2019年05月28日

母だけの剣道日誌(48)稽古メニュー、こうなったらいいのに。(前編)今は「幕ノ内弁当」的な稽古が多いのでは。

最近書いている
「剣道がこうなってくれたらいいのに」
というテーマ、書きだしたらいっぱい出てきました(^^;

私は「努力してるのに上手くならない歴」が長いからこそ…(彼氏いない歴、みたいですね?(笑))
「そういえば、こういうことを感じてたんだ!」
ということがたくさんあったんですね。

今までは
「”できない人の要望”なんて、剣道界の中ではごくひと握りの人のことだしなあ…」
と思って、そんなに書かなかったのですが。
大人では「できない人」は少数派とはいえ、他にもそれなりにいるようですし。
「必ずしもやりたくて来ているとは限らない」ことが多い、子供にも共通することなのでは。
と思い、このことをもっと書いたほうがいいのでは?と感じました。


さて。
多くの道場の稽古のメニューって、「幕ノ内弁当」みたいなことが多い、と私は感じています。

切り返し→面打ち→小手打ち→胴打ち→連続技→応じ技→地稽古

みたいなメニューを、稽古のたびに繰り返すだけという。
ときどき「かかり稽古」とか「試合稽古」が入る程度で、大差ないメニューのところが多いのではないかと思います。


ある程度「できる人」は、こういう「ひと通りさらっとやる」のを繰り返していても上達していくのだと思います。
でも、「できない人」は、このメニューでは
「どれも微妙にできないまま」
の状態が長く続いてしまうのではないでしょうか。



たいてい、初心者のうちは徹底的に基本をやりますが…
(ここをちゃんとやっていない道場は論外ですね。そういうところもありますけど(^^;)
その時期を過ぎると、全員でこういう「幕ノ内」的なメニューをこなすだけになりがちです。
でも、ある程度基本を習得した人についても、もっと課題を細かく分けた稽古メニューが必要だと思うのです。


まず、基本的な筋力や体力を強化するメニューが少ないことが多いですよね。剣道では体幹が非常に重要なのに、です。
稽古時間の制約があるところも多いでしょうが、やっぱりここは重要な部分だと思うのです。
しかし、子供と同じような筋トレメニューを大人(特に女性)にやらせるのは無理があるので、大人でも徐々に必要な筋肉をつけていくようなものが必要だと思うのです。


また、稽古に参加する人数や顔ぶれが、その時によって違うために「行き当たりばったり」に近い形でその日の稽古メニューを決めている会も多いような気がします。当会の子供稽古はこのパターンに近いです。

でも、例えば…
「今月は、面強化月間」「試合強化月間」「切り返し強化月間」とか…
ある程度の期間の幅を持って、ひとつのことに集中してやったほうがいいのではないでしょうか?

一回の稽古の中で「今日は、ここを重点的にやります」ということはあるのですが…
そういうことは1回限りではなく、しばらく継続してもらわないと、せっかくやったことが定着しないと思うのです。

私なんて、不器用なうえに、身体的な記憶力が薄いので(^^;
せっかく稽古で覚えたことも、しばらくやらないとまたできなくなってしまいます。

また、当会でもそうですが、よその会の出げいこでも、子供の稽古を見ていて…
「同じ子が、いつまでも同じことができていない」
と感じることが多いです。
そういう子は、ちょっと注意してやらせても、また次の週には戻ってしまっていたりします。
「毎回、あれもこれも」やるよりは、同じことを集中的に稽古して習得させたほうがいいのではないでしょうか。

そして、個人にそれぞれの「課題」を与えて、それをみんなで共有してもらう。
そうすれば「今はここを直そうとしているのに、違うことをやれと言われて困る」みたいなことも減るでしょう。



また、ちょっと話が違うのですが…
面打ちなどの基本はできていても、体当たりや残心ができていない(わかっていない)子が、非常に多いと感じます。
やろうと思ってもできていないというよりは、他の技のついでに軽く教わるだけなので、こうやらなければという認識が薄いのではないかと思います。

体当たりする「形」ができていない。ちょんと当てるだけ。当てる場所が高すぎる。
つばぜり合いで、つばが全く合ってない。当たられた時に故意に下がってしまって受けてない。

大人の初心者でも、体当たりの時に「当たった手を上にはねあげてしまったり」する人も多いように思います。
切り返しをするたびに気になるのですが、先生があまり詳しく教えていないので「できていない」と感じる人に注意する時にも、ちょっと気がひけてしまいます(^^;

また、振り返って残心する時に、竹刀を下から回してしまったり、竹刀のほうが体の後から出て来たり。
ちょこまかと足を動かしながら振り返ってしまったり。

体当たりや残心は「直接、一本になる」ことではないので、教えるのがおざなりにされていることが多いように思いますが…
こういうことをきちんとやっている道場の子は、強い子が多いように思います。
要するに「しっかり習得するまで、直しながら繰り返し練習」をきちんとさせているところが、強くなるのですよね。


また、子供は「自分で課題を把握してそれを直そうと考える」なんてことはほぼできないので、大人のほうが「やったことを忘れないで定着させる」ような稽古メニューを考えてあげるべきだと思うのです。



また…違うレベルの人を無理に一緒に稽古させないほうがいいと思うのです。
人数が少ないところは仕方ないこともありますが…

特に、基本がまだしっかり定着していない人は、可能な限り同レベルの人同士で稽古させたほうがいいと思います。
もちろん、やり方を教えるのは先生ですが、どのくらい繰り返すかは当人たちに任せて、納得いくまでやってもらったほうがいいのでは。

できていないことは、何度も何度もやり直したいのに、
「次のメニューに行くから!先生の話を聞いて!」
みたいに中断されてしまうことが多いのですよね。

また、ある程度「その人がやりたいことを集中してやる時間」を設けてほしいなと思います。
当会の稽古では、1日の稽古につき、そういう機会が「1〜2回」くらいしかないのです。
それも、お互い「3回ずつ打ったら終わり」というようなことが多く…、そんな回数では、私みたいなのは絶対にできるようになりません(^^;


先生のレクチャーを受けながら全体でやることも必要ですけれども、そうでない時間ももっと作ってほしいのです。


当会は、自由稽古の時間ですら
「同じレベル同志でやってないで、他の先生にかかりなさい!」
とか言われてしまいます。(それでも、私は必ず基本稽古をやるようにしていますが。)

当会の自由稽古の時間は、なかば「地稽古強制」な気がするのですが…
「その時、その人がやりたいこと(やるべきこと)」
をやらせてくれればいいのにと思います。

剣道の稽古は「室内で、板の床で、防具をつけた相手がいる」時でないと、できないことが多いですから…
自主練をやるのにも限度があるのですよね。


姿見の鏡を見ながらフォームの確認、なんてことをしていても
「ほら、相手がいる時にかからせてもらわないと!」
なんて、他の先生にかかることを促されます。
でも、姿見を見ながら練習できる機会だって、稽古の時間以外にはないのですよ。


確かに、よその先生に教えてもらって「なるほど、いいこと教わったなあ」と思うこともあるのですが…
私みたいなのは、ほんの数分やったくらいでは知識だけが増えて、自分の体にはさっぱり定着していない気がします。
だから何度も同じことを注意されることになるんですね(^^;


剣道の先生は、今まで「素質はある人を、上手くさせてきた」自信があるからなのか…
「できない人が、こうしたいと思っている」ところまで、なかなか汲んではもらえません。
「こういうことをやってほしい」ということを言っても「いや、そんなことよりこうやったほうがいいよ」なんて、却下されたりします。何度か却下されることが続けば、もう本音はなかなか言えなくなってしまいます。

でも、できる人とできない人は同じメニューでは無理があります。
「できない人には、できないなりの稽古をするべき」のです。

子供の場合は特に
上達しない→つまらない→あまり行かなくなる→なおさら上達しなくて嫌になる
という悪循環がけっこうあるような気がするんですよね。


私程度のレベルの人間でも
「こうだったらいいのに」
と強く感じることがこれだけたくさんあるのに、どうして先生にはこういうことがわからないのだろうかと思います。
なかなか上達しない子(人)には、それなりの理由があるはずです。
漫然と他の子と同じメニューをやらせるだけでなく、生徒の要望も聞いてみたほうがいいのではないでしょうか。


指導のプロである先生からみると
「それは考えが浅いのでは」
と感じることもあるかもしれませんが、こちらが感じていることを聞いてもらえて把握してもらえるだけでも、気持ちがだいぶ違います。
そんなことから先生を信頼できるようになるわけですし、本人の言っていることにも「生徒を上達させるヒント」があるかもしれません。


(後編へつづく…)


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posted by はなずきん at 08:59 | Comment(16) | 母だけの剣道1(三段に向かって) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする