2019年05月25日

母だけの剣道日誌(45)私が、一本が取れない理由。

ブログにコメントをいただいたhideさんといろいろやりとりしているうちに、
「自分がなぜ、なかなか上達しないのか」
の理由が見えてきたので、そのことを書いてみようと思います。

剣道の先生というのは、そもそも「才能のある人」なので…
なんで「下手な人が下手なままなのか」がよくわかっていないのでは、とよく感じます。


でも、それは「できる人」には想像もできないような理由があるのです。
なかなかそういうことを書いている人は少ないと思うので、詳細に書いてみようと思いました。


私が初段の頃までは、そもそも
「打突部位に当てることがあまり上手くできていなかった」
のです。

打った部位がずれていることはもちろんですが、当たっていてもスカッとすべっていたり、打ちが弱かったりしたのだと思います。
あと、そもそも「当てる時に相手のことをよく見てなかった」というのもあります。打つ瞬間に目を離してしまっていたりしたので、うまくコントロールできていなかったのでしょう。これは、SZ先生に指摘していただいて初めて気づいたことです。
「打突部位を打つ瞬間までよく見る」という基本的なことが、最初はよくわかっていないのですよね。

こういったことを克服するのは…
ふだんの稽古の積み重ねでなんとかなったような気がします。
素振りの基本をしっかり見直したり。
手の内を締めるように気をつけたり(これは、まだちょっとしかできていませんが…)。
打つ時に集中するように心がけたり。

数多く稽古をこなすことによって、最近はわりと「相手に当てられるようになって」はきました。


でも、いざ試合となると…「なかなか一本にならない」のです。
「自分としては、ちゃんと相手に当てているつもり」でも、です。




当たっていても一本にならない理由を、先生や他の人に聞いてみると

「打った時に止まっている」(打ち抜けていない)
「打った時の姿勢が良くない」
「発声が足りない」
「打ったというアピールが足りない」
「打ち切ってない」


などと言われます。


「打った時に止まっている」

これはまあわかりやすいですよね。
これは、ふだんから打ち抜けるような意識を持って稽古すれば徐々に直っていくと思います。


「打った時の姿勢が良くない」

これはけっこう難しいです。
基本稽古の時には、まあできていないことはないと思うのですが、いざ試合となると崩れてしまうからです。


「発声が足りない」「打ったというアピールが足りない」

この二つはほぼ同じ次元にあります。できそうで、案外難しいです。
私は声は出していますが、どのタイミングでどのくらい出せばいいのかというのは…けっこうファジーですよねえ。
打った時に、めちゃくちゃ「コテコテコテ〜!!!」などと言う方がいますが、あれはそれなりに効果があるのでしょう。でも、なかなか恥ずかしくてできないんですけどね(^^;。
そもそも、当たっているかどうかも自分でよくわかってないのに、なかなかアピールできないです〜。

私は審判をやらされた経験があるので、確かに「アピールがあるほうがわかりやすい」というのは理解できていますが…
そもそも初心者のうちは審判をする経験も少ないので、審判が何を見ているかというのもわかりづらいですよね。


「打ち切ってない」と「打ったというアピールが足りない」

このふたつも、似たような次元にありますが…これは、かなりわかりづらいです。
「打ち切ってない」というのは、打った後の姿勢が大きく影響しているのだと思いますが、「打ち切る練習」というのをすることが少ないので、なかなか身につきません。


この「一本にならない」原因は、もっとふだんの稽古の中で詳しく解説して、実際にできていない人をその場で修正して「できるまで」やらせていくべきなのでは?とよく思います。

さすがに、他人のを見ている分には「ああ、これは一本なのだろうな」というのは、だいたいわかってきたのですが…
それが自分がやっている時となると、実際に「これならできている」「これじゃダメ」というのをいちいち指摘してもらえないと、わからないのです。

すぐ上手くなる人は、「見た情報」をあまり考えずに自分の体に取り入れることが上手いのでしょうね。
主人はわりと運動センスがあるほうなのですが「特にどう動くとか、考えてないことのほうが多い」と言ってますから。
でも、私はまず「考えて動いて、それに慣れる」という過程があってやっと「考えずに動けるようになる」のです。


もっと初心者のうちは、人の試合を見ている時も
「なんでこれが一本で、これは一本にならないのか」
というのは、全然わからなかったです。

多少はわかるようになった今でも
「え〜、これは一本にならないの!?」
と感じることはよくあるのですが…
そのあたりももっと、詳しく解説してくれればいいのになあといつも思います。



なんで、基本稽古の時はできているのに、試合稽古や地稽古の時にはできなくなるのかというと。
「相手に当てられるかどうか」
という点だけに注力してしまうので、なかなか他の要素に気を配れなくなるからなんですよね。


今までにいろいろ注意はされているから、試合稽古の時も「姿勢、できてるかな?」などと我に返ることもあるのですが…
そうこうしているうちに「打たれて終わり」になってしまいます。

私みたいなのは、上手い人に当たれば「ほぼ、瞬殺」ですから、試合をしているというよりは「打たれに行ってる」感じです。
私と同レベルの人なんて、会にひとりかふたりくらいしかいないですから、30秒で終わるような試合稽古を繰り返したところで、上達するわけがないじゃない、と思います(^^;
「一本を取られたとしても」まだ試合稽古を続行させてもらえればいいのに、と思います。

本当は「試合稽古」のような状況で、いちいち止めて解説してほしいです。
(当会ではたまにそういうことをしてもらえる時もありますが、やる頻度が少ないと思っています)

試合が終わってから「あの面はいいところを打ってました」とか言われても…
「えっ、どれだろう!?」とか思ってしまうのは、私の記憶力が足りないのでしょうか?(笑)
でも試合の時って「真っ白」になりがちではないですか〜?

また、いっぺんに「あれもこれも注意」されても、私にはできないのです。まずひとつのことをクリアできないと、次のことに意識がいかないのです。姿勢も打突のタイミングも残心もなにもかも、いっぺんに気を付けられません。
「とりあえず今は、ここに注意してやりなさい!」と言われれば、そこに集中できますが。
稽古の時はそうできますが、稽古の時と試合の時では緊張感も状況も違いますし…。

また、対外試合などの時に「なんであれは、一本にならなかったんだろう?」と思って、理由を知りたいと思って質問しても、判定にクレームをつけているみたいに思われることもあるようで、聞きづらいんですよね。そうじゃなくて、本当に理由を知りたいだけなのですが。



じゃあ、地稽古の時にそういうことを練習すればいいじゃないか?と思うかもしれませんが…
地稽古の時にはもちろん、いろいろ気を付けてやっています。でも、それで自分が「直そうと思ったことができているかどうか」というのは、相手に言ってもらえないとよくわからないのです。

また、自分が「ここを直そう」と思ってやっている時に、全然違うことを注意されたりすると…
今はそこをやりたいんじゃないんだけどなあ、と感じたり。

それに、自分では「あっ、上手く当たった!」と思っていても、本当に当たっているのかどうかがよくわかりません。特に小手はわかりづらいんですよね。たまに、当たっていることが確信できても、一本の基準を満たしているのかどうかは、本当によくわからないのです。
(それがわかっていたら、一本が取れるようになっています!(^^;)

すごく親しい人であれば
「自分ではよくわからないので、当たったかどうか教えてもらえますか」
とお願いすることもあるのですが…
それも毎回はうっとおしいかな、と思って、なかなか言えないのです。


こういうのを克服するには「一回ごとのフィードバック」が必要なのだと思います。
「今のはここができている」「できていない」というのを、その場で言ってもらい、「できるまで」やり直す。
できたら、それを何度も繰り返して体に覚えさせる。
それを、1回の稽古だけではなく、何回か繰り返す。

私みたいなのは、そのくらい「しつこく」練習することが必要なのです。


「できる人」は、軽く何度も稽古する…というのを繰り返しているだけでも、それなりに身に着くものがあるのでしょう。
でも、この「しつこい稽古」は「できる人」にも効果があることなのではないでしょうか。



また、ビデオを取り入れるのも効果があると思います。
「できない人」は、自分がどうできていないのか、見えていないのですから…


まず「このようにできていない」というのを、画像で本人に認識させる。
そして「ここを直すためにはこうやる」という練習を繰り返して、ある程度できるようになったら、その映像を見せて直ったことを認識させる。こういうのも、「後から反省」するのでなく「その場で」やってほしいのです。

「後から反省」させてもわからない、覚えられないっていうのは…犬や子供のしつけみたいなもの!?
まあ、そんな程度ですよ。「できない人」のレベルって。(笑)


そして、自分の稽古を自分で撮影するのは、稽古の流れなどのタイミングもあってなかなか難しいのです。撮影したものをただ自分で見るだけでなく、「先生に評価してもらう」ということはとても役に立つと思います。
もっと、稽古全体にビデオ撮影を取り入れるべきなのではないか?と思っています。



とりあえず、今の時点で思いついたことだけ書いてみましたが…
また今後、気がついたことがあったら書いてみます。


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posted by はなずきん at 12:52 | Comment(18) | 母だけの剣道1(三段に向かって) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする