2015年05月18日

少年剣道に入会する前に(4)揃える道具(防具編)

「初心者編」では、竹刀、木刀と稽古着について書きました。
今回は揃える道具の「防具編」です。


剣道では、通常は入会してしばらくは基本を学びます。
短くて数か月、長い場合は1年程度、防具をつけずに素振りなどの稽古で基礎が身に着いたら、いよいよ防具をつけて稽古をすることになります。

入会後、稽古着や竹刀を揃えて、ある程度上達してから防具を購入するケースが多いです。
防具と稽古着をセットで購入すると安く買える場合があるので、最初に一括で購入することもあります。



前回も書きましたが、道具を準備する場合、下記のようなパターンがあります。

1)自分ですべて購入する場合
2)会で中古品を貸したり販売してもらえる場合(たいてい無料か、安価で購入できます)
3)会指定の武道具店で購入する場合

このあたりの詳細については、少年剣道に入会する前に(3)揃える道具(初心者編)もご覧ください。

中古品を借りたり買う場合は、貸してくれる方が合うものを選んでくれるかと思いますので、この記事では新品で購入する場合についての解説をします。

なお、防具は名入れをしたり、該当のサイズが在庫がない場合もあるので納期が1か月くらいかかることもあります。
セールも後半になってくると品薄になったりして、なかなか品物が揃わない事もあるので、その期間を見込んで発注しましょう。

防具が用意できていないと、自分だけが同じ稽古に参加できなくて、子供がやる気を失ってしまう事もありますので、いつまでに準備すればいいのかしっかり会に確認しておきましょう。



【セット購入とバラ購入】

まず、全部でいくらくらいするの?という事ですが、ある店の今年の新入部員向けセールの値段を例に取ってお話しますと…。

※小学校低学年〜高学年向け

剣道着(上下)
竹刀1本と鍔と鍔止め
竹刀袋
垂ゼッケン(自分の道場名と名前が書いてあるもの)
防具袋
手拭

上記のセットで、25390円(税込)です。

防具の「面、小手、胴、垂」のセットで29160円です。

いずれもバラバラに買うより安いのですが、この両方をセットで買うとさらにお得になって、合計48600円となります。両方別々に買うと54550円ですから、だいぶ安くなりますね。


※小学校高学年〜中学生向け

上記と同じ内容で、剣道着のセットは25380円、防具のセットは38880円。
両方をセットにすると、58320円です。


だいたい、どこのお店もセットで買うと安くなる事がほとんどです。
バラバラに揃えていくとけっこう高くつきます。

ですから、最初にセットで買ったほうがお得なのは確かですが…問題は、自分の子供がちゃんと剣道を続けてくれるかですよね(笑)。
そこが不安な場合は、稽古着と防具は別の時期に購入する事が多いです。


我が家の場合は、次男は最初の会では稽古着も防具も借りていました。
しかし小手だけは中古品がなかったので、小手だけは自分で購入しました。

次の会に移った時に小手以外のものを揃えたのですが、「セットで購入して、小手だけ入れないでもらう」ほうが、バラで揃えるより安かったです。
セットになっていても、いらないものを省くことができる事も多いです。



【価格の違い】

防具の値段はピンからキリまでありますが、安いものと高いものはどこが違うのでしょうか。

一般的には、よく売れている大手のメーカーほど、大量に作れるので安くできる傾向にはあります。
また洋服と同じで既製品は安く、オーダーで作るものは高いです。しかしオーダー品などは、大人のある程度の上級者が使う場合が多いです。子供はサイズがすぐに変わりますし、初心者のうちは高価なオーダー品は必要ないでしょう。

他にも値段の違いの要因はいくつかありますが…

国産なのか海外製なのか
(中国製が多いですが、日本のメーカーが作らせています。国産品はかなり高いです。)
素材の良し悪し
作りの良し悪し(手製なのか、機械製なのか)
などがあります。


素材や作りは、使いやすさや耐久性、厚み(薄いと打たれた時に痛いです)などに影響します。
一般的には高い道具のほうが質も高いですが、「飾りが多いか少ないか、珍しい素材か」などでも価格は変わってきます。

剣道を続けて段などを取るようになれば、デザインなどにもこだわることもありますが、初心者のうちはシンプルなものでいいかと思います。
大人の場合は「高段者はそれに見合った服装や防具を着用する事」を求められる世界ですが、高校生くらいまではあまり気にしないでいいでしょう。


一般的に価格が高いもののほうが作りもいいので、使いやすく、打たれた時に痛くありませんが、子供の習い事にそこまでお金を出すのも躊躇がある方もいるでしょう。
お子さんが全くの初心者で、特に親にこだわりがないのであれば、その店で一番安いセットでもほぼ問題ない事が多いです。(あまりに相場より安い場合は粗悪品の場合もあるので、注意が必要ですが。)

お店の方が「売らんかな」であったり、適当な接客のところは要注意です。
初心者の質問にも丁寧に相談に乗ってくれるお店は、そんなに質の低いものは売っていませんので、店員さんの対応も参考になるでしょう。

ネット通販では安いものも出回っていますが、全くの初心者の場合は品質やサイズの見極めが難しいので通販はあまりお勧めしません。名入れで作ったりすると返品もできませんし…。
合わないものを買ってしまうと結果的に高くつきますので、多少高くても最初は実店舗で購入されたほうがいいかと思います。



【個々の防具の説明】

購入する時は全部をセットで購入する事が一般的ですが、防具をつけ初めの頃は、まず「垂(たれ)」と「胴(どう)」のみをつけて稽古する事が多いです。
それに慣れてきてから、「面(めん)」と「小手(こて)」をつけて稽古します。


≪垂≫

「垂」は、腰に巻くもので、厚手の布でできています。
体の中央にあたる「大垂(おおだれ)」に、道場と個人の名前を入れた「垂ゼッケン」をつけて使います。

垂ゼッケンは、以前は「垂ネーム」とも言っていたので、そう呼ぶ人も多いです。
垂ゼッケンは袋状になっており、大垂にすっぽりはめる形で使います。
会でまとめて作る場合もありますし、垂を購入する時に一緒に防具店にオーダーして作ってもらう場合もあります。
お下がりなどの垂がある場合は、垂ゼッケンのみを作ります。
字体などに会の指定がある事もあるので確認してから作りましょう。

垂ゼッケンには、通常は姓名の姓のみを入れますが、兄弟や同姓の子が同じ会にいる場合には、片方に名前の一文字を姓の横に入れることもあります。


≪胴≫

その名の通り、胴につけるもので、プラスチックやファイバー製のものが多いです。(高段者になると、竹製などを使用したりします)
一番目立つ部分なので、飾りのデザインのバリエーションは多いですが、今はシンプルなものが主流です。女の子だと赤胴にする子もいます。(男の子でも赤胴はいない事はないです。)

やや大きめを選んで長く使う場合が多いですが、あまり大きいと動きづらいです。



≪面≫

頭にかぶるものです。垂や胴はサイズのバリエーションはそんなにありませし、多少大きくてもそんなに問題はないのですが、面は自分の頭の大きさにぴったり合っていないと使いづらいです。
購入する際はきちんとお店で採寸して、本人に合うサイズで作ったほうがいいでしょう。

お下がりなどでサイズが大きい場合は、面布団や顎あて(面の中に入れるクッション)などで調節をします。


≪小手≫

手にはめるグローブのようなものです。
手で握る部分が合皮のものが一般的ですが、少しいいものは鹿革でできています。鹿革のものはかなりケダモノ臭いです(笑)。

少年用の小手は大人用ほど厚くできていないので、小手を相手に打たれてすごく痛いと感じる場合は、小手下(手にはめるサポーター)をつけて使うといいでしょう。

新品は硬くて動かしづらいので、なじませるために家で小手をつけて素振りなどをしたり、もみほぐしたりするといいです。


≪手拭い≫

通常「面タオル」と呼びますが「面手拭い」とも言います。
面をかぶる前に頭に巻いて使います。
汗を吸ったり、防具とのスレを和らげたり、打突の衝撃を和らげるために使うものです。

一般的には、会指定のお揃いの手拭いを購入させられて、試合や出稽古の時など公式の場面ではその手拭を使うことが多いです。
しかしふだんの稽古の時に使うものは特に指定はない事が多いです。

剣道用の手拭いは、一般的な手拭いより長めにできています。
小学校低学年くらいまでの小さいお子さんは、剣道用の手拭いだと長すぎて、巻くと余ってしまうことが多く、巻きづらいです。
小さい子は、稽古の際は普通の手拭いサイズのものを使ったほうが巻きやすいでしょう。
小学校中学年以上であれば、剣道用の長い手拭いのほうが巻きやすいです。

剣道用でない手拭いは素材や織り方もさまざまで、剣道用として向いていないものもありますので注意してください。生地の表面がつるっとした感じのものはすべって巻きづらいです。

また、新品やそれに近い状態のものは滑って巻きづらいので、新品の場合は使用前に洗濯して糊を落としておきましょう。何度か洗ってからのほうが巻きやすくなります。
手拭いは、やや古いくらいのほうがしっかり巻けて使いやすいです。

手拭いは洗剤で洗わないで下さいと書いてあるものも多いのですが、私は洗濯機で洗っています…。やや色落ちが早くはなりますが、さほど問題はないと思います。



≪防具袋≫

ボストン型、リュック型、トート型、キャリー型、キャスター型 などがありますが、小学生にはリュックタイプをお勧めします。だいたい3000-4000円程度です。
防具自体が重いので、他のタイプの袋は小さい子には持ち歩きづらいです。
ナイロン製が一般的です。綿の帆布素材のものもありますが、ナイロンより重くなるのであまり子供にはお勧めしません。

リュックを購入する場合、小学生以上なら大人サイズを購入する事をお勧めします。
袋のサイズに余裕があるほうが、防具がしまいやすいからです。
また、リュックタイプでも外ポケットがあるもののほうが使いやすいです。
幼稚園児には大人サイズの防具袋は大きすぎるので、子供用がいいでしょう。

紺色のものが一番出回っていますが、赤や茶色、黒などの製品もあります。
みんな同じような袋を使っているので、色が派手なほうが見つけやすいです。
紺色を選んだ場合は、目立つキーホルダーなどをつけてあげるといいでしょう。



【お手入れ】

最初の頃はそんなに防具が傷むことはないと思いますが、上級になるにつれ傷む部品などの交換が必要になってきます。
特に面ヒモや胴ヒモなどは部分的に擦れて切れやすいので、時々チェックしておくといいでしょう。
試合中に切れたりすると困りますので(実際によくあります)、傷んできたと感じたら予備用のヒモなども用意しておいたほうがいいです。


また、防具の中は相当汗を吸いますので、きちんと乾かさないと面や小手の内部はかなり臭くなります。
面の中などは、使った直後に固く絞ったタオルなどで拭いておくと良いですが、私は面倒なので剣道用の消臭スプレーやエタノールのスプレーを面と小手の内部に吹いておいています。
剣道用の消臭スプレーは専用なだけあって効果も高いですが、お値段もちょっと高いのが難点です。
ファブリーズなどを使われる方もいるようですが、香料が入っているタイプのものを面に使うとつけていて気持ち悪くなりますので、無香料のものを使用しましょう。

それでも多少においが出てくることがあるので、その時はやや湿らせたタオルでしっかり拭いています。
中古品などで、すでににおいが強い場合はクリーニング(専門の店があります)に出すといいでしょう。

また防具を使ってすぐ防具袋にしまって放置してしまうと、かなり臭くなってしまいます。
面倒でも毎回きちんと外に出して保管し、きちんと乾かしてからしまいましょう。ただし、直射日光に当てると色落ちしたり革が傷んだりするので、風通しのいい場所で陰干しにします。
我が家では、ふだんはスチール製の棚(エレクターもどき)に置いてあり、使う日に防具袋に入れて持って行くようにしています。防具を干すにはわりと場所を喰うので、それなりのスペースを確保しておいたほうがいいです。
防具袋の中もだんだんにおってくるようになるので、たまに水拭きして乾かして使うといいです。


また竹刀も消耗品ですのでお手入れが必要です。
特にささくれができていると、打った時に取れて相手の目に入ったりすることもあり危険です。
また、弦(ヒモ)や中締め(竹刀に巻いてある革)がゆるんでいるのも良くありません。時々締め直しが必要です。

公式試合の時には竹刀の検査があり、きちんと手入れされている竹刀でないと使えませんので、手入れの方法などを先生や上級者に確認しておきましょう。
子供自身がチェックしてメンテナンスできると一番いいのですが、小学校低学年くらいでは難しいかと思います。高学年くらいになれば、教えればできるようになると思いますが。
一般的には、試合前には先生や上級者がチェックしてくれる事が多いですが、親も時々気を付けてみてあげるといいでしょう。

武道具店でも竹刀や防具のチェックをしてもらえますので見てもらうといいでしょう。
一般的に、そこで購入した商品であれば、状態のチェックや部品の締め直しだけであれば無料でしてくれますが、部品交換の場合は、部品の実費を払うことになります。
本体が壊れているわけでなければ、技術料など別にはいらない事がほとんどです。

自分でお手入れしたい場合には、以下の本がおすすめです。
「剣道用具マニュアル」
この本は一般の書店ではほとんど売っていませんが、武道具屋さんにはだいたい置いてあります。
ただこの本も、全く知識がない人には若干わかりづらい部分もあるのですが…。


以上、防具について知っておいた方がいい事をまとめました。
他に知りたい事があれば、コメントなどで遠慮なくご質問ください。


少年剣道に入会する前に(5)剣道で身に着くもの(その1・礼儀編)に続きます。

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少年剣道に入会する前に(3)揃える道具(初心者編)

これもだいぶ前に書いた記事ですが、改定して再録します。

今回は「揃える道具」の初心者編「竹刀と稽古着について」です。


剣道って、メジャーな習い事の中では、たぶん一番揃える道具が多いのではないかと思います。
会費はあまり高くないところが多いのですが、始める時にお金がかかるんですよね。とはいっても、道具も比較的安いものからものすごく高いものまでありますが…
で、実際いくらくらいかかるんだろう?というのが親御さんが一番気にかかるところかと思います。


何をいつ用意するか、ということは会によって違ってきます。
一般的には、入会時に稽古着と竹刀など最低限必要なものを揃え、ある程度稽古が進んでから防具を用意する事が多いです。
すべてセットで購入したほうが安くなることが多いのですが、子供の場合はやってみないと続ける事ができるかどうかもわかりませんので、防具は後から揃えたほうがいいでしょう。



また揃える方法も、

1)自分ですべて購入する場合
2)会で中古品を貸してもらえる場合(無料もしくは安価な場合が多いです)
3)会指定の武道具店で購入する場合

などがあります。3)の場合「いいものだから」と高いものを勧められることもあります。
高いもののほうが一般的には質もいいですが、剣道を続けるかどうかもわからない状態で高いものを購入するのはなかなか勇気がいりますよね。

息子が行っていた警察署では出入りの武道具屋さんがいて、初心者が入会するとそこで購入させられるのが普通でした。
先生の口調からだと、なんとなく他で購入していいような雰囲気ではなく…結局、高いと思いながらもその武道具屋さんで購入しました。

今まで使っていたものや、兄弟や知り合いのお下がり等があれば使っていいと言われると思いますが、会のほうに確認しておきましょう。


ただ、お下がりの防具、とりわけ「面」や「小手」は保存状態が悪いとにおいます。また、破損している場合もありますので、事前にクリーニング(防具専門のクリーニングがあり、ネットで検索すると出てきます)や補修が必要な場合もあります。

また自分で洗う方もいるようですが、ちょっとこつがいるようです。こちらもネットで検索すると体験談が出てきます。
竹刀も中古だと竹や革部分が傷んでいる場合があります。武道具店でお手入れや部品交換を頼めますので、中古品の場合はチェックをお願いするといいでしょう。
その武道具店で購入したものは無料でチェックしてくれることが多いですが(部品交換の場合は実費を取られます)違う場所で買った道具だと見てもらえない場合もありますので、ご注意ください。

会指定の武道具屋さんがいる場合も頻繁に来ているとは限らないので、小物を購入する時などは地元の武道具屋さんが便利です。顔なじみになっておくといろいろ教えてもらえます。


なお、たいていの武道具屋さんは、新入シーズンのあたりにセールを行っています。他にも年末セールなどがある店もあります。セールをいつやっているかは、お店に確認してみましょう。
(高めの道具を扱っているお店はセールがない事もあります)
セールの時は稽古着、道着一式で安く出ていますので、そのあたりを狙うと安く買えるかと思います。


さて、実際に揃える道具ですが…
初心者はまず「竹刀」「竹刀入れ」そして「稽古着」を用意させられることが多いでしょう。
会によっては「木刀」も必要になる場合があります。



【竹刀について】

小学生用の稽古用の竹刀は、「普及型竹刀」というのを使用します。1000円(これはかなり安いほうです)〜2000円くらいです。

身長や学年によりサイズが違ってきます。
小学生は男女同じつくりで、サイズは28(ニッパチ)〜36(サブロク)サイズになります。数字が大きいほど長くなります。

中学生は37(サブナナ)の男子用・女子用になります。
中学生以上は試合で使う竹刀のサイズ規定があるので、それに沿ったサイズを使います。


サイズについては会の指定がある場合もありますので購入前に確認してください。体格で決める場合と、学年により決める場合があります。
特に会から指定がない場合は、実際に武道具店に子供を連れていき、どのサイズがいいか相談するといいでしょう。

また最初は竹刀を用意するのは1本でいい場合が多いです。
公式試合に出るようになると、必ず2本用意しなければならないので、最初から2〜3本購入する会もあります。

竹刀は消耗品ですが、使い方により傷み方はだいぶ違ってきます。
防具をつけていない初心者の頃はほとんど傷まないので、特に指定がなければ、1本あれば十分かと思います。

防具をつけて稽古するようになると、力が強い子や、打ち方の下手な子(下手なほうが面の固い場所に当たるので竹刀が傷みます…)は傷みが激しくなり、半年ももたない事もありますが、普通は1年くらいは同じ竹刀を使えます。
(途中で手入れが必要になる場合もあります)



武道具店で購入する際、竹と部品を選んで組み合わせて竹刀を作ることもできますが、最初は何がいいのやらもわかりませんので、「完成品」を購入することになるかと思います。

竹刀は完成品でも鍔(ツバ)はついていませんので、「鍔」と「鍔止めゴム」も併せて購入します。どちらも一番安いものは100円以下です。
鍔や鍔止めには柄の入ったものもありますがけっこう高い(おおよそ2000円以上します)ので、最初は無地でいいでしょう。また柄入りは使えないという会もあります。
また竹刀に名入れをしてくれる(有料も無料もあります)ところもあります。



【竹刀入れ】

竹刀と併せて、竹刀入れも購入します。
原則的に、竹刀はむき出しで外を持ち歩いてはいけません。いちおう銃刀法にもひっかかります。

ただ竹刀を入れるだけのシンプルな袋状のものもありますが、小学生の場合は持ち運びを考えて、ベルトがついていて背負えるタイプがおすすめです。
安いものだと1000円くらい、一般的には2000〜3000円くらいのものが多いです。普通の武道具店ではシンプルなデザインのものが多いですが、ネットで見るといろいろ柄入りのものもあります(だいたい高いです)。

竹刀袋はそんなに複雑な構造のものではないので、手芸の得意な方なら自作もできます。ネットで検索すると作り方も出てきます。お子さんの好きな柄で作るのもいいかもしれませんね。
ちなみに私は、オークションで出品されていた方の手作りのものを購入しました。桜の柄の生地で、送料込で3450円でした。同じようなデザインの市販品に比べるとかなり安いです。

最初に買った竹刀より少し長めの竹刀入れを購入すると、長い間使えます。ただしあまり長すぎるものを買うと子供には背負いづらいので、竹刀の長さの1サイズ上くらいがちょうどいいと思います。

級や段を取るようになると木刀を使うようになりますので、竹刀と一緒に木刀を入れられるもの(袋の外側に木刀を入れるベルトがついているものがあります)のほうが先々便利です。
竹刀を何本入れられるものがいいのか等、会のほうでどういうものがいいか教えてくれるかと思います。


【木刀について】

木刀をいつから使うかは会によって違います。
木刀を使う場合は、実際に相手に打ち込むわけではなく(防具もつけません)「形(かた)」といって、真剣で戦うのに近い動きを再現するものです。
また初心者のうちから木刀を使って指導する会もあります。竹刀よりも刀の握り方を理解しやすいからです。

木刀には「太刀」「中刀」「小刀」があります。(長さが違います)
全日本剣道連盟(全剣連)の規程では、3級審査から木刀を使うとなっていますが、級のもうけかた、審査内容については会により違います。
なお昇段審査では、3段までは大刀のみですが、4段から小刀も必要となります。

小学生の場合は「中刀」を使用する事が多いようです。中学生以上は「太刀」を使います。
同じ長さの木刀でも重さが違うものがあるので、体格や筋力に合わせて選ぶといいでしょう。

木刀(太刀)は安いものだと1本2000円くらいです。これも「鍔」と「鍔止め」が必要ですが、どちらも1個100円以下です。
竹刀と違って、木刀は実際には打ちこまないのでほとんど傷みません。



【稽古着について】

上に着る着物型のものと、袴が必要になります。
それと念のため、剣道の場合は稽古も試合も「はだし」です。

息子の道場では、入門当初は稽古着ではなく、普通のTシャツにズボンといった服装で3か月くらい練習しました。稽古着だと最初は動きづらいのと、足さばきが先生に見えないからだそうです。
いつ頃から稽古着を着用するかは会の方針によりますが、最初から着用するところも多いようです。

稽古着の下は基本的にはパンツのみで、上にはアンダーシャツは着ません。道場によってはパンツも着用しないところもあります。
冬などインナーを着ていい場合もありますが、原則は素肌に稽古着のみを着用です。
女の子の場合はスポーツブラなどをつける場合もあるようです。(つけない場合もあります)


稽古着は安いものだと上下セットで5000円くらいです。初心者だと一般的には上下で5000〜1万円くらいで揃えることにになるでしょう。

色については会で指定がある場合もありますので確認しましょう。
上下とも、白、紺、黒などが一般的です。
女の子は上が白、下が紺が一般的ですが、上下白という子もいます。男の子は紺の上下が多いようです。白袴の女の子は時々いますが、男の子ではほぼいません。
なお白い袴は汚れが目立ちやすいので洗濯する回数が多くなるかもしれません。特に女の子で生理が始まっている場合は気を付けたほうがいいです。

新品の防具をつけた当初は、防具の藍色がかなり色落ちして稽古着につきます。(なじんでくるにつれあまりつかなくなります)
白い道着だと、防具の色がつくのが目立ちます。
ついた色は洗剤で洗えばおおむね取れますが…。


稽古中は暑くなりますので、子供の場合は上着は最初は夏用を揃えたほうがいいかもしれません。
袴は生地が多いわりに案外涼しいのですけれども。

普通のやや厚手の稽古着は子供にはちょっと暑いようで、冬でも夏用のものを使っている子もいます。ただ、夏用で薄いものは衝撃を受けた時に痛い事もあります。
#防具をつけて稽古している時も、打つべき場所を外れた竹刀が当たることはよくあります…。

上着はジャージ素材のものもあり、涼しくて洗濯が簡単で乾きも良いのですが、素材の質感によっては試合で使えない場合もあるので購入時は気を付けてください。
ジャージ素材でも、表面が織物っぽくなっているものは試合でも使えるようです。


息子の前の道場では、稽古着は指定の武道具店で購入したので、少し高めの品でした。確かに物はいいのですが、上着が厚手で夏向きではなかったので、ネットでメッシュ入りのものを購入しなおしました。
でもメッシュ入りというわりにはちょっと厚手です。普通のよりは風通しがいい、という程度です。暑さだけを考えるならもっと薄手のほうがよかった気がしますが、当たった時の事を考えると、稽古着はあまり薄くはできないのかもしれません。



サイズ選びですが、子供は成長が早いので、ジャストサイズよりは少し大きめのものを買います。上着は長くてもそのまま使いますが、袴は丈をあげて使うことが多いようです。

うちの息子は身長の伸びが遅いため、3年間同じ袴と上着を使っています。ある程度の質のものを買えばそのくらいはもつでしょう。あまりペラペラの袴だと傷みも早いので、ほどほどの質のものをお勧めします。

小学校1年の時に大きめのものを購入したとして、小学校卒業まで買い替えは1〜2回くらいで済むことが多いようです。(成長がものすごく早いお子さんは別ですが…)

上着は多少着丈は長くても大丈夫ですが、袖が長すぎると腕を動かしづらいです。
袖は手首が隠れない長さにしましょう。またメーカーにより、同じサイズでも大きさに差があるので注意してください。
また綿生地のものは多少縮みますので、その分を考慮して購入しましょう。


袴はあまり多く丈を上げると裾が重くなるので、あまり長すぎるものはおすすめしません。裾ではなく、腰部分を丈上げする方法もありますが、やはりあまり上げるとたたみづらかったりします。

袴は、大人はくるぶし丈くらいで着用するものですが、子供の場合は動いた時に裾を踏まない長さから、脛がちょっと出るくらいまでは許されます。

女の子と、小さい男の子はウエスト位置で、ある程度の年齢以上(※体型にもよりますが、小学校中学年〜高学年くらいから)の男の子は腰部分に袴のヒモが来るように結びます。
つまり、身長が同じならば、女の子のほうが男の子よりも丈が長めの袴を着用することになります。

袴の素材は綿、テトロン製が多いです。テトロン製はヒダがプリーツ加工がされており、洗濯してもプリーツが取れにくくなっていますので、子供用はテトロン製がおすすめです。大人で本格的にやる方は綿製にすることが多いようです。
うちの娘は白い袴にしたのですが(私がいない間に勝手に決めてしまったのです!(笑))、息子の買った紺の袴とは素材が微妙に違うのか、生地ががっちりしていてヒモがぎゅっと結びづらいです。
後ろ手で蝶結びをすることになりますし、しっかり結ばないと稽古中にほどけてしまいます。不器用なお子さんには柔らかめのヒモのほうが結びやすいかと思います。



【稽古着の洗濯について】

袴はさほど汚れなかった時は「干すだけ」のこともありますが、防具をつけて稽古をするようになると、かなり汗をかきますので、テトロンの場合は頻繁に洗濯することになります。

本藍染めの製品の場合は、藍に殺菌作用があるので、原則的には干すだけで、たまに水洗いをします。
私は綿袴をはいて週2回稽古していますが、水洗いするのは1か月に1回程度です。
藍染の場合、購入当初はものすごく色落ちするので(白いシャツの上に着たりすると、色が移ります!)最初に酢を入れた水につけて色止めをする必要があります。
ケミカル染めの場合も、紺や黒はけっこう色落ちしますので、使う前に1回は洗濯することをおすすめします。

また藍染めの場合は洗剤で洗うと色落ちが激しいので、水で手洗いが原則です。
藍自体に殺菌作用があるので、水だけで洗っていてもあまりにおいません。

綿袴は洗濯やその後の扱いがちょっと面倒なので、子供や大人初心者にはテトロン袴をお勧めします。

藍染以外のものは、最初の色落ちが落ち着いたら洗濯機で洗っても大丈夫ですが(白いものと色物を一緒に洗うのは避けましょう)、傷むのはやや早くなります。大事にしたい方は手洗いのほうがいいかもしれません。
そのまま洗濯機にほおり込むと、袴の腰部分の板の周囲がすり切れて破れてしまうので、腰板を中に折り込んでネットに入れて洗濯するといいでしょう。
手洗いの場合も、藍染でないものは水洗いのみでは不十分ですので、洗剤でつけおきして洗いましょう。



洗濯後、乾燥の際は「袴ハンガー」があるといいです。なければならないものではありませんが、稽古のたびに洗濯をするので、あったほうが便利です。
丸いわっかに洗濯バサミがついているもので、早く乾かすことができます。袴は型崩れすると後が面倒なので、干すときにはキレイに形を整えてから干したほうがいいでしょう。
ジーンズ用のハンガーと構造は同じなのでジーンズ用のものでもいいと思います(そのほうが安く売っていたりします)。ただし、洗濯バサミの位置が移動できるものでないと、袴をうまく吊るせませんのでご注意を。
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袴は洗濯したら、折り目をつけ直さないといけません。
テトロンは折り目が取れにくいですが、何度も洗濯しているとだんだん折り目は薄くなってきます。アイロンをかけるのが一番ピシッとしますが、かなり面倒です。
私は袴の折り目をきちんと折って床に平らに置き、その上に長座布団を置いて「寝押し」のようにして折り目をつけています。
洗濯すると折り目がわからなくなってしまう事もあるので、新品の時に折り目の位置を確認しておいたほうがいいです。

綿袴の場合は、きちんと畳んで風呂場に置き、上からシャワーで水通しをして洗います。
畳んだ状態のまま干すと、きちんと折り目がつきます。


稽古着のほうは普通のハンガー干しでもいいのですが、着物ハンガーのようなもののほうが干しやすいです。私は100均で買ったバスタオルハンガーを使っています。

なお稽古着も袴も、直射日光に当てて干すと色落ちが激しいです。
陰干しか、裏返しに干しましょう。





インターネットに「剣道mama」という「実際に剣道っ子を持つママがアドバイザーとなって運営する剣道用品のお店」があります。

こちらにも用意する道具について詳しい解説があり、また相談にも乗ってもらえるので、ネット購入する場合は参考にすると良いかと思います。

ただ、体の大きさ等は実際に見たほうがわかりやすいですし、防具の修理なども後々必要になってくるので、家の近くに武道具店があればそちらと馴染みになっておくほうが良いかと思います。


次回は少年剣道に入会する前に(4)揃える道具(防具編)です。

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