2016年06月11日

母と子の剣道日誌(83)八段の先生の稽古を見てきました!(後編)

母と子の剣道日誌(83)八段の先生の稽古を見てきました!(前編)
母と子の剣道日誌(83)八段の先生の稽古を見てきました!(中編)
から続いています。


稽古会が終わって、参加していたうちの会の先生たちが防具を置いてあるほうに戻ってきました。
先生たちが防具を片付けている間、一緒に話をしていたのですが…

「はなずきんさん、稽古会を見学してどうでしたか?」
「いやー、すっごい楽しかったです!」
「そうなの…?いや、珍しいねえ、女性でそんなに剣道好きな人って。
 はなずきんさん、面白い人だねえ〜」
「剣道の立ち合い見ていると、燃えちゃうんですよ〜!
 しかし、Y先生、すごかったです。見学させていただいた甲斐がありました」
「そうでしょう?僕なんか、立ち合いでかすりもしなかったんですよ。
 Y先生、相手の打ちをほんの竹刀1本分くらいでかわしているんですよ。」
「へええ〜…、そうなんですか…。」

そこでしばらく、周囲の先生方と一緒に、YN先生の凄さについて盛り上がって話していました(笑)。



その後、帰り際に駐車場にいた私に、当会の大人自由稽古によく来ているHDさんが、話しかけてきてくださいました。

「今回、YN先生が八段に合格した後に初めて稽古をつけてもらったのですが、ちょっと前の八段合格前に立ち合いした時と全然オーラが違っていて、凄く強くなっていたんですよ」と。
「同じ方なのに、合格前と後じゃ違うんですね…?」
「ええ、本当にはっきりわかるくらい、違ってましたよ」
「そんなものなんですか…」

このHDさん、いつもお見かけしている方でしたが、全くお話をしたことがありませんでした。
なんか強くて恐そう…とまた私は勝手に思い込んでいたのですが(笑)この日はHさんから私にわざわざ話しかけてくれたのです。私が同じ会の先生たちと、YN先生が凄い!と話していたのを横で聞いていらしたのでしょう。
私は勝手に敬遠してたのですが、HDさんは私のことは認識していただいてたんですね(汗)。


ずっと「高嶺の花」だと思っていた、よその会の高段者の方達と、最近ちょっとずつお話する機会が増えてきて、嬉しいです。強い方のお話は、聞いていて本当に面白いですから。
私はさっぱり上手くなってない気がしますが、地道に稽古に出ているおかげで顔を覚えていただいているのだとしたら、がんばっている甲斐もあるというものです。
憧れの方々の「稽古仲間」になれているのかどうかはわかりませんが、これからも頑張ろうっと。


今回八段の方の稽古を見て、剣道って奥深いんだなあ、という認識が前より強くなりました。
立ち合いを見ているだけでも私は楽しいのですが、たとえ低レベルでも(笑)自分でやっているからこそ、強い人の凄さがなおさら分かるのかなという気がします。

剣道を始めたばかりの頃は、高段者の試合って、全然動かなくてなかなか打ちこまないし、見ていて何が楽しいんだろう…?って思っていたのですが、今はその凄さが少しはわかるようになってきたということでしょうか。



実は、前回私が1級審査に落ちた時の審査員の中に、八段(当時七段)のYN先生がいたということが、さっきわかりました…。
たまたまメールの整理をしていて、1級審査に落ちた時に、私とうちの会のSN先生とでやりとりしたメールを見つけたのですが…
その中に、YN先生から私への伝言が書いてあったのです。
「合格、不合格は紙一重でした。諦めずに次回もう一度挑戦してください」と。

私は、審査員の方が前回審査に落ちた私の事を気にしていた、ということは覚えていましたが、それを言って下さったのがYN先生だった、ということは記憶していませんでした。


私はそんな事をすっかり忘れてて、「八段の方が見たい」というだけの理由で、今回の1級審査合格後に合同稽古会を見学していたわけですが…、これも何かの縁なのでしょうか。
私とYN先生では、まさに天と地ほどレベルが違いますけれど…
こんな凄い方と、同じ「剣道」というものでつながっていて、一初心者の私のことを気にかけてくれていた…と知って、なんだか嬉しいです。

そうか、今度の市民大会ではYN先生にお会いできるかもしれません…。
まだ言葉を交わしたこともありませんが、私の事を覚えてくれているのなら…前回落ちた時に、激励してくれたお礼を言いたい、と思っています。



剣道って、小学生だろうが主婦だろうが、全日本選手だろうが、十級だろうが八段だろうが…
剣道をやっている限り、同じ稽古の場に立てば剣を交えることができる、というのがいいところなのではないでしょうか。

もし、私が稽古会に参加してお願いすれば、YN先生にだって相手していただけるはずなのです。
たださすがに、あの場に混ざる実力も度胸もまだありませんけれども…、いつか、機会があれば掛からせていただきたいかな…。
でもせめて、私が初段以上になってから、ですかねえ。(笑)




私、強い方と剣を交えて「一足一刀」になった瞬間の緊張感が…、大好きです。
(一足一刀とは、一歩前に出て一振りで相手が打てる距離のことです。)

例え基本稽古の面打ちであっても、強い人は構えただけで十分気迫があります。
それを感じると身震いしそうになります。いえ、怖くて、じゃなくて、嬉しくて、なんです。
力が対等でなくても、稽古なら、強い方と一対一で直接対峙できる…それがたまりません。
強い人にきれいにスパーンと技を入れられると、鳥肌が立ちそうになります。

ブログに綴っているだけでも、そんな時の事を思い出して脈拍が上がってる私…ヘンですかね〜?(笑)


私、剣道を始めたばかりの頃よりも、今のほうがさらに剣道が好きになっているようです。


自分の「できなさ加減」は、いつも思い知らされています。
どんなにがんばっても、たいしたレベルにはならないだろう…ともわかっています。
でも、見ているだけでは味わえない「快感」を、知ってしまったからでしょうか。

下手なのはわかってるのに…それでも剣道は、やめられそうにない、です。

posted by はなずきん at 06:02 | Comment(0) | 親子で剣道3剣友会編(初段まで) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

母と子の剣道日誌(82)八段の先生の稽古を見てきました!(中編)

母と子の剣道日誌(80)八段の先生の稽古を見てきました!(前編)より続いています…。


さて、いよいよ合同稽古会が始まりました。

YN先生は、なんとまだ40代なんですよ!八段としては相当、お若いです。
この稽古会は、高段者の先生が元に立ち、稽古をつけてもらいたい人が並んで順番に稽古をつけていただく形式です。元に立っているのは7〜8段の方で、6段以下の方がかかっていく感じです。

剣道は3段以上で指導者になれます。6段以上なら普通はほぼ「先生」であって「生徒」って感じではないのですが…
これは市内トップレベルの方々が集っているような稽古会ですから、とても私は入れません(汗)


でも、「稽古中毒」パパ剣士SZさんは二段ですが、いつもこの会に参加されているようです。
審査当日の午前中は、ここ武道館でやっていた子供の剣道教室に息子さんと参加されていて、終わったら別の剣友会で稽古して、また合同稽古会に戻ってきたようです。
飲み会の時ですら、SZさんは座ってても竹刀を振ってる動きをしていたり(笑)、とにかく剣道が楽しくて、強くなりたい気持ちが強いのでしょうね。すごい熱意です…
私はそこまではできてませんが、気持ちはわかります!私も体力や素質がもっとあれば、SZさんみたいにやってるかもしれません。
私はもともと体力がないので、あんまりがんばりすぎると、体のほうが壊れそうなんですよね…(笑)


さて…私はYN先生を見に来たわけなので、ほとんどの時間、YN先生の立ち合いを見ていました。

YN先生は、お相手に対峙した時にほぼ、動いていませんでした。足も、剣先も。
普通、あまり足を動かさない高段者の方でも、剣先はわりと「中心を取ったり、相手の動きを見るために」動かすものなのですが…YN先生の剣は、ピクピクとも動いてない感じです。

高齢の高段者の方を見ていると、あまり足を動かさない方が多いです。
相手の動きが読めるので、無駄な動きが必要ない、という理由もありますが、やはり体力や筋力の問題もあってあまり動けない、という事もあるようです。
でも、YN先生は八段としてはかなりお若い方ですから、動けないわけではないのです。
ただどっしりと中段で構えているだけでも、攻撃する隙がほぼないので、動く必要がない、といった感じなのでしょうか。

うちの会の六段のSZ先生がかかっている稽古を見ていましたが、全然歯が立ってない、って感じです。
打っても打っても、ほんのちょっとの動きでさばかれてしまって打突が入らないのです。
YN先生は全身に鉄板が入っているかのように、どっしりとほとんど動かず立っているのですが、相手が打ちにかかってきた瞬間に、ものすごい速さで剣を振って…あっ、という間に相手が打たれてしまっています。

手も足も体も、あらゆる動きに全然、ぶれがありません。
体幹が強いのでしょう。
剣豪とはこんな方のことを言うのでしょうか。

私の横で稽古を見ていたご老人が(おそらく高段の経験者でしょう)「さすが八段、無駄打ちが全然ないねえ」と隣の方と話していたので、つい何を話しているのかと聞き耳を立ててしまいました…、
できれば話に入れて欲しかったのですが(笑)ぼそぼそっと話していてよく聞こえず、入る機会を失ってしまいました…。

稽古会は1時間くらいで、最初は八段の方をちょっと見たら帰ろうかな、くらいに思っていたのですが…あまりに凄かったので、つい最後まで見てしまいました。
他の高段者の方も、八段の方ほどではありませんが(笑)、やっぱり上手くてカッコイイですしねえ。


稽古会に参加していた女性は三人しかいませんでしたが、中にYN先生の奥様(六段)もいらしていて…、
さすがいつもご主人を相手しているだけあって、堂々と立ち合ってはいますが、やはり女子と男子の力の差は感じました。
でも、女性としては相当な強さですよ。都大会でも上位入賞されるような方なので、こんな方と大会で当たったら、勝てるわけありませんね(笑)。
でもちょっと、立合ってみたいかも…瞬殺されちゃう気がしますが。


母と子の剣道日誌(83)八段の先生の稽古を見てきました!(後編)に続きます。
posted by はなずきん at 01:02 | Comment(4) | 親子で剣道3剣友会編(初段まで) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする