2019年05月22日

母だけの剣道日誌(42)剣道の「ここが苦手かも」と思っていたところ。(その1)下手な人にも、楽しめる場があれば。

私は今まで、このブログにはあまりネガティブなことは書きませんでした。
剣道の楽しさを伝えたいと思っていましたし、ネガティブなことは読むほうもあまりいい気持ちはしないでしょうし、実際に、今までは楽しいと感じている部分のほうが大きかったからです。

会に対する不満にしても、もし、当人に読まれたら困るな…と、今までは核心の部分はぼかして書いてきました。
でも、「やめるなら、もういいだろう」と思って、前回の話ではだいぶ踏み込んで書いたのです。

剣道界には共通している「風通しの悪い部分」がありますから…
私と同じようなことで不満を感じている人がいるかもしれない。
だから、今まで「感じていたけれど、あまり書かなかったこと」も書いてみようと思いました。


前の記事にコメントをいただいたのですが。
私と同じくらいの年齢で初心者で剣道を始めた男性が、いろいろ苦労していた時に、私のブログを読んで「孤独な気持ちを和らげて貰えた」とあったのです。

それを読んで、私がブログを書いていた理由を思い出しました。

子供が警察で剣道を習い始めた時に、その稽古を見学しているのがあまりにも楽しくて。
私はそれで剣道が大好きになり、みんなにもこの楽しさを知ってもらいたいと思ったのが、剣道のことを書き始めたきっかけでした。
その前にいた剣友会では、稽古を見学していても全く興味が持てなかったのに、教え方ひとつでこんなに違うのか、と思ったのです。

また、最初に子供を入れた剣友会は、あまり剣道団体のことを知らずに「近い」「稽古の曜日が行きやすい」という理由だけで入れてしまい、失敗したと思ったのですが…
当時のネットには、「どういう剣道団体があり、どういう違いがあるか」などの情報が、ほとんどなかったので「剣道を始めて習わせた(習わせたい)子供の親の視点」でも、情報を発信したいと思ったのです。

それから私が剣道を始めたわけですが…
当時、ネットには初心者が書いている剣道のブログはほとんどありませんでした。
だから、初心者なりの視点で、そして剣道が大好きな人の視点で、感じたことを書きたいと思ったのです。

剣道をやっている人の中で、私みたいに「下手だけど大好き」という人は、少数派でしょう。
でも「下手だからこそ」初心者に共感してもらえるのではないかとも思って、このブログを書いていたのです。



私が、そこそこ運動のセンスがあるほうであれば…
まだ、続ける気でいられたのかもしれません。

それでも、自分なりには上達してきたとは思っています。
でも、周囲の、同じくらいの経験年数の同年代の女性の中で比べても…私は、決して上手いほうではありません。地稽古をしても「なんか、私のほうが負けてるよね」と思うことが、多いのです。

しかし私は、人並外れて運動ができないというわけではない、と思っています。二段の審査で当たった2人は、私よりはできていませんでしたし、他にも似たりよったりの人はいました。
でもたぶん、そういうレベルの人は
「そもそも剣道を習おうとしないか、習い始めても途中でやめてしまう」
のです。

初段、二段まではたくさんの受審者がいるのに、三段審査になると、極端に受審者が減ってしまうのは…
そういう理由が多いのではないでしょうか。


基本をなんとかこなせていれば取れる二段までと違って、「一本が取れる」ようでないと、三段は難しいからです。
三段はまだ、多少運動神経が鈍い人でも、地道にがんばっていれば取れないことはないですが…、四段のハードルはぐっと上がります。
私みたいな素質の人は、おそらくこのあたりで挫折するのでしょうね。


剣道の先生になっている人は、子供の頃から続けていたり、リバ剣の人がほとんどです。
大人で初心者スタートの先生もいますが「センスがあるから、先生ができるほど上達している」わけですし…先生に限らず、続けているのは「センスがある人」ばかりなのです。
私のような「がんばってるのに、できない人」の気持ちも、どうやればできるようになるのだろう、という悩みも、そうでない人にはなかなかわからないのでは、と感じています。


上達しないから嫌気がさす、わけですが…それは単に「下手な自分が嫌になる」だけではなく、
「こんなレベルでは今後は、やっていけないのでは」
ということを痛感してしまったからでしょう。

周囲にいるのは「できる人」ばかりなので、なかなか一本が取れない。
試合に出るたびに瞬殺される。
多少は上達してきても、周囲のレベルもどんどん上がっていくから、自分の上達が実感できない。
いつも注意されるばかりなので、楽しくない。



剣道が勝てるようになるのには、努力だけではなく「才能」が必要なのです。
運動能力、反射神経、気合い。その才能を合わせ持っている人は、そんなに多いわけではないと思います。
またある程度の年齢から始める大人は特に、後から鍛えられる部分は限界があります。

でも、そこまで上手くならなくてもいいから、楽しんでやりたいという人もいるはずです。
試合では勝てないとしても、基本稽古で元立ちを打つのが上手になっていくだけでも、それなりに楽しいのですから。

同じようなレベルの人が集まって、楽しんで、少しずつ上達できるような場があればいいのに、と思います。
自由稽古の時間に、基本稽古に専念していると「他の会の先生がいるんだから、かかりに行かないと!」と注意されたりしますが、無理に「上の人にかかれ」なんて強制されることがまず、ストレスなのです。
楽しんでやろう、という雰囲気なら、もう少し気を楽にしてできるのに。


剣道では、八段の先生も級も取ってないような人も、いっしょくたに稽古することも多いですけれども…あまり上手くなくて、そこまではやる気がない人が、ものすごく上の人にかかっていくことにはあんまり意味がないのではと私は思っています。
「すごく上達したいコース」と「そこそこ上達できればいいコース」と、分けてくれないかなとよく思います(^^;

また、私のような「なかなかできない人」というのは、「できる人」向けの稽古では、上達しづらいのです。
ひとつの技をやるのは数回だけで、できていなくても次に行ってしまうことが多いのですが…
「私はまだ、できていないのにな。もっとできるまでやらせてもらいたいのに。」
と、いつも感じていました。


(続く)

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posted by はなずきん at 15:33 | Comment(6) | 母だけの剣道1(三段に向かって) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする