2017年02月07日

母と子の剣道日誌(151)日本古武道演武大会を見てきました

日曜日は、剣友会の稽古の日。
私はたいがいの自分の用事は、日曜日から外そうとします。
めったなことでは稽古を休まない、というのは何度も書いておりますが…

この間の日曜日は、病気でもなく、やむを得ない用事でもないのに、稽古を休んだのです。
それは、日本武道館で行われた「日本古武道演武大会」を見るためでした。

私は、そんなイベントがあるということは、最近まで知りませんでした。
数か月前に、剣友会に武道館から「日本古武道演武大会」の招待状が届いて知ったのです。
「全日本少年少女武道錬成会」に参加した団体には、武道館から招待状をくれるらしく…

「全日本少年少女武道錬成会」は、参加資格が小学4年〜6年と決まっていて、うちの会では参加する子の父母しか行かない事が多く、私は昨年は見に行きませんでした。
次男が参加した昨年は行きましたけれども。

先生が「誰か会で行きたい人がいれば、券をあげてください」と私にチラシと招待券をくれましたが…誰も行きたいという希望者はいなかったのです。
みなさん、剣道が好き=古武道が好き ってわけじゃないんですねえ〜。


ところで、私が「古武道演武会」に行くことを当会の人と話していたら、その時出稽古に来ていた、他の剣友会のAY先生が「古武道演武会は面白いですよ。」と突然話に入ってきて、びっくりしました。
AY先生は当会とはけっこう付き合いがあり、よくいらしているのですが、教えていただいたりすることはあっても、雑談っぽい話をしたことが全くなかったので、ちょっと「雲の上の人」的な存在だと思っていたのですが…。

それとは別の時ですが「武士道シックスティーン」の小説の話を会の人としていた時も、AY先生が話に乗ってきて驚きました(笑)。
なんだ、この先生、気さくな方だったんだなあ、と思ったのと同時に「かなり剣道好きな方なんだな〜」と思いました。(人の事は言えませんが…)


…話がそれてしまいましたが。

私はもともと、剣術に興味を持ったのがきっかけで剣道を始めたのです。
しかし、時代小説で読んだ以上の知識はそんなにありません。
興味を持って調べたことはあるという程度で、実際に古武道の稽古を見たことはありませんでした。

「日本古武道演武大会」は、36もの古武道の団体が参加して演武を披露してくれるというものです。
剣術はもちろんのこと、薙刀術、弓馬術、柔術、居合術、棒術などもあり、そして「手裏剣術」や「砲術」まであるという、非常にバラエティに富んだラインナップです。
ひとつの団体の演武の割り当て時間は8分なので、ざっと紹介…という感じではありますが。

こんなにいろんな武術、めったに見られないですよね。(毎年開催しているようではありますが)
なんて楽しそうなんでしょう〜!
これはぜひ見たい!と思いまして、稽古をお休みしてまで行ってきたわけです。
剣道のモチベーションのアップにもつながりますしね!(笑)

主人のほうが、昔からこういう事は好きだったようで、この手のことには詳しいのですが(以前から模擬刀を持ってますし)、実際に演武や稽古を見たことはないと言います。
まあ、そりゃ、普通はなかなか見る機会がないですよね。
というわけで、主人を誘ってふたりで見に行ったのでした。


今回の参加団体のラインナップはこんな感じ↓でした。
全部解説すると大変なので、武道館の説明のページをご覧ください。

小笠原流弓馬術 北辰一刀流剣術 関口新心流柔術 示現流兵法剣術
肥後古流長刀 伯耆流居合術 渋川一流柔術 當田流剣術
起倒流柔術 関口流抜刀術 琉球古武術 心形刀流剣術
楊心流柔術 竹生島流棒術 楊心流薙刀術 兵法二天一流剣術
大東流合気柔術 初實剣理方一流甲冑抜刀術 天真正伝香取神道流剣術
荒木流拳法 雙直傳英信流居合術 竹内流柔術腰廻小具足 佐分利流槍術
琉球王家秘伝本部御殿手 溝口派一刀流剣術 無比無敵流杖術
水鷗流居合剣法・正木流鎖鎌術 諸賞流和 天然理心流剣術 
根岸流手裏剣術 鞍馬流剣術 天神真楊流柔術 田宮流居合術
柳生心眼流甲冑兵法 陽流砲術


しかし、私は今回は正直、剣術系よりも、他のもののほうが見ていて面白かったです。
剣術のほうは、私にはある程度なじみがあって見慣れている感じがするからでしょうか?


演武する方々の衣装が、けっこうバラエティに富んでいまして…
道着と袴の団体が一番多かったですが、羽織袴もいれば、甲冑(鎧武者)もいて。
烏帽子をかぶった弓馬術の方、普通の女性用の着物に襷をかけている薙刀の方、などなど、見た目もけっこう楽しかったです。

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↑開会式の様子です。

特に、女性用の着物を着て薙刀をやっていた「楊心流薙刀術」は、御殿女中用の戦闘術なのだそうで、けっこうフツーに派手な晴れ着系の着物だったので、びっくりしました。
演武用だからそんなイイ着物を着ているのかもしれませんが、普通の振り袖でやっている方もいて、いくら襷がけしているとはいえ、よくこれで戦えるものだと感心しました。
それも、演武というわりには動きも激しく、わりと実戦ぽかったのですよ。稽古中に着物が破れてしまったりとかも、ありそうな気がしました。

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(遠くから撮ったものなので、画像が粗いです)

各流派で使っている武器もけっこういろんな種類があり、日本刀、木刀、薙刀、槍、棒術の棒、弓などわりとスタンダードなものから、木の枝(示現流)、トンファー(琉球古武術)、ヌーチク(ヌンチャクのこと、琉球王家秘伝本部御殿手)、鎖鎌、乳切木(ちぎりき、棒に鎖につながれた分銅がついているもの)、船の櫂(琉球王家秘伝本部御殿手)などなど…、
こんなにいろんな武器を使った武術があるんですねえ〜。


今回、印象に残ったのは、外国人の演武者がけっこう多かった、ということでした。古武術が好きな外国の方って多いんですねえ。
しかも、演武の様子が日本人より日本人らしいというか、動きがきちっと洗練されている方が多かったです。
きっと、日本の文化が大好きな方たちなのでしょうね。


また、私は柔術というものはほとんど見た事がなかったのですが、いかに相手の力を受け流して、最低限の力で相手を制するか…というものなので、実戦的で面白かったです。
やられている方がすごく痛そうなので、私がやりたいとは思いませんでしたが(笑)。


剣術系では、「天真正伝香取神道流剣術」が動きがコンパクトで無駄がない感じでカッコ良かったです。

「天然理心流剣術」は、使っている木刀が大きくてびっくりしたのと(打ち合いで刀同士が当たるとゴン、ゴンと音がするくらいです!)、女性の演武者のひとりが本当に強そうでカッコ良かったです。この方は剣術だけでなく、他の体術系の経験があるのかな?と感じました。

自分が女性なのにこう言うのもなんですが、全体的に女性は動きの切れが悪いというか…、
(私なんて、切れが悪いなんてもんじゃありませんが〜)
やっぱり、男性に比べると少しもたついて見えてしまう方が多いのですが、中には本当にピシッと決まっている方もいて、あんな風になれたらいいのにな〜と思いながら見ていました。


「荒木流拳法」では、長い棒に鎖で分銅がつながれている「乳切木(ちぎりき)」という武器があるのですが、これ、本当に鎖を使っているそうで…当たったら相当痛そうです。
ぐるぐると鎖につながれた分銅を回して、相手や相手の持っている武器に向けて巻きつけて使うのです。
よく、時代劇やアニメなどでは見る攻撃ですが、本当にちゃんとできるんですね〜。演武している方が上手で、ばっちり刀や相手の首に巻きついていたので感心してしまいました。
しかし一歩間違うと大ケガしそうな武器です。私だったら、うっかり自分に当てちゃいそう(笑)


「琉球古武術」の演武をされた方は、本当に強そうでした。
主人いわく「気の出方が凄い。殺気を感じる」だそうで…。
琉球の武術は、なんとなく中国の拳法と似ている感じがしました。


そして演武の最後は…

なんと「大筒」というでっかい火縄銃を打つ「陽流砲術」です。
こちらの「家元」は、なんと女性です。
他にも歴史系のイベントなどで屋外で実演をすることはあるようですが、室内で大筒を打つことなんて、この武道館ぐらいでしかないのでは?

大筒は、本当にひと抱えもあるようなぶっとい筒の火縄銃で、建物を破壊するようなレベルのものです。
よくもまあ、こんなに大きいものを抱えて撃ちますよねえ…。
発射時の反動もかなりあるようで、きちんと修業した方がやらないと危険なのだそうです。


私は普通の火縄銃も撃つのは見たことがなかったので、これをとても楽しみにしていました。

ちなみに、私と主人の新婚旅行は…グアムの射撃場で、実銃を撃ちに行った、というものでした(笑)。
主人が当時、銃に関係する絵の仕事をしていて、その取材のためだったのです。
まあ、もともと主人は銃が大好きで、うちにはエアガンやらモデルガンやらがゴロゴロしていますが…。

グアムには観光客向けの射撃場がいくつかありますが、観光客向けのものは、火薬の量を減らしてあって威力を弱めているのだそうです。
なので、観光客向けではない、きちんとした(?)射撃場で、通常の銃が撃てる射撃場を探して、そこで撃ってきたのです。

私も一緒に撃たせてもらいましたが、小さめの銃でも発射時の反動がけっこうあるので、的に正確に当てるのはけっこう難しかったです。

そんな銃大好きな主人も、火縄銃を目の前で撃つのを見たのは初めてだったそうです。


いや〜、想像以上に大音響で迫力ありました。室内だったからなのかもしれませんが…
かなり「ドッキリ」するくらいの音が出て、閃光もものすごかったです。
前方に飛び出すような弾丸は入れてないのですが、発射した時には筒から何か(弾丸の代わりに紙を詰めてあるらしいです)が盛大に出て飛び散っていました。


他にもいろいろ感心したことはあったのですが、きりがないのでこのへんで。
いや〜、これだけ多くの古武道を見られて、楽しいイベントでした♪
稽古を休んでまで見に行った甲斐がありました。


他にも、明治神宮とか、鹿島神宮などでも古武道の演武大会が行われているようです。
武道館でも弓馬術の団体が演武をしていたのですが、さすがに馬には乗っていませんでした。
鹿島神宮や明治神宮の演武会は屋外なので、流鏑馬(馬に乗って走りながら弓矢を射る)などもあるようでっす。
いつか機会があったら見に行きたいですね〜。
posted by はなずきん at 18:51 | Comment(0) | 親子で剣道4剣友会編(二段まで) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする