2015年11月06日

「いびき」を甘く見てはいけない!…のでした(前篇)

うちの主人は45歳。
私より一学年下ですが、私が4月生まれ、主人が3月生まれなので、実質2歳離れています。

主人と知り合ったのは大学生の頃ですが…その頃から、主人は寝る時間が長い人でした。
私は社会人になってからは、一日6−7時間かそれ以下しか寝ないでも大丈夫ですが、
主人は平気で一日10時間とか、下手すると12時間くらい寝ていたりします。
と思うと丸一日寝ないで(寝られない時があるらしい)起きていたりとか。

そしていびきもひどかったのです。
「んごー、んごー…ごごご」みたいな、かなりの大音量のいびきをほぼ一晩中かいています。
主人とは大学のサークルが同じだったのですが、合宿の時など、「あいつ、いびきがうるさいから一緒に寝たくない」なんてみんなに言われていたくらいです。
私も結婚した当初はうるさいな〜と思っていましたが、私はわりと寝つきのいいほうで、夜中にも目が覚めたりしないほうなので、そのうちあまり気にしなくなっていました。


主人は仕事が夜勤で、家に帰ってきた時は昼にも活動しているので、睡眠サイクルが狂うせいもあってやたら寝るのか…と思っていました。
が…40歳を過ぎた頃から、それがさらに拍車がかかり、休みの日に、ほぼ丸一日寝ていたりとかいうこともありました。途中で何度か起きるのですが、またすぐに寝てしまうのです。

「なんか最近疲れてる」「とにかく眠い」というのがずっと続き…
精神的にもやる気がなく、なんだか覇気がない感じ。
なんだろう?ちょっと早いけど更年期?なんて思っていました。

私も末娘を産んだ後、40歳頃の時に更年期っぽい症状になった事があります。
顔がほてったり、やたら汗をかいたり、動悸がしたり。その頃は常に体調が悪い感じでした。
が、義母に勧められたにんにくサプリを飲んだりしているうちに、だんだん良くなり、それから後はそういう症状は出ていませんでした。

だから、主人も数年したら良くなるだろう…と思っていたのですが…
ちょっと良くなったり、という波はあったものの、やっぱり「やたら眠い」のは続いたまま。
主人は休みの時以外は職場に泊まっているので、休みの日しか戻って来ないのですが…
私が家で見る主人の姿は「寝てばっかり」でした。
もちろん、子供も「お父さんは寝てばかり」と思っています。
とにかく寝ているので、一緒に行動できる時間も少なく、そのせいで家族とのコミュニケーション不足になっているような…

そして最近は、ミョーに物忘れが多くなり…
主人はもともと忘れっぽいほうでしたが、予定を忘れているとか、こちらが話した事を覚えてない、くらいならまだしも、自分自身が最近やった事も覚えていなかったり。
会話してもこちらの話をあまり聞いていないのか、こちらが言ったことと同じ内容を自分の意見のように言い直されたりと、微妙にかみ合いません。

90になった母と話す時もこんな感じなんですが…
主人はまだ45歳ですよ!?
ちょっと、おじいちゃん、大丈夫?って言いたくなるようなボケっぷり。

しかも、話がかみ合わないことでイライラしてすぐ怒ったりします。
もとより短気な人ではありましたが、最近は特につまらない事ですぐに怒り過ぎという気がしていました。
子供も「お父さんは怒ってばっかり」「怖い」と言います。
これって、ガンコ老人一歩手前、状態なのでは…?

さすがに常にそんなに「ご老人」状態なわけではないのですが、
時々スポッと抜けている…という事が、最近あまりにも多くて。
もしや、若年性認知症!?と疑ったくらいです。


…と、そんな事を義妹(主人の妹)に話したらば…
義妹の夫は、やはりやたらと寝てばかりいたそうです。
真面目な人のはずなのに、仕事中にも寝てしまう有様だったので、上司に注意されて、これはおかしいという事で、睡眠障害ではないかと医者にかかったそうです。

検査してみたところ、7時間の睡眠時間中、ちゃんと寝れていたのは30分くらいだったそうです。
「睡眠時無呼吸症候群」という診断でした。


睡眠時無呼吸症候群というのは、寝ている間に呼吸が止まる病気です。
いびきをかいている人というのは、寝ている時に気道が狭くなっていて、そのせいで呼吸の時に音が出るのですが…気道がふさがれてしまった状態だと、呼吸ができなくなり、その時に息が止まるのです。
息が止まれば酸素が取りこめず、血中の酸素濃度が薄くなります。
そうすると、脳は「酸素を取り込まなくては」と呼吸をする指令を出します。
なので常に眠りが浅い状態になり、しっかりと寝ることができないのです。

もちろん、眠れないだけでなく、体にもいろんな影響が出てくるそうです。
昼間に不注意な状態になったり、強い眠気が起きたり、心臓、血圧、糖尿などのリスクが高まります。


義妹のご主人は、寝る時に、シーパップ(CPAP)という器具を装着するようにしたそうです。
この器械は酸素マスクのようなもので、鼻から空気を通して、ある一定の圧力を気道にかけて呼吸を確保します。これを使うようになったら、劇的に睡眠状態が改善したそうです。
ただ根本的な治療にはなっていないので、いびきをかくような要素がなくならない限り、器械を使い続けないといけませんが。


その話を聞いて…、あれ、もしかして、主人はこのせいでやたら寝るのか!?という事に思い当たりました。

主人はかなり若い頃(まだそんなに太ってなかった)からいびき持ちで、睡眠時間も長いほうだったので、そこには私もそんなに注意を払っていなかったのですが…
今は学生時代から比べると、20キロくらい増えてしまっています。もちろん立派な肥満です。


それを意識してあらためて観察してみると、主人の眠りは相当浅いのではないか、ということに気づきました。
前からはっきりとした寝言が多い、寝ている時の動きがやたらと多いとは思っていましたが…
「あまり動かずぐっすり寝ている時間」というのが、ほとんどないのです。
子供も寝相が悪いのですが、子供は眠りが浅い時は暴れていても、熟睡している時は死んだようにじっとしているのに比べて、主人はいつ見ても常にどこかが動いている感じです。
寝ている時に周囲の人が何かしていると、やたらと反応します。

私は自分が眠っている時は、周囲で家族が騒いでいようがなんだろうが、眠いんだから起きたくない!と思ってあんまり反応したりしないのですが…
主人は私が横で静かに洗濯物を干したりしているだけでも、ちょこちょこ反応して中途半端に会話をしたりします。

主人はテレビを見ながらリビングの床で寝ていたりするのですが(これも良くないんですよねえ)、近くで子供が騒ぐと”寝ながら”「うるさい!」と怒ったり。
下手すると、騒いでなくても(夢のせいなのか)怒っています。
毎日のように、かなりはっきりと寝言を言うのですが、文句を言っていたり、小難しい事を言っていたり、笑っていたり、正直気持ち悪いのです。
しかも大いびきで、お腹をわざわざ出して寝ていたり…、(お腹の脂肪が厚いため、そこが暑いらしいです)
いくら家とはいえ、リビングでそれはかなり見苦しいのですが…。

起きて欲しい時にはなかなか起きてくれないのに、もっと寝ていたほうがいいのに!という中途半端な時に起きてきてしまいます。
寝ている時間がかなり長い事もあって、いつ反応するのか、いつ起きるのか、起きないのか、と気になって家族のほうが落ち着きません。


うーん、これはやっぱり、きちんと寝れていないような気がします。
私は主人に、睡眠障害専門の病院に行ってもらうことにしました。
そして…検査の結果に愕然としました。

最初にした簡易検査は2種類。
ひとつは、睡眠時の血中の酸素濃度を測る検査です。
寝る時に、専用の機器を指先に装着して寝て、血管の様子から酸素濃度を測る機械です。

もうひとつは、行動計というものを常に装着して、1週間の行動を記録します。
腰の部分につけるもので、体の傾きや動きを測定し、動いているのか、寝転んでいるのか、などを判定するものです。


血中の酸素濃度を測る検査は、自宅で2日間行いました。
血中の酸素濃度というのは、覚醒している時は約97〜98%、睡眠中でも約95〜96%です。
覚醒時に自分で息を止めても、我慢できる範囲内くらいだったら、酸素濃度は90%くらいまでにしか下がりません。
が、睡眠時の無呼吸はもっと酸素濃度が下がってしまうのです。

主人の場合、恐ろしい事に…、なんと、最低時は44%まで下がっていました!
これは、無酸素でエベレストの頂上にいるくらいの酸素濃度に匹敵するのだそうです。

そして、1時間の間に呼吸が5回以上止まっている場合に、睡眠時無呼吸と診断されるのですが…
主人が呼吸が止まった回数は…一日目は49回、二日目はなんと58回!
って、寝ている間ずっと、ほとんど息が止まってるんじゃないですか〜!?


そんな状態なので、脈拍も相当上がっています…
最近、寝てる時にやたらと上半身に汗をかく、と言っていたのは、このせいだったのですね〜!?
私は更年期の時にやたらと発汗したので、主人もてっきり更年期なんだと思い込んでいましたが…。

この状態は、睡眠時無呼吸症候群としても、かなり重症のほうです。
シーパップ(CPAP)をつけて治療する対象なので、次は入院検査をしてくださいという事になりました。
今度は病院で寝てみて、どのくらいの圧力で酸素を送るようにするのかを調べるそうです。


しかしまあ…、これじゃ、やたらと寝るわけですよ…
何時間寝たって、ほとんど寝られてないってことなんですから。

主人が物忘れが多いのも、もしかしてそのせい?
会話が成り立たないのも、きちんと寝れてないから不注意になってるの?



そして、行動計の検査のほうを見ると、横になっているのに寝られていない時間が多い事がわかります。
そして仕事の日は、一日平均3500歩くらいしか歩いていないこともわかりました。
一万歩なんてのは無理にしても…運動不足だとは思ってましたが、本当にほとんど動いてないですね。
そのせいもあって、眠りが浅いというのもあるのかもしれませんが。


そして一緒にした血液検査の値を見ると…
うわ、血糖値が高い!ほぼ、糖尿病の数値です。

実は、一年前に健康診断をした時も、血糖値の高さは指摘されていました。
その時「このままだと糖尿病になる」と医者に言われ、主人はちょっと愕然として、しばらく食事を控えたりしていたのです。
それが功を奏して、数か月後には数値は正常値に収まっていたのですが…
そこで油断したのか、その後はまた「少しは意識している」という程度に戻ってしまっていました。

体重もまた元に戻ってしまっていたので、私は「早く健康診断に行ったほうがいい、糖尿病になってるかもよ」とは言っていたのですが…
危機感の薄い主人は、忙しいからと健康診断に行くのを先送りにしていました。
でも、そんなに忙しかったわけじゃないんですよ!


今回、あらためて聞いてみたら、去年「このままだと糖尿病になる」と言われた事を覚えていないのです!
しばらくダイエットモードだった事すら忘れていました…、

睡眠時無呼吸のせいで記憶力がなくなっているのか、なんなのかわかりませんが、それにしても危機感が薄すぎます。
3児の父だというのに、全く健康管理ができていない!責任感がなさすぎる!
と、私はちょっと爆発してしまいました…。

(続く)
posted by はなずきん at 23:41 | Comment(2) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする