右手は肩の高さ」「左手は胸の位置」


一通り覚えさせた後、実際に動作をさせてみて、そうなっていないと先生から質問が飛びます。

「剣先はどこにやるんだったか?」

「のどのたかさです!」

「これ(子供の竹刀の剣先を指して)はのどの高さか?お前はここにのどがあるのか!?」

「ありません!」

「じゃあ、直しなさい」


こんな感じのやりとりが、1か月くらいは続いたかと思いますが、最近はこの程度のことは言われないでも、子供たちは自然にできるようになってきました。

うっかり違う構えをしてしまっても「剣先はのどの高さ」の言葉がしみ込んでいるので、すっと直せます。



「右手は肩の高さです」を覚えさせる時は、笑ってしまいました。先生がひとりひとり順番に言わせていくのですが、子供のことですから、自分でも何を言っているのかわからず復唱していることがあり…。

幼稚園の年長さんの男の子が「みぎてはたかのたかさ」とか「みぎてはたかのかたさ」とか、何度言わせても間違っていて、みんな吹き出してしまいました。

先生も面白がって何度も言わせるし(笑)。


でもおかげで、最近勝手にひとりで練習をしている私も、その言葉を復唱しながら練習することができています。

「剣先はのどの高さです」とか「右手は肩の高さです」とかブツブツ言いながら、家の前で素振りをしている私です。(「です」って必ずつけないと子供は怒られるので、私もついつけて復唱してしまいます(笑))



あと、前にも書きましたが、先生は冗談を復唱させるのも好きです。

「わかりませんえん、ながたにえん」は定番なのですが、時々ミョーに古い漫画やアニメのネタを持ってきて子供に復唱させるので、親にはわかっても子供はわけがわかりません。

なぜか、先生の年齢で見ていると思われるものよりも古い作品がよく登場するのですが…(私の年代くらい?)


先日は、竹刀を引き付ける時の構えを説明するのに「左手はおでこの位置に」と教えていたのですが

「左手をおでこに持ってきたら、竹刀は後ろのほうには絶対に行かないんだぞ!後ろに行くってことは、頭蓋骨に竹刀がめりこむってことか?違うよな。北斗の拳じゃねえんだぞ!」と言って、なぜか子供に「北斗の拳じゃねえんだぞ!」というのを復唱させていました…(笑)。

みんな、いまどきの子供なので北斗の拳なんてもちろん知りません。かろうじて、漫画好きの次男だけがわかっていたようですが(笑)。



前から感じていたのですが、警察だけあって、ここの稽古はなんだか軍隊の訓練に似ています。

先生の命令は絶対、必ず敬語を使う、すぐに「はいっ」と返事、大事なことは復唱、なんだかやっぱり軍隊っぽいです(笑)。


「前進後退、正面の素振り30本、用意っ、始め!」

「体(たい)の運用、前進後退、右回左回(うかいさかい)、用意っ、始め!」

先生のよく通る声で、すぱっと号令を出されると、ぴっとした空気になるんですよね。

いや、この緊張感がたまりません(笑)。


大きな声を出してないと「声を出せ!」と怒られます。

和やかな雰囲気の時もありますが、厳しい時はピリピリした空気になっています。

フツーのお母さんから見たら、今どきにしてはけっこう厳しい雰囲気だと思うのですが、私はもともとミリタリー好きですから、こういう雰囲気は「カッコイイっ」と感じてしまいます(笑)。

まあ、やらされている子供のほうは大変でしょうが…。

最初のうちこそ、子供がどう感じるかがちょっと心配でしたが、最近は子供も慣れてきたとみえて怖いとは言わないです。まあ、もともとうちの主人がけっこう怖いほうですからね…。


稽古が始まる時の「整列!」とか「正座!」などという号令は、稽古に参加している中で一番年長の子が担当するのですが、先日は上のほうの子が休んだのでうちの息子にその担当がやってきました。

1回目は「あれ、何言うんだったっけ」って感じでしたが、2回目は練習しておいたのでばっちりでした。

先生に「お前の号令はなかなかいいな!」と褒めていただきましたよ。やっぱり、次男が軍隊好きなのが幸いしているのでしょうか?(笑)

それを聞いた娘が「私もやってみたい〜」と言っているのですが、はたしてやらせてもらえるのでしょうか?


この最初の号令も気持ちいいんですよ〜。これはどこの道場でもだいたい一緒かと思いますが。

ちなみに、稽古の最初と最後の「神前に拝礼」と「先生に礼」は、親も一緒にやります。


そうそう、剣道場にはほぼ必ず「神棚」があります。(武道の神様である、鹿島神宮とか香取神宮の神様が祀ってあることが多いようです)

神棚のないような体育館などでも、正面に神棚があるものと想定して拝礼をします。

大会の時は会場に日の丸が飾ってあり、そちらに礼をします。


「整列!右へならえ!直れ」「正座!黙想!」

「やめ!起立!」「神前に、拝礼!正座!」

「先生に、礼っ!」「お願いします!」


これを一緒にやるとこちらの気持ちも引き締まります。

実は私も号令、かけてみたいな〜って思ってるんですが…だってなんか気持ちよさそうじゃないですか。

でもさすがにやらせてもらえないだろうなあ。(笑)

posted by はなずきん at 01:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 親子で剣道1警察編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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