例年、大みそか〜元旦にかけては都内の主人の実家で過ごしています。
いつも午前中に自宅で「栗きんとん」を作り、持って行きます。
小さい頃からずっと手作りのきんとんを食べていたので、市販の栗きんとんは甘すぎて食べられません(^_^.)
私は栗きんとんがとっても好きです。
小さい頃は母が作るのを手伝っていて、大人になってからは私が作るようになり、結婚してからも毎年作っています。
私が結婚して家を出てからは、母ではなく父がきんとんを作っていて、お正月に集まった時には、私の作って持って行ったのと2種類あったのです。ずっと、きんとんは母が好きで作っているのだと思い込んでいたのですが、実は父のために作っていたのだということに、結婚してから気づきました(笑)
父は6年前に亡くなったので、私の兄弟と母で集う正月の席には私の作ったものだけになりましたが。
栗きんとんの話はさておき。
私は一昨日、今年最後の稽古をしてきました。
私の所属する剣友会の「稽古納め」は、12月22日の日曜日だったのですが…
稽古初めの1月9日まで、3週間近く間が空いてしまうので、どこかに稽古に行きたいな〜と思いまして。
先日の土曜日に、いつも大人の合宿や出稽古などでお世話になっている「K会」に行くことにしました。
K会は大人のみの会です。
私はK会に行く機会があればほぼ参加してきたので、もうほとんどの方と顔なじみです。当会の「アスリート」HSさんは、もっとしょっちゅう行っているようですけれども。
この日、HSさんや大人担当のN先生も行くとは聞いていたのですが…
行ってみたら、HSさんとN先生だけでなく、SZ先生と、K会に初めて来たSN先生もいらしていました。
稽古に来ていたのは15人くらいだったのですが、そのうち5人が当会の人だったという(笑)
今までK会に来る機会があっても、(お仕事が忙しくて)一回も参加されたことがなかったSN先生が、一昨日いらしたのには理由があって…
当会のメイン指導者であるSN先生は「リバ剣」で、高校の時はインターハイに出たことがあるそうです。
五十代の半ばですが、先日六段に一発合格されたばかりで、来年の、当市の年始行事である「二十人斬り」の元立ちに指名されています。
…それなのに、11月に(稽古ではない時に)転倒して「大腿部の肉離れ」と「肩を打撲」してしまったのです!!
ケガをした直後は、歩くことはできるものの、正座もできないような状態で…
2か月後のこととはいえ、二十人斬りの元立ちはけっこう過酷なので、辞退できないかと市剣連の方に相談してみたそうなのですが、
「いい医者を紹介しますよ」
と言われたそうです(^_^.)
その整形外科の先生はスポーツ系の強い大学の近くで開業されている方で、スポーツ傷害の学生などを良く見ているとか。
当会の「ママ先生」IZさんも、腱鞘炎に悩まされているのですが、その先生にお世話になっているそうです。
SN先生はそこで診てもらい、行く前よりはだいぶ良くなったようなのですが
先生に「まだ稽古しちゃダメですよ」と言われていた、12月前半に
「1月に二十人斬りに出なきゃいけないのに、いてもたってもいられない」
と言って稽古に復帰して、やっぱり痛くて途中でリタイアされていました(^_^.)
それでも日が経つにつれ、回復はしてきたようです。
ケガする前の状態にはまだ遠いようですが、一昨日のK会では
「そんなにキツイ稽古でなければ、まあできるようになった」
くらいの状態にはなったとおっしゃっていました。
二十人斬りの行事まであと2週間ですが…
SN先生、大丈夫でしょうか〜。
SN先生のことはさておき。
K会の稽古は、今回は…
準備運動が終わったらすぐに面付けして、切り返しや面打ちなどの基本稽古を40分くらい。
その後地稽古を「3分×10回」やりました。
当会では準備運動の後、素振りをしないということはほぼないので、いきなり面付けということでちょっとびっくりしました。
私は、初段の男性ふたりと組んでやったのですが…
正直なところ、そのお二人は元立ちとしてできていない事が多く、非常にやりづらかったです(^_^.)
私もあまり元立ちが上手なほうではないのですが、先生に注意された事は守ろうとはしているので、基本からはそんなに大きく外れていないと思うのですが…
@切り返しを受ける時、ほぼ後ろに下がってくれなかったので、どんどん距離が詰まってしまった。
Aこちらが切り返しを受ける時に、全然前に出てきてくれないのに、後ろには下がるので、どんどん位置がずれてしまった。
(普通は前に出てくるけど、後ろにはあまり下がらない方が多いのですが…逆ですね)
B相手が体当たりを受ける時に、当たる前から下がっていたので体当たりしづらかった。
C相手が体当たりを受ける時に、手で上にはねあげるような動作をするのでちょっと危なかった。
他にも、基本稽古なのに最初に気合い声を出さないで打ってきたりとか…
「ええ?」って感じることがけっこうありました。
当会にはほぼ「私より上手い人」しかいないので、あまり「打ちづらい」と思ったことがないのです。
そして「元立ちの受け方」がおかしいと先生に注意されるのですが、K会ではそんなに細かい注意はされないみたいです。
当会の初心者の方には私も注意することがありますが、他の会の方には(私より段位が下でも)注意しづらいので言いませんでした(+_+)
そもそも、K会でそのあたりをどう教えているのかもよくわかりませんし…。先生によっても微妙に言うことが違いますからねえ。
しかし、こうして書いてみて思ったのですが、剣道の稽古や試合って
「暗黙の了解として知っておかなければならないこと」
というのがけっこう多いのですね。
稽古の経験が増えていけば、だんだん覚えていきますけれども…
先生方へのご挨拶から、稽古着や防具の着用、礼の仕方、竹刀の納め方やタイミング、回り方、相手が打ってきた時のさばき方、受け方、試合に関わるさまざまな雑務…などなど…
私の経験や、周囲の方を見て思うに、「初心者から始めた大人」だと…
「3年間くらい…つまり二段を取るくらいまで、真面目に稽古や試合に出て」
そのくらいでやっと、剣道の稽古で要求される、最低限のことが身に付くような気がします。
これで「最低限」であって、二段程度ではまだまだ、わかっていないこと、できていないことが多い気がしますが(^_^.)
そのくらいで「出稽古になんとか一人で行ける」というレベルではないかな〜と思いました。
もちろん、初段やそれ以下の人が出稽古に行ってもいいと思うのですが、
「まだ自分は稽古の作法(?)がよくわかっていない」
ということを自覚して
「(技術ばかりでない)勉強をさせてもらう」
という心持ちでいるといいのかなと思いました。
こう言ってはなんですが、そういうことを含めて「自分よりもできてない人」を見たおかげで
「自分ではさっぱり上手くなった気がしないけど、これでも少しは上手になっているのかも…」
と思いました(^_^.)
今回の地稽古の後に、K会の何人かの先生に注意されたことをまとめておきます。
(自分で忘れないように備忘録をかねて)
@面を打った時の打点が高いので、左手がもっと下がるまでしっかり打ったほうがいい。
A女性にしては背が高いのだから、もっと面を中心にしたほうがいい。
どの技にしようか迷っているくらいなら、当たっても当たらなくても自信を持って「バーン」と面を打って行けるように技を磨くといい。
B小手を打つ時に小手を見ているのでわかってしまう。目付は全体を見るように。
大人の生徒の大半が、N先生の教えに従ってやっている当会とは違い、K会ではいろんな剣風の方がいます。
かなり大振りの方などもいて戸惑うことも多いのですが、こういう経験をすることも大事だな〜と思いました。
それと、剣道の会はいろんな職業の方がいるので、お話をするのも面白いのですよね。
K会には元自衛官の50代の二段の男性がいて、何度か一緒に稽古したことはあるのですが、今回初めてその方とプライベートな話をしまして、自衛隊の頃の話を聞かせていただきました。
私が自衛隊のことにまあまあ詳しいので、びっくりしていたようでした(笑)
これが今年最後の稽古でしたが、やっぱり剣道をするのは楽しいな〜とつくづく感じました。
「剣道をやることそのもの」も楽しいのですが、稽古の後は「頭と体を使った」という充実感があって、稽古の後の疲労感も心地よいのです。
稽古の後のほうが体がスムーズに動くし、身体も心もかなり活性化している感じがします。
こんなに楽しくて健康的な趣味に出会えて本当に良かったです。
来年は、三段目指してがんばりたいです。
この1年もご愛読ありがとうございました。
みなさまも、良いお年をお迎えください。
いつも当ブログへお越し頂きありがとうございます。
当ブログは現在、人気ブログランキングに参加中です。
皆様からの応援が更新の励みとなります。
下記のリンクをクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村