2015年05月17日

少年剣道に入会する前に(2)見学前の心得編(見学時の着目点) 2015改訂版

少年剣道に入会する前に(1)見学前の心得編(前編) 2015改訂版より続いています。


前編では、剣道団体にはどういう種類があるのかを説明しました。
後編では、実際に会のどういうところを見ればいいのか、注意すべき個々の項目について詳しく書きたいと思います。


【稽古の回数】

週1回程度のところから、週4日以上もあるようなところまであり、参加が強制的なのか、比較的自由に参加できるのかというのもあります。自由に参加できるところは融通は効きますが、その分指導者のサポートが薄い可能性があります。

ある程度の上達を望むのであれば、最低でも週2日くらいは稽古に参加したいところです。
剣道を強くさせたい、地域でトップレベル程度の剣道がしたいという場合は最低でも週3〜4日は必要でしょう。

初心者が週1回のみの稽古だと、上達が遅くて周りについていけない事もあるので、できるだけ最初からしっかり参加するつもりで入会したほうがいいでしょう。

裏を返すと、週1回しか稽古が行われていない会、というのは、上達する事をあまり重視していないという場合が多いと思います。もしくは、他の会とかけもちしている方が補助的に参加することを前提としているのかもしれません。

入会してどのくらいで試合に出られるようになるか…というのも、会によりさまざまです。
早くて半年くらいのところもあれば、1〜2年かけて基礎をしっかりやるところもあります。
一般的には、基礎をしっかり学ばせる所のほうが実力が高い傾向にあります。

また強い子でないとなかなか試合に出られない会もあれば、全員が参加できるような試合を重視している会もあります。
保護者も指導者も、試合に出る、出られる事だけを重視するのもあまり感心しませんが、ある程度試合に出られるほうが上達につながるのは確かです。

大会等で上位の成績を収めているような会だと、強い子への指導が中心になって、弱い子へのフォローがあまりされていない事もあります。
自分の子にあまり実力がなさそうな場合は(汗)強い子以外へのサポートもしっかりしてくれる会を選ぶほうがいいでしょう。
ただ、強い子と一緒に稽古していると「技を見る目」ができて、弱い子でもそれなりに実力が底上げされるという事もありますので、ある程度は実績のある会を選んだほうがいいでしょう。



【保護者の見学、負担等】

先生や会の方針によって、保護者の見学が強制でしかもその間雑談をしてはいけないという所もあります。
あるいは見学中に保護者は子供そっちのけでおしゃべりに夢中のところもあります。
低学年は見学必須で高学年は見学なしでいいところもあります。

見学する保護者が全然いない閑散としたところもありますし、見学禁止のところもあります。親が厳しい稽古を見るのに耐えられないということがあるからだそうです。

また見学の際、未就学児を連れてきていい所もあれば、迷惑そうな顔をされるところもあります。下のお子さんがいる場合は連れてきていいのかどうかも確認しましょう。

お当番(会場の準備、お茶出し、生徒の世話などをする)がないところ、あるところの中でも頻繁なところとそうでもないところがあり、当番の内容も簡単なものから、かなり時間を取られるものまでさまざまです。

また、上達して試合に出るようになると、土日等に試合や出稽古(他の道場で稽古する)も増えてきますが、親がついていかなければならなかったり、車を出さなければならない事も多いようです。
道場によりその頻度はさまざまですので、その点も確認しておきましょう。
親がどの程度、剣道に時間を割けるのか、よく考えておきましょう。

また保護者や生徒の親睦会や合宿などが比較的多い会、ほとんどない会などいろいろです。
一般論としては、指導に熱心な会のほうが親睦会なども多いようです。会として結束ができるので、ある程度あったほうがいいものと私は考えていますが、参加費用等もかかるものであり、どの程度そういった会が行われるのか、参加は強制なのか等の確認をしておいたほうがいいでしょう。


【かかる費用】

年会費が1〜2万のところもあれば、月に5000円〜7000円くらいのところまでさまざまです。

それ以外にも稽古着代、防具代、試合参加費用、連盟への登録料、遠征費等、いろんな費用がかかってきますが、防具や稽古着は貸してくれるところもあるます。
その団体により費用のかかり方はずいぶん違いますので、その点もよく確認しておいたほうがいいです。

稽古着や防具の値段については、以下の記事に詳しく書いています。
少年剣道に入会する前に(3)揃える道具(初心者編)
少年剣道に入会する前に(4)揃える道具(防具編)


【雰囲気、礼儀の指導など】

入会前に親子で何度か道場に行き、道場の雰囲気・指導者の人柄・生徒の稽古中やそれ以外の時の様子を見る、また父兄と話すなどして雰囲気を確認しましょう。
体験入会を行っている会もありますので、ある場合はぜひ参加してみましょう。
道場を訪ねるときには、指導者(もしくは事務の窓口)に見学させてほしい旨を伝え伺うといいでしょう。

身内、知り合いに剣道の経験者がいれば同行してもらえるとなお良いと思います。
稽古の内容、厳しさの度合いも道場によってピンからキリまでありますが、未経験者にはわからない事も多いです。

礼儀については、非常に厳しいところから、ややだらけた雰囲気のところまでいろいろあります。
礼儀を重視したい場合は、生徒たちが先生だけでなくきちんと父兄にも挨拶しているか、などを見てみるといいと思います。


【指導者について】

道場を決めるうえで一番重要なのは、指導者の人格の見極めです。
これは私が一番痛感していることです。
見極めるのは非常に難しいことですが、何度か道場に見学に通えばある程度は見えてきます。
段位が高いからといって、教えるのが上手いわけではないのは確かです。

中には「大人の稽古のついでに」教えているような「片手間指導者」もいますし、いっぽうで子供の成長を第一に考え、熱心に指導してくれる指導者もいます。
剣道をスポーツとしてとらえて、礼儀等はあまり重視せず教えている人もいます。
逆に稽古が厳しすぎて、初心者の子供がついてこれないような指導をする方もいます。
指導者により方針は本当にさまざまです。

また、大人と子供を教えるのでは全く違うスキルが必要です。
「子供が好き」な先生でなければ、ただ「教えるだけ」になってしまいがちで、子供もその雰囲気は感じ取ってしまいます。
子供を成長させよう、やる気になって稽古をしてもらおう、という気持ちで工夫をしている先生のいる道場のほうが、子供も楽しく感じて上達につながるでしょう。
もちろん、ただ楽しいだけでは身につかない事もありますし、スポーツではなく武道ですから、ある程度の厳しさを持っている事も必要だと思います。

武道の道場ですから、稽古以外でも「先生の言うことには従わなければならない」部分も会により強かったりしますが、会によっては指導者が「裸の王様」になっていて、ひとりよがりな会の運営がされている所もあります。
また保護者でも「お局様」的な方がいて、その方が仕切っていて他の保護者は逆らえない…などという場合もあります。

そんな会ばかりではありませんが、剣道系の掲示板などではひどい所もあると見聞きします。
入会前に、よくよく会の保護者に話を聞いたり、周囲の噂などを収集しておくといいと思います。



【剣道を始める時期、続ける期間など】

芸事の世界では「三年早く始めるよりも、三年かけてよき師を探せ」というそうです。
また剣道の世界は案外狭く、師弟関係のつながり等、上下関係等があり、道場を移るにもなかなか難しいこともあります。
特に地方ではその傾向が強いようです。
慌てて始めさせるよりも、じっくりと自分の子と親の方針に合う会を探されることをおすすめします。

また少年剣道の場合は、4月始まりでスケジュールを組んでいるところが多いです。
剣道は最初に覚えることがかなり多いため、途中から入ると追いつくのもなかなか大変ですし、指導の方を専任でひとりつけていただかなければならなかったり等、会の運営に迷惑がかかる場合もあります。
できれば会の指導スケジュールに合わせて入れるように、事前に探しておくほうがよいかと思います。

とはいえ、できれば小学校低学年〜中学年くらいで始めるほうが身が軽く、基礎がしっかりつけやすいです。
鍛錬に時間のかかる「武道」ですので、最低でも2〜3年は続けないと「剣道を学んだ」という成果が薄いかと思います。受験などで初心者のうちに稽古が中断されてしまうのもあまり好ましくないので、入会時期はよく考えましょう。


剣道の級、段などですが、1級以上と段については年齢制限があり、どんなに上手くても1級は小学6年以上(地域により差があります)、初段は13歳にならないと取ることができません。初段を取った後も、決まった期間を経過しないと次の段を取ることができません。
地域の剣道連盟では年に2回程度審査があり、子供のレベルに応じた級の受審を会からすすめられると思います。
受審の際は、数千円程度の受審料が必要となります。

一般論としては、剣道を続ける場合には、初段までは取っておいたほうがいいかと思います。
つまり、中学一年までは続けて初段を取ったほうが望ましいです。初段以上であれば内申等にも書けます。
うちの息子は3年から剣道を始めて、小学6年の頃からは剣道をやめたいとずっと言っていましたが、せっかく6年までやったのだから初段までは取ったほうが…と言ったら、本人もそこまでは続けたいということになりました。

やはり「級」と「段」では、持っている意味が違うのです。
私は全くの初心者から始めて3年で初段を取りましたが(大人としてはゆっくりめです)、それでやっと人に「剣道をやっている」と胸を張って言えるようになった気がしました。
大人になって再開することがあれば、最低でも初段を持っていたほうがその後の昇段も楽になります。
子供の頃は段を取るかどうかなどさして気にしていないかもしれませんが、大人になってみるとその意味がわかります。
剣道を学んだということをこれからの自信につなげたい…というのであれば、ぜひ初段を取るまでは続けて欲しいところです。


また入会前の見学の際ですが、全くの初心者の場合でも、防具をつけて練習する稽古も見学しておいたほうがいいかと思います。初心者と上級者の指導を同じ場所で分けてやっている事もあれば、時間帯が違う場合もありますので確認しておきましょう。

会によっては上級者になるとかなり厳しい稽古をすることもあり、子供がついていけない場合や、また親のほうが見ているのに耐えられないということもあるようです。
また親が子供に何かの区切り(初段を取るなど)までは続けさせるという強い決意も必要です。

私が情報をつのった掲示板では、剣道の指導者をしている方から「子供に負けて、中途半端な時期に退会した子供の多くが以降、何をしても長続きしないことを目の当たりにしてきている」とご意見をいただきました。
始める前に子供の意思を確認し、最低でもどこまでは続けさせる、というような約束をしたうえで入会させると良いかと思います。



【私の経験】

ブログを最初から読んでいただいている方はご存じかと思いますが、私自身は最初の教室では見学に行くのが苦痛で仕方なく(ほぼ強制でした)、子供が行きたいと言っているから仕方なくサポートしていたという感じでした。
今思えば、先生や会の方針がしっかりしていない事、保護者がサポートする部分が多すぎる(会の運営ではなく、稽古そのものにまで保護者のフォローが必要でした)など、私としては納得いかない部分が多かったのです。

会によりいろいろ違いがあるのはもちろんなのですが、それにしても身に着くことが少なすぎるというか…
でも、私も子供も最初の経験だったので、その教室がどういうレベルなのかわかっていなかったのです。

しかし次の道場ではしっかりと基礎を教えてくれて、礼儀を重視する先生なので、進んでサポートしたい、稽古の見学も楽しいものでした。
そんな状況だったので、私も剣道をやってみたくなり、私自身も剣道を始めたのは良かったのですが…

警察では親が習うのはイレギュラーであまり教えてもらえない事から、親子で一緒にできる会がいいと思ったこと。
また、子供にとっても最初の基本コースは良かったのですが、防具コースの指導は息子にあまり合っていませんでいた。
また道場内の保護者や生徒の一部で人間関係がよくなかったなどの理由で、4月から息子と私は道場を変わっています。警察をやめ、地域の剣友会にしました。
母と子の剣道日誌(39)新しい剣友会、楽しいです。

前の会については当初はとても素晴らしい先生だ!と思っていましたが、いろいろ知るにつれ、あまりうちの子供のためにはならないのでは…と思うところもややあったのです。

現在の道場は和気あいあいとした雰囲気で、その分少し礼儀はゆるいのですが、あまり根性のない次男にはちょうどいい感じです。(でも、前の道場の経験はかなり役に立ってはいます)
あまり道場をコロコロと変わるのは良くはありませんが、やはり子供が行く気になれるところのほうがいいとは思っています。




以上、ざっとですが「入会前の心得」について書きました。
次回以降、もう少し詳しく個々の費用、用意するもの、活動内容等について書きたいと思います。

なお、このブログを読んで内容や用語等の疑問等あれば、遠慮なくご質問ください。
「全くわからない方」の観点からの質問こそ、他のみなさんの役に立つ内容かと思いますので。

この記事の続きはこちら↓です。
少年剣道に入会する前に(3)揃える道具(初心者編)

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少年剣道に入会する前に(1)見学前の心得編(剣道団体の種類) 2015改訂版

こちらは以前にまとめた記事ですが、最近この記事へのアクセスが多く(新学期だからでしょうか)参考にしていただいている方も多いようです。
しかし読み返してみたところ、私の状況や知識等にもだいぶ変化があったので、改訂して掲載することにしました。


サッカーや野球などのメジャーな習い事に比べると、剣道の道場の口コミを聞くことは少ないようです。
私はスポーツ系の習い事を子供にさせるの自体が初めてで、自分にもスポーツ系の習い事の経験がなく、何も知らずに子供を近くの剣友会に入れてしまい、最初は失敗したと思っています。

うちの次男は最初の剣友会は1年で辞めて、警察の剣道を経て、地域の剣友会に移り、今に至るわけですが、同じ剣道団体といっても、会によって大きく内容に差があるのです。

なので、「全然剣道のことがわからない」「子供にスポーツ系の習い事をさせるのは初めて」という親の観点から、これを知っておいたほうがいい、ということをまとめてみました。
これから子供に剣道をやらせたい、と思っている方の参考になればと思います。


我が家は主人が昔、警察で剣道を習っていました。私は主人からその話を聞いて、そういう道場が一般的なのかなと思っていました。
しかし次男がチラシをもらってきた会は、入ってみたら全然想像と違う雰囲気のところでした。
「何か違う」と思ってネットでいろいろ調べてみたら、一口に剣道の道場といってもいろいろなタイプのところがあるのがわかりました。

しかし、そういった情報をまとめて書いてあるところはなかったので、剣道系の掲示板で質問をして、詳しい方に教えていただくことができました。
こちらではその内容を転載させていただきます。



こういうことを、入門前に知っているのと知っていないのとでは、道場を選ぶ時に全然見方が違ってくるかと思います。

私はあまり深く考えずに、チラシをもらってきたところが「曜日の都合がいいから」「近いから」という理由だけで決めてしまいましたが、会によりかなり運営に差があるのが実情です。
事前に見学を必ずして、もし身近に剣道を子供に習わせている方がいれば話を聞くなどして、よく検討されてから入会されることをおすすめします。


これから書く内容は剣道の個人サイト「いちに会」のホームページを運営されている、Hide.さんより教えていただいた内容と、掲示板に書き込まれた内容に、私が自分の経験、ネット上での見聞などを加えて書いたものです。(転載許可済)


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少年剣道を教えている団体(学校の部活を除く)はおおまかに分けて、下記の4つの運営タイプがあります。
どのタイプの団体も、指導の中心(または会の中心)に位置している先生の考え方によって、会の内容には大きな差があります。


1.個人道場

2.警察署の剣道教室

3.地域密着型(剣道連盟系)の剣道教室or剣友会

4.学校開放型の剣道教室or剣友会


5.剣道スクール


1.個人道場


個人の剣道家が主催している道場です。
専用の道場施設を持っていることが多いですが、スポーツ施設などを借りている場合もあります。

月謝という名目で指導料を支払います。指導者がボランティアの会に比べると高めで、月5000〜8000円程度の月謝が必要になることが多いです。
その分、先生が指導全般に責任を持って運営されている場合が多く、親の当番等の負担はあまりありません。

稽古日も週4日以上と頻度が高く、門下生も多く大会などでも安定して上位の成績を収めていることが多いです。
指導者も高段位の先生方であることが多いようです。

他のタイプの会は指導者がボランティアであることが多く、指導者の本業の都合で指導を継続できなくなったり、指導者が変わったりということが見られますが、個人道場の場合は指導者が変わることが少なく、指導方針もあまりぶれがないようです。(指導者の代替わりなどで大きく方針が変わることもあります)
ただそれだけに、主催されている先生の影響力が非常に大きいので、会の運営が「裸の王様」状態になっていないかどうかの見極めも必要です。



2.警察署の少年剣道教室


警察が地域の青少年育成活動の一環として行なっているもので、小中学生のみが対象です。高校生以上になると原則的に稽古はできません。警察署内にある道場で稽古を行います。

その警察署の取り組みにより熱心なところからあまりそうでもないところまで、活動内容にはバラつきがあります。同じ署でも、署長の方針によって武道への力の入れ方も変わることもあります。
(署長も異動があります。)

月謝ではなく会を維持する「会費」ということで、月1000円〜2000円程度の活動費を徴収しています。稽古日は週に1〜3回程度ですが、道場(警察)や先生の都合により、急に稽古が中止になったりすることもあります。
我が家が行っていた警察署では、警察官の武道系の行事がある時、大きな事件があった時など、急に稽古が中止になったり稽古日が変更になることが頻繁にありました。

警察署には必ず道場があり、専任の教官がいます。
道場は柔道と剣道が共用で、少年柔道も同じ道場で教えています。
東京都の場合は、専任の「助教」という、警察官に指導をする先生が少年剣道も教えています。
助教は警察官に武道を教えるのが業務で、少年剣道の指導はボランティア的なものなので、警察官の指導や行事のほうが優先されます。

東京以外の事情は私はよくわからないのですが、県や署によって、指導者が違ったり固定されていないところもあるようです。

会の運営その他、一般の保護者が手伝わなければならないことは少ないようですが、警察署の方針によって差異があるようです。
ただし、父母の会の役員になった場合はかなり仕事が多いようです。

≪役員の仕事内容≫
名簿の管理、稽古のスケジュールや行事等の文書配布、剣道連盟への登録、スポーツ保険の申し込み、会計業務
試合の申し込み、出げいこ(他の道場へ行って稽古すること。警察の場合は違う署同士でよく行います)の手配、大会参加時の主催団体の手伝い(試合の記録など)、級や段審査の手配
合宿や親睦行事の企画
などがあります。
東京都の場合、都心部は子供の数が少ないので、保護者に役職が回ってくることも多いようです。

なお少年剣道の先生が固定されている場合でも、異動で数年で交代することが多いので、先生の異動時期に当たれば途中で指導方針が変わってしまいます。
#警視庁(東京)では1か所につき5年が任期です。
先生によって、少年剣道への取り組み方や指導方法、先生と父母の会との関わり等にはかなり差があるようです。今教えている先生がいつまでいるかなど、考慮して入会を考えるといいでしょう。

警察署には独自の行事があり、1月には武道始め、年度末には納会など、警察署の署長や来賓などが参加して行われる行事も時々あります。
級の審査などは警察内部の基準で、剣道連盟のものとは異なります。
※初段以上は、剣道連盟主催の審査を受けます。

一般的には警察署では稽古や礼儀について厳しく、大会等では良い成績を上げている所が多いようです(署や先生の方針により差があります)。
警察署内の道場に出入りすることになるため、入会時に審査があるようですがはっきりとは言われません。入会申し込み時に書類を提出するだけです。
警察署のHP等には活動内容を掲載していない場合もありますが、ほとんどの警察署では少年剣道の教室を開いています。機動隊でも行っている所があります。
各警察署の少年課に問い合わせれば詳細を教えてもらえます。



3.地域密着型の剣道教室or剣友会


地域の剣道連盟やスポーツ少年団などが中心母体の団体です。

地域の体育館などを利用している場合が多く、複数の稽古場所がある場合もあります。
体育館が確保できず稽古回数が少なくなってしまうところもあるようなので「稽古の実施予定日」だけでなく、実際にどの程度の回数を活動しているのか確認が必要です。

運営母体の熱心さにより、大会成績にかなりの差異があります。

公共施設を利用する関係から月謝ではなく「会費」として月に1000円〜の活動運営費が徴収されます。

「当番」と呼ばれる、体育館の鍵開け、稽古の準備、お茶出し等の保護者のお手伝いがそこそこありますが、運営そのものは事務局が行いますので、その部分の手間は省かれることが多いようです。

指導陣は、母体が連盟系(地域の剣道連盟)の場合は地域の有段者が指導にあたる場合が多く、大会等での成績も比較的安定しています。

スポーツ少年団系の場合は指導者や保護者の負担などは「4.学校開放型の剣道教室or剣友会」に近い形になります。
「スポーツ少年団って何?」という方は、スポーツ少年団の紹介ページ
をご覧ください。



4.学校開放型の剣道教室or剣友会


地域に在住している有段者が青少年育成を目的として指導をはじめるものです。

学校の体育館などを使っていますので、学校行事や選挙等により稽古がなくなったりすることもあり、稽古回数にばらつきがある会もあります。
こちらも月謝ではなく「会費」として会の活動運営費用を月1000円〜徴収されます。

指導者は必ずしも多くなく、低段位の保護者等も指導者に加わっている場合もあり、稽古日も週1〜3日と少なめです。

指導者がボランティアなので、会の運営を保護者が担当している場合がほとんどです。
「3.地域密着型の剣道教室or剣友会」で書いたような「当番」(会場準備やお茶出しなど)もありますし、入会して数年経つと、会の運営の主体である「役員」「執行部」などをすることになる場合が多いです。
私の入っている会の場合は、子供一人につき最低1回は役員をやってもらいたい、という不文律があるようです。

【参考】剣道お役立ち知識【保護者の仕事】(1)お当番って何するの?

役員になった場合はやることは多く、業務内容は警察署の説明に書いた内容とだいたい同じですが、稽古場所に学校体育館などを借りているため、学校行事などで体育館が使えない場合、他の稽古場所の場所の確保を行ったりする仕事も発生します。

【参考:私の所属する会の役員の仕事をまとめたものです】
剣道お役立ち知識【保護者の仕事】(2)役員の仕事前編:通常業務編)
剣道お役立ち知識【保護者の仕事】(3)役員の仕事後編:年間行事編)

会の運営方針が保護者会に任されている場合もあります。
先生が責任を持って会の方針を決めて指導してくださる場合もあります。
先生は「教えに来ているだけ」で全く運営に関わっていない場合もあります。
指導者の人柄、どこまで関わる方針なのかなど、よく確認しておくとよいでしょう。

一般論としては、先生が指導には責任を持ちつつも、保護者との連携がしっかりなされているほうが、会の雰囲気としては良いようです。
保護者があまりに指導内容に口を出すようですと、それも問題があるようです。
この手の団体では、事務的な事は保護者が、剣道の指導については先生が責任を持っているのが望ましいのではないかと私は考えています。


私と息子が現在通っているのはこのタイプの剣友会です。
2016年度の費用を書きますと…。


【子供(小学生、中学生)】
★入会金 2000円(入会した最初の年のみ)
★年会費 16000円(スポーツ保険代含む、半年ごと8000円ずつの徴収)

↓は大会参加、受験した人のみの費用です。
★市剣道連盟登録料 小学生1000円 中学生1500円
(試合に出たり、級審査を受けるようになると登録が必要になります)
★市大会参加費用(1回分)600円
★審査費用
1級 2580円(審査料、登録料含め)
2級以下 1000円


【参考までに:大人】
当会では大人は(子供の)準指導者という位置づけになっているので、大人が主体の剣友会と比べると年会費はかなり安めに設定されていると思われます。
通常、大人は年会費5000円〜2万円くらいのところが多いかと思います。

入会金 なし
年会費 2000円
スポーツ保険(任意) 1850円
事務手数料 1500円

↓は大会参加、受験した人のみの費用です
★市剣道連盟登録料 4000円(級審査や、大会に出る場合に登録が必要になります)
★市大会参加費用(1回分)600円

初段〜三段を受験する場合、市の剣連の登録と、さらに「西東京剣道連盟」(東京の多摩地域の場合)の登録が必要になります。
四段〜五段は加えて「東京都剣道連盟」への登録料が必要です。
六段以上は加えて全日本剣道連盟への登録が必要になります。(費用は割愛)

西東京剣道連盟登録料 1500円 市剣連手数料 300円
東京都剣道連盟登録料 500円 市剣連手数料 100円

初段審査費用 9200円(審査、登録料含む。不合格の場合は登録料5800円は返金されます)
二段審査費用 11100円(同上、登録料は6700円)
※段位が上がると審査料、登録料も高くなります。


上記は私の住んでいる地域の場合です。地域によって剣道連盟への登録料は差があります。
また、上記とは別に、複数の剣道連盟に所属している会もあり、その場合はさらに登録料がかかります。


5.剣道スクール

私はこの形態の剣道教室はあまり知りませんが、全国規模で展開されているスクールがあるのでこちらでも触れておきたいと思います。

今までの4タイプの剣道の道場とはちょっと毛色が違い…その名の通り「道場」ではなく「スクール」なのです。
月謝は月7500円程度と、道場系と同じくらいです。
運営は教室側が行っていますので、親に求められることはさほど多くはないようです。

全国展開している「K剣道スクール」は、剣道そのものを教えるというよりは「習い事」の一環で、礼儀作法を身に付けるとか、子供を成長させる、というような観点から剣道を学ばせているようです。

同じ団体の教室が各地にあるので、教室により多少の差異はあると思いますが、指導者は若手中心で、あまり高段位でない場合も多いようです。三段の方がメインで教えている教室もあると聞きました。

※ここ以外の団体では、よっぽど人手不足でない限り、トップの指導者が三段ということはありません。
道場系や警察だったら、五段以上の先生であることが普通でしょう。

私は実際に「K剣道スクール」子供を入れたことがないので断言はできませんが、このスクールで学ぶのは「武道」ではなく「習い事」ととらえたほうが近いようです。


「K剣道スクール」以外にも、教育団体が行っている剣道教室などもあります。
指導内容は普通の道場とあまり差異がない団体もあります。
こういった商業的な剣道教室は、母体である団体の方針により、どこに重点を置くかがだいぶ違ってくるようです。
ただ、親が運営に関わることはほとんどないようです。


***********************************************************


少年剣道の指導団体は、おおまかには上記の5タイプに分かれますが、それぞれの中でも「大会参加に積極的な団体」「大会等にあまり参加しない団体(あまり強くはない)」があります。
また技術面と精神面の指導バランスにも違いがあります。
礼儀を重視しているかどうか、勝つことを重視しているのか、少年の精神の健全育成が目的なのか、など。


剣道をやりたい、やらせたいと一口に言っても、人によりその目的は違うはずです。
日本の文化や礼儀を身に着けてほしい、少々のことでへこたれないような精神的な強い子にしたい、試合に勝てるようにしたい、体力をつけたい、あるいは剣術が好きでかっこよくなりたい、というのもあるでしょう。
子供や保護者が何が目的なのかをはっきりさせて、それに合った会を探すといいと思います。


次回は、会のどういうところを見ればいいのか、注意すべき個々の項目について詳しく書きたいと思います。


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少年剣道に入会する前に(2)見学前の心得編(見学時の着目点) 2015改訂版
少年剣道に入会する前に(3)揃える道具(初心者編)
少年剣道に入会する前に(4)揃える道具(防具編)
少年剣道に入会する前に(5)剣道で身に着くもの(その1・礼儀編)
少年剣道に入会する前に(6)剣道で身に着くもの(その2・体力と精神力編)


posted by はなずきん at 16:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | 剣道お役立ち情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする