私は午前中は稽古に参加して、昼頃に家に帰ってきました。
ウッドデッキの前の駐車スペースに車を入れようとしたら、長男がウッドデッキで何かしています。
よく見たら、ラジオ体操をしていました(笑)
「ん?何?体動かしたいの?」
「うん、試験とかあって運動不足だったからさ」
「また素振りやる?やるなら付き合うけど」
「やるやる」
「じゃあ、私がお昼食べ終わったらやろうか」
長男は先日、高校に入って初めての定期テストがありました。
見るからに勉強してないな〜、と思っていましたが、やっぱり、成績はイマイチだったようです…。
数学が特にひどくて、なんと赤点!
本人もさすがに愕然としたようで、友達を呼んで数学のプリントを教えてもらっていました。
でも勉強していないわりには家にこもっていたし、体育の授業もテストで潰れましたから、運動も足りないようで。
この日は学校の課題もやろうとしていたようですが、なんだか気持ちがウダウダして身が入らない状態だったらしく、まずは体を動かしてスイッチを入れようとしていたようです。
そんなわけで、長男へふたたび「稽古をつける」ことになりました。
といっても、ごく初心者レベルのことしかしておりませんが…。
私は稽古から戻ってきたところだったので、稽古着を着ていました。
いつもだったら、昼食を食べる前に着替えるのですが、これから稽古をやるならこの服装がいいだろう、と、着替えずそのままでいました(笑)。
何度も書いていますが、私、稽古着フェチなんです。
自分が着るのも好きですし、人が着ているのを見るのも大好きです。
剣友会の先生が、仕事の後などで、私服で来て教えていたりすると超がっかりですよ!
私の稽古着萌えの話はこちら→
母と子の剣道日誌(47)私の「剣道萌え」ポイントは…
そんな私ですから、長男に稽古をつけるのもこのままでやろうと思いました。
(さすがにいつもは、家でやるのにわざわざ着替えたりはしていませんが…)
いつも家の前の道路でやっているのですが、我が家の前は人や車通りもほとんどありませんし、
近所の人は、私がいつも素振りをしているのを知っているので、稽古着の私を見ても今さら驚かないでしょう(笑)
昼食を食べ終わり、長男を呼び、家の外に出ます。
礼、蹲踞をして、素振りを始めました…が。
前回、わりとできていたはずの「前進後退素振り」が、なんだか下手になっています。
前回の稽古の様子はこちら→母と子の剣道日誌(165)案外、熱心な長男!?
特に後ろに下がる時に、足と手がバラバラになっているし、
剣先が振れておらず、ただ「竹刀を上下させているだけ」みたいな感じになってます。
まあ、さすがに数回やった程度ですから、間を空けたら忘れてしまうのでしょうけれども。
「あれ〜?なんか今日は上手く動けないな…」
と言っていますが、とりあえずそのまま続けさせました。
「左足が外側向いてる!左手が横握りになってる!竹刀を後ろまで振り上げすぎ!後ろに下がる時、右足の引き付けが遅い!」
などと注意しながら…
しかしやっぱり何回やっても上手くできてないし、本人も動きがスムーズでないのが気になるようです。
この日は次男は、体育祭の翌日だったので、稽古は休ませてあげたのですが…
次男が長男を冷やかしに出てきたので、見本をやらせてみました。
しかし、ん〜?全然、気合い入ってないじゃないのっ。
「なんだその腑抜けた素振りは。そんなんじゃ見本にならんわ」
と、やめさせました(笑)
「う〜ん、なんかこのままじゃダメだな。
お母さん、ちょっと待って」
と長男は言い、ウッドデッキに正座し、黙想を始めようとしました(笑)
「黙想するの?じゃあ、ちゃんと最初の礼からやろうよ」
ということで…ウッドデッキの上で、剣友会の稽古のごとく、
「着座→座礼→黙想」とやらせました。
「で、どのくらい黙想するの?」と聞いたら「長時間やりたい」というので「じゃあ、自分でいいところで”やめ”と言いなさい」と言ってやらせようとしたら…
その時、家の中から「何してんの?」と娘が出てきました。
(ウッドデッキと、1Fのリビングはつながっています)
「黙想だよ、黙想」「ふーん」(娘は以前、2年間剣道をやっていました)
と言って、娘はなぜか仰向けに四つんばい?(仰向けなので這ってないですが、他に表現のしようがないですね…ブリッジの姿勢で頭を起こして歩いているみたいな感じ?)になり、蜘蛛のように歩き始めました。
娘は小5ですが、中身が幼くて、やる事が幼児っぽいんです(笑)
なんですかその、変な移動の仕方…(^_^.)
娘の動きが気持ち悪くて、おかしくて、笑ってしまいました。
それを見ていた長男も笑っています。
「あ、俺…今日、笑ってなかったわ」
「そうなの?」
「そういえば、今日起きてから笑ってなかった。
それでなんか、気持ちがほぐれなかったのか。
そうか、笑うといいんだなあ」
と一人で納得していた長男。
そういえば、私が子供と一緒に剣道をするのが好きなのは、子供がやる事で笑ってしまうことが多いからかもしれません。(子供は、何やらかすかわかりませんからね〜(笑))
真面目に稽古をしているのはもちろん好きなのですが、それでもふと笑っちゃうようなことがあるんですよね。子供たちや、他の人と一緒に稽古していて楽しいと感じるのは、そういう部分もあるのかも。
…その後、長男はだいぶ長い間黙想をしていました。
長男はちょっと前に「マインドフルネス」のことを下記の番組で見て、実際に自分でこの「マインドフルネス瞑想」をやってみたら気持ちがすっきりした、とか言って、時々やっているようなのです。
マインドフルネスとは?→NHKスペシャル「キラーストレス」ストレスから脳を守れ
私も長男に「効果あった」と言われてやってみましたけど、私は稽古の時の黙想のほうが好きなようです(笑)
それで思い出したのですが…
警察の時のH先生は、時々、ものすごく黙想を長くやらせることがありました。
どのくらいじっとしていられるか、正座していられるかに耐えさせる訓練?だったのでしょうか。
ふだんの稽古でも、数分間くらい黙想させることがありましたが…
合宿の時、なんと30分もやらされたことがあったのです。(毎年恒例らしいです)
その時は私はまだ一緒に習っていなかったので、子供だけがやっていたのですが…
あまりに長い黙想で眠くなってしまった次男は、正座しながら、こっくりこっくりし始めたのです(笑)
そのうち「がくっ!」と頭が落ちては、またはっと頭を戻して、またこっくりこっくり…
先生はその様子を見て、そーっとカメラを取りに行って、撮影していたという(笑)
後でその動画をみんなに見せて大笑いしていました。
H先生、厳しいふりして、子供をネタにして笑うの、大好きだったんですよねえ〜。
さて、話を現在に戻しまして。
黙想をして仕切り直した長男。
ふたたび前進後退素振りに取り組みます。
さっきよりは、ちょっとマシになったでしょうか?
今度は私が竹刀を持って、それに向かって打つような形でやってみました。
しかし、打った時に竹刀がはねて、冴えのない打ちになっています。
「う〜ん、打った時にびしっと来ないな。ちょっと見本を見せるね」
と言って、長男の持った竹刀に向かって、私ごときが(笑)見本の打ちをしてみせます。
「あんたの打ちはこうね…」と、ただ打ち下ろすだけで打ってみせます。
「で、正しくはこうやって打つ」と、打つ瞬間に握りを絞って打ってみせました。
「なるほど〜、確かに違うね。
その打ち方だと強いけど、腕に衝撃があんまり来ないんだね」
と感心してもらえました(笑)
本当は、声を出してやらせると気合いが入っていいんですが…
さすがに家の前で気合い声を出させるわけにもいかないです。
ホントにやったら、ご近所中に響き渡ってしまいます(笑)
剣道では、大声を出せるというのが、やった後にすっきりしたと感じる要因のひとつなんだな、とあらためて思いました。
長男にも声を出させてみたいので、今度、長男と市の武道場に行って稽古しようかなあ〜(笑)
それから、前回やった「踏み込み足」の練習をしましたが、やっぱりまだコツがつかめないようです。
それをしばらくやったらもう疲れてしまったらしく(直射日光の下でやってましたから、無理もないですが)
「そろそろ終わりにするわ〜」と言い出しました。
「じゃあ、最後に竹刀を打って抜ける打ち込みをして、終わりにしようか」
と、やらせてみましたが…
やっぱり「なんとなく歩きながら打って抜けて」いる感じです。
「構えた状態から、一歩で踏み込んで打つ」というのは、ある程度熟練してくれば普通にできるようになりますが、最初のうちはなかなか難しいんですよねえ。
長いこと稽古している子でも、それがなかなかできていない子は多いです。
つい、右足で踏み込む前に左足を出してしまう(継ぎ足)んですよね。
竹刀を納めて、礼をして、これで本日の稽古は終わりです。
体を動かしてすっきりしたらしい長男、その後は少し気合いが入ったようです。
いや〜、剣道って、ほんっとうに楽しいですねっ。(淀川長治調に(^^))
って、私、剣道してればなんでも楽しいんですねえ〜。
忙しくても疲れてても「剣道やりたい」と子供に言われたら、つい付き合ってしまいます(笑)
次男もこのくらい家でやってくれればいいのになあ。
…やらないでしょうけど。(笑)
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