2013年06月23日

母と子の剣道日誌(9)心に染み入る言葉

子供の剣道、第9話です。


最近、自分が剣道にはまってしまったので、剣道そのもののことも書きたい、道場のことも書きたいという感じで、書くことが増えてきて筆が(というか暇が)追いつかなくて困っています(笑)。


剣道を習わせる、というとたいがいの人は「礼儀を学ぶ」と思いますよね。
会によってはあまり礼儀を重視していないところもありますが、やはり「礼儀」は剣道の要であると思います。


全日本剣道連盟のページに下記のような記載があります。


「剣道の理念」
剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である


「剣道修錬の心構え」
剣道を正しく真剣に学び
心身を錬磨して旺盛なる気力を養い
剣道の特性を通じて礼節をとうとび
信義を重んじ誠を尽して
常に自己の修養に努め
以って国家社会を愛して
広く人類の平和繁栄に
寄与せんとするものである


ちょっと難しい言葉ですが、これが剣道をやるにあたって意識すべきことなのだそうです。
やっぱり「武道」であり、他のスポーツとは違いますよね。
何しろ「剣の理法の修錬による人間形成の道」ですから。


息子の道場の先生は、さすがに子供相手にこの「理念」をそのまま教えはしないのですが、この内容に即したような言葉をよく言います。主人からも同じようなことを聞くので、警察剣道ではこういう教えをする先生が多いのかもしれません。


主人に言わせると、他の武道である柔道や空手などに比べても、特に礼節を重視するのが剣道だと言っていました。
勝ち負けがどうでもいいわけではないけれども、そこが主体ではない。「負けても勝っても相手に礼」というのが剣道のいいところだ、と主人は言います。



今の道場の先生は子供たちにいろんな事を言ったり、書いてあったりします。それがまあ、いい言葉ばかりで…。
最初は「子供には難しいことを言うなあ」「言っていることは立派だけど…」と思って聞いていましたが、先生が真剣に子供を教える姿勢を知ってからその言葉を改めて聞くと、すっと私の中に入ってくるようになってきました。


「できないのは恥ずかしいことじゃない。できないことだから練習するんだ。」
「先生は、みんなができないことは言ってないぞ。できないのは、みんながやってないからだ。」


あと前にも書きましたが
「道場だけでなく、家でも学校でも同じようにやれ」
「間違うのは悪いことじゃない。人を見て合わせるのじゃなくて、正面を見て堂々と間違え」


こういうことを、生徒たちの目をまっすぐ見据えながら、とても大きくよく通る声で、心に叩き込むかのように言います。
小学校低学年の子供たちには、まだ先生の言いたいことはわからないかもしれませんが、何度も言われるので言葉そのものは残ることでしょう。


毎月配られる稽古の日程カレンダーの下には、先生の言葉が書いてあります。
残念ながら4月分は捨ててしまったのですが、5月と6月はこんな風に書いてありました。


「怠けるものは不満を語り、努力するものは夢を語る」
「成長したければ、言い訳をしないこと」


そして道場の壁には、先生が大胆な筆跡で書いた「書」が貼ってあります。

「愚直」

「流した汗は裏切らない」


言葉だけ聞くと、なんだかいい言葉を書いているだけ…に見えますが、この先生からこの言葉が出たのかと思うと、胸に染み入ります。
先生はかなり長い間剣道の先生をやっているようなのですが、現在の段位や立場から考えると、かなり小さい頃から、相当の鍛錬を積んできたと思われます。(本人に直接聞いたわけではありませんが)
だからこれはきっと、本人の経験に基づく、心から出た言葉であるのでしょう。



私も家で息子たちに剣道の稽古をさせていますが、へたれな息子は、私に「こう直しなさい」と注意されると「こんなの無理!」「できないよ!」とめげることがよくあります。
するとついつい、私もこういった言葉が出てしまうんですね(笑)。
「できないのは、やってないからだよ!」


家の前で、竹刀を抱えてこういうことを言っている私はまるで「鬼コーチ」みたいで、自分で笑ってしまうことがあります(笑)。
私は元来、全然体育会系の人間ではないのですが、先生にずいぶん影響を受けたみたいです。
まあ、もともと武術とか武士道とかは好きではあったのですけれども。


でも、見学しているだけの私がこういうことを言っても「見てるだけなのに好き勝手なことを言うな!」って思われそうなので、私自身も子供に説教できるくらいの努力を続けようと思います。

少なくとも、今は子供より稽古してますね(笑)。左手にマメが3つできたままで(痛いです)、腕はずいぶん筋肉がつきました。長いこと減らなかった体重も落ちてきました。
鏡で見ると、上半身に筋肉がついただけでなく、ウェストがくびれてます!ほんの2週間素振りをしただけで変わるものですね〜。

期せずしてダイエットにもつながっているようで(上半身が筋肉質になるダイエットですが…)一石二鳥ってところでしょうか。


今は子供には、先生の言葉はわからないかもしれない。でも、大きくなってから心に残る言葉、になるのではないでしょうか。
そして私にとっては、剣道というものを越えて、自分の生き方に影響してくる言葉になりそうです。

posted by はなずきん at 08:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 親子で剣道1警察編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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