2015年05月18日

少年剣道に入会する前に(4)揃える道具(防具編)

「初心者編」では、竹刀、木刀と稽古着について書きました。
今回は揃える道具の「防具編」です。


剣道では、通常は入会してしばらくは基本を学びます。
短くて数か月、長い場合は1年程度、防具をつけずに素振りなどの稽古で基礎が身に着いたら、いよいよ防具をつけて稽古をすることになります。

入会後、稽古着や竹刀を揃えて、ある程度上達してから防具を購入するケースが多いです。
防具と稽古着をセットで購入すると安く買える場合があるので、最初に一括で購入することもあります。



前回も書きましたが、道具を準備する場合、下記のようなパターンがあります。

1)自分ですべて購入する場合
2)会で中古品を貸したり販売してもらえる場合(たいてい無料か、安価で購入できます)
3)会指定の武道具店で購入する場合

このあたりの詳細については、少年剣道に入会する前に(3)揃える道具(初心者編)もご覧ください。

中古品を借りたり買う場合は、貸してくれる方が合うものを選んでくれるかと思いますので、この記事では新品で購入する場合についての解説をします。

なお、防具は名入れをしたり、該当のサイズが在庫がない場合もあるので納期が1か月くらいかかることもあります。
セールも後半になってくると品薄になったりして、なかなか品物が揃わない事もあるので、その期間を見込んで発注しましょう。

防具が用意できていないと、自分だけが同じ稽古に参加できなくて、子供がやる気を失ってしまう事もありますので、いつまでに準備すればいいのかしっかり会に確認しておきましょう。



【セット購入とバラ購入】

まず、全部でいくらくらいするの?という事ですが、ある店の今年の新入部員向けセールの値段を例に取ってお話しますと…。

※小学校低学年〜高学年向け

剣道着(上下)
竹刀1本と鍔と鍔止め
竹刀袋
垂ゼッケン(自分の道場名と名前が書いてあるもの)
防具袋
手拭

上記のセットで、25390円(税込)です。

防具の「面、小手、胴、垂」のセットで29160円です。

いずれもバラバラに買うより安いのですが、この両方をセットで買うとさらにお得になって、合計48600円となります。両方別々に買うと54550円ですから、だいぶ安くなりますね。


※小学校高学年〜中学生向け

上記と同じ内容で、剣道着のセットは25380円、防具のセットは38880円。
両方をセットにすると、58320円です。


だいたい、どこのお店もセットで買うと安くなる事がほとんどです。
バラバラに揃えていくとけっこう高くつきます。

ですから、最初にセットで買ったほうがお得なのは確かですが…問題は、自分の子供がちゃんと剣道を続けてくれるかですよね(笑)。
そこが不安な場合は、稽古着と防具は別の時期に購入する事が多いです。


我が家の場合は、次男は最初の会では稽古着も防具も借りていました。
しかし小手だけは中古品がなかったので、小手だけは自分で購入しました。

次の会に移った時に小手以外のものを揃えたのですが、「セットで購入して、小手だけ入れないでもらう」ほうが、バラで揃えるより安かったです。
セットになっていても、いらないものを省くことができる事も多いです。



【価格の違い】

防具の値段はピンからキリまでありますが、安いものと高いものはどこが違うのでしょうか。

一般的には、よく売れている大手のメーカーほど、大量に作れるので安くできる傾向にはあります。
また洋服と同じで既製品は安く、オーダーで作るものは高いです。しかしオーダー品などは、大人のある程度の上級者が使う場合が多いです。子供はサイズがすぐに変わりますし、初心者のうちは高価なオーダー品は必要ないでしょう。

他にも値段の違いの要因はいくつかありますが…

国産なのか海外製なのか
(中国製が多いですが、日本のメーカーが作らせています。国産品はかなり高いです。)
素材の良し悪し
作りの良し悪し(手製なのか、機械製なのか)
などがあります。


素材や作りは、使いやすさや耐久性、厚み(薄いと打たれた時に痛いです)などに影響します。
一般的には高い道具のほうが質も高いですが、「飾りが多いか少ないか、珍しい素材か」などでも価格は変わってきます。

剣道を続けて段などを取るようになれば、デザインなどにもこだわることもありますが、初心者のうちはシンプルなものでいいかと思います。
大人の場合は「高段者はそれに見合った服装や防具を着用する事」を求められる世界ですが、高校生くらいまではあまり気にしないでいいでしょう。


一般的に価格が高いもののほうが作りもいいので、使いやすく、打たれた時に痛くありませんが、子供の習い事にそこまでお金を出すのも躊躇がある方もいるでしょう。
お子さんが全くの初心者で、特に親にこだわりがないのであれば、その店で一番安いセットでもほぼ問題ない事が多いです。(あまりに相場より安い場合は粗悪品の場合もあるので、注意が必要ですが。)

お店の方が「売らんかな」であったり、適当な接客のところは要注意です。
初心者の質問にも丁寧に相談に乗ってくれるお店は、そんなに質の低いものは売っていませんので、店員さんの対応も参考になるでしょう。

ネット通販では安いものも出回っていますが、全くの初心者の場合は品質やサイズの見極めが難しいので通販はあまりお勧めしません。名入れで作ったりすると返品もできませんし…。
合わないものを買ってしまうと結果的に高くつきますので、多少高くても最初は実店舗で購入されたほうがいいかと思います。



【個々の防具の説明】

購入する時は全部をセットで購入する事が一般的ですが、防具をつけ初めの頃は、まず「垂(たれ)」と「胴(どう)」のみをつけて稽古する事が多いです。
それに慣れてきてから、「面(めん)」と「小手(こて)」をつけて稽古します。


≪垂≫

「垂」は、腰に巻くもので、厚手の布でできています。
体の中央にあたる「大垂(おおだれ)」に、道場と個人の名前を入れた「垂ゼッケン」をつけて使います。

垂ゼッケンは、以前は「垂ネーム」とも言っていたので、そう呼ぶ人も多いです。
垂ゼッケンは袋状になっており、大垂にすっぽりはめる形で使います。
会でまとめて作る場合もありますし、垂を購入する時に一緒に防具店にオーダーして作ってもらう場合もあります。
お下がりなどの垂がある場合は、垂ゼッケンのみを作ります。
字体などに会の指定がある事もあるので確認してから作りましょう。

垂ゼッケンには、通常は姓名の姓のみを入れますが、兄弟や同姓の子が同じ会にいる場合には、片方に名前の一文字を姓の横に入れることもあります。


≪胴≫

その名の通り、胴につけるもので、プラスチックやファイバー製のものが多いです。(高段者になると、竹製などを使用したりします)
一番目立つ部分なので、飾りのデザインのバリエーションは多いですが、今はシンプルなものが主流です。女の子だと赤胴にする子もいます。(男の子でも赤胴はいない事はないです。)

やや大きめを選んで長く使う場合が多いですが、あまり大きいと動きづらいです。



≪面≫

頭にかぶるものです。垂や胴はサイズのバリエーションはそんなにありませし、多少大きくてもそんなに問題はないのですが、面は自分の頭の大きさにぴったり合っていないと使いづらいです。
購入する際はきちんとお店で採寸して、本人に合うサイズで作ったほうがいいでしょう。

お下がりなどでサイズが大きい場合は、面布団や顎あて(面の中に入れるクッション)などで調節をします。


≪小手≫

手にはめるグローブのようなものです。
手で握る部分が合皮のものが一般的ですが、少しいいものは鹿革でできています。鹿革のものはかなりケダモノ臭いです(笑)。

少年用の小手は大人用ほど厚くできていないので、小手を相手に打たれてすごく痛いと感じる場合は、小手下(手にはめるサポーター)をつけて使うといいでしょう。

新品は硬くて動かしづらいので、なじませるために家で小手をつけて素振りなどをしたり、もみほぐしたりするといいです。


≪手拭い≫

通常「面タオル」と呼びますが「面手拭い」とも言います。
面をかぶる前に頭に巻いて使います。
汗を吸ったり、防具とのスレを和らげたり、打突の衝撃を和らげるために使うものです。

一般的には、会指定のお揃いの手拭いを購入させられて、試合や出稽古の時など公式の場面ではその手拭を使うことが多いです。
しかしふだんの稽古の時に使うものは特に指定はない事が多いです。

剣道用の手拭いは、一般的な手拭いより長めにできています。
小学校低学年くらいまでの小さいお子さんは、剣道用の手拭いだと長すぎて、巻くと余ってしまうことが多く、巻きづらいです。
小さい子は、稽古の際は普通の手拭いサイズのものを使ったほうが巻きやすいでしょう。
小学校中学年以上であれば、剣道用の長い手拭いのほうが巻きやすいです。

剣道用でない手拭いは素材や織り方もさまざまで、剣道用として向いていないものもありますので注意してください。生地の表面がつるっとした感じのものはすべって巻きづらいです。

また、新品やそれに近い状態のものは滑って巻きづらいので、新品の場合は使用前に洗濯して糊を落としておきましょう。何度か洗ってからのほうが巻きやすくなります。
手拭いは、やや古いくらいのほうがしっかり巻けて使いやすいです。

手拭いは洗剤で洗わないで下さいと書いてあるものも多いのですが、私は洗濯機で洗っています…。やや色落ちが早くはなりますが、さほど問題はないと思います。



≪防具袋≫

ボストン型、リュック型、トート型、キャリー型、キャスター型 などがありますが、小学生にはリュックタイプをお勧めします。だいたい3000-4000円程度です。
防具自体が重いので、他のタイプの袋は小さい子には持ち歩きづらいです。
ナイロン製が一般的です。綿の帆布素材のものもありますが、ナイロンより重くなるのであまり子供にはお勧めしません。

リュックを購入する場合、小学生以上なら大人サイズを購入する事をお勧めします。
袋のサイズに余裕があるほうが、防具がしまいやすいからです。
また、リュックタイプでも外ポケットがあるもののほうが使いやすいです。
幼稚園児には大人サイズの防具袋は大きすぎるので、子供用がいいでしょう。

紺色のものが一番出回っていますが、赤や茶色、黒などの製品もあります。
みんな同じような袋を使っているので、色が派手なほうが見つけやすいです。
紺色を選んだ場合は、目立つキーホルダーなどをつけてあげるといいでしょう。



【お手入れ】

最初の頃はそんなに防具が傷むことはないと思いますが、上級になるにつれ傷む部品などの交換が必要になってきます。
特に面ヒモや胴ヒモなどは部分的に擦れて切れやすいので、時々チェックしておくといいでしょう。
試合中に切れたりすると困りますので(実際によくあります)、傷んできたと感じたら予備用のヒモなども用意しておいたほうがいいです。


また、防具の中は相当汗を吸いますので、きちんと乾かさないと面や小手の内部はかなり臭くなります。
面の中などは、使った直後に固く絞ったタオルなどで拭いておくと良いですが、私は面倒なので剣道用の消臭スプレーやエタノールのスプレーを面と小手の内部に吹いておいています。
剣道用の消臭スプレーは専用なだけあって効果も高いですが、お値段もちょっと高いのが難点です。
ファブリーズなどを使われる方もいるようですが、香料が入っているタイプのものを面に使うとつけていて気持ち悪くなりますので、無香料のものを使用しましょう。

それでも多少においが出てくることがあるので、その時はやや湿らせたタオルでしっかり拭いています。
中古品などで、すでににおいが強い場合はクリーニング(専門の店があります)に出すといいでしょう。

また防具を使ってすぐ防具袋にしまって放置してしまうと、かなり臭くなってしまいます。
面倒でも毎回きちんと外に出して保管し、きちんと乾かしてからしまいましょう。ただし、直射日光に当てると色落ちしたり革が傷んだりするので、風通しのいい場所で陰干しにします。
我が家では、ふだんはスチール製の棚(エレクターもどき)に置いてあり、使う日に防具袋に入れて持って行くようにしています。防具を干すにはわりと場所を喰うので、それなりのスペースを確保しておいたほうがいいです。
防具袋の中もだんだんにおってくるようになるので、たまに水拭きして乾かして使うといいです。


また竹刀も消耗品ですのでお手入れが必要です。
特にささくれができていると、打った時に取れて相手の目に入ったりすることもあり危険です。
また、弦(ヒモ)や中締め(竹刀に巻いてある革)がゆるんでいるのも良くありません。時々締め直しが必要です。

公式試合の時には竹刀の検査があり、きちんと手入れされている竹刀でないと使えませんので、手入れの方法などを先生や上級者に確認しておきましょう。
子供自身がチェックしてメンテナンスできると一番いいのですが、小学校低学年くらいでは難しいかと思います。高学年くらいになれば、教えればできるようになると思いますが。
一般的には、試合前には先生や上級者がチェックしてくれる事が多いですが、親も時々気を付けてみてあげるといいでしょう。

武道具店でも竹刀や防具のチェックをしてもらえますので見てもらうといいでしょう。
一般的に、そこで購入した商品であれば、状態のチェックや部品の締め直しだけであれば無料でしてくれますが、部品交換の場合は、部品の実費を払うことになります。
本体が壊れているわけでなければ、技術料など別にはいらない事がほとんどです。

自分でお手入れしたい場合には、以下の本がおすすめです。
「剣道用具マニュアル」
この本は一般の書店ではほとんど売っていませんが、武道具屋さんにはだいたい置いてあります。
ただこの本も、全く知識がない人には若干わかりづらい部分もあるのですが…。


以上、防具について知っておいた方がいい事をまとめました。
他に知りたい事があれば、コメントなどで遠慮なくご質問ください。


少年剣道に入会する前に(5)剣道で身に着くもの(その1・礼儀編)に続きます。

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少年剣道に入会する前に(3)揃える道具(初心者編)

これもだいぶ前に書いた記事ですが、改定して再録します。

今回は「揃える道具」の初心者編「竹刀と稽古着について」です。


剣道って、メジャーな習い事の中では、たぶん一番揃える道具が多いのではないかと思います。
会費はあまり高くないところが多いのですが、始める時にお金がかかるんですよね。とはいっても、道具も比較的安いものからものすごく高いものまでありますが…
で、実際いくらくらいかかるんだろう?というのが親御さんが一番気にかかるところかと思います。


何をいつ用意するか、ということは会によって違ってきます。
一般的には、入会時に稽古着と竹刀など最低限必要なものを揃え、ある程度稽古が進んでから防具を用意する事が多いです。
すべてセットで購入したほうが安くなることが多いのですが、子供の場合はやってみないと続ける事ができるかどうかもわかりませんので、防具は後から揃えたほうがいいでしょう。



また揃える方法も、

1)自分ですべて購入する場合
2)会で中古品を貸してもらえる場合(たいてい無料です)
3)会指定の武道具店で購入する場合

などがあります。3)の場合「いいものだから」と高いものを勧められることもあります。
高いもののほうが一般的には質もいいですが、剣道を続けるかどうかもわからない状態で高いものを購入するのはなかなか勇気がいりますよね。

息子が行っていた警察署では出入りの武道具屋さんがいて、初心者が入会するとそこで購入させられるのが普通でした。
先生の口調からだと、なんとなく他で購入していいような雰囲気ではなく…結局、高いと思いながらもその武道具屋さんで購入しました。

今まで使っていたものや、兄弟や知り合いのお下がり等があれば使っていいと言われると思いますが、会のほうに確認しておきましょう。


ただ、お下がりの防具、とりわけ「面」や「小手」は保存状態が悪いとにおいます。また、破損している場合もありますので、事前にクリーニング(防具専門のクリーニングがあり、ネットで検索すると出てきます)や補修が必要な場合もあります。

また自分で洗う方もいるようですが、ちょっとこつがいるようです。こちらもネットで検索すると体験談が出てきます。
竹刀も中古だと竹や革部分が傷んでいる場合があります。武道具店でお手入れや部品交換を頼めますので、中古品の場合はチェックをお願いするといいでしょう。
その武道具店で購入したものは無料でチェックしてくれることが多いですが(部品交換の場合は実費を取られます)違う場所で買った道具だと見てもらえない場合もありますので、ご注意ください。

会指定の武道具屋さんがいる場合も頻繁に来ているとは限らないので、小物を購入する時などは地元の武道具屋さんが便利です。顔なじみになっておくといろいろ教えてもらえます。


なお、たいていの武道具屋さんは、新入シーズンのあたりにセールを行っています。他にも年末セールなどがある店もあります。セールをいつやっているかは、お店に確認してみましょう。
(高めの道具を扱っているお店はセールがない事もあります)
セールの時は稽古着、道着一式で安く出ていますので、そのあたりを狙うと安く買えるかと思います。


さて、実際に揃える道具ですが…
初心者はまず「竹刀」と「竹刀入れ」そして「稽古着」を用意させられることが多いでしょう。
会によっては「木刀」も必要になる場合があります。



【竹刀について】

小学生用の稽古用の竹刀は、「普及型竹刀」というのを使用します。1000円(これはかなり安いほうです)〜2000円くらいです。

身長や学年によりサイズが違ってきます。
小学生は男女同じつくりで、サイズは28(ニッパチ)〜36(サブロク)サイズになります。数字が大きいほど長くなります。

中学生は37(サブナナ)の男子用・女子用になります。
中学生以上は試合で使う竹刀のサイズ規定があるので、それに沿ったサイズを使います。


サイズについては会の指定がある場合もありますので購入前に確認してください。体格で決める場合と、学年により決める場合があります。
特に会から指定がない場合は、実際に武道具店に子供を連れていき、どのサイズがいいか相談するといいでしょう。

また最初は竹刀を用意するのは1本でいい場合が多いです。
公式試合に出るようになると、必ず2本用意しなければならないので、最初から2〜3本購入する会もあります。

竹刀は消耗品ですが、使い方により傷み方はだいぶ違ってきます。
防具をつけていない初心者の頃はほとんど傷まないので、特に指定がなければ、1本あれば十分かと思います。

防具をつけて稽古するようになると、力が強い子や、打ち方の下手な子(下手なほうが面の固い場所に当たるので竹刀が傷みます…)は傷みが激しくなり、半年ももたない事もありますが、普通は1年くらいは同じ竹刀を使えます。
(途中で手入れが必要になる場合もあります)



武道具店で購入する際、竹と部品を選んで組み合わせて竹刀を作ることもできますが、最初は何がいいのやらもわかりませんので、「完成品」を購入することになるかと思います。

竹刀は完成品でも鍔(ツバ)はついていませんので、「鍔」と「鍔止めゴム」も併せて購入します。どちらも一番安いものは100円以下です。
鍔や鍔止めには柄の入ったものもありますがけっこう高いので、最初は無地でいいでしょう。また柄入りは使えないという会もあります。
また竹刀に名入れをしてくれる(有料も無料もあります)ところもあります。



【竹刀入れ】

竹刀と併せて、竹刀入れも購入します。
原則的に、竹刀はむき出しで外を持ち歩いてはいけません。いちおう銃刀法にもひっかかります。

ただ竹刀を入れるだけのシンプルな袋状のものもありますが、小学生の場合は持ち運びを考えて、ベルトがついていて背負えるタイプがおすすめです。
安いものだと1000円くらい、一般的には2000〜3000円くらいのものが多いです。普通の武道具店ではシンプルなデザインのものが多いですが、ネットで見るといろいろ柄入りのものもあります(だいたい高いです)。

竹刀袋はそんなに複雑な構造のものではないので、手芸の得意な方なら自作もできます。ネットで検索すると作り方も出てきます。お子さんの好きな柄で作るのもいいかもしれませんね。
ちなみに私は、オークションで出品されていた方の手作りのものを購入しました。桜の柄の生地で、送料込で3450円でした。同じようなデザインの市販品に比べるとかなり安いです。

最初に買った竹刀より少し長めの竹刀入れを購入すると、長い間使えます。ただしあまり長すぎるものを買うと子供には背負いづらいので、竹刀の長さの1サイズ上くらいがちょうどいいと思います。

級や段を取るようになると木刀を使うようになりますので、竹刀と一緒に木刀を入れられるもの(袋の外側に木刀を入れるベルトがついているものがあります)のほうが先々便利です。
竹刀を何本入れられるものがいいのか等、会のほうでどういうものがいいか教えてくれるかと思います。


【木刀について】

木刀をいつから使うかは会によって違います。
木刀を使う場合は、実際に相手に打ち込むわけではなく(防具もつけません)「形(かた)」といって、真剣で戦うのに近い動きを再現するものです。
また初心者のうちから木刀を使って指導する会もあります。竹刀よりも刀の握り方を理解しやすいからです。

木刀には「太刀」「中刀」「小刀」があります。(長さが違います)
全日本剣道連盟(全剣連)の規程では、3級審査から木刀を使うとなっていますが、級のもうけかた、審査内容については会により違います。
なお昇段審査では、3段までは大刀のみですが、4段から小刀も必要となります。

小学生の場合は「中刀」を使用する事が多いようです。中学生以上は「太刀」を使います。
同じ長さの木刀でも重さが違うものがあるので、体格や筋力に合わせて選ぶといいでしょう。

木刀(太刀)は安いものだと1本2000円くらいです。これも「鍔」と「鍔止め」が必要ですが、どちらも1個100円以下です。
竹刀と違って、木刀は実際には打ちこまないのでほとんど傷みません。



【稽古着について】

上に着る着物型のものと、袴が必要になります。
それと念のため、剣道の場合は稽古も試合も「はだし」です。

息子の道場では、入門当初は稽古着ではなく、普通のTシャツにズボンといった服装で3か月くらい練習しました。稽古着だと最初は動きづらいのと、足さばきが先生に見えないからだそうです。
いつ頃から稽古着を着用するかは会の方針によりますが、最初から着用するところも多いようです。

稽古着の下は基本的にはパンツのみで、上にはアンダーシャツは着ません。道場によってはパンツも着用しないところもあります。
冬などインナーを着ていい場合もありますが、原則は素肌に稽古着のみを着用です。
女の子の場合はスポーツブラなどをつける場合もあるようです。(つけない場合もあります)


稽古着は安いものだと上下セットで5000円くらいです。初心者だと一般的には上下で5000〜1万円くらいで揃えることにになるでしょう。

色については会で指定がある場合もありますので確認しましょう。
上下とも、白、紺、黒などが一般的です。
女の子は上が白、下が紺が一般的ですが、上下白という子もいます。男の子は紺の上下が多いようです。白袴の女の子は時々いますが、男の子ではほぼいません。
なお白い袴は汚れが目立ちやすいので洗濯する回数が多くなるかもしれません。特に女の子で生理が始まっている場合は気を付けたほうがいいです。

新品の防具をつけた当初は、かなり色落ちして稽古着につきます。(なじんでくるにつれあまりつかなくなります)白い道着だと、防具の色がつくのが目立ちます。
ついた色は洗剤で洗えばおおむね取れますが…。


稽古中は暑くなりますので、上着は最初は夏用を揃えたほうがいいかもしれません。
袴は生地が多いわりに案外涼しいのですけれども。

普通のやや厚手の稽古着は子供にはちょっと暑いようで、冬でも夏用のものを使っている子もいます。ただ、夏用で薄いものは衝撃を受けた時に痛い事もあります。
#防具をつけて稽古している時も、打つべき場所を外れた竹刀が当たることはよくあります…。

上着はジャージ素材のものもあり、涼しくて乾きも良いのですが、素材の質感によっては試合で使えない場合もあるので購入時は気を付けてください。
ジャージ素材でも、表面が織物っぽくなっているものは試合でも使えるようです。


息子の前の道場では、稽古着は指定の武道具店で購入したので、少し高めの品でした。確かに物はいいのですが、上着が厚手で夏向きではなかったので、ネットでメッシュ入りのものを購入しなおしました。
でもメッシュ入りというわりにはちょっと厚手です。普通のよりは風通しがいい、という程度です。暑さだけを考えるならもっと薄手のほうがよかった気がしますが、当たった時の事を考えると、稽古着はあまり薄くはできないのかもしれません。



サイズ選びですが、子供は成長が早いので、ジャストサイズよりは少し大きめのものを買います。上着は長くてもそのまま使いますが、袴は丈をあげて使うことが多いようです。

うちの息子は身長の伸びが遅いため、3年間同じ袴と上着を使っています。ある程度の質のものを買えばそのくらいはもつでしょう。あまりペラペラの袴だと傷みも早いので、ほどほどの質のものをお勧めします。

小学校1年の時に大きめのものを購入したとして、小学校卒業まで買い替えは1〜2回くらいで済むことが多いようです。(成長がものすごく早いお子さんは別ですが…)

上着は多少着丈は長くても大丈夫ですが、袖が長すぎると腕を動かしづらいです。
袖は手首が隠れない長さにしましょう。またメーカーにより、同じサイズでも大きさに差があるので注意してください。
また綿生地のものは多少縮みますので、その分を考慮して購入しましょう。


袴はあまり多く丈を上げると裾が重くなるので、あまり長すぎるものはおすすめしません。裾ではなく、腰部分を丈上げする方法もありますが、やはりあまり上げるとたたみづらかったりします。

袴は、大人はくるぶし丈くらいで着用するものですが、子供の場合は動いた時に裾を踏まない長さから、脛がちょっと出るくらいまでは許されます。

女の子と、小さい男の子はウエスト位置で、ある程度の年齢以上(※体型にもよりますが、小学校中学年〜高学年くらいから)の男の子は腰部分に袴のヒモが来るように結びます。
つまり、身長が同じならば、女の子のほうが男の子よりも丈が長めの袴を着用することになります。

袴の素材は綿、テトロン製が多いです。テトロン製はヒダがプリーツ加工がされており、洗濯してもプリーツが取れにくくなっていますので、子供用はテトロン製がおすすめです。大人で本格的にやる方は綿製にすることが多いようです。
うちの娘は白い袴にしたのですが(私がいない間に勝手に決めてしまったのです!(笑))、息子の買った紺の袴とは素材が微妙に違うのか、生地ががっちりしていてヒモがぎゅっと結びづらいです。
後ろ手で蝶結びをすることになりますし、しっかり結ばないと稽古中にほどけてしまいます。不器用なお子さんには柔らかめのヒモのほうが結びやすいかと思います。



【稽古着の洗濯について】

袴はさほど汚れなかった時は「干すだけ」のこともありますが、防具をつけて稽古をするようになると、かなり汗をかきますので、ほぼ毎回洗濯をすることになるかと思います。

本藍染めの製品はものすごく色落ちするので(白いシャツの上に着たりすると、色が移ります!)最初に酢を入れた水につけて色止めをする必要があります。
また藍染めの場合は洗剤で洗うと色落ちが激しいので、水で手洗いが原則です。
藍自体に殺菌作用があるので、水だけで洗っても大丈夫と説明されています。

実際に、私の藍染の稽古着は購入してから2年近く経過しています(毎週稽古に使っています)が、水洗いのみでもにおいが出たりはしていません。藍ってスゴイですね。
そして、今でも若干色落ちはしています…。

ケミカル染めの場合も、紺や黒はけっこう色落ちしますので、使う前に1回は洗濯することをおすすめします。

藍染以外のものは、最初の色落ちが落ち着いたら洗濯機で洗っても大丈夫ですが(白いものと色物を一緒に洗うのは避けましょう)、傷むのはやや早くなります。大事にしたい方は手洗いのほうがいいかもしれません。
そのまま洗濯機にほおり込むと、袴の腰部分の板の周囲がすり切れて敗れてしまうので、腰板を中に折り込んでネットに入れて洗濯するといいでしょう。
手洗いの場合も藍染でないものは水洗いのみでは不十分ですので、洗剤で洗いましょう。



私は乾燥の際は「袴ハンガー」があるといいです。なくてもなんとかはなりますが、稽古のたびに洗濯をするので、あったほうが便利だと思います。
丸いわっかに洗濯バサミがついているもので、早く乾かすことができます。袴は型崩れすると後が面倒なので、干すときにはキレイに形を整えてから干したほうがいいでしょう。
ジーンズ用のハンガーと構造は同じなのでジーンズ用のものでもいいと思います(そのほうが安く売っていたりします)。ただし、洗濯バサミの位置が移動できるものでないと、袴をうまく吊るせませんのでご注意を。
剣道 袴ハンガー/東海林武道具店



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袴は洗濯したら、折り目をつけ直さないといけません。
テトロンは折り目が取れにくいですが、何度も洗濯しているとだんだん折り目は薄くなってきます。アイロンをかけるのが一番ピシッとしますが、かなり面倒です。
私は袴の折り目をきちんと折って床に平らに置き、その上に長座布団を置いて「寝押し」のようにして折り目をつけています。
洗濯すると折り目がわからなくなってしまう事もあるので、新品の時に折り目の位置を確認しておいたほうがいいです。


稽古着のほうは普通のハンガー干しでもいいのですが、着物ハンガーのようなもののほうが干しやすいです。私は100均で買ったバスタオルハンガーを使っています。

なお稽古着も袴も、直射日光に当てて干すと色落ちが激しいです。かといって、日陰に干すと乾きが悪いので、私は裏返して日光に当てて干しています。





インターネットに「剣道mama」という「実際に剣道っ子を持つママがアドバイザーとなって運営する剣道用品のお店」があります。

こちらにも用意する道具について詳しい解説があり、また相談にも乗ってもらえるので、ネット購入する場合は参考にすると良いかと思います。

ただ、体の大きさ等は実際に見たほうがわかりやすいですし、防具の修理なども後々必要になってくるので、家の近くに武道具店があればそちらと馴染みになっておくほうが良いかと思います。


次回は少年剣道に入会する前に(4)揃える道具(防具編)です。

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2015年05月17日

少年剣道に入会する前に(2)見学前の心得編(見学時の着目点) 2015改訂版

少年剣道に入会する前に(1)見学前の心得編(前編) 2015改訂版より続いています。


前編では、剣道団体にはどういう種類があるのかを説明しました。
後編では、実際に会のどういうところを見ればいいのか、注意すべき個々の項目について詳しく書きたいと思います。


【稽古の回数】

週1回程度のところから、週4日以上もあるようなところまであり、参加が強制的なのか、比較的自由に参加できるのかというのもあります。自由に参加できるところは融通は効きますが、その分指導者のサポートが薄い可能性があります。

ある程度の上達を望むのであれば、最低でも週2日くらいは稽古に参加したいところです。
剣道を強くさせたい、地域でトップレベル程度の剣道がしたいという場合は最低でも週3〜4日は必要でしょう。

初心者が週1回のみの稽古だと、上達が遅くて周りについていけない事もあるので、できるだけ最初からしっかり参加するつもりで入会したほうがいいでしょう。

裏を返すと、週1回しか稽古が行われていない会、というのは、上達する事をあまり重視していないという場合が多いと思います。もしくは、他の会とかけもちしている方が補助的に参加することを前提としているのかもしれません。

入会してどのくらいで試合に出られるようになるか…というのも、会によりさまざまです。
早くて半年くらいのところもあれば、1〜2年かけて基礎をしっかりやるところもあります。
一般的には、基礎をしっかり学ばせる所のほうが実力が高い傾向にあります。

また強い子でないとなかなか試合に出られない会もあれば、全員が参加できるような試合を重視している会もあります。
保護者も指導者も、試合に出る、出られる事だけを重視するのもあまり感心しませんが、ある程度試合に出られるほうが上達につながるのは確かです。

大会等で上位の成績を収めているような会だと、強い子への指導が中心になって、弱い子へのフォローがあまりされていない事もあります。
自分の子にあまり実力がなさそうな場合は(汗)強い子以外へのサポートもしっかりしてくれる会を選ぶほうがいいでしょう。
ただ、強い子と一緒に稽古していると「技を見る目」ができて、弱い子でもそれなりに実力が底上げされるという事もありますので、ある程度は実績のある会を選んだほうがいいでしょう。



【保護者の見学、負担等】

先生や会の方針によって、保護者の見学が強制でしかもその間雑談をしてはいけないという所もあります。
あるいは見学中に保護者は子供そっちのけでおしゃべりに夢中のところもあります。
低学年は見学必須で高学年は見学なしでいいところもあります。

見学する保護者が全然いない閑散としたところもありますし、見学禁止のところもあります。親が厳しい稽古を見るのに耐えられないということがあるからだそうです。

また見学の際、未就学児を連れてきていい所もあれば、迷惑そうな顔をされるところもあります。下のお子さんがいる場合は連れてきていいのかどうかも確認しましょう。

お当番(会場の準備、お茶出し、生徒の世話などをする)がないところ、あるところの中でも頻繁なところとそうでもないところがあり、当番の内容も簡単なものから、かなり時間を取られるものまでさまざまです。

また、上達して試合に出るようになると、土日等に試合や出稽古(他の道場で稽古する)も増えてきますが、親がついていかなければならなかったり、車を出さなければならない事も多いようです。
道場によりその頻度はさまざまですので、その点も確認しておきましょう。
親がどの程度、剣道に時間を割けるのか、よく考えておきましょう。

また保護者や生徒の親睦会や合宿などが比較的多い会、ほとんどない会などいろいろです。
一般論としては、指導に熱心な会のほうが親睦会なども多いようです。会として結束ができるので、ある程度あったほうがいいものと私は考えていますが、参加費用等もかかるものであり、どの程度そういった会が行われるのか、参加は強制なのか等の確認をしておいたほうがいいでしょう。


【かかる費用】

年会費が1〜2万のところもあれば、月に5000円〜7000円くらいのところまでさまざまです。

それ以外にも稽古着代、防具代、試合参加費用、連盟への登録料、遠征費等、いろんな費用がかかってきますが、防具や稽古着は貸してくれるところもあるます。
その団体により費用のかかり方はずいぶん違いますので、その点もよく確認しておいたほうがいいです。

稽古着や防具の値段については、以下の記事に詳しく書いています。
少年剣道に入会する前に(3)揃える道具(初心者編)
少年剣道に入会する前に(4)揃える道具(防具編)


【雰囲気、礼儀の指導など】

入会前に親子で何度か道場に行き、道場の雰囲気・指導者の人柄・生徒の稽古中やそれ以外の時の様子を見る、また父兄と話すなどして雰囲気を確認しましょう。
体験入会を行っている会もありますので、ある場合はぜひ参加してみましょう。
道場を訪ねるときには、指導者(もしくは事務の窓口)に見学させてほしい旨を伝え伺うといいでしょう。

身内、知り合いに剣道の経験者がいれば同行してもらえるとなお良いと思います。
稽古の内容、厳しさの度合いも道場によってピンからキリまでありますが、未経験者にはわからない事も多いです。

礼儀については、非常に厳しいところから、ややだらけた雰囲気のところまでいろいろあります。
礼儀を重視したい場合は、生徒たちが先生だけでなくきちんと父兄にも挨拶しているか、などを見てみるといいと思います。


【指導者について】

道場を決めるうえで一番重要なのは、指導者の人格の見極めです。
これは私が一番痛感していることです。
見極めるのは非常に難しいことですが、何度か道場に見学に通えばある程度は見えてきます。
段位が高いからといって、教えるのが上手いわけではないのは確かです。

中には「大人の稽古のついでに」教えているような「片手間指導者」もいますし、いっぽうで子供の成長を第一に考え、熱心に指導してくれる指導者もいます。
剣道をスポーツとしてとらえて、礼儀等はあまり重視せず教えている人もいます。
逆に稽古が厳しすぎて、初心者の子供がついてこれないような指導をする方もいます。
指導者により方針は本当にさまざまです。

また、大人と子供を教えるのでは全く違うスキルが必要です。
「子供が好き」な先生でなければ、ただ「教えるだけ」になってしまいがちで、子供もその雰囲気は感じ取ってしまいます。
子供を成長させよう、やる気になって稽古をしてもらおう、という気持ちで工夫をしている先生のいる道場のほうが、子供も楽しく感じて上達につながるでしょう。
もちろん、ただ楽しいだけでは身につかない事もありますし、スポーツではなく武道ですから、ある程度の厳しさを持っている事も必要だと思います。

武道の道場ですから、稽古以外でも「先生の言うことには従わなければならない」部分も会により強かったりしますが、会によっては指導者が「裸の王様」になっていて、ひとりよがりな会の運営がされている所もあります。
また保護者でも「お局様」的な方がいて、その方が仕切っていて他の保護者は逆らえない…などという場合もあります。

そんな会ばかりではありませんが、剣道系の掲示板などではひどい所もあると見聞きします。
入会前に、よくよく会の保護者に話を聞いたり、周囲の噂などを収集しておくといいと思います。



【剣道を始める時期、続ける期間など】

芸事の世界では「三年早く始めるよりも、三年かけてよき師を探せ」というそうです。
また剣道の世界は案外狭く、師弟関係のつながり等、上下関係等があり、道場を移るにもなかなか難しいこともあります。
特に地方ではその傾向が強いようです。
慌てて始めさせるよりも、じっくりと自分の子と親の方針に合う会を探されることをおすすめします。

また少年剣道の場合は、4月始まりでスケジュールを組んでいるところが多いです。
剣道は最初に覚えることがかなり多いため、途中から入ると追いつくのもなかなか大変ですし、指導の方を専任でひとりつけていただかなければならなかったり等、会の運営に迷惑がかかる場合もあります。
できれば会の指導スケジュールに合わせて入れるように、事前に探しておくほうがよいかと思います。

とはいえ、できれば小学校低学年〜中学年くらいで始めるほうが身が軽く、基礎がしっかりつけやすいです。
鍛錬に時間のかかる「武道」ですので、最低でも2〜3年は続けないと「剣道を学んだ」という成果が薄いかと思います。受験などで初心者のうちに稽古が中断されてしまうのもあまり好ましくないので、入会時期はよく考えましょう。


剣道の級、段などですが、1級以上と段については年齢制限があり、どんなに上手くても1級は小学6年以上(地域により差があります)、初段は13歳にならないと取ることができません。初段を取った後も、決まった期間を経過しないと次の段を取ることができません。
地域の剣道連盟では年に2回程度審査があり、子供のレベルに応じた級の受審を会からすすめられると思います。
受審の際は、数千円程度の受審料が必要となります。

一般論としては、剣道を続ける場合には、初段までは取っておいたほうがいいかと思います。
つまり、中学一年までは続けて初段を取ったほうが望ましいです。初段以上であれば内申等にも書けます。
うちの息子は3年から剣道を始めて、小学6年の頃からは剣道をやめたいとずっと言っていましたが、せっかく6年までやったのだから初段までは取ったほうが…と言ったら、本人もそこまでは続けたいということになりました。

やはり「級」と「段」では、持っている意味が違うのです。
私は全くの初心者から始めて3年で初段を取りましたが(大人としてはゆっくりめです)、それでやっと人に「剣道をやっている」と胸を張って言えるようになった気がしました。
大人になって再開することがあれば、最低でも初段を持っていたほうがその後の昇段も楽になります。
子供の頃は段を取るかどうかなどさして気にしていないかもしれませんが、大人になってみるとその意味がわかります。
剣道を学んだということをこれからの自信につなげたい…というのであれば、ぜひ初段を取るまでは続けて欲しいところです。


また入会前の見学の際ですが、全くの初心者の場合でも、防具をつけて練習する稽古も見学しておいたほうがいいかと思います。初心者と上級者の指導を同じ場所で分けてやっている事もあれば、時間帯が違う場合もありますので確認しておきましょう。

会によっては上級者になるとかなり厳しい稽古をすることもあり、子供がついていけない場合や、また親のほうが見ているのに耐えられないということもあるようです。
また親が子供に何かの区切り(初段を取るなど)までは続けさせるという強い決意も必要です。

私が情報をつのった掲示板では、剣道の指導者をしている方から「子供に負けて、中途半端な時期に退会した子供の多くが以降、何をしても長続きしないことを目の当たりにしてきている」とご意見をいただきました。
始める前に子供の意思を確認し、最低でもどこまでは続けさせる、というような約束をしたうえで入会させると良いかと思います。



【私の経験】

ブログを最初から読んでいただいている方はご存じかと思いますが、私自身は最初の教室では見学に行くのが苦痛で仕方なく(ほぼ強制でした)、子供が行きたいと言っているから仕方なくサポートしていたという感じでした。
今思えば、先生や会の方針がしっかりしていない事、保護者がサポートする部分が多すぎる(会の運営ではなく、稽古そのものにまで保護者のフォローが必要でした)など、私としては納得いかない部分が多かったのです。

会によりいろいろ違いがあるのはもちろんなのですが、それにしても身に着くことが少なすぎるというか…
でも、私も子供も最初の経験だったので、その教室がどういうレベルなのかわかっていなかったのです。

しかし次の道場ではしっかりと基礎を教えてくれて、礼儀を重視する先生なので、進んでサポートしたい、稽古の見学も楽しいものでした。
そんな状況だったので、私も剣道をやってみたくなり、私自身も剣道を始めたのは良かったのですが…

警察では親が習うのはイレギュラーであまり教えてもらえない事から、親子で一緒にできる会がいいと思ったこと。
また、子供にとっても最初の基本コースは良かったのですが、防具コースの指導は息子にあまり合っていませんでいた。
また道場内の保護者や生徒の一部で人間関係がよくなかったなどの理由で、4月から息子と私は道場を変わっています。警察をやめ、地域の剣友会にしました。
母と子の剣道日誌(39)新しい剣友会、楽しいです。

前の会については当初はとても素晴らしい先生だ!と思っていましたが、いろいろ知るにつれ、あまりうちの子供のためにはならないのでは…と思うところもややあったのです。

現在の道場は和気あいあいとした雰囲気で、その分少し礼儀はゆるいのですが、あまり根性のない次男にはちょうどいい感じです。(でも、前の道場の経験はかなり役に立ってはいます)
あまり道場をコロコロと変わるのは良くはありませんが、やはり子供が行く気になれるところのほうがいいとは思っています。




以上、ざっとですが「入会前の心得」について書きました。
次回以降、もう少し詳しく個々の費用、用意するもの、活動内容等について書きたいと思います。

なお、このブログを読んで内容や用語等の疑問等あれば、遠慮なくご質問ください。
「全くわからない方」の観点からの質問こそ、他のみなさんの役に立つ内容かと思いますので。

この記事の続きはこちら↓です。
少年剣道に入会する前に(3)揃える道具(初心者編)

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posted by はなずきん at 16:31 | Comment(0) | 剣道お役立ち情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

少年剣道に入会する前に(1)見学前の心得編(剣道団体の種類) 2015改訂版

こちらは以前にまとめた記事ですが、最近この記事へのアクセスが多く(新学期だからでしょうか)参考にしていただいている方も多いようです。
しかし読み返してみたところ、私の状況や知識等にもだいぶ変化があったので、改訂して掲載することにしました。


サッカーや野球などのメジャーな習い事に比べると、剣道の道場の口コミを聞くことは少ないようです。
私はスポーツ系の習い事を子供にさせるの自体が初めてで、自分にもスポーツ系の習い事の経験がなく、何も知らずに子供を近くの剣友会に入れてしまい、最初は失敗したと思っています。

うちの次男は最初の剣友会は1年で辞めて、警察の剣道を経て、地域の剣友会に移り、今に至るわけですが、同じ剣道団体といっても、会によって大きく内容に差があるのです。

なので、「全然剣道のことがわからない」「子供にスポーツ系の習い事をさせるのは初めて」という親の観点から、これを知っておいたほうがいい、ということをまとめてみました。
これから子供に剣道をやらせたい、と思っている方の参考になればと思います。


我が家は主人が昔、警察で剣道を習っていました。私は主人からその話を聞いて、そういう道場が一般的なのかなと思っていました。
しかし次男がチラシをもらってきた会は、入ってみたら全然想像と違う雰囲気のところでした。
「何か違う」と思ってネットでいろいろ調べてみたら、一口に剣道の道場といってもいろいろなタイプのところがあるのがわかりました。

しかし、そういった情報をまとめて書いてあるところはなかったので、剣道系の掲示板で質問をして、詳しい方に教えていただくことができました。
こちらではその内容を転載させていただきます。



こういうことを、入門前に知っているのと知っていないのとでは、道場を選ぶ時に全然見方が違ってくるかと思います。

私はあまり深く考えずに、チラシをもらってきたところが「曜日の都合がいいから」「近いから」という理由だけで決めてしまいましたが、会によりかなり運営に差があるのが実情です。
事前に見学を必ずして、もし身近に剣道を子供に習わせている方がいれば話を聞くなどして、よく検討されてから入会されることをおすすめします。


これから書く内容は剣道の個人サイト「いちに会」のホームページを運営されている、Hide.さんより教えていただいた内容と、掲示板に書き込まれた内容に、私が自分の経験、ネット上での見聞などを加えて書いたものです。(転載許可済)


******************************************************


少年剣道を教えている団体(学校の部活を除く)はおおまかに分けて、下記の4つの運営タイプがあります。
どのタイプの団体も、指導の中心(または会の中心)に位置している先生の考え方によって、会の内容には大きな差があります。


1.個人道場

2.警察署の剣道教室

3.地域密着型(剣道連盟系)の剣道教室or剣友会

4.学校開放型の剣道教室or剣友会




1.個人道場


個人の剣道家が主催している道場です。
専用の道場施設を持っていることが多いですが、スポーツ施設などを借りている場合もあります。

月謝という名目で指導料を支払います。指導者がボランティアの会に比べると高めで、月5000〜8000円程度の月謝が必要になることが多いです。
その分、先生が指導全般に責任を持って運営されている場合が多く、親の当番等の負担はあまりありません。

稽古日も週4日以上と頻度が高く、門下生も多く大会などでも安定して上位の成績を収めていることが多いです。
指導者も高段位の先生方であることが多いようです。

他のタイプの会は指導者がボランティアであることが多く、指導者の本業の都合で指導を継続できなくなったり、指導者が変わったりということが見られますが、個人道場の場合は指導者が変わることが少なく、指導方針もあまりぶれがないようです。(指導者の代替わりなどで大きく方針が変わることもあります)
ただそれだけに、主催されている先生の影響力が非常に大きいので、会の運営が「裸の王様」状態になっていないかどうかの見極めも必要です。



2.警察署の少年剣道教室


警察が地域の青少年育成活動の一環として行なっているもので、小中学生のみが対象です。高校生以上になると原則的に稽古はできません。警察署内にある道場で稽古を行います。

その警察署の取り組みにより熱心なところからあまりそうでもないところまで、活動内容にはバラつきがあります。同じ署でも、署長の方針によって武道への力の入れ方も変わることもあります。
(署長も異動があります。)

月謝ではなく会を維持する「会費」ということで、月1000円〜2000円程度の活動費を徴収しています。稽古日は週に1〜3回程度ですが、道場(警察)や先生の都合により、急に稽古が中止になったりすることもあります。
我が家が行っていた警察署では、警察官の武道系の行事がある時、大きな事件があった時など、急に稽古が中止になったり稽古日が変更になることが頻繁にありました。

警察署には必ず道場があり、専任の教官がいます。
道場は柔道と剣道が共用で、少年柔道も同じ道場で教えています。
東京都の場合は、専任の「助教」という、警察官に指導をする先生が少年剣道も教えています。
助教は警察官に武道を教えるのが業務で、少年剣道の指導はボランティア的なものなので、警察官の指導や行事のほうが優先されます。

東京以外の事情は私はよくわからないのですが、県や署によって、指導者が違ったり固定されていないところもあるようです。

会の運営その他、一般の保護者が手伝わなければならないことは少ないようですが、警察署の方針によって差異があるようです。
ただし、父母の会の役員になった場合はかなり仕事が多いようです。

≪役員の仕事内容≫
名簿の管理、稽古のスケジュールや行事等の文書配布、剣道連盟への登録、スポーツ保険の申し込み、会計業務
試合の申し込み、出げいこ(他の道場へ行って稽古すること。警察の場合は違う署同士でよく行います)の手配、大会参加時の主催団体の手伝い(試合の記録など)、級や段審査の手配
合宿や親睦行事の企画
などがあります。
東京都の場合、都心部は子供の数が少ないので、保護者に役職が回ってくることも多いようです。

なお少年剣道の先生が固定されている場合でも、異動で数年で交代することが多いので、先生の異動時期に当たれば途中で指導方針が変わってしまいます。
#警視庁(東京)では1か所につき5年が任期です。
先生によって、少年剣道への取り組み方や指導方法、先生と父母の会との関わり等にはかなり差があるようです。今教えている先生がいつまでいるかなど、考慮して入会を考えるといいでしょう。

警察署には独自の行事があり、1月には武道始め、年度末には納会など、警察署の署長や来賓などが参加して行われる行事も時々あります。
級の審査などは警察内部の基準で、剣道連盟のものとは異なります。
※初段以上は、剣道連盟主催の審査を受けます。

一般的には警察署では稽古や礼儀について厳しく、大会等では良い成績を上げている所が多いようです(署や先生の方針により差があります)。
警察署内の道場に出入りすることになるため、入会時に審査があるようですがはっきりとは言われません。入会申し込み時に書類を提出するだけです。
警察署のHP等には活動内容を掲載していない場合もありますが、ほとんどの警察署では少年剣道の教室を開いています。機動隊でも行っている所があります。
各警察署の少年課に問い合わせれば詳細を教えてもらえます。



3.地域密着型の剣道教室or剣友会


地域の剣道連盟やスポーツ少年団などが中心母体の団体です。

地域の体育館などを利用している場合が多く、複数の稽古場所がある場合もあります。
体育館が確保できず稽古回数が少なくなってしまうところもあるようなので「稽古の実施予定日」だけでなく、実際にどの程度の回数を活動しているのか確認が必要です。

運営母体の熱心さにより、大会成績にかなりの差異があります。

公共施設を利用する関係から月謝ではなく「会費」として月に1000円〜の活動運営費が徴収されます。

「当番」と呼ばれる、体育館の鍵開け、稽古の準備、お茶出し等の保護者のお手伝いがそこそこありますが、運営そのものは事務局が行いますので、その部分の手間は省かれることが多いようです。

指導陣は、母体が連盟系(地域の剣道連盟)の場合は地域の有段者が指導にあたる場合が多く、大会等での成績も比較的安定しています。

スポーツ少年団系の場合は指導者や保護者の負担などは「4.学校開放型の剣道教室or剣友会」に近い形になります。
「スポーツ少年団って何?」という方は、スポーツ少年団の紹介ページ
をご覧ください。



4.学校開放型の剣道教室or剣友会


地域に在住している有段者が青少年育成を目的として指導をはじめるものです。

学校の体育館などを使っていますので、学校行事や選挙等により稽古がなくなったりすることもあり、稽古回数にばらつきがある会もあります。
こちらも月謝ではなく「会費」として会の活動運営費用を月1000円〜徴収されます。

指導者は必ずしも多くなく、低段位の保護者等も指導者に加わっている場合もあり、稽古日も週1〜3日と少なめです。

指導者がボランティアなので、会の運営を保護者が担当している場合がほとんどです。
「3.地域密着型の剣道教室or剣友会」で書いたような「当番」(会場準備やお茶出しなど)もありますし、入会して数年経つと、会の運営の主体である「役員」「執行部」などをすることになる場合が多いです。
私の入っている会の場合は、子供一人につき最低1回は役員をやってもらいたい、という不文律があるようです。

【参考】剣道お役立ち知識【保護者の仕事】(1)お当番って何するの?

役員になった場合はやることは多く、業務内容は警察署の説明に書いた内容とだいたい同じですが、稽古場所に学校体育館などを借りているため、学校行事などで体育館が使えない場合、他の稽古場所の場所の確保を行ったりする仕事も発生します。

【参考:私の所属する会の役員の仕事をまとめたものです】
剣道お役立ち知識【保護者の仕事】(2)役員の仕事前編:通常業務編)
剣道お役立ち知識【保護者の仕事】(3)役員の仕事後編:年間行事編)

会の運営方針が保護者会に任されている場合もあります。
先生が責任を持って会の方針を決めて指導してくださる場合もあります。
先生は「教えに来ているだけ」で全く運営に関わっていない場合もあります。
指導者の人柄、どこまで関わる方針なのかなど、よく確認しておくとよいでしょう。

一般論としては、先生が指導には責任を持ちつつも、保護者との連携がしっかりなされているほうが、会の雰囲気としては良いようです。
保護者があまりに指導内容に口を出すようですと、それも問題があるようです。
この手の団体では、事務的な事は保護者が、剣道の指導については先生が責任を持っているのが望ましいのではないかと私は考えています。


私と息子が現在通っているのはこのタイプの剣友会です。
2016年度の費用を書きますと…。


【子供(小学生、中学生)】
★入会金 2000円(入会した最初の年のみ)
★年会費 16000円(スポーツ保険代含む、半年ごと8000円ずつの徴収)

↓は大会参加、受験した人のみの費用です。
★市剣道連盟登録料 小学生1000円 中学生1500円
(試合に出たり、級審査を受けるようになると登録が必要になります)
★市大会参加費用(1回分)600円
★審査費用
1級 2580円(審査料、登録料含め)
2級以下 1000円


【参考までに:大人】
当会では大人は(子供の)準指導者という位置づけになっているので、大人が主体の剣友会と比べると年会費はかなり安めに設定されていると思われます。
通常、大人は年会費5000円〜2万円くらいのところが多いかと思います。

入会金 なし
年会費 2000円
スポーツ保険(任意) 1850円
事務手数料 1500円

↓は大会参加、受験した人のみの費用です
★市剣道連盟登録料 4000円(級審査や、大会に出る場合に登録が必要になります)
★市大会参加費用(1回分)600円

初段〜三段を受験する場合、市の剣連の登録と、さらに「西東京剣道連盟」(東京の多摩地域の場合)の登録が必要になります。
四段〜五段は加えて「東京都剣道連盟」への登録料が必要です。
六段以上は加えて全日本剣道連盟への登録が必要になります。(費用は割愛)

西東京剣道連盟登録料 1500円 市剣連手数料 300円
東京都剣道連盟登録料 500円 市剣連手数料 100円

初段審査費用 9200円(審査、登録料含む。不合格の場合は登録料5800円は返金されます)
二段審査費用 11100円(同上、登録料は6700円)
※段位が上がると審査料、登録料も高くなります。


上記は私の住んでいる地域の場合です。地域によって剣道連盟への登録料は差があります。
また、上記とは別に、複数の剣道連盟に所属している会もあり、その場合はさらに登録料がかかります。


***********************************************************


少年剣道の指導団体は、おおまかには上記の4タイプに分かれますが、それぞれの中でも「大会参加に積極的な団体」「大会等にあまり参加しない団体(あまり強くはない)」があります。
また技術面と精神面の指導バランスにも違いがあります。
礼儀を重視しているかどうか、勝つことを重視しているのか、少年の精神の健全育成が目的なのか、など。


剣道をやりたい、やらせたいと一口に言っても、人によりその目的は違うはずです。
日本の文化や礼儀を身に着けてほしい、少々のことでへこたれないような精神的な強い子にしたい、試合に勝てるようにしたい、体力をつけたい、あるいは剣術が好きでかっこよくなりたい、というのもあるでしょう。
子供や保護者が何が目的なのかをはっきりさせて、それに合った会を探すといいと思います。


次回は、会のどういうところを見ればいいのか、注意すべき個々の項目について詳しく書きたいと思います。


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この記事の続きはこちら↓です。
少年剣道に入会する前に(2)見学前の心得編(見学時の着目点) 2015改訂版
少年剣道に入会する前に(3)揃える道具(初心者編)
少年剣道に入会する前に(4)揃える道具(防具編)
少年剣道に入会する前に(5)剣道で身に着くもの(その1・礼儀編)
少年剣道に入会する前に(6)剣道で身に着くもの(その2・体力と精神力編)


posted by はなずきん at 16:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | 剣道お役立ち情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月15日

三線(さんしん)、はじめちゃいました

前回、娘が剣道をやめて新しい習い事をすることになったと書きましたが…。

最初は、剣道をやめる事は決めていましたが、次に何をするかは全く決めていませんでした。
まず、何をするか選ぶ以前に、我が家の事情があり、その中で選ばなければなりません。

1)親の負担が大きすぎないこと
スポーツ系などで、休日のたびに親が駆り出されるようなものは避けたい。

2)経済負担が多すぎないこと
剣道は比較的負担が安い部類でしたが、兄弟3人ともくもんに通っている事もあり、あまり月謝が高いようなものは経済的にちょっと無理です。
月5000-6000円くらいでなんとかしたいところです。

3)剣道と日程が重ならないこと
剣道は私も参加するので、日程が重なると送迎などでちょっと無理があります。


これを前提として…
娘には、あまり頭を使う系統のものは向いていないと思われるので、スポーツなど体を動かすものがいいかなと考えていました。
あと、娘は歌うこともわりと好きで、家にあるキーボードなども自主的に弾いたりしていたので、音楽関係も向いていなくはないのでは…とも思ってはいました。
でも、歌のほうは好きなわりには微妙に音痴なんですけれども(笑)。

が、音楽の習い事で一番メジャーなピアノは…私は実は小学生の頃はずっとやっていたのですが…ちょっと娘にやらせるには無理があると思いました。
まず月謝がけっこう高いこと(月7-8000円くらいが相場)、そして家で練習をしなければならないこと。ピアノは常に練習していないと指が動かない(ある程度の力がつかないと鍵盤が叩けない)ので、練習は必須ですが、飽きっぽい娘はそんなに練習するとは思えません。
そしてピアノが高いこと、家に置く場所がないこと。
ヤマハの音楽教室みたいなところはピアノ以外もできますが、月謝としては大差ありませんし。

他にもママ友に情報収集をしたりして、本人の希望も聞いて、スイミングにしようかな、体験にとりあえず行ってみようかな、とだいたい決めていた時のことです。


西表島に行ってから、沖縄料理が大好きになったうちの子達を連れて、自宅の最寄駅の近くの沖縄料理屋さんに家族で行ったのですが…

そこでたまたま三線(”さんしん”と読みます。沖縄の楽器で、三味線の原型となったものです)の話が出て、そのお店の本店で三線の教室をやっている、という事を聞いたのです。


娘は、西表島のすぐ近くにある由布島(遠浅で、歩いても渡れる場所です)に行った時に、観光用の水牛車に乗っていったのですが、そこで案内のおじい(沖縄では、おじいさんの事をおじいと呼びます)やにーさんが弾いてくれた三線が心に残っていたようなのです。
その時聞いたのが「安里屋ユンタ」という曲と、「島唄」でした。
娘は特に「島唄」が気に入っていたようです。


教室があるなら習いたい!と娘は言い出して…
結局、その後見学に行き、習い始めることになりました。
月謝も「子供は4000円でいいです」と言われ(大人は7000円)、曜日も剣道とは重なっていないし、他の習い事とはひと味違うところもいいなと思いました。
沖縄ならいざ知らず、東京の小学生で三線をやっている子なんて、数えるほどしかいないのでは…。

その教室に子供でも習っている子がいますよ、と聞いていたのですが、
実際にやっている子は小学校6年の女の子ひとりだけでした。
(他にも、お母さんについてきている未就学児は何人かいるのですが)
その子は三線を習っているお母さんについてきていて、小学校1年くらいから始めたそうです。
ですから子供とはいってももうベテランですよね。


そこの三線の教室は、大人主体で、子供専門に教えているわけではないので、しばらく私が付き添いで行かなければとついて行っていました。
が、私自身は、沖縄の音楽に興味はあったものの、三線をやる気は全然なかったのです。
娘が慣れてきたら、娘を送ってさっさと帰ってこようかと思っていました。

私は小学校の時にピアノは習っていたものの、他の楽器経験はほぼありません。
ピアノ演奏自体は好きで、習うのをやめてからも大学生くらいまでは自分で好きな曲を弾いたりはしていましたが、決して上手かったと言えるほどではないです。
あとは小学校の時の必修クラブで器楽合奏をやっていて、その時にフルートをちょこっとやった程度。

音楽演奏自体は私は好きだったので、学生時代は吹奏楽部や大学のオーケストラに入ろうとは思っていたのですが、私が望むような活動をしている団体がなかったので、結局入りませんでした。

ただ私の兄はピアノもある程度上手で、大学ではオーケストラに入っていました。オーディオも好きで音楽を良く聞いていました。兄弟で音楽の事を話したり、合奏したりすることもあったので、音楽を聞いたり演奏会を聞きに行ったりと、触れる機会は多かったです。


大人になってから、主人がギターをやろうと買ってきたことがあったので、私もちょっといじってみたのですが、難しくてすぐ挫折しました。あ、もちろん主人も挫折したんですけど(笑)。
だから、自分で弦楽器をやろうなんて気は全然なかったのです。


ところが、三線の教室の先生、なぜか娘と一緒に私にまで三線を持たせて、教えてくれまして…
これは私に家で教えろということ?

最初は「無理無理」って思っていたのですが、三線って案外とっかかりは簡単なんです。
和音は基本的にないし、音階の幅もそんなに広くありません。
そして、リズムも基本的には「一拍一音」なので、簡単な曲であれば同じリズムで弾くだけです。
ですからただ「楽譜を読んで音を出す」だけなら、何回か練習すればできるようになります。
実際、私も何回かの練習で、なんとか楽譜を見て音を出せるようにはなりましたし、娘もそうでした。

ただ、楽譜は三線独特の「工工四」(くんくんしー)というもので、音はすべて漢字で書かれていますので、まずそれは覚えなければなりません。
でも、ギターのコードを覚えるのに比べれば、覚えるべき知識の量は圧倒的に少ないです。

もちろん、上手く弾くには弾き方にもコツがありますので、人様に聞かせようと思ったらある程度の鍛練は必要になりますが…。


娘は最初、家で練習するために三線を借りてきていたのですが、とっかかりやすかったのに気を良くして、私もついつい家で練習してしまいました。
私の方が半月くらい後に始めたのですが、少し弾けるようになったら楽しくて一生懸命練習したので、始めて2週間くらいで娘より私の方が上手くなってしまいました。
っていうか、娘が全然上達していないのですけど(笑)。

娘は学校の音楽以外には音楽を習った事がないので、音のチューニング(調弦=ちんだみ)もできないので、結局私がそのあたりのことをやってあげています。
自分でやらせて覚えさせようかとも思いましたが、三線の糸を巻いて止めている棒(”からくい”と言います)を固定するのが、子供の力では難しいのです。
音がずれているというのは娘にもわかるようなのですが。



最初は、教室で最初にひかされる「安里屋ユンタ」をひたすら練習していただけなのですが、だいたい楽譜が読めるようになって、指が動くようになったら欲が出てきまして…

主人がよく聞いていた、「BEGIN」(バンド)の島唄系の曲を弾いてみたくなって、BEGINの三線用の楽譜を買って練習したり。
さらに、やはり前に主人が買った沖縄系のポップスの「パーシャクラブ」の歌も弾いてみたくなり、こちらはネットで楽譜を探して弾いてみたり。

現在は練習を始めてから1か月くらいですが、最初の頃には「こんなの難しくて弾けない」と思っていた、中級者向けの曲にもチャレンジできるくらいにはなっています。


そうこうしているうちに、沖縄ポップス自体がけっこう好きになってきました。
主人は、沖縄料理屋さんや、わしたショップ(沖縄の物産店)で流れていた沖縄ポップスが気に入って買ったCDがあったのですが…
私はいくつか気に入った曲はあったものの、今まではそんなに聞きこんでいたわけではありませんでしたが、三線を始めてから沖縄音階?の曲にがぜん興味が出てきました。
今では主人よりも私のほうが沖縄系音楽に傾倒しています(笑)。


沖縄ポップス、って面白い音楽分野ですよね。
音階は民謡ベースなのに現代音楽で、しかもそれを作っているバンドはかなりの数があるんです。
全国進出しているバンドはまだ少ないのですが、沖縄県内では相当数のプロがいるようです。
日本の中で、こんな風に民謡と現代音楽が融合している地方は他にないでしょう。

沖縄は、今でも郷土芸能や音楽、踊りが生活の中に根付いています。お祝いと言えばみんなで踊り、楽器を弾き…というのが決して珍しくないのです。
そういうベースがあってこその、沖縄ポップスなのでしょう。

ちなみに、西表島のお隣の石垣島はとても音楽が盛んで、民謡はもちろんの事、石垣島出身のアーティストはかなり多いです。
「涙そうそう」で有名な夏川りみさんも、石垣島出身ですし、BIGINの二人もです。
あと前述の、パーシャクラブのボーカルの方も石垣島出身です。

このあたりは高校がひとつしかないため、ほぼ同じ高校の出身のようです。ってことは、私も三線を始めてから知ったのですけれども。
石垣島は西表島のお隣にあるものの、ほぼジャングルの西表島とは違って、わりと「都会」の島なので、今まで全くノーマークで全然詳しくなかったんですよね…。


沖縄の民謡は日本の民謡とはちょっと音階が違う独特のメロディーラインがあるのですが、中国の音楽に似ていると思います。
沖縄のポップスはそれを継承していて、楽器も沖縄独特のものを入れる事が多いです。
今まではそれを「あまりなじみがない音楽」と受け取っていた私ですが、今ではその音階や楽器の音がとても好きになりました。
知らないはずなのに懐かしい気がするんですよね。
しっとりバラード系の曲、明るいお囃子系、お祭り系の勇ましい曲などいろいろなタイプの曲があるのも魅力的です。


BIGINは全国区の知名度があるのでご存じの方も多いと思いますが、私が最近気に入ってよく聞いている「パーシャクラブ」は全国的にはあまり知られていないかと思います。

が、沖縄のビール「オリオンビール」や「JTA」(日本トランスオーシャン航空、沖縄のほうに航路を持っている航空会社)のCMソングなども作っているし、ボーカルの方はCMに出たりラジオ番組を持っていたりと、沖縄県内での知名度は高いと思います。

このバンドの曲は、ほぼ昔の沖縄弁(島くとぅば)で作詞されています。
沖縄の人でも、大半の人は昔の言葉を聞いてもほとんど意味はわからないらしいのですが…。

ボーカルの新良幸人(あら ゆきと)さんは、民謡の先生の家に生まれ、小さい頃から民謡を叩き込まれ、高校在学中の17歳の時に最年少で八重山古典コンクール最高賞を受賞しています。
もともとは民謡の人だけに、声量も声質もかなりのものです。

その「沖縄ポップス界きっての二枚目声」で、島くとぅばで歌われる歌…
最初は異国の歌のようで、何を言っているのかさっぱりわかりませんでしたが、自分で歌いたくなって意味を調べたり、聞きなれるうちにだんだんわかるようになってきました。
今では英語の歌を聞いているような感じですかね?
なんとなく意味が取れて、でも日本語と違う響きでカッコイイ!のです。

そして標準語で歌うとこっぱずかしいような(笑)ロマンティックな歌詞も多いのですが、島くとぅばなのですんなりと聞けます。

#この文を書いてから、ご本人が
「実際には僕の中にドラマがあって、それを歌で表現しようとする時に、標準語を使って表現しようとすると恥ずかしい時もあるんですよね。それが自分のシマの言葉だと自然に言える場合があるんです。」とインタビューで答えていたのを知りました…。
やっぱり、そういう想いもあったのですね。


先日、代々木公園で行われた「沖縄まつり」のライブ(野外ステージ)に新良さんも参加していて…
夜だというのに、子供を連れて聞きに行ってきました。
子供は沖縄料理のほうが目当てで来たのですが、ライブも楽しく聞いていたようです。


「生」の新良さんの声は感動ものでした。
そして、この方は歌いながら三線も弾くのですが、これがまた超絶上手いうえに、まるでエレキギターを弾いているかのごとくの自由さです。
もう、めちゃくちゃカッコイイのですよ。絶対真似できないけど、真似したい(笑)。
ライブに行って以来、ますます新良幸人さんの声と音楽が好きになってしまいました。

新良さんは主に沖縄で活動していて、東京のほうにはなかなか出てきてくれません。
ライブに行きたい!と思っているのですが、今のところ予定がないようです。
沖縄にこだわって活動しているのも、沖縄人(うちなんちゅ)らしくていいな、とは思うのですが…私が沖縄に行くのはちょっと難しいんですよね〜。


…おっと、沖縄ポップスのほうに力が入り過ぎて、娘のことを書いてませんでしたね(笑)。

娘はというと、熱心に練習していたのは最初のうちだけで…今は家では全然いじりません。
教室に行っても、周りがほぼ大人だし、先生も他の方を見ている時間が多いこともあり、娘はあんまり熱心に練習していないのです。途中で眠くなったりしてるし…(汗)

娘は、なんでもスタートダッシュだけで、飽きるのが早いのですが…今回もそんな感じです。
最初のうちはやる気があったので、三線も借りるのはやめて自分で購入したのですが(子供用ではなく大人の使う普通の三線で、3万円くらいしました)、結局家で使っているのはほぼ私です。

先日の教室では「人の演奏を聞いている」時間がちょっと長くて、途中でゴロゴロしたり居眠りしたりと、あまりにだらけていたので「こんな状態なら、もうやめるよ」と言ったら「いや、まだやりたい」というのでとりあえず続けさせますが…。いつまで通うことやら。

それに私が弾くだけなら、正直、独学でもなんとかなるというか…
私は民謡を極めたいのではないので、正式に習いたいというわけではないのです。
今の教室も民謡だけではなく、沖縄ポップスもいくつか練習曲に入ってはいるのですが、やはり古典的な民謡が主体ではあるので…私がやりたい方向性とはちょっと違う感じですね。

でも、私、あくまでも娘の付き添いのはずなのに、しっかり他の方と一緒に三線を演奏して歌って参加しているのです。教室でも娘より私のほうが真面目にやっています。
三線の音は案外響くので、夜練習するために音が小さくなる「うま」(弦の下につける台)を購入しましたし、調弦用の笛も買いました。

しかし月謝は娘の分しか払っていないですし、私は正式に習うようなつもりはないし、どういう立場なんだろう、このままでいいのかな、とちょっと悩んでいる今日この頃…。
私に教えてくれてる先生もいったいどういうつもりなんでしょうね〜(あまり深く考えてないのかもしれませんが…)


でも、剣道も、三線も、今やっていて本当に楽しいです。
文武両道、いや芸武両道?で行きたいですね!
posted by はなずきん at 22:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄音楽&三線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする