2019年03月26日

「岳」に…いや三歩に、惚れてしまいました。

先日ご紹介した、山岳漫画…「岳」のことですが。
山が好きな人にも、そうでない人にも。「岳」のススメ。

あの記事を書いた時点では、私は全18巻を一回通して読んだだけだったのですが…
もう一度読み返してみて、さらにはまってしまいました。
おそらく、これからも何度もリピートして読むような気がします。


話そのものも、とてもいい話が多いのですが。
とにかく、主人公の「三歩」というキャラクターがいいんです。

私が、こんなに漫画のキャラクターに入れ込むのは…
漫画オタクだった、中学校の時以来かもしれませんね(笑)。
「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵様(笑)も、かなり好きでしたが…漫画ではないので。
母と子の剣道日誌(132)池波正太郎氏と、私と、剣道。


三歩は、山が好きで好きでしょうがない、天然系の「山バカ」で…
「山が人生の中心にある」
という感じのキャラクターです。

岳 4 (ビッグコミックス)
岳 4 (ビッグコミックス)

三歩は、長野県小諸市の、りんご園の農家の息子です。
高校の山岳部で山を登り始めたのでしょう。(山経験が15年、と言っている話がありましたので。)
山の魅力にはまってしまった三歩は、りんご園を継いでほしかった親の反対を受けながらも、高校を卒業と同時に海外の山を巡る旅に出ます。

そして、アメリカのキャスケード山脈の山をひとりで登っている時に、岩場を落ちていく登山者を見かけます。
その時に初めて三歩は「救助」をするのです。

おそらくそれがきっかけだったのでしょう。
各地でレスキューの仕事をしながら、いろんな知識や経験を身に着けていったようです。

その間、きっといろんなハードな経験があったのでしょうが…
日本に帰ってきた三歩は、ふだんの生活では、あんまり細かいことは考えていない感じです。
救助の際の頭の働き方は、相当なものですけどね!


三歩は、北アルプスの山でテント暮らしをしながら(冬は、雪で家を作って住んでいます)「ボランティアで救助」をしています。
ボランティアの救助で金一封が出るのに加えて、山小屋へ荷物を運んだり、たまに下界?で短期のアルバイトをしたりしながら生活しています。

コーヒーが大好きで…いつも、愛用のガスカートリッジ+パーコレーターで珈琲を淹れて飲んでいます。
珈琲豆は、街に出ないと手に入らないので…珈琲豆が切れると、買い出しに行くのですが…
登山者には「俺の仕事は、山にいること」だと、言っていました。


警察の山岳救助隊の久美からは「人のようなサル」と言われてまして…
まあ、確かにふだんは相当、おおざっぱな人で、「鈍いな〜!」ってところもいっぱいあるのですが。

でも、なんだかんだで女性の気持ちもわかっていて。久美が本当に困っている時、悩んでいる時は、しっかりフォローしてあげています。
ふだんは「朴念仁」な人なんですが…いざという時は、しっかり受け止めてくれるんですよね。


父親を、山の事故で亡くしてしまった少年「ナオタ」のことを、兄のように、父のように、見守っていますが。
その見守る視線も、本当に優しいのです。

岳 (3) (ビッグコミックス)
岳 (3) (ビッグコミックス)

遭難者の家族や、同行者が。
遭難者が死んだことがすぐには受け入れられず、取り乱すことも少なくはないのですが。
そんなときも三歩は、決して気持ちをせかしたりすることはなく…状況が許す限り、待っていてくれます。


警察では出動できないような、厳しい気象条件の中であっても。
発見した遭難者が、自分の背中で息絶えることがあっても。
遭難者の家族に、いわれのない罵倒をされても。
誰にも、ねぎらってもらえなくても。

それでも、三歩は誰よりも真っ先に救助に向かうのです。
なんで、そこまでするのだろう…?
と私が考えていた時に、ネットのどこかで見かけたフレーズなのですが…

「三歩は、山そのものなのではないか」

というのを読んで、私はなるほど!と思ったのです。


三歩は、どんな「ダメ遭難者」に対しても必ず
「よく、頑張った!」
と声をかけるのですが…
実際に救助をしている方からは
「危機意識が薄い遭難者に対して、あれでは甘すぎるのでは」
という声もあるそうです。

まあ、実際のところ、ろくな知識もなしに、軽装備で山に登って遭難するような人を助けに行く方にとっては…
そういう「ダメ遭難者」の存在は「たまったものではない」とは思います。
警察官以外の救助隊の方は、山小屋などの本業がある傍らで救助をしていますし…
厳しい状況に助けに行かなければならないことが多く、二次遭難が起きたりもしますから。


でも、私が思うに…
三歩は「救助隊の人ではない」のではないかと。

なんというか…山の化身というか、山の妖精というか(笑)
山を好きでいてほしい、山の使いと言いますか。

山を好きな人が、大好きで。
山に来る人が危ない目にあってほしくなくて。
山で辛い思いをした人にも、山を嫌いになってほしくないから。


だからどんな遭難者に対しても、全力で助けに行って…
「また山においでよ!」
と、言えるのではないか、と。


そう、考えると…
ファンから「あの行動は、それまでの三歩ではない」という否定意見が多かった最終回近くの話も、納得できるような気がします。


山のように大きく、誰をも受け止めてくれる。そっと、寄り添ってくれる。
それが三歩なのだ…と、思います。


岳 傑作集 ベストクライミング (ビッグコミックススペシャル)
岳 傑作集 ベストクライミング (ビッグコミックススペシャル)

山に行けば、きっと…どこにでも三歩はいるのです。

「山にようこそ!」
「山は、いいでしょう?」
「また、山においでよ!」

山から、歓迎のメッセージを感じたら…それが「三歩」なのではないか、と。
私には、そんな気がしています。


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posted by はなずきん at 12:47 | Comment(0) | 登山よもやま話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする