2018年11月10日

平成30年宇宙の旅〜私と主人と映画と。(後編)

平成30年宇宙の旅〜私と主人と映画と。(前編) より続いています。

話の途中なのに、だいぶ間が空いてしまいましてすみません。


私は、主人と付き合うようになってから、前よりは映画を見るようになりました。
私が「あれ、見たいなあ」って言うと、たいてい主人がどこからか持ってきてくれるんですよね(笑)
主人は自分が見るだけでなく、他の誰かに映像作品を見せるのも好きなのです。


私はキューブリックの作品を全部見たわけではありませんが
「博士の異常な愛情」「フルメタル・ジャケット 」
はかなり好きな作品です。

って、あらためて考えてみると私はそんなにキューブリックの作品を見ているわけではないんですね。
見た中でもそんなに好きというほどではない作品もありますし…

でも私はキューブリックの「作風が好き」とは言えるでしょう。
他の映画にはない、独自の画面構成というのでしょうか…

白く、冷たく、やや殺伐とした映像。
淡々と進み、しかしどこかに「狂気」が感じられる、ストーリーの空気。
私はそれを「美しい」と感じます。



そして、キューブリックは独自の音楽センスが素晴らしいと思います。

先日映画館に行って見てきてから、私の頭の中には繰り返し「美しく青きドナウ」と、それに合わせた映像が浮かんできています。

2001年宇宙の旅で流れる音楽が、「美しく青きドナウ」「ツァラストラはかく語りき」ではなかったら…
きっと、全然違う印象の映画になっていたことでしょうね。
(キューブリックは現代の音楽家に依頼してサントラを作成させたのに、それを使わなかったという逸話があるそうです)

今でこそ、SF作品のサントラにクラッシックは珍しくありませんが、「2001年宇宙の旅」制作当時には画期的な取り合わせだったのです。


映像と音楽は切っても切れない関係にあると思うのですが、そこにすごくこだわっている監督は決して多くはないと感じています。
キューブリックも押井守も、「音楽とそれに合わせた演出」に相当、こだわっている監督です。

私にはいくつか「これは繰り返し見てもいい」という映画がありますが、いずれも映像やストーリーのセンスが好きなのはもちろんですが、音楽にもかなりこだわっているものがほとんどです。
そこが「私が映像作品を好きになるポイント」なのかもしれません。


私が今回「2001年宇宙の旅」を見に行ったのは、新宿のIMAXシアターだったのですが…。
最終日で映画の日(料金が安くなる)とはいえ、平日の昼間なのに客席はほぼ埋まっていましたし、夕方の回はすでに売り切れていました。
50年も前の作品をリバイバル上映しているのにも関わらず、これだけ集客できるなんて、スゴイ作品ですよね。
他にそんな映画はないのではないでしょうか。

物語において中途半端に「新しさ」を表現した場合、後から見ると古臭く感じてしまうものが多いですが…。
「2001年」はSFであるにも関わらず、今見てもほとんど「古さ」を感じないのです。まだアポロが月に着陸する前に作っているのに、無重力の描写とか宇宙船のリアリティなどかなり「本物に近い」と言えます。
公開当時にはいかに革新的な作品だったかというのがわかりますね。

IMAXシアターなのでかなり細かいところまで見えたのですが、それに耐えるだけのクォリティのある映像でした。
さすがに「地球」「月」「木星」などの描写は、現在の「本物の映像」と比べてしまうとかなり「平面的」だったのですが…
そういう情報が、ほぼない時代なのですからしょうがないのですけどね。


今回、見ていて笑ってしまったのが、「HAL9000コンピューターの必死のセリフ」でした。私はだいたい記憶にはあったのですが、正確にセリフを覚えていなかったので。

HAL9000(以下HAL)は、木星に向かう宇宙船ディスカバリー号を制御するAIです。
宇宙船全体の制御だけでなく、乗組員の話し相手や、チェスの相手までしますが…
「ディスカバリー号の航海の目的」に疑問を感じている(!)HALは、乗組員に相談をしますが、その疑問にとりあわず自分の機能を停止させようとする乗組員を「殺害する」という行動に出ます。

二人の乗組員のうちの一人を「殺し」、残ったボーマン船長もディスカバリー号の外に「HALが締め出した」のですが、船内に戻ってきてしまいます。
ボーマン船長は「狂った」HALの機能を停止しようと宇宙船のコンピューターの中枢部に向かうのですが…その行動をなんとか止めようと、HALは「自分がやっちまった事の言い訳」を必死にするのです。

今回の映画の字幕とはちょっと違うのですが(翻訳が微妙に違いますね)、ネットに書いてあったセリフより転載します。
映画『2001年宇宙の旅』の名言・名セリフまとめ

ごく最近、私が酷い判断をしてしまった事は十分に理解してます。
しかし、私の機能は正常に戻る事を完全に保証します。
私はまだミッションを成し遂げる為の熱意と自信に満ち溢れてます。
そして、あなたを援助したいのです。

この説得にボーマン船長(デイブ)は全く取り合わなかったので、さらにこんなセリフを言っています。

聞いてくれデイブ、あなたが怒るのもわかる。
正直に言うが、一旦座って、ストレスを落ち着かせる薬でも飲んで、考え直した方が良いと思うよ。
(今回見た映画では”精神安定剤でも飲んで”と書いてあったと思います)

人工知能でありながら「自信」や「不安」などがあるようにも見えるHAL。
やけに「人間くさくて必死になっている」HALのセリフがおかしくて、笑ってしまいました。

私は最近、「ちょこっとイラスト」(手帳などに描くような、小さいサイズのイラスト)を練習しているのですが…
映画を見てからこんな絵を描きました。
左側のHALとディスカバリー号が私の絵、右の絵が主人が描いたものです。

004.JPG

私、HALが好きなんですよね(^^)
私はふだん、あんまり物のディティールをよく見ているほうではないのですが、今回はイラストネタにしようと思っていたので、HALの構造などもマジマジと眺めていました…。

人工知能などという単語もおそらくなかったであろう50年前に、今存在するようなAIを「作り上げた」キューブリックの先見性。
いや、HALの描写があったからこそ、今のAIが作られてきたのかもしれませんね…。

ひさしぶりに見た「2001年宇宙の旅」は、やっぱり凄い作品でした。


今回はここで話を終わらせるつもりだったのですが、「押井守」のことも書きたくなってきたので…
また近いうちにネタにしようと思っています。
(大多数の方には興味がない内容な気がしますが…(笑))

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posted by はなずきん at 20:51 | Comment(0) | 近況 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする