だってなんか、商業主義に乗って、取ってつけたようなイベントなんですもん…
私が住む市では、けっこう大々的にイベントをやっているのですが、
なんか日本の空気に合わないな〜って思ってました。
メジャーなものほど苦手な、へそ曲りなうちの家族(娘以外)は、みんな
「ハロウィン興味なし…というか嫌い」
だったのです。
でも、うちの中では「普通」なほうの娘は、ハロウィンが好きなのです。
仕方ないので、今までは娘だけ連れて、しぶしぶ近所のハロウィンイベントに行っていました。
が、今年はなんと、本場ハロウィンに参加することに!
…って、アメリカに行ってきたわけじゃないですよ。
あ、アメリカに行ってきたことになるのかな?
って何のこっちゃ、ですよねえ〜(笑)
先日のいびきの話で、義妹のことをちょっと書きましたが…
若い頃、アメリカの大学に留学していた義妹は、卒業後日本に戻ってはきましたが、その後アメリカの男性と結婚して、最近までアメリカに住んでいました。
が、今年になって日本に引っ越してきたのです。
いろいろと事情があるのですが、義妹は結婚してから、私達や実家の義母と会う機会がなく…
結婚後、初めて義妹のご主人と対面しました。
義妹のご主人は、義妹の実家のある日本で仕事をしたいと、横田基地に勤務することになったのです。
いわゆる軍人さんではありませんが、軍関係のお仕事です。
そして今年の5月に横田基地の近くに引っ越してきました。(基地の中は空きがなくて入れなかったそうです)
普通は(基地祭などを除いては)横田基地内に勤めるか、知り合いがいるかでないと、基地内に入ることはできないのですが、義妹のご主人は軍関係の仕事をしているので、ご主人も義妹も横田基地のIDを持っていて入ることができます。
だから私たちも「ゲスト」という形で入ることができるのでした。
ミリタリー大好きなうちの家族はみんな大喜び!
米軍基地に(基地祭で)入った事があるのは、私と主人だけで、子供は全く初めてです。
次男の夏休みの自由研究は「横田基地見学レポート」でした(笑)。
横田基地の中は「アメリカ」扱いです。
私たちは、IDを持っている義妹またはご主人がついていき、自分の身分証明書を提示して、一日有効のIDを入手しないと入ることはできません。
基地の中にも何度か行きましたが、中はほぼ「アメリカ」です。
日本人もけっこう働いているし、日本語はまあまあ通じますが、施設のつくりもアメリカそのままです。軍の施設なので、商業施設もなんだか外見は地味ですけれども。
中のデパートはコストコより面白い!
普通のアメリカのショップのような品揃えなので、商品数は圧倒的に多いし、大容量ではないものももちろんあって、買いやすいのです。
もっとも、お菓子とか「これは食べられない!」味のものも時々ありますけど(笑)
ちなみに、基地の中で、民間人として勤めている日本人は、このデパートで買い物することはできません。
あくまでも「義妹やご主人が買う」という形で…つまり軍関係者か家族でないと、商品を購入することはできませんので、誤解なきように。
ただし、一部商業施設では、ゲストも飲食をしたりできるようです。
基地内のバーガーキングでは、私ひとりでも日本円でハンバーガーを購入することができました。
どこができてどこができないのか、ちょっとはっきりとわからないのですが。
さて、そんな事情がありまして…
今年は横田基地内で行われるハロウィンに義妹家族と一緒にお邪魔してきた、というわけです。
アメリカでは、ハロウィンは相当力を入れるイベントだと、義妹に聞いていましたが…
確かに盛りあがりっぷりはスゴかったです!
横田基地内の、米軍人の住宅があるエリアでイベントは行われます。
でも日本のように「商業主導や若者のイベント」ではなく、参加したい各家庭が各自の自宅を使って参加しているのです。あくまでも、主役は各家庭を周る子供たちです。
いわゆる「トリックオアトリート」(いたずらかおごりか)という、子供が各家庭を回ってお菓子をもらうイベントは、夕方6時から行われます。
ふだんはただの住宅地である場所なのですが、各家庭が創意工夫をこらして、自分の家の庭や壁をハロウィン向けにデコレーションして、家の前でお菓子を配るのです。
各家庭を周る子供たちは当然として、お菓子を配る人たちももちろん仮装をしています。
まあ、このデコレーションの凝っていることといったら…そして参加している家庭が多いこと。
米軍人の住宅そのものも多いのですが、参加している家庭もかなりの数です。
うちの娘が回っただけでも50軒くらいあったのではないでしょうか。回りきれなかったところもあるので、実際は倍くらいあったのではないかと。
庭が墓場になっていたり、クモの巣が全面に張っていたり、個人なのにテントを使って本格お化け屋敷を作っていたりと、「いったいいくらお金かけてるの?」というくらい凝っている家もありました。
義妹いわく「アメリカ本土でも、私はこんなに力を入れて飾ってるのは見たことない」と言っていました…。
お菓子を配っている人たちは、姿は怖いですが(笑)みんなフレンドリーで、にこにこしながらお菓子を配っています。(顔が見えない仮装もありますけど…声を聞くとみんな優しげです)
子供が「トリックオアトリート!」と前に立つと「ハッピーハロウィン!」と言いながら、子供の持っているバスケットにお菓子を入れてくれます。
そしてたくさんのアメリカ人の子供たちが、いろんな仮装をして回っています。
スターウォーズ、マリオ、宇宙飛行士、ポケモン、ディズニープリンセス、忍者、などなど…、
それを連れている大人や、もしくは子供を連れていない大人も、ほとんどが仮装をしています。
アメリカ人ばかりの場所に来たので、最初は気遅れして、なかなか「トリックオアトリート」と言えなかったうちの娘ですが、何軒か回るうちに慣れてきて、どんどん違う家に行こうとするようになりました。
ちなみに娘は「魔女」のかっこうをしていました。
義妹の息子(5歳)は、ミニョンが好きなので、ミニョンの格好をしていました。
まだイマイチ板についてない日本のハロウィンとは違って、さすが本場、自然な雰囲気でみんながイベントを楽しんでいる感じでした。
その場でパーティーしたり、騒いでいる大人たちもいますけれども、あくまでも主役は子供、という感じがするのがいいんでしょうかね。
今まで「なんか無理やり作ったイベントっぽい」とハロウィンを毛嫌いしていた私ですが、こういう自然なのならいいなあ、と思いました。
上のふたりは「ハロウィンは興味ない」といって参加してなかったのですが、これは見せたら楽しいでしょうね。化け物やジオラマ好きの次男は喜ぶかも〜。
来年はぜひ全員で参加させてもらおうと思っています。
今年は私はふだん着で参加しましたが、来年は仮装しようかな〜。
ただ、惜しむらくは、暗くてあまりいい写真が撮れなかったことです…
いちおうアップしますが、何が何やらって感じの写真が多くてすみません。
デコレーションを撮りたいならもうちょっと早く行かないといけないですね。
基地内のデパートで売っていたハロウィン用カップケーキ。食べられるの?って色合いですが…(^_^.)
義妹の作った「墓場チーズケーキ」。アメリカではハロウィンの料理はこのくらいは凝って作るのは当たり前だそうです。
そうそう、かぼちゃのお菓子や料理は、アメリカではハロウィンには食べないそうですよ!
パンプキンパイって11/26の感謝祭に食べるものだそうで。初めて知りました…。
こんな感じでお菓子を配ってくれます。怖い〜(笑)
夜のイベントだけに電飾も華やか?です。
ほら、庭が墓場に〜!
これも庭に作っていたものです。凝ってます〜
うちの娘は魔女でした。
庭がなんだかスゴイことに…
窓によじのぼってるのは誰??
右のほうにいる、でっかい黒猫はなんと動きます!びっくり。
クモの巣に、光るクモやら骸骨やらがいっぱい。
本場ハロウィンの雰囲気、伝わったでしょうか…?