2018年01月30日

靴の棚卸(その1)今ある靴は、全部で13足。& 靴の紹介 ブーツ編

私が「モノを減らそう」と思ってから1年以上経ち、服もだいぶ減ってきました。
服を減らすからには、靴も減らしたい、と思いましたが…。


私はもともと偏平足気味なこともあって、昔から靴は履き心地を重視して選んできました。
ヒールの高い靴なんて、仕事でスーツを着る時と、冠婚葬祭用以外では買ったことがありません。

大学を卒業して就職して、結婚して子供ができるまではスーツを着るような職場で働いていましたが、ヒールは低めで太目のものを選ぶようにしていました。
冠婚葬祭用も同じような基準で選びました。

私は長男を妊娠した時に退職し、それ以降は専業主婦だったので、ふだん履く靴はほぼ「平ら」な靴です。

足のサイズは以前は24.5だったのですが、数年前から25.0になってしまい…(年のせいで足の筋が緩んだのでしょうか?)
女性の靴だと25.0以上を作っているものはほとんどありません。

そのうえ「幅広、甲薄」で合う靴を選ぶのが大変なこともありましたし、「オシャレかつ履き心地がよくて」かつ「あまり値段が高すぎない」という靴を探すのはなかなか難しかったのです。

また「オシャレの要は靴である」と思っていたので、あまり安い靴は買わないようにしていました。
だから、お洒落に力を入れていたわりには、靴の数はさほど多くはなかったと思います。

しかし、服を減らしていくと、今まで持っていた靴の数ですら多いと思うようになりました。



「服を減らそう」とし始めた一昨年頃は、似合う服がガラッと変わってファッション傾向を変えざるを得ない時でもありました。
まずは、どういう服を着るかを考えないと靴も選べません。

昨年の1年間は、これからどういう服を着るか考えながら服を減らしていたので、靴はほとんど買い足さず、持っていたものでなんとかしていました。
それがやっと落ち着いてきたので、この冬にひとつブーツを買い足して、前持っていたブーツを処分しました。


夏のサンダルも「あるもの」で乗り切ってきたので、どれもだいぶ古びてきてしまい、今年の夏こそは買い替えが必要なのですが…
冬の靴のほうは入れ替えがひと段落ついたので、今の時点での手持ちの靴を全部把握してみよう!と思い立ち、”棚卸”をしてみることにしました。


これが、現時点での私の靴の全部です。
オールシーズン合わせて13足ありました。

002_1.JPG


服を減らそうと思う前は、あと5〜6足はあったと思いますので、けっこう減らしたのではないでしょうか。
しかも、現在持っている13足のうち3足は「オシャレ用」というよりは「実用品」で、特定の用途の時しか使っていません。
通常の外出用として使っているのは、夏冬合わせて10足です。

では、それぞれの靴について説明していきたいと思います。


【長靴2足】

002_1.JPG

左は、長女(5年生)が幼稚園の頃に買った「ハンター」のゴムブーツです。
幼稚園はお歩きで送迎だったので、がっつり防水のできる靴が欲しくて購入しました。

その頃はまだ「オシャレ長靴」が出始めの頃だったんですよね〜。
それ以前は、雨の日にはく靴というと、昔ながらの「ゴム長靴」しかなかったのです。
最近はフツーにお洒落な長靴が売っているようになったので、時代は変わったな〜と思います。
でも、25センチはめったにないのですが…。

これとあとひとつ「エーグル」の長いゴムブーツもあったのですが…
長女が幼稚園を卒業し、雨や雪の時に外に出歩く事が激減したのと、年と共に靴の重さが気になるようになってきまして。エーグルのゴムブーツは数年前に処分しました。

エーグルのブーツを知った時は
「フツーの革靴みたいに見える長靴なんて、画期的!」
と一目惚れして、長靴ごときのくせにけっこう高かったのを(笑)がんばって買ったんですよね〜。
幼稚園送迎時代はけっこうよく履いていたので、十分に元は取れましたが。

ただ、夏にはエーグルの長いブーツは暑すぎて…、夏にはけるショートブーツが欲しいと思った時に買ったのがハンターのこのブーツでした。
いわゆる普通のハンターのブーツとはビミョーに違うデザインで、靴の内側がストライプになっていて、横のベルトにもストライプがちょこっと入っている「フェスティバル」というモデルです。
今はもう売っていないようですね。
他のママさんとかぶるのが嫌だったので、あまり売っていないデザインを選んだのでした。

ハンターのブーツはエーグルほどではありませんが、ゴム製ですからやっぱり重いのです。
なので、最近はほとんどはいていないのですが…

必要になるのは「雪の時」なのです。
普通のレインブーツでは、大雪の時には対応できません。我が家のあたりでは、雪ががっつり降るのは年に数回あるかどうかとはいえ、いざ雪の時に行動不能になるのは困ります。
先日の雪かきの時も大活躍しましたので、使う頻度は少ないのですが捨てないことに決めています。


そして、写真右の靴は、普通の雨の時にはくレインブーツです。
ABCマート系列のNuovoというお店で購入しました。
【NUOVO】 ヌオーヴォ バックテープレインブーツ

これは合皮なので軽いのはいいのですが、デザイン的にはイマイチ気に入っていません。
履き口の「ふちどり」がデザインとして邪魔ですし、先端がやや細いのも私のファッションとは微妙にミスマッチなのです。
全体的になんとなく「おばちゃんぽい」のですよねえ。

25センチで軽くて、普通のブーツっぽいもの…というレインブーツを探したのですがなかなか見つからず、やや妥協してこれを買ったのですが、次に買い替えるならもっと普通のブーツっぽいデザインのものを選びたいです。


【本革の黒エンジニアブーツ】

005_1.JPG

このブーツを買った話はこちらにあります。
ミニマルなワードローブ目指して(その4)この秋冬に買ったもの ブーツ編

この冬は、けっこうこのブーツばっかりはいてました。


【トレッキングシューズ(キャラバン)】

005_1.JPG

ご覧の通り、山登り用のシューズです。
街歩きにも使うかな〜?と思ったのですが、アウトドア的なファッションをしている時がなかったので、結局使っていません。
でも、山登りの時は絶対必要なものなんですよね。

これを購入した時の話はこちら→
越谷レイクタウンで、トレッキングシューズを買う(その1)
越谷レイクタウンで、トレッキングシューズを買う(その2)
越谷レイクタウンで、トレッキングシューズを買う(その3)

防水なので、雪が積もっている時の外出にも使えそうだと思いました。


(次回も引き続き、靴の紹介です)

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posted by はなずきん at 14:21 | Comment(0) | ファッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月28日

母と子の剣道日誌(284)雪かきと剣道と体力の関係。

先日の大雪はすごかったですね〜。
私の家のあたりは、20センチくらい積もりました。

私の家は、大通りからちょっと坂を下ったところにあります。
その「坂」はいつもならどうってことのないゆるめの坂なのですが…
雪が降ると、チェーンを巻いていない車は立ち往生してしまう、ちょっとやっかいな場所なのです。

せいぜい15メートルくらいの坂なので、周囲に立っている家は両脇合わせて5軒ほど。
でもその坂の前にある家の人は、5軒とも、絶対に雪かきしてくれないんですσ(^_^;)

そもそも日中に人がいない…という家が3軒。
日中にいるみたいだけど知らんぷり、という家が2軒。

我が家も車を出そうと思ったらそこを通るわけで…
(回避できないことはないのですが)
その家の人はともかく、その道を通る他の車まで困っているのに、知らんぷりできません。
それに、雪が降ったのは月曜日でしたが、水曜日には稽古があるので、うちも車を出せるようにしないと。

#ちなみに、月曜日は初の「ママさん相手の出稽古」に行く予定だったのですが…
#雪で稽古は中止になってしまい、行けていません。

というわけで、火曜日の午前中から午後にかけては、雪かきデーにしたのです。



朝、子供を送り出して洗濯を済ませて、
4年前の大雪の時に購入した、雪かき専用スコップを持ち、長靴を履いていざ雪かきへ!

我が家の前もやらねばなりませんが、それよりも、坂よりさらに上のほうが気になります。
雪が降った月曜の日に、そこですべる車が続出していたからです。

タイヤにチェーンも巻かずに走っている幼稚園バスが、Uターンしようとしてずるずる滑りまくってましたよ。
その時は幼児は降ろした後でしたが、あれだけ雪が降ってたのに、幼稚園バスが無装備で来るとは、危なすぎじゃないですかっ!?

そのあたりの道の脇はそもそも家がなくて、駐車場が横にあり…
駐車場では、老夫婦が自分の車の前から道路にかけて雪かきしていました。
それも、専用スコップは持っていなく…
ご主人は先が平らな普通の金属のスコップで、そして奥さんのほうは、なんと小さい”ちりとり”でやっています(^_^.)
雪の量はけっこうあったので、焼け石に水のような〜

けっこうお年の夫婦のようだったので、大丈夫??と思って、家にあった普通のシャベルを貸しました。

そして、私はその前のあたりの道をザクザク雪かきしました。
降った翌日なので下のほうは若干凍っているのですが、さすが専用スコップは掘りやすいですよ。

雪にスコップを立て、長靴の底でスコップの上部分をガンガン蹴って、凍っている雪を道路からはがしていきます。
ここぞ、剣道で鍛えた力の見せどころですよ!(笑)

雪かきで主に使ったのは「背筋」「右手首」「腰」「右足」あたりでしたが…
ふだんの素振りで体幹の筋肉がついたのが功を奏しているのか、スコップにどっさり雪を乗せて運ぶのもさほど大変ではありません。
剣道を始める前の私だったら、こんなにはできなかったと思われます。

駐車場で雪かきをしていたおじいさんが
「すごい馬力だね〜」
とほめてくれました(笑)


これを毎日やっている雪国の人はさぞかし…力がついていることでしょうねえ…。
そして腰を痛めそうですよね…。
雪国のみなさん、毎日ご苦労さまですっ。


しかし、これだけ動くと暑いですよ…
気温は5度くらいしかなかったと思いますが、日差しがあったこともあり、だらだらと汗をかいてしまいました。
最初はタートルネックの上にトレーナーを着てやっていたのですが、途中でトレーナーを脱ぎ、それでも暑くて汗ぼたぼたとたらしていました(笑)
上半身は半袖でもいいと思ったくらいです。


坂の上あたりの雪かきを1時間くらいやり…
だいたい道路の真ん中あたりの雪がなくなったので、とりあえず終わることにしました。

いや〜、疲れました。
でもまだ、家の前のほうに全然手をつけていません。

汗をたっぷり吸ったタートルと下着を着替えてから、
昼ごはんをガッツリ食べて一休みして、また家の前の雪かきスタートです。


そう、うちの周囲の家も…みんな雪かきをしていませんでした。
ちょっと離れた家の知り合いの奥さんが、なぜかこちらのほうまで雪かきしに来てくれ…
(うちの前を通らないと出られない位置に家があるからだと思いますが)

「あそこの坂の前の家、誰も雪かきしてくれないわよね〜」
と言っていました(笑)
やっぱりみんな、そう思ってるんですね〜。


まず、坂のほうを、最低限車が通れるように「わだち」(車輪の跡)の部分を重点的に雪をかきます。
朝に何台かチェーンをつけた車が通ったようで、そんなには雪がありませんでしたが、それでも15分くらいかかって雪をよけました。
そして、今度はうちの車が出られるようにするのに30分くらいかかりました。
うちの家の前だけ、きれいに雪がなくなりましたよ。

しかし雪かきって、雪をよけておく場所を確保するのが大変なんですよね。
雪国では、最初からこのスペースを考えて家を作るのでしょうか?


あとは、家の周囲でわだちに雪が残っているところをよけていきました。
結局、1時間以上やっていたのではないでしょうか。
午前中と合わせたら2〜3時間を雪かきに費やしたことになります。

背筋も疲れましたが、右手首が一番疲れました。
車が通るところはだいたい雪をよけたし、これ以上やると手が壊れそうな気がしたので、この日はこれでおしまいです!

あ〜、疲れた〜。
でも、いい汗かいたわ〜(笑)




家に入ると、職場で雪かきをした後遺症で寝込んでいる主人がいました(笑)
(夜勤なので、休みの日は昼前に帰ってくるのです)

もともと風邪気味で具合が悪かったのに、職場で雪かきをして疲れ…
しかも外の大理石っぽい床の上で二回転倒して、尾てい骨と肩を打ったそうです。

打撲で打ったところが痛いうえに、全身も筋肉痛で痛いらしく、ちょっと動くたびに「イタタタ…」とうめいています。湿布を何枚か貼りましたが、その翌日もまだそんな感じで、その次の日にようやく少し回復したようでした。



私は最近太り気味だったのでオヤツを控えめにしていましたが…
さすがにこの日は、けっこうしっかり食べました(笑)


私も、雪かきをこんなにしたのはひさしぶりのことなので…
翌日とか翌々日に動けなくなってたらどうしよう…と心配でしたが…

確かに、その日と翌日は背中がバリバリしていまして、ふくらはぎあたりが張っていましたけど…、
痛くて動けないというほどにはなりませんで、水曜日には普通に稽古に行けました。

私よりよっぽど力があるはずの主人は…
風邪と打撲と筋肉痛のおかげで、2日間、使い物になりませんでした(汗)


いや〜、剣道の効果ってスゴイですね。
(私は剣道のために自主トレもしていましたけど…)
これだけ働いてもさほどダメージがなかったのは、週2回の稽古を4年間続けていたからこそでしょう。


私は剣道を始めてから、風邪らしい風邪をひかなくなりました。
ちょっと体調が悪くなる程度のことはありますが、少しじっくり寝れば元気になっています。
体も丈夫になっているのでしょうけれども、精神的にも張りがあるからかもしれませんね。


ところで…
雪かきをした翌々日、突然体脂肪率が2%も下がっていました(笑)
残念ながら、またすぐに戻ってしまいましたが。

さすがに二時間も雪かきすると、脂肪を燃焼するのでしょうか?
でも、ダイエットのために毎日やろうかなとは思いませんが(笑)。
あまりやりすぎると、腰や手首を痛めそうなので。

でも、雪かきスコップはひとつでは足りない!と思い、今年もうひとつ買い足しました。
うちの子供もなぜか雪かきは手伝いたがるし(ふだんは手伝いなんてほとんどしないのに)、スコップを持っていない家もけっこうあるようなので。
4年前にあれだけ大雪が降ったのに、買ってない人がけっこういるんですねえ。


雪かきをがんばったおかげで、その翌日の水曜日の稽古には出て行けたのですが…
まだ雪が残っていて車が出せなかったり、風邪だったりで、来られない人が続出してしまい。

「先生がふたり」「中学生2人」「小学生1人」「大人ふたり」
しか、稽古に来ていませんで…
その日は子供稽古の後の大人稽古に来る人もおらず、全員合同で子供稽古の時間だけやって、終わりにしてしまいました。
せっかくすいていたので、私はもっと、やりたかったんだけどなあ…(笑)


そういえば、雪のおかげで、1月は出稽古に行けませんでした〜(^_^.)
今年の目標だった
「1か月に1回出稽古」
を守るべく、2月には2回、行くことにしますっ。


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2018年01月27日

母と子の剣道日誌(283)武士道エイティーンを読んで(後編)面白かったけど、この作品の「武士道」って?

母と子の剣道日誌(282)武士道エイティーンを読んで(前編)レナが魅力的でした。 より続いています。


さて、私が納得いかなかった
「この作品における”武士道”とは何なのか」ということについてですが。

これまでの三作は、いずれも「武士道のある剣道とは」ということについてかなりの部分を割いて書かれているのですが、どうも、その肝心の「武士道」の解釈が曖昧なのです。


香織が座右の銘としている、宮本武蔵の書いた「五輪の書」ですが…
宮本武蔵は戦国時代末期から江戸時代初頭の人なので、まだ剣術が「殺し合い」だった色が濃く残っている頃の考えのもので、書いてあるのは「剣を持って勝つための戦い方、心構え」であり、武士の道徳的規範のようなことは書かれていないそうです。
(私は実際には五輪書を読んでいません。ネットなどで調べた知識です)


しかし、江戸時代になり実際の戦いがほぼなくなり、しだいに剣術は「殺し合い」ではなく「刀を持つ特権階級としての武士のたしなみ」となってくるわけです。
この頃に「武士とはどうあるべきか」という道徳的な考えが出てくるわけです。
そして幕末になって「剣術の稽古」の方法として「剣道」に近いものができたのです。


そして今の剣道には「自己研鑽」の意味合いが強くあります。
剣術は「勝てばいい」けれども、剣道は「勝てばいいだけじゃない」のです。


「武術」=人を殺傷し、勝つための技術
「武道」=武術の稽古を通じて人格を磨くためのもの


だと思うのですが、香織の好きな宮本武蔵は「武術」寄りでしょう。
精神的なことも論じていますが、それは「勝つための心の持ち方」であって、自分の人格を向上させようとしているわけではないと思います。
だから1作目の香織は「勝つため」だけに生きていて、どこか殺伐としています。


香織は「勝つこと」を主眼に置いた「五輪の書」の考えをもとに行動している。
レナは「スポーツとして勝つこと」を第一に考えてはいるが「ただ言われた通りにやるのではなく、いかに工夫して勝つか」という考えがある。
早苗は「和風の習い事が好きで、自分を高めるために」剣道をしている。

この3人のうち、だれが「いわゆる、道徳的規範を説いている武士道」に近いかというと、”早苗”なのかな、と思います。

だから、香織もレナも、早苗に会ったことで変わっていき
「(この作品で言う)”武士道”に近づいてきた」
ということなのではないか…と思うのですが…

ただ、二作目で早苗が
「香織の剣道には武士道がある、レナにはない」
と断言
している部分が、どうも納得いかないのです。

香織もレナも、どちらも登場時点では
「勝つことだけにこだわって、大事な何か(人とのつながりや、周囲に対する感謝?)を忘れていた」
という点では、ほとんど同じだと思うからです。



そして「エイティーン」の中で香織が

「福岡南という学校の剣風が嫌いだ。
やたらとスポーティーで、効率よく勝つことばかり考えていやがる。
どうにも武道的な精神が感じられない」


と独白しているのですが、”効率良く勝つ”のは剣道において良くないことなのでしょうか?
勝つために最短の道を取るのは、剣術だとしたら何も不思議なことではないですし…
香織の好きな宮本武蔵だって、勝つためには手段は問わなくていい、みたいなことを言っているわけです。

それとも香織は、福岡南の剣道には「自己研鑽」の意味合いが薄いと言いたいのでしょうか。
でも早苗ならともかく、香織にそう言われても、なんかしっくり来ないんですよね。

「香織が当初と変わってきた」ことはわかりますが、それは周囲に対しての気遣いができるようになったという部分であって、香織が試合では「勝つための手段は問わない」部分はさして変わっていないように思いますし…。

この作品でキャラが語っている「武士道」はどうも曖昧で矛盾があり、「それっぽいセリフ」をキャラクターに言わせるためのものでしかないように感じてしまいます。

作品中には「武士道」の説明ともいえる、剣道の歴史などのエピソードを入れていますが、作者も「歴史上の武士道の成り立ち」と「キャラの語る、剣道の中の武士道」をしっかり整理できないまま書いてしまったのではないかと感じました。


ただ、ネットのレビューを見たら、そこに疑問や矛盾を感じているような意見は他にはあまりなかったです。
そんなところが気になるのは、私だからなのかもしれませんが。


また今作の、吉野先生のストーリーの中で
「剣道は殺し合いの道具ではなく、むしろ暴力をおさめるためにあるもの」
ということも書かれていますが…
その話はその話で完結していて、納得はできるのですが、それと香織とレナと早苗の話がいまいちつながってこないのですよね。



閑話休題。


「エイティーン」は、前作「セブンティーン」同様、試合の描写はかなり読みごたえがありました。
相当、細かいやりとりが描かれているので、それなりに剣道のことがわかっていないと読み解きづらい部分もあるかな…とは思いましたが。

特に「香織と早苗」「香織とレナ」のふたつの試合は、本当に読んでいて手に汗握る描写でした。
私の頭の中では、全日本剣道選手権で見たような、一流の選手の戦いぶり、試合場の雰囲気が再現されていました。
小説を読みながら「いい試合を見せてもらった」気がします。


また、サイドストーリーの中では、田原美緒のことがちゃんと説明されていてほっとしました。
前作から、この作品の終盤に至るまで、なんで美緒が急に香織から離れて行ったのか…ということの説明がないまま話が進んでいたので。



「この本の言う、武士道とはなんぞや」という部分で納得がいかなかったものの、それぞれのキャラクターも魅力的で、大変楽しく読めた本でした。
次作の「武士道ジェネレーション」も引き続き読んでみます!


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2018年01月26日

母と子の剣道日誌(282)武士道エイティーンを読んで(前編)レナが魅力的でした。

先日「武士道セブンティーン」を読んで感想を書きました。

母と子の剣道日誌(276)武士道セブンティーンを読んで(その1)まずはあらすじから(前編)
母と子の剣道日誌(277)武士道セブンティーンを読んで(その2)まずはあらすじから(後編)
母と子の剣道日誌(278)武士道セブンティーンを読んで(その3)私の感想


そしてまたすぐ「武士道エイティーン」を読んだのです。
これも、読み始めたら止まらなくて、家事もぶっちぎって(笑)一気に読んでしまいました。


以降、ストーリーや結末などのネタバレを含みます!ご注意ください。

ただ、今回は「あらすじ」は記載しないことにします。
主人公ふたりの話ではない、いくつかの人物の話が並列しているような構成なので、全体を通しての筋がそんなに多くないからです。


武士道エイティーンを読む前に、ネットでのレビューを見てみたら「主人公ふたり以外の話が多い」という意見が多くあったのですが、それを「面白い」と思う人と「もっと、主人公ふたりのことを書いてほしかった」という人がいました。

実際読んでみて、確かに、今までより主人公ふたりの話は少な目でした。
今までは脇役であった
「早苗のお姉さん:緑子」
「香織の師匠:桐谷先生」
「(福岡南高校剣道部監督の)吉野先生」
「香織と早苗の後輩:田原美緒」
の話が描かれています。

前作までの中で、なんでこの人はこう行動しているのだろう?と読者が感じていたような部分を、それぞれのキャラ目線で話を掘り下げていて、それが最後につながってくる…ような構成になっています。
どれも話として読みごたえはありました。


ただ、緑子の話は、剣道とも主人公ふたりともさほど関係ない青春恋愛話なので、ここをそんなに詳しく描く必要はあったのかな?とは思いましたが。
緑子はファッションモデルなので、その業界の話も描かれているのですが、正直、そのあたりはどうでもよかったです。私は洋服が好きなので、ファッションモデルの仕事にも興味はあるのですが、何もこの話の中で読まなくてもいいかも…と思いました(笑)


今回の「サイドストーリー」の中でも、香織の師匠である桐谷先生の話は…
桐谷先生個人のストーリーというよりは、剣道の成り立ちや歴史について書きたかったのかなと思いました。
剣道というのは「武道なのかスポーツなのか」が曖昧なところがあるのですが、なぜそのようになっているのか…という説明をしたかったのではないかと。
そこを書かないと「武士道とは何か」を語りづらいからでしょう。


ただ、私はこの作品で何度か語られる「武士道とは」「今の剣道とは」という説明を読んでも
「前作でレナはスポーツ剣道だと書かれていたが、それがこの作品で言う”武士道のある剣道”と何がどう違うのか」
ということについては、前作から引き続き、いまひとつ納得できませんでした…。

その部分についての考察は、次の回で書きます。



今回は、前作ではあまり書かれていなかった「黒岩レナ」の話がけっこうありました。
そして、それが話の軸になっていたように思います。

前作では「スポーツ剣道の回し者」みたいな扱いで、あまりいい書き方をされていなかったレナですが、「エイティーン」では、早苗や香織との交流やレナ自身の心情の描写もあり、私はレナと言うキャラクターをけっこう好きになりました。


私は早苗や香織には今ひとつ感情移入はできていなかったのですが、レナのほうが親近感が湧きました。
早苗も香織もレナも、それぞれマイペースで個性的ではあるのですが、早苗はのんびりしすぎているし、香織はガツガツしすぎているし(一作目のイメージです。二作目以降はそうでもないですが)。

レナは「勝つために手段はいとわない」ように見えて、案外遊び心があるというか、「自分なりの剣道」を楽しんでやっているのではないでしょうか。


「長身で福岡弁の美人高校剣士、全国トップレベルの凄腕の上段遣い」

なんて、かなりキャラ立ちしているではないですか。
このイメージ通りの役者さんがいるなら、実写でもやってほしいな〜と思ったくらいでした。

かなり難しいでしょうけどね〜。
すでに映画化された”シックスティーン”のほうはあまりイメージ通りではありませんでしたから。


「個性的な技の開発」で、”座頭市”の真似をしているあたりなど、かなり面白い!と思いました。
レナは座頭市をカッコイイ、マネしたい、と思っているわけですから、ただ「スポーツ」として剣道を見ているだけではなく、「剣術」が好きなのではないかと感じました。

だから「レナの剣道には武士道がない」という前作の早苗のセリフも、「そうだったのかなあ?」と思ってしまったのですが。


「座頭市」は、うちの主人が大好きで、しょっちゅう「時代劇専門チャンネル」で見ています。
私は主人ほどは好きではないので、横目でちらちら見ているだけなのですが、勝新太郎の殺陣のシーンがすごすぎて、そこはスロー再生で見てしまいます(笑)

座頭市は、普通の日本刀ではなく仕込み杖の刀で戦います。
だから刀の抜き方や振り方が日本刀とは全く違って、それを剣道でやるなんて普通はできそうにないのですが(笑)文章で読む分には面白くて、ちょっと見てみたいと思ってしまいました。
#自分でも実際に試してみようとしたのですが、文章を読んだだけでは実際にどう構えているのかわからず、再現できませんでした(^_^.)



話は変わりまして。


「香織とレナ」の試合の前に、レナが早苗に
「磯山(香織)を応援しても…よかよ」
と言うシーンがあるのですが…
(ここは、早苗が語る形式で書かれています)

「よかよ…私、分かっとーよ。早苗と、磯山の関係…敵とか、味方とか、そういうんやなくて、もっと…魂で、繋がっとーちゃもんね。応援しちゃり…磯山のこと」
なんか、
「レナ……」
よく分かんないけど、私は、レナに抱きついた。お互いゴツゴツしてて、でも私は面を着けてないから、レナの面布団とかが顔に当たってちくちく痛かったけど、それでも、私はレナの体を、きつく抱き締めた。

「そんなことない…私、レナのことだって、応援してる」
試合場の方で巻き起こる、拍手と、歓声。
「……うそや」
囁くような、レナの声。

「うそじゃない。ほんとだよ……」
少し色褪せた黒い小手が、私の道着の両肩を、そっと押す。
見ると、面の中のレナは、微笑んでいた。
レナって、ほんとに綺麗だなって、改めて思った。

「……じゃあ、がんばるけん」
「うん……」
「がんばって、勝ってくるけんね」
「うん……」

レナが右小手を出すから、私も、それに右拳を合わせた。
涙が、止まらなかった。


ここのふたりの描写が、本当に良かったです。

”香織に勝つため”に、香織を知っている早苗をインターハイのメンバーに入れさせたレナ。
スパイみたいなことに使われたと感じて、納得いかなかった早苗。

前作ではそのわだかまりが二人をぎくしゃくさせていましたが、ふたりが「決闘」をしてから関係が変わってきて…
それが「信頼」になり「愛情」につながっていったのでしょうね。



また、中学の時はお互いが
「どちらも納得のいかない全中決勝戦の相手」
「リベンジの対象」
でしかなかったレナと香織が、それぞれ早苗に会ったことがきっかけで変化し、成長して…
そして試合を通して、お互いを認め合うライバルになった、というのが今回の話の「軸」だったと思うのですが、その部分の描き方にもぐっと来ました。


前作ではレナは「主人公ふたりの引き立て役」という感じでしたが、今回は
「レナがいたからこそ、主人公ふたりの成長があった」
という話だったと思います。


(続く)


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2018年01月23日

母と子の剣道日誌(281)49歳主婦二段剣士、市剣連デビューします!(後編)”サロンSG”にて

いや〜、すごい雪ですね〜!!こんな大雪はひさしぶりです。
うちのあたりは20センチくらい積もっています。
娘は「かまくら作る〜♪」と大喜びで学校に出かけて行きました。

明日の朝はすごく寒くなるそうで、路面が凍結しそうなので、午前中に必死に道路の雪かきをしていました。
右手と右足(雪かきのスコップをがつがつ蹴っていたので)が痛いです〜。
めっちゃ、汗かきました(笑)
いろんな意味で、明日の稽古、できるのかなあ?
(私もあちこち痛くなりそうですが、そもそも先生方が来られるのかどうか…)


母と子の剣道日誌(280)49歳主婦二段剣士、市剣連デビューします!(中編)高段者の先生とのお話… より続いています。

新年会の会場を出て、徒歩約5分…
SG先生のお宅に到着しました。
けっこう広い、ご立派なお家です(^^)

SG先生自ら
「”サロンSG”へようこそ」
とおっしゃっていました(笑)

2Fにある広いリビングに通されまして…
奥様はその時、いらっしゃらなかったようなので、SG先生と、お邪魔したみなさんでグラスを出したり、お酒や氷やおつまみを出したりして飲む準備をしました。

SG先生が
「韓国で買った、バランタイン17年(高級ウィスキーなんですが、日本より韓国のほうが安いみたいです)
を出してきて、水割りを作って…。
SG先生自作の梅酒もありました!


「サロンSG」にお邪魔したのは…

私を誘って下さったS会のNM先生(七段)
NM先生と同じS会のYB先生(六段)
当会のメイン指導SZ先生(六段)
私のブログをご存じのF剣友会AY先生(四段)
強豪N剣友会のご年配のOM先生(七段)
そして私(二段)
の6名です。
「サロン」の主のSG先生四段です。


ここにいる方の平均段位(?)は私を入れても5.1段
ゴージャスな集いですね!(笑)


いや〜、この”サロンSG”でのお話が楽しかったのなんの。
みなさん、とてもいい方でしたし…
高段者ならではの、剣道の楽しい話が満載でした(^^)


その時に
「スゴイ剣道の達人の老先生が、お隣の市にいる」
という話が出まして…
有名な道場の主宰者で、TM先生(現在89歳)とおっしゃる方だそうです。

当会のSZ先生はその市に在住で、子供の頃からその先生の主宰する道場によく行っていたそうです。
わりと最近も行っていたそうですが、
「ふだん歩いている時は杖をついてヨロヨロしているのに、竹刀を持つと動きが違う」
のだそうで。

「あまりに打つのが早すぎて、竹刀が見えないんですよね。
打たれたかどうかもよくわからない間に、打たれちゃうんですよ!」

と、六段のSZ先生が主張するのです!


「その方、当市の八段のYN先生より凄いんですか?」
「うん、そうだね。YN先生よりTM先生のほうが強いよね
「へええ〜…その先生の稽古、見てみたいです〜!
どこに行けば見られるのですか?」
「道場は持ってるけど、もうお年だから、最近はめったに出てこないみたいだよ」
「そうなんですか。見たかったな〜、残念です〜」


そして、そのTM先生を評して、強豪N剣友会のOM先生
「まるで、剣客商売の小兵衛さんみたいな人だよ」
とおっしゃるのです。

「剣客商売」というのは、池波正太郎氏の書いた時代小説です。
剣客商売の主人公の老剣士、秋山小兵衛は剣の達人なのです。

私が剣道を始めたのは、この小説に登場する女剣士に憧れたから、だったりします。

母と子の剣道日誌(132)池波正太郎氏と、私と、剣道。


OM先生、剣客商売をご存じなんですか?
私、池波正太郎さんの大ファンで、ほとんどの本を読みました!」
「ええ、私も好きですよ、池波さんは。」
「私、剣客商売の”三冬”に憧れて剣道を始めたので…」
「へえ〜、そうなんですか。
本当に池波さんがお好きなんですねえ。」


剣道をやっている人でも、時代小説好きの方ってそんなに多くはないんですよね。
”剣客商売”を知っている方がいて、とても嬉しかったです♪

OM先生とお話したのはこの時が初めてだったのですが、さすが人生も剣道も経験年数が長いだけあって、いろんな事をご存じでした。
落ちついた雰囲気の知的な方なのですが、全然偉ぶった感じがなく、気さくに面白い話を聞かせて下さいました。


他にも、来年韓国で行われる世界剣道の話になったり…
SG先生は仕事で何年か韓国にいらしたので、韓国語が堪能です。
「希望者がいれば、ツアーを組んで来年の世界剣道を見に行きましょう」
と、市剣連の新年会でも告知をしていました。

SG先生の話はこちら
母と子の剣道日誌(231)K会の大人合宿(その7)SG先生と韓国の話



韓国といえば、SG先生宅で、つまみとして出てきた「キムチ」がすごく美味しかったのです。

さすが、SG先生の家のキムチは美味しいですね〜。
これ、どこのですか?まさか自家製?」
「え?いや〜、それは、”吉野家”のキムチですよ」
「ええっ?牛丼の吉野家で、キムチ売ってるんですか?」
「そうなんですよ。なかなか美味しいでしょう」

吉野家のテイクアウトメニューはこちら

なんと、意外なところでおいしいキムチを売ってるんですねえ〜。
ホントに美味しかったので、今度買ってみようっと。


途中でSG先生の奥様が戻られて、いくつかおつまみを出していただき…
帰りは車で送りましょうか?とまで言っていただけたのですが、お邪魔したうえにそんなご迷惑は…と「タクシーで回りながら帰ります」と、みなさんでお断りいたしました(^_^.)



他にも、いろいろ楽しい話はあったのですが、私も酔っていたので忘れてしまいました(笑)
いや〜、新年会もよかったですが、”サロンSG”は最高に楽しかったです!


ただ、この翌日の二日酔いはひどかったんです〜(^_^.)
昼過ぎまで気持ち悪くて、ご飯があまり食べられませんでした。
最近はこんなことはめったになかったですし、今回はそこまで飲んでいなかったと思うのですが…
バランタインの水割りとSG先生自作梅酒を一緒に飲んでいたのがまずかったのでしょうか?(笑)

私はふだんはそんなに飲まず、主人が飲むのに付き合う程度でしたが、飲み会の時はお酒の量はそこそこ飲めるほうだったんですよね。
年のせいで、お酒、弱くなってきたのかなあ。
お酒は好きですが、翌日に気持ち悪いのは嫌なので、これからは「二次会はノンアルコールで」ルールを守ろうと思います〜。



しかし、私は、剣道に関する話をしていれば、それだけで相当、楽しいのですよね!
それに、私の周囲にいる剣道をしている方はみなさん、本当にいい方ばかりです。
当会の先生がいい方だから、そういう仲間や生徒が集まるのかもしれませんね。



行くまではドキドキの「市剣連デビュー」でしたが、顔見知りの方も増えて、これからもますます剣道が楽しくなるだろうな!と思いました。
幸先いい”剣道の新年”のスタートを切れました。

今年は、稽古も剣道のお付き合いも、充実させたいです!


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posted by はなずきん at 12:54 | Comment(0) | 親子で剣道5剣友会編(三段に向かって) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする