2017年05月30日

母と子の剣道日誌(170)長男への稽古、ふたたび

先日の日曜日のことです。

私は午前中は稽古に参加して、昼頃に家に帰ってきました。
ウッドデッキの前の駐車スペースに車を入れようとしたら、長男がウッドデッキで何かしています。
よく見たら、ラジオ体操をしていました(笑)


「ん?何?体動かしたいの?」
「うん、試験とかあって運動不足だったからさ」
「また素振りやる?やるなら付き合うけど」
「やるやる」
「じゃあ、私がお昼食べ終わったらやろうか」


長男は先日、高校に入って初めての定期テストがありました。
見るからに勉強してないな〜、と思っていましたが、やっぱり、成績はイマイチだったようです…。
数学が特にひどくて、なんと赤点!
本人もさすがに愕然としたようで、友達を呼んで数学のプリントを教えてもらっていました。

でも勉強していないわりには家にこもっていたし、体育の授業もテストで潰れましたから、運動も足りないようで。
この日は学校の課題もやろうとしていたようですが、なんだか気持ちがウダウダして身が入らない状態だったらしく、まずは体を動かしてスイッチを入れようとしていたようです。


そんなわけで、長男へふたたび「稽古をつける」ことになりました。
といっても、ごく初心者レベルのことしかしておりませんが…。


私は稽古から戻ってきたところだったので、稽古着を着ていました。
いつもだったら、昼食を食べる前に着替えるのですが、これから稽古をやるならこの服装がいいだろう、と、着替えずそのままでいました(笑)。

何度も書いていますが、私、稽古着フェチなんです。
自分が着るのも好きですし、人が着ているのを見るのも大好きです。
剣友会の先生が、仕事の後などで、私服で来て教えていたりすると超がっかりですよ!

私の稽古着萌えの話はこちら→
母と子の剣道日誌(47)私の「剣道萌え」ポイントは…


そんな私ですから、長男に稽古をつけるのもこのままでやろうと思いました。
(さすがにいつもは、家でやるのにわざわざ着替えたりはしていませんが…)

いつも家の前の道路でやっているのですが、我が家の前は人や車通りもほとんどありませんし、
近所の人は、私がいつも素振りをしているのを知っているので、稽古着の私を見ても今さら驚かないでしょう(笑)


昼食を食べ終わり、長男を呼び、家の外に出ます。

礼、蹲踞をして、素振りを始めました…が。
前回、わりとできていたはずの「前進後退素振り」が、なんだか下手になっています。

前回の稽古の様子はこちら→母と子の剣道日誌(165)案外、熱心な長男!?


特に後ろに下がる時に、足と手がバラバラになっているし、
剣先が振れておらず、ただ「竹刀を上下させているだけ」みたいな感じになってます。
まあ、さすがに数回やった程度ですから、間を空けたら忘れてしまうのでしょうけれども。

「あれ〜?なんか今日は上手く動けないな…」
と言っていますが、とりあえずそのまま続けさせました。

「左足が外側向いてる!左手が横握りになってる!竹刀を後ろまで振り上げすぎ!後ろに下がる時、右足の引き付けが遅い!」
などと注意しながら…
しかしやっぱり何回やっても上手くできてないし、本人も動きがスムーズでないのが気になるようです。


この日は次男は、体育祭の翌日だったので、稽古は休ませてあげたのですが…
次男が長男を冷やかしに出てきたので、見本をやらせてみました。
しかし、ん〜?全然、気合い入ってないじゃないのっ。
「なんだその腑抜けた素振りは。そんなんじゃ見本にならんわ」
と、やめさせました(笑)


「う〜ん、なんかこのままじゃダメだな。
お母さん、ちょっと待って」

と長男は言い、ウッドデッキに正座し、黙想を始めようとしました(笑)


「黙想するの?じゃあ、ちゃんと最初の礼からやろうよ」

ということで…ウッドデッキの上で、剣友会の稽古のごとく、
「着座→座礼→黙想」とやらせました。
「で、どのくらい黙想するの?」と聞いたら「長時間やりたい」というので「じゃあ、自分でいいところで”やめ”と言いなさい」と言ってやらせようとしたら…


その時、家の中から「何してんの?」と娘が出てきました。
(ウッドデッキと、1Fのリビングはつながっています)

「黙想だよ、黙想」「ふーん」(娘は以前、2年間剣道をやっていました)
と言って、娘はなぜか仰向けに四つんばい?(仰向けなので這ってないですが、他に表現のしようがないですね…ブリッジの姿勢で頭を起こして歩いているみたいな感じ?)になり、蜘蛛のように歩き始めました。
娘は小5ですが、中身が幼くて、やる事が幼児っぽいんです(笑)

なんですかその、変な移動の仕方…(^_^.)
娘の動きが気持ち悪くて、おかしくて、笑ってしまいました。
それを見ていた長男も笑っています。

「あ、俺…今日、笑ってなかったわ」
「そうなの?」
「そういえば、今日起きてから笑ってなかった。
それでなんか、気持ちがほぐれなかったのか。
そうか、笑うといいんだなあ」
と一人で納得していた長男。


そういえば、私が子供と一緒に剣道をするのが好きなのは、子供がやる事で笑ってしまうことが多いからかもしれません。(子供は、何やらかすかわかりませんからね〜(笑))
真面目に稽古をしているのはもちろん好きなのですが、それでもふと笑っちゃうようなことがあるんですよね。子供たちや、他の人と一緒に稽古していて楽しいと感じるのは、そういう部分もあるのかも。


…その後、長男はだいぶ長い間黙想をしていました。

長男はちょっと前に「マインドフルネス」のことを下記の番組で見て、実際に自分でこの「マインドフルネス瞑想」をやってみたら気持ちがすっきりした、とか言って、時々やっているようなのです。
マインドフルネスとは?→NHKスペシャル「キラーストレス」ストレスから脳を守れ

私も長男に「効果あった」と言われてやってみましたけど、私は稽古の時の黙想のほうが好きなようです(笑)



それで思い出したのですが…
警察の時のH先生は、時々、ものすごく黙想を長くやらせることがありました。
どのくらいじっとしていられるか、正座していられるかに耐えさせる訓練?だったのでしょうか。

ふだんの稽古でも、数分間くらい黙想させることがありましたが…
合宿の時、なんと30分もやらされたことがあったのです。(毎年恒例らしいです)
その時は私はまだ一緒に習っていなかったので、子供だけがやっていたのですが…

あまりに長い黙想で眠くなってしまった次男は、正座しながら、こっくりこっくりし始めたのです(笑)
そのうち「がくっ!」と頭が落ちては、またはっと頭を戻して、またこっくりこっくり…

先生はその様子を見て、そーっとカメラを取りに行って、撮影していたという(笑)
後でその動画をみんなに見せて大笑いしていました。
H先生、厳しいふりして、子供をネタにして笑うの、大好きだったんですよねえ〜。


さて、話を現在に戻しまして。
黙想をして仕切り直した長男。
ふたたび前進後退素振りに取り組みます。
さっきよりは、ちょっとマシになったでしょうか?

今度は私が竹刀を持って、それに向かって打つような形でやってみました。
しかし、打った時に竹刀がはねて、冴えのない打ちになっています。

「う〜ん、打った時にびしっと来ないな。ちょっと見本を見せるね」
と言って、長男の持った竹刀に向かって、私ごときが(笑)見本の打ちをしてみせます。

「あんたの打ちはこうね…」と、ただ打ち下ろすだけで打ってみせます。
「で、正しくはこうやって打つ」と、打つ瞬間に握りを絞って打ってみせました。

「なるほど〜、確かに違うね。
その打ち方だと強いけど、腕に衝撃があんまり来ないんだね
と感心してもらえました(笑)


本当は、声を出してやらせると気合いが入っていいんですが…
さすがに家の前で気合い声を出させるわけにもいかないです。
ホントにやったら、ご近所中に響き渡ってしまいます(笑)
剣道では、大声を出せるというのが、やった後にすっきりしたと感じる要因のひとつなんだな、とあらためて思いました。
長男にも声を出させてみたいので、今度、長男と市の武道場に行って稽古しようかなあ〜(笑)


それから、前回やった「踏み込み足」の練習をしましたが、やっぱりまだコツがつかめないようです。
それをしばらくやったらもう疲れてしまったらしく(直射日光の下でやってましたから、無理もないですが)
「そろそろ終わりにするわ〜」と言い出しました。


「じゃあ、最後に竹刀を打って抜ける打ち込みをして、終わりにしようか」
と、やらせてみましたが…
やっぱり「なんとなく歩きながら打って抜けて」いる感じです。

「構えた状態から、一歩で踏み込んで打つ」というのは、ある程度熟練してくれば普通にできるようになりますが、最初のうちはなかなか難しいんですよねえ。
長いこと稽古している子でも、それがなかなかできていない子は多いです。
つい、右足で踏み込む前に左足を出してしまう(継ぎ足)んですよね。


竹刀を納めて、礼をして、これで本日の稽古は終わりです。

体を動かしてすっきりしたらしい長男、その後は少し気合いが入ったようです



いや〜、剣道って、ほんっとうに楽しいですねっ。(淀川長治調に(^^))

って、私、剣道してればなんでも楽しいんですねえ〜。
忙しくても疲れてても「剣道やりたい」と子供に言われたら、つい付き合ってしまいます(笑)


次男もこのくらい家でやってくれればいいのになあ。
…やらないでしょうけど。(笑)


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2017年05月29日

母と子の剣道日誌(169)神戸のおばちゃん剣士

当会の大人会員にKDさんという女性がいます。
以前にも何度かブログに登場していますが…
今回はそのKDさんの、剣道の話というより、個人の話です(笑)。

以前KDさんが登場した話→母と子の剣道日誌(123)初段に向かって打て!(5)審査直前に、やっと手ごたえが。

KDさんにはうちの子と同じ学年の、中2男子と小5女子のお子さんがいるのですが、お子さん達は別の剣友会に所属しています。
そちらの会では大人は一緒にできないそうで、お母さんのみ当会に入ったようです。
でも時々「出稽古」ということで、お子さんも連れて来ています。


KDさんは私が入会した同じ年に、私より数か月遅れて入ってきました。
KDさんはふだんから関西弁でしゃべっている、神戸出身の「おばちゃん」って感じの方です。
学生時代に剣道をやっていたそうで、入会した時には二段を持っていました。
入会後に三段を受審して、一発で合格しています。


まだ入会して日が浅い頃のことですが…。
KDさんに「はなずきんさん、私、何歳に見えますか?」と聞かれたのです。
どういう話の流れか忘れましたが、その前に私が自分の年をKDさんに言っていたのかもしれません。(当時、私は47歳でした)

私は、KDさんは50歳くらいかな…と思っていました。
話すノリがいかにも「関西のおばちゃん」って感じだったので。

でも、こういう時は若く見積もって言っておいたほうがいいに決まっていますので…。
そのつもりで「私と同じくらいですよね…?」と返したのですが、
実は私より3歳も若くて…(汗)

KDさんは「えっ、そんなに上に見えます?ショックやわ〜」と…
うわ〜、悪い事言っちゃったなあ、と、思っていましたが…。

その後もちらっとそのことを言われたことがあったので、けっこう気にしていたようです。
私もうっかりしちゃったなあ、としばらく反省しておりました(^_^.)
しかし、「自分が何歳に見えるか」って聞いてくる女性は、ちょっと珍しい気がするのですが。


KDさんはなんだか不思議な性格の方なんです。
当会の他の方も「どう返していいかわからない反応をする方ですよね」と言っています(笑)


どう不思議かというと、とにかくすごく謙遜をするのです。
まず、稽古の最初の整列の時、段位順に並ぶことになっているのですが…
いつも、初段である私より下座に並んでいるのです。
(私が1級を取る前からそうなんです)

「KDさんのほうが段が上なんですから」と言っても「いやいや、私ははなずきんさんより後に入会しましたし〜」とか「私は子供が入会してないから、役員とか当番とか何もお手伝いしてませんし」とか言って、私より上座に並んで下さい、と言っても聞き入れません。


KDさんは、ママさん剣士の中では一番上手いのです。
子供への指導も的確だし、私の相手をしてもらってる時も、いつも上手いなあ、と感心しているのですが、KDさんに向かって「上手いですよね〜」と言っても
「全然、そんな事ありませんよ〜!!私なんてホンマ下手くそですわ〜」
全力で否定されます。

試合や出稽古なども「私なんか下手で、とても出られませんわ〜」などと言ってあまり積極的には参加しないのですが、そう言いながらも「やっぱり私、見学だけでも行きますわ」と言って来ていたり。
わざわざ防具持ってきているのに「いや、私は試合はいいです。稽古だけで。」とか。


そして私に対しては、何かと絶賛します(笑)(いや、私以外の人にもそうですが)
「いつも稽古に出てらして、ホンマに偉いわ〜」とか。
稽古で相手をしていて、私がちょっとでも上手くできると「さすが。素晴らしいです!」
でも明らかにKDさんのほうが上手ですって…。


最近は、水曜日の大人稽古の時間に、私とKDさんとで組んで基本稽古をやっています。
ほぼ全ての技は、私よりKDさんのほうが上手なのですが…
KDさんが唯一苦手なのが「抜き胴」(こちらが面を打つのに対して胴を打つ)なんですが、私はこれだけはまあ得意なんです。(でも上手く打てるのは元立ちが打たれてくれる時だけで、地稽古の時は全然入らないんですけど)

KDさんの場合、元立ちが止まっている状態で胴を打つと綺麗に入っているのですが、抜き胴の時は打ち始めるタイミングが遅いせいか、横打ちになってしまうのです。
いつも私の胴のおなか部分の少し下に当たるのですが、何回かやってもなかなか入らないと「いや、もう、私、全然ダメですわ。今日はもう帰りますわ」とか言い出します(笑)


最初の頃は、謙遜されても「そんなことないですよ、上手ですよ!」とか「帰るなんて言わないでくださいよ〜」と言っていましたが、最近は私も慣れてきて「そうですか、じゃあもう帰りますか?」などと返すようにしました(笑)
(それで帰ったことはもちろん、ありません(^^))


この間は突然「私、子育てを失敗しました」と言い出したので何かと思ったのですが…。
KDさんのお子さんは剣道も上手いし、礼儀正しいし、やる気もあって、うちの息子に見習わせたいくらいなんですよ。
「何が失敗なんですか?二人ともすごくいい子じゃないですか〜」と言ったら「そんなの、外でだけですよ!家ではひどいんですよ」とか…。
それが本当なのかどうかはわかりませんけれども、なんだか謎の家庭です。


その「ミョーな謙遜」が私にはいまだによく理解できてませんけど、KDさん、剣道はかなり好きなんですよね。

「もう帰ります」と言いながら、その後に先生や他の強い男性に稽古をつけてもらいに行っていたり。
「今日は疲れました〜、もう年ですからついていけませんわ〜。あとは見学で」と言いながら、私の基本稽古の相手をしてくれたり。


でも、春の市大会には出ないそうです…
春は団体戦で、人数が足りないので出て欲しかったのですが。
「最近あんまり稽古してないんで、試合なんてとんでもない」と言うのですが…

いや、稽古にはけっこう出てるんですけどねえ。
確かに体力は私よりはなさそうですが(稽古の時はわりとすぐ「きっついわ〜」と言っています)そんな状態でも絶対、私よりは強いと思うのですが。

あ、そもそも、今年は市剣連へ登録していないそうで…
そりゃ、今年はKDさんは審査はありませんけど、なんで登録しなかったのか謎なんです。
あんまり出て来れない時期があるから?まさか登録料の節約?
KDさんはこの手の「なんかちょっと違う」ところがたくさんあり、プライベートは謎だらけです(笑)



全然違う話ですが、私が剣友会の他の方に「武士道シックスティーン」の漫画を貸したことがあります。

→母と子の剣道日誌(60)「村浜部長」の魅力を紹介〜武士道シックスティーン漫画版より

漫画を返してもらった時、たまたまKDさんがそばにいたので「剣道漫画なんですけど、読みますか?」と聞いてみたら…
「私、漫画が読めないんですよ」と。

「漫画が好きじゃないんですか?」
「いや、そうじゃなくて…どう読んでいいのかわからないんです。
コマの読む順番とかよくわからなくて。
昔、親に漫画を禁止されてたんで、全然読んでないんですよね」

えええっ。そんな、漫画の読み方がわからないって、子供や年配の方じゃないんですから…、
私の年齢の前後のあたりって、いわゆる「漫画世代」で、子供の頃は誰でも漫画を読んでいたのですが…。
確かに漫画を禁止されている家庭もありましたけど、そういう子でもよその家で読んだりしたものですが。

よもや、私の年代で漫画が読めない人がいるとは…ちょっとびっくりしました。
やっぱりKDさん、不思議な人です(笑)


今まで私と一緒に稽古していた、同期のSGさんがいなくなってしまった今…
私の基本稽古の相手を一番頼みやすいのがKDさんなんですよね。
同年代の「おばちゃん剣士」同士ですし、同世代では最も上手い女性ですし、これからもいい「剣友」でいてほしいです。…謎は多い方なんですけれども。(笑)


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2017年05月27日

やましたひでこ「家事の断捨離」…なにか納得いかない本

最近ずっと、図書館からミニマリズム系の本を借りて読んでいます。
読みたいと思うものは人気の書籍がほとんどなので、いっぱい予約してあり「来たら読む」という感じです。

けっこういっぱい借りましたが、「なるほど〜、これは参考になるな」と思ったものはそんなにないですかね…
ある程度の知識がついてしまっているので、「目からうろこ」なものはあまりないです。
でも、一冊の本からひとつでもふたつでも、取り入れられるところがあればいいな、と思って読んでいます。


ところで…
「断捨離」という言葉を作り、2009年に「断捨離」というタイトルの片付け指南本を書いたのは「やましたひでこ」さんという方なのですが…。

断捨離、については、みなさんもだいたいの内容はご存じだと思います。
物を捨てることで物への執着をなくし、自分にとって本当に大事なものを見極め、生活や心をすっきりさせる、というものです。
まだ今ほど片付けブームが盛り上がっていなかった当時は、この考え方はけっこう画期的だったと思います。

でも、私はこの本が流行った当時は、そんなに興味をひかれませんでした。
内容的にはわりと興味がないわけではなかったのですが、断片的に断捨離とはどういうものかという情報があちこちにあり、それでだいたいエッセンスは理解できたと思っていたので、おおもとの本を読もうとは思わなかったのです。

実は父が「断捨離」の本を持っていたのですが、なぜか手に取ろうとは思いませんでした。
同じく父が持っていた「人生がときめく片づけの魔法」のほうは読んで、「ときめくかどうか」で持つのを決めるのは画期的だなあ、と感心したのですけれども。


私は物が多いほうではありましたが、整理できなかったわけではなかったので…
当時は「なんでも捨ててすっきり」という考えや、「断捨離後」として紹介されている部屋の写真などの、殺風景なビジュアルになじめなかったのです。
「断捨離をして人生が変わった」という人が、やりすぎちゃってる感じに見えることが多かったのが、私が「断捨離」の本を手に取らない理由だったのかもしれません。



そして、現在ではミニマリズムの考え方にある程度なじんで、実際に物をある程度減らすことができてその良さを感じていますが、だからこそ今さら「断捨離」の本を読んでも特に得るものはないだろうと思い、読もうとは思っていなかったのです。(そして読んでないです)

が、同じ著者が「家事の断捨離」という本を出しているのを知り、家事を効率化するやり方だったら参考にしたいな、と思って、図書館で借りて読んでみたのですが…。


モノが減ると、家事も減る 家事の断捨離 -
モノが減ると、家事も減る 家事の断捨離 -


これが、あまり参考にならないうえに、突っ込みどころがけっこう多くて…
「片付けのプロ」として名前がすごく売れている人なのに、提唱しているのはこんな内容だったのか、とちょっとがっかりしたのでした。
ブロガーさんとかの個人の生活スタイルの紹介なら、多少違和感を感じても「私には取り入れられないけど、こういうやり方もあるという紹介なのね」と思うのですが、この本は著者が「片付けのプロ」として「説教」しているようなスタイルなのが、なんだか釈然としない部分がありまして…。
なのでその「突っ込みどころ」を書いてみたいと思います。



この本は、作者自身の生活スタイルを紹介する形式で、家事に対しての考え方の「断捨離」や、家事の効率化のしかたについて語られています。

しかし本を読んでみて、どうも作者が現在はひとり暮らしのようだ…というところを知って、まず「えっ、そうなの?」と思いました。
主婦だというから、家族がいるのかと思っていたら、ご主人とは別居していて、子供はひとりでもう独立されているようです。(本にはそんなことは書かれていなかったので、ネットで調べました)

子供が独立して、本人はそれなりの収入があって、ひとり暮らし…
「オトナの女の、おひとりさま断捨離生活」を満喫されているようです。


今までの「家事の常識」をとっぱらって、やらなくていいことはやらずに暮らそう、という内容で、効率的な家事の進め方が書かれていますが、これは家族がいたら無理でしょ、と感じるものもけっこうありました。

私は、独身やひとり暮らしのミニマリストの本やブログは、実際に自分の生活の参考にはなることがあまりないのでほとんど読んでいません。
同居の家族がいる人といない人では、生活するうえで考えるべきこと、やるべきことの量も質も、時間の使い方もかなり違うからです。
「家事の断捨離」は、そういう「独身ミニマリストの本」とさして変わらない気がします。

家族の生活時間のずれによって家事が回りにくいことや、家族が多いことによる物の多さや、片付けに興味がない子供や夫の散らかしっぷりに悩む私には、ほとんど参考にならない感じです。



そして何よりも、生活をシンプルにするために、ゴミを増やしたりエコでなくなることをあまり気にしていない、というところがとても気になりました。

レジ袋は無駄なのでもらわず、エコバッグを持って行こう、と言っているのに…

食器を拭くのも、掃除するのも、なんでもペーパータオル。もちろん一回ごとに使い捨て。
食器洗いのスポンジは雑菌が繁殖するので2〜3日で入れ替える。
ある程度使った家電が壊れたら、手間や時間をかけて修理するより、買い替えたほうがいい。



郵便などで届く紙類は、すぐ見てすぐ捨てる…はまあ、わかりますが…
「通販カタログが送られてきたら、すぐに開け、すぐ捨てる。そして忘れてしまえばいいのです」って…
いやいや、そんなカタログ、もらわないほうがいいのでは?
もちろん、請求しなくても勝手に来るものもありますが、だったら、次は送らないでください、と言ったほうがいいのでは?

この方は、どんどん来るカタログや郵便物を、そのままひたすら捨ててるのだろうか?とちょっとびっくりしました。
もしかしたらきちんと断っているのかもしれませんが、この本にはそんな事をしているとはこれっぽっちも書いていないのです。


書籍の購入は2〜3日に一度のペースで、情報は鮮度が大事だから、とりあえず興味のあるものを買って読んで、これは違ったと思ったらすぐ手放す。全体の量は300冊と決めてあり、手放す時は人へ譲る。
「本は自分への投資」という考え方で、この方は文を書くのが職業なので、本を読むことが必要ではあると思うのですが…それにしても「買ってはすぐに手放す」ことに全然、躊躇がないことにちょっと驚きました。


「家事はためずに、こまめに」と提唱していて、「ためるとおっくうになり、かえって回らない」という主張はわかるのですが、ひとり暮らしでも洗濯物はためず、すぐ洗おうと書いてあるのです。
洗濯しない日があれば、その分だけ洋服が余分にいるし、「汚い服がたまっている」という気持ちがストレスになる、と。

でも、汚い服がたまっているといったって、ひとりが一日に着るのなんてほんの数着です。手洗いならいざ知らず、そのために毎日洗濯機を回していたら、かなり水や電気の無駄では?と思います。

「たまっているのがストレス」と感じるかどうかは、程度の問題もありますが、個人差だと思います。
やましたひでこさんは、旅行の時に洗濯物を残していきたくないから、(直前まで作業をしていた服が家に残るのが嫌だということで)家族みんなで裸になり、洗濯物を干してから出かける、という人の気持ちがわかると書いてありました。

やましたひでこさんは「私は、ある程度の積み残しがあるのは仕方ないと思います」「タオル1枚2枚なら目をつぶる。ところが問題なのは、大量に積み残していること」と書いてありましたが…。
どの程度で「積み残し」と感じるのでしょうか。タオル2枚を超えたら「大量」になってしまうのなら、ちょっとタイトではないかなと思いました。



食器洗いについても、家族の食事時間がずれていたら、その都度洗ったほうがかえって早いと書いてありましたが…
私は朝ご飯の食器が少ない時は食洗機を回しません。食べ物の汚れは水につけ置きしたほうが落ちやすいし、朝昼合わせて食洗機のカゴが埋まるような量だからです。
そして水や洗剤の量について言えば、食器が多い場合は手洗いよりも食洗機のほうがエコなのです。

しかも、時間のずれている家族の食事が終わるごとにひとりずつ食器を洗っていたら、そのたびに他の家事が中断されてしまうではないですか。
家族が3人くらいならその都度洗うのでいいかもしれませんが、5人いたら、その都度やるよりも、ある程度はまとめたほうが効率的だと思います。
ひとりの量はたいしたことない、と言っても、何回もやるのはけっこうな手間です。

主婦は家事を他人に中断されることが多いので、まとまった空き時間が取れないのであれば、かえって細切れでこまめに片づけたほうがいい、ということのようですが…
いや、だからこそ、食器洗いくらいはまとめてやって、他のことに集中したいですね、私だったら。

シンクがいっぱいになってしまうほど溜めてしまったら、食器洗いは負担かもしれませんが、朝食程度ではそんなに食器は使いませんし。

どうもこの方の家事のやり方の提案って、人数が少ない家族が前提のような気がします。


「節約やエコにこだわるあまり、そこに無駄な労力を使うのはやめよう」という主張はわかります。
「世間から見た、いい主婦」でいることにこだわらず、本当に自分に必要なことだけしよう、というのもわかります。それは確かに大事ですが、でもそのためにはゴミをたくさん出してもいいのでしょうか。
「掃除用品はすべて使い捨て(しかも新品のペーパータオルや掃除用品で)」という提案には、抵抗を感じてしまいます。

著者自身がそうしたい、というのは、個人の自由ですけれども…
そういうライフスタイルがすっきりしていいのです、と勧めるのはなんだか違う気がします。



そして、物がたくさんあれば、維持管理には手間がかかることを忘れてはいけない、と言いながら…
クリスマスや正月など、飾りたい時は100円グッズをどんどん買ってもいいのです、と…それが終わったら捨てればいい、と。

「どんどん買って、そのぶん捨てましょう」
これが断捨離の基本です。


と書いてあるのです!


行事を楽しむことも生活の質を上げるために必要なことかもしれませんが…
「どんどん買って、その分捨てる」という勧め方はどうなのよ、と思います。
せめて「生活を楽しむために必要だと思うものは買って下さい」くらいの表現にはならないのでしょうか。

自分の著書がそれなりの影響力があるとわかっていて、いまどき、なんでこんなにエコでないことを声高に主張できるのでしょうか…、


そしてびっくりしたのが、ご本人が使っている洋服のハンガーです。
洗濯でハンガーに干したものが乾いたら、そのままクローゼットに持って行くことでたたむ手間をなくして、ハンガー収納にすることで服を選びやすくなる、というのはいいと思うのですが…

その写真が載っているのですが、洗濯物を干しているのもクローゼットにかかっているのも、どう見ても、クリーニングに出した洗濯物についてくる、安っぽい黒いハンガーなんです。

でも、本文には「ハンガー自体も美しいモノで統一します」と書かれているんですよ…。
形は揃っていますけれども、これは美しいハンガーとは言えない…っていうか、ダサいと思います(^_^.)
まだ、白い針金ハンガーのほうがいいかも。
著書で紹介するような写真に堂々と載せているのにびっくりです。

ネットにやましたひでこさんのクローゼットの写真があったので紹介しますね。
モノを減らすと心は潤う! やましたひでこのカンタン生活 vol.2「クローゼット(服)編」

この方の部屋のインテリアは厳選した家具を置いている、という雰囲気なのに…
なんでハンガーだけこれなんだろう…、
他人には見えない部分だからいいと思っているのでしょうか。いや、引出しなどに入っている収納グッズは、それなりにビジュアルも考えているようでしたが。
いまや100均でもそこそこデザインのいいハンガーが売ってるのに、よりによってなぜこれを使っているのか?(使うのはまだしも、片付け本の写真で紹介する?)と思います。

これだけカリスマ的な立場の人で、自宅を紹介する機会も多いでしょうに、
どうして誰もそこに突っ込まないんだろう…(^_^.)




断捨離とミニマリズムは似ているのではないか、と今までは思っていましたが、
「できるだけ多くを消費しない」「持続可能なこと」に視点を置いているミニマリズムとは、ちょっと観点が違うのでは…と思いました。
少なくとも、やましたひでこさん自身の「断捨離」の主張や生活は、ミニマリズムとはかなり違いますね。

やましたひでこさん自身も、ミニマリズムと断捨離は違う、と言っているようですが…
それは「モノ」に対する向き合い方が、ミニマリズムと断捨離では違う、ということを言っているのだろうと思っていましたが、まさか「買ってすぐ捨てるのであっても、家の中にある物が少なければ(それで生活も心もすっきり暮らせれば)いい」ということだとは思っていませんでした。


ミニマリズムも片づけも断捨離も、自分の生活や心を整えるための手段であることは確かです。
自分を大事にすることはいいことですし、それができていないと物も大事にできないし、片づけも進まないとは思いますが…

そのために”新たに”ゴミを増やしたり、物を買っては捨てる、ということについて、やましたひでこさんにはあまり罪悪感がないような印象を受けます。

今すでに持ってしまっているが、使っていないものを捨ててすっきりさせる、とか、使うと考えて買ったものが、上手く使うことができなかったので捨てる、のならば仕方ないことだと思いますが…
また新たに買ったものを、さほど使わないで捨てる、ことを、この著者はいとわないように見えます。
物が少なくて、自分の生活と心が整えば、モノを使い捨てる生活でも良しと言っているように思えます。


「断捨離」の本は、東日本大震災が起きていなかった時に出版されたものですが、この本は今年出版された本なのに…
このご時世に出す内容としては、なんだか納得がいかないです。


その他の部分は、わりとまっとうな事を書いているのですが、
この手の書籍をたくさん読んできた私にとっては「もはや当たり前」なことばかりで…
私にとっては全然参考にならない本でしたねえ。


これを読んで「断捨離」という考え方は、私が想像していたこととけっこう違うような気がしたので、かえって今さら「断捨離」の本を読んでみようかと思いました(笑)


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2017年05月23日

母と子の剣道日誌(168)N先生の大人稽古(後編)

母と子の剣道日誌(168)N先生の大人稽古(中編)より続いています。

基本稽古が終わり、次は掛かり稽古です。

掛かり稽古はいろんなスタイルで行いますが、
この日はまず「三段以上が元立ち」となり、二段以下の人が掛かり手となり、
一回につき30秒で次の人に回り、それを3回を連続で行いました。

一回30秒とだけ聞くとそんなに大変そうに聞こえないですが、掛かり手は近間で休むことなく次から次へと打たなければならないので、かなりキツイです。
30秒の中で10回くらい連続で打っていたのではないでしょうか。
それが連続3回ですから…3回目には、みんな相当息が上がっていました。
私もかなり苦しかったです。もう1回掛かるのは無理、と思いました(笑)

それが終わったら、今、掛かり手だった二段以下の人はお休み。
五段以上の人が元立ちで残り、四段以下の人が掛かり手となります。
あ〜、よかった、休める…、と思ったのに、元立ちの人数のほうが1人足りなくて、私に「すみません、元立ちをやってもらえませんか?」と声がかかってしまい、「えっ、私がですか!?」と愕然としつつ…
まだ、やや息が上がっている状態で、元立ちをやらされてしまいました(^_^.)



それが終わったら、今元立ちをやっていた4人の方が2人ずつ組み、合い掛かり(お互いに休まず何度も掛かっていく)を行います。

「さあ、みなさん、これがお手本ですよ!よく見ていて下さいね」とN先生。
さすが、最後に残された人たちだけあって、ガンガン、バンバン、かなりのスピードで打ち合っています。
しかし稽古終盤に、ここまで元立ちをした上に合い掛かりとは、さすがに高段者でもキツかったようで、終わった後はみなさん、ぐったりしていました(^_^.)


そろそろ稽古時間が終わりに近づいてきました。
最後に地稽古(試合のようにお互い打ち込んでいく)を行います。
相手を自分で選び、3回ほど行いました。

この時、私は大学生初心者のOY君と組んだのですが…
おそらく試合経験がないOY君、打って抜けた後に、かなり遠くでそのまま構えて悠長に待っています(^_^.)
私が行くまでその場で待っているのが何回か続いたので
「待ってないで、自分で間合いを詰めていかないとダメですよ!」
と教えたりしていました。
OY君の1級審査まであと2週間しかないのですが、ホントに大丈夫でしょうか…。(^_^.)


地稽古の終了後、N先生から指導がありました。

「地稽古で打った後に縁が切れて、休んでしまっている人が多いですよね。
稽古の最後で疲れているでしょうけれども、こういう時こそ、打った後も振り返ってすかさず構え、相手との間合いを詰め、どんどん打って行くような稽古をして下さい。
キツイでしょうけれども、そういう稽古こそが実戦の時の力になります。

打った後にもたもた止まっているような「おっさん剣道」をやっていいのは、60代後半以降の私やUH先生(当会の会長)くらいですよ(笑)。
みなさん、まだ若いんですから、おっさん剣道はやめて下さいね。」




そこで時間となり、この日の大人稽古は終了です。

礼が終わった後、いつもは掛かった先生のところに挨拶に行き、指導をいただくのですが、もう会場を出なければならない時間になってしまっていたので、この日はそれはありませんでした。

ただ、中学生達は、N先生のところに行ってお礼を言うように、と促されて行っていました。

次男に後で「最後に、N先生に何て言われたの?」と聞いたら
「声はとにかく絶対出すことと、大人はみんな真剣にやっているので見習うように。
そして中学生なんだから、小学生の手本になるような稽古をしなさい、って言われた」

のだそうです。

最近ちょっとダレ気味だった中学生たち、少しは心を入れ替えたでしょうか?
親が何か言ってもなかなか聞かない年頃でもありますから、いつも先生からもこのくらい、檄を入れてもらえると助かるのですが。


N先生の稽古は、その時によりいろいろメニューは入れ替わります。
審査前、大会前は実戦的な内容だったり、時には基本動作を中心にしたり、体力をつけるようなメニューを入れたり…
その時に必要と思われるメニューを的確に入れてくるので、さすが教えるプロだなあ、といつも感心します。


そしてN先生はほめ上手でもあり、けなし上手でもあります(笑)。

私のような、自分の実力に自信がなさそうな人に対しては、あまりグサッと来るような事は言いません。私なんて、直すべきところが満載だと思うのですが、いつもそんなに注意はされないのです。
注意しすぎて自信をなくされるよりも、初心者の場合は、自信を持ってやることのほうが上達につながるだろう、とN先生は考えているからではないかな、と思います。

N先生はむしろ、力をつけてきている伸び盛りの人にこそ「ダメ出し」をして、より向上させようとしているようです。
「稽古中毒」SZさんはN先生からの「いじられキャラ」で、みんなの前でやらされて「こういうやり方ではダメなんですよ」などとよく言われたりしているのですが、SZさんを引き合いに出す事で、他の人にも学ばせているのでしょう。
SZさんは当会一と言っていいくらい稽古熱心なだけあり、上達の度合いも著しいのですが、だからこそ、そうやって注意する対象になっているのではないかなと思います。
SZさんはそんな「ダメ出し」にもめげない、ひょうひょうとした感じの方なので。


N先生の稽古は、真剣だけれど、笑いもあり、論理的かつ実戦的であり…
参加していて本当に楽しく、技と心の向上に役に立っていると思います。


言いたい事をズバズバ言っているように見えますが、それも、どこまで誰に対して言うのかもしっかり計算したうえでやっているのではないかと思えます。
N先生は、「先生」としてプロなんだなあ、といつも感心しています。

大人から剣道を始める人に対して、こんなに丁寧にわかりやすく教えてくれる先生なんて、なかなかいないのですよ。
こんな素晴らしい先生に教えてもらえるなんて、私は本当にラッキーだったと思っています。



さて…
この日は気温が高かったこともあり、相当汗をかきましたので…
帰りにコンビニに寄りお昼を買ったのですが、次男はアイスも買って帰りました。
私もかなり疲れましたが、その疲労感がとても心地よかったです。

「稽古の後のアイスは最高だね!」と言いながら、本当においしそうにアイスを頬張る次男を見ると、あまりやる気がない次男でも、なんとかここまで剣道を続けさせてきて良かったな、と思うのです。
ああ、この日も、楽しい稽古だったなあ…。


しかし、こんなに剣道が好きな私でも、常に気合いが入っているわけではありません。
足の調子が悪かったり、睡眠不足だったり、疲れていたりする時は、
正直、めんどくさいなあ、休みたいなあ、と思っている時もあるのです。

でも、N先生の稽古が始まり、真剣に取り組んでいるみんなを見ると、自分もやらねばならない、と思うのです。
そして、稽古相手と組んで対峙したその瞬間に、真剣モードに切り替わるのです。

疲れている時こそ、いつもよりも声を出して自分に気合いを入れてみます。

こんな体験、日常生活ではなかなかありませんよね。
この「気合いが入る」瞬間の快感を知ったから、剣道がますます好きになったのかもしれません。



「N先生の大人稽古」はこれにて完結です。
また、機会があればN先生の稽古内容について書こうと思っています。



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posted by はなずきん at 21:15 | Comment(0) | 親子で剣道4 剣友会編(二段目指して) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

母と子の剣道日誌(167)N先生の大人稽古(中編)

母と子の剣道日誌(167)N先生の大人稽古(前編)より続いています。


全体での素振りが終わり、この日はすぐ面付けした稽古に入りました。

時間がある時は、ここでN先生のレクチャーがあることも。
着装や礼法、試合の運び方、技の入れ方、姿勢で気を付けること、などなど、いつも「なるほど〜」と思う事を教えて下さいます。


面付けした稽古は、一回ごとに全員で回り相手を変えながら行います。
まず、切り返しから始まります。

最初は、相手の面を打つ切り返し。
スピードよりも、動作の正確さを重視した切り返しです。
まっすぐ上方に竹刀を振り上げているか、一本一本がぴしっと止まって打っているか、足と手の動きが一致しているか、間合いの切り方はうまくできているか、などに気を付けてやります。

そして次は、元立ちが竹刀で受ける切り返しです。
一回やった後に、N先生が「もっと振りを早く、がんばってやってください!」とハッパをかけます。

この時の私の相手は「大学生エース」WN君。
当会ではトップクラスの腕前の大学4年生男子です。
もともと動きが早い子なのに、さらに気合いを入れて早くやられたので、受けるのが大変でした(笑)。

「切り返しで、左右面の後に間合いを切る時に、一回動きが止まってしまう人がいますが、
ここで休まず、間合いを切ったらすぐに、すかさず面を打ち込むようにしていって下さい」

とN先生のアドバイスが入りました。


次は面打ちです。

今の大人会員のメンバーは、まるきり初心者の人はおらず、N先生の稽古を継続して受けている人がほとんどなので、最近は基本より一歩進んだ、実戦的な基本稽古を行っています。
(N先生が教え始めた頃は、基本に忠実な初心者向けの稽古を行っていました)

面打ちも、ただ打って抜ける、というだけではないのです。
この日はこういう打ち方の指定がありました。
(その時によって、いろんな指定があります)

「遠間から入って、気合い声をしっかり出し、十分に溜めを取り、竹刀で相手に何かアクションをしてから打つ、というやり方で面打ちをしてください。
元立ちもただ立って打たれるだけじゃダメですよ。
掛かり手としっかり気のやりとりをしてから打たせて下さい。

打たれた後もしっかり相手を追って、隙があれば打ってもいいです。
打つ方も打った後に気を抜かずに、素早く抜けた後にすかさず残心を取るようにして下さい。
お互いきついかもしれませんが、そうすることで実戦につながる稽古になるんですからね。」


こんな風に指導されると、基本打ちの稽古もまるで試合のように、真剣に取り組まざるを得ません。
最初の頃は「ただ言われた通りに打つだけ」だった大人会員たちも、最近は一回ごとに気合いを入れて打ってくるようになってきました。
こちらもそれに合わせて真剣にやっているわけですから、地稽古に近いような基本稽古ができるわけです。


「次は相面ですよ。
元立ちのほうは、真剣に面を取るつもりで打って下さい。手加減しちゃダメですよ。
掛かり手のほうは面を打たれるってわかってるわけですから、相手が少しでも打つ気を見せたら面を打ちに出るように。待ってると打ち遅れますよ。」



私はちょっと前まで、相面が苦手でした。
いつも相手に打ち負けてしまい、全然相手に面が入らなかったのです。

が、昨年11月の初段審査の前に、やっとコツがつかめたのです。
母と子の剣道日誌(123)初段に向かって打て!(5)審査直前に、やっと手ごたえが。

もちろんまだ、実力差の大きい相手にはなかなか入らないのですが…
それでも前よりはだいぶ、面に近い位置に打てるようになってきました。


次は面に対して抜き胴、または返し胴、好きなほうを打って下さい。
元立ちが面を打って、掛かり手は抜き胴か返し胴を打ちます。
これも相手が打ってくるのを待ってちゃダメですよ。相手が打ってくるのとほぼ同じタイミングで打ちに出ないと、打ち遅れます。」
と、N先生は見本を見せてくれました。
(どの技をやる時も、N先生は最初に見本を見せてくださいます)

私は「返し胴」は受けてから打つというのがなかなか間に合わないのですが、「抜き胴」のほうは、稽古の時はわりときちんと入るようになりました。


N先生の稽古で、応じ技の練習をする時は、元立ちはただ「打たれればいい」わけではなく、常に相手から真剣に一本取るつもりで打て、と言われます。
そういう稽古をしないと、実戦では役に立たないから、ということです。
つまり元立ちといえど、掛かり手と同じように、打つ機会を狙う修練ができるわけで、「2倍お得な」稽古なのではないでしょうか。



ここでふたたび、N先生から中学生に檄が飛びます。

「ほら、中学生、また声が出てないよ!
最初に構えた時の第一声が特に大事なんだよ。
相手を圧倒し、自分の気持ちを鼓舞するために必要なことなんだから、
もっとしっかり声を出して!」



次は出小手です。
元立ちが面を打ち、掛かり手がその瞬間に小手を打ちます。
この時、私の相手はうちの次男でした。

次男は小柄なわりにけっこう「いい声」の持ち主で、警察の時はけっこう声を出していたのですが…
今の会は周りがあまり声を出していないので、次男もなんだか声の出し方が控えめになってきていました。

しかしこの時は、N先生にハッパをかけられていたので、しっかり声を出してきました。
最近、声変わりで声が出しづらい、とか言ってましたが、やればできるじゃないの。
もちろんこちらも精一杯の声を出して応じましたよ。

私と次男の「出小手」の打ち合いが終わった時、N先生がこう言いました。

「今、(次男)君はしっかり声出してたよね。
そうやって声出してみたら、どうだった?
声出さない時よりも、しっかり打てたんじゃないの?」
「はい」
「そうだよ、声を出したほうが、いい打ちになるってわかったよね。
その感覚を忘れないで、これからも声を出していきなさい」



この後、「お互いにやりたい技をやる」稽古です。

私がこの時組んだのは、先日、段審査予備審査会に次男と一緒に出ていた、大柄な中1、UM君です。

母と子の剣道日誌(162)段審査予備審査会に行ってきました(その2)初段の立ち合い

UM君は剣道歴も長くパワーもあり、大会でも入賞経験があります。
私より強いので、地稽古の相手をする時は相当私も必死にやっています(+_+)

しかし…ふだんも無口なんですが、稽古の時も全然声が出ていません。
発声練習をさせると、わりと通るいい声を出すのに、いざ稽古や試合となると、「ファッ」というような、鼻声みたいな気合い声しか出ておらず、声出してるんだか出してないんだか…、って感じなんです。

かなりシャイな性格なので、声を出すのが恥ずかしいのだと思いますが…
せっかく実力があるのに、声が出ていなくて一本が取れないこともあり、もったいないなあとずっと思っていました。

いつもUM君の元立ちをするたび「技はいいけど、声が出てないよ!」って私は言っていましたが、いっこうに改善される気配はなかったのですが…


が、この日は…少なくともいつもよりは…声を出していたのです。
N先生にハッパをかけられたので、出さざるを得なかったのでしょうね(^^)
うん、やっぱり、声は出ていたほうがいいですよ。

ちなみにこの時私は「相面」をやり、UM君は「面返し胴」をやりました。
ここで基本打ちの稽古は終わりです。

(まだ、続きます)


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posted by はなずきん at 00:41 | Comment(0) | 親子で剣道4 剣友会編(二段目指して) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする