2013年06月30日

母と子の剣道日誌(11)復唱が大事です

息子の道場の先生いわく

「剣道は、最初は覚えることが多いから大変なんだ。でも、覚えてしまえば後は繰り返すだけ。だから最初だけがんばって覚えなさい。」


そうです、本当に最初は覚えることが多いのです。子供はもちろん、私ですら覚えることの多さについていけていません。子供は怒られながら毎回やっているのでなんとか覚えてきましたが、私は見ているだけなので、今ひとつわかっていなかったのです。

前の教室ではほぼ何も教えてくれなかったので、一年やっていたはずの息子もほぼゼロからのスタートです。


黙想の時の手の上下、竹刀の置く場所や置き方、どちらの膝から立つか、いつ竹刀を持ち替えるか、などなど…、稽古の始めの挙動だけでもかなりの情報量です。

今、息子に聞いて、稽古を始める前にやることをノートに書きとってみたら、私もいまだに覚えていないことがいくつもありました…。

こんな細かいこと覚えてどうするの?と最初は感じましたが、こういったことが何も考えずに自然にできるようになって初めて、「剣道という武道」をする準備ができたということなんですよね。


前にも書きましたが、剣道というのはもともとは剣術から来たものです。

いろいろ変質はしていますが、基本は真剣をどう扱うかというところから、所作が決まっているのです。

それがわかってみると、この細かい所作にも意味があるのですよね。


しかしとにかく覚えることが多いので、先生はなんでも復唱させます。

最初は竹刀の部位の名前から始まり、構え方についても、先生の言ったことを全員に復唱させます。


最初の構えの時の姿勢は「剣先(けんせん、竹刀の先部分)は喉の高さ」「左手はおへその前」

面を打った後の姿勢は「右手は肩の高さ」「左手は胸の位置」


一通り覚えさせた後、実際に動作をさせてみて、そうなっていないと先生から質問が飛びます。

「剣先はどこにやるんだったか?」

「のどのたかさです!」

「これ(子供の竹刀の剣先を指して)はのどの高さか?お前はここにのどがあるのか!?」

「ありません!」

「じゃあ、直しなさい」


こんな感じのやりとりが、1か月くらいは続いたかと思いますが、最近はこの程度のことは言われないでも、子供たちは自然にできるようになってきました。

うっかり違う構えをしてしまっても「剣先はのどの高さ」の言葉がしみ込んでいるので、すっと直せます。



「右手は肩の高さです」を覚えさせる時は、笑ってしまいました。先生がひとりひとり順番に言わせていくのですが、子供のことですから、自分でも何を言っているのかわからず復唱していることがあり…。

幼稚園の年長さんの男の子が「みぎてはたかのたかさ」とか「みぎてはたかのかたさ」とか、何度言わせても間違っていて、みんな吹き出してしまいました。

先生も面白がって何度も言わせるし(笑)。


でもおかげで、最近勝手にひとりで練習をしている私も、その言葉を復唱しながら練習することができています。

「剣先はのどの高さです」とか「右手は肩の高さです」とかブツブツ言いながら、家の前で素振りをしている私です。(「です」って必ずつけないと子供は怒られるので、私もついつけて復唱してしまいます(笑))



あと、前にも書きましたが、先生は冗談を復唱させるのも好きです。

「わかりませんえん、ながたにえん」は定番なのですが、時々ミョーに古い漫画やアニメのネタを持ってきて子供に復唱させるので、親にはわかっても子供はわけがわかりません。

なぜか、先生の年齢で見ていると思われるものよりも古い作品がよく登場するのですが…(私の年代くらい?)


先日は、竹刀を引き付ける時の構えを説明するのに「左手はおでこの位置に」と教えていたのですが

「左手をおでこに持ってきたら、竹刀は後ろのほうには絶対に行かないんだぞ!後ろに行くってことは、頭蓋骨に竹刀がめりこむってことか?違うよな。北斗の拳じゃねえんだぞ!」と言って、なぜか子供に「北斗の拳じゃねえんだぞ!」というのを復唱させていました…(笑)。

みんな、いまどきの子供なので北斗の拳なんてもちろん知りません。かろうじて、漫画好きの次男だけがわかっていたようですが(笑)。



前から感じていたのですが、警察だけあって、ここの稽古はなんだか軍隊の訓練に似ています。

先生の命令は絶対、必ず敬語を使う、すぐに「はいっ」と返事、大事なことは復唱、なんだかやっぱり軍隊っぽいです(笑)。


「前進後退、正面の素振り30本、用意っ、始め!」

「体(たい)の運用、前進後退、右回左回(うかいさかい)、用意っ、始め!」

先生のよく通る声で、すぱっと号令を出されると、ぴっとした空気になるんですよね。

いや、この緊張感がたまりません(笑)。


大きな声を出してないと「声を出せ!」と怒られます。

和やかな雰囲気の時もありますが、厳しい時はピリピリした空気になっています。

フツーのお母さんから見たら、今どきにしてはけっこう厳しい雰囲気だと思うのですが、私はもともとミリタリー好きですから、こういう雰囲気は「カッコイイっ」と感じてしまいます(笑)。

まあ、やらされている子供のほうは大変でしょうが…。

最初のうちこそ、子供がどう感じるかがちょっと心配でしたが、最近は子供も慣れてきたとみえて怖いとは言わないです。まあ、もともとうちの主人がけっこう怖いほうですからね…。


稽古が始まる時の「整列!」とか「正座!」などという号令は、稽古に参加している中で一番年長の子が担当するのですが、先日は上のほうの子が休んだのでうちの息子にその担当がやってきました。

1回目は「あれ、何言うんだったっけ」って感じでしたが、2回目は練習しておいたのでばっちりでした。

先生に「お前の号令はなかなかいいな!」と褒めていただきましたよ。やっぱり、次男が軍隊好きなのが幸いしているのでしょうか?(笑)

それを聞いた娘が「私もやってみたい〜」と言っているのですが、はたしてやらせてもらえるのでしょうか?


この最初の号令も気持ちいいんですよ〜。これはどこの道場でもだいたい一緒かと思いますが。

ちなみに、稽古の最初と最後の「神前に拝礼」と「先生に礼」は、親も一緒にやります。


そうそう、剣道場にはほぼ必ず「神棚」があります。(武道の神様である、鹿島神宮とか香取神宮の神様が祀ってあることが多いようです)

神棚のないような体育館などでも、正面に神棚があるものと想定して拝礼をします。

大会の時は会場に日の丸が飾ってあり、そちらに礼をします。


「整列!右へならえ!直れ」「正座!黙想!」

「やめ!起立!」「神前に、拝礼!正座!」

「先生に、礼っ!」「お願いします!」


これを一緒にやるとこちらの気持ちも引き締まります。

実は私も号令、かけてみたいな〜って思ってるんですが…だってなんか気持ちよさそうじゃないですか。

でもさすがにやらせてもらえないだろうなあ。(笑)

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2013年06月28日

母と子の剣道日誌(10)MY竹刀を買いました!

書きたいことが山のようにあるのですが、時間がなく間が空いてしまいました。


実は、マイ竹刀を買ってしまいました(笑)。

もはや、子供との勝負とか、子供に教えるためとかあまり関係なく、素振りそのものが楽しくなっています…。

何しろもともと剣術が好きですから、ぴしっと竹刀が振れるようになりたい、ということがありますが、体を動かすことによるストレス解消もあるのでしょうか。

疲れた時のほうが素振りしたくなってたりして…。なんかすっきりするんですよねえ。


昨日は実家関係の作業がいろいろあって泊まってきました。さすがに竹刀は持っていかなかったのですが、実家で「何か長い棒ない?」と聞いたら、富士山に登った時の金剛杖(八角形の棒)があったので、それで素振りをしていました。(笑)

ちょっと竹刀よりは長めなので振りづらかったですが…。実家の屋上から東京スカイツリーがよく見えるのですが、ちょうど面を入れる高さあたりにスカイツリーの先端があるので、スカイツリーに向かって素振りしていましたよ!


今までは主人が子供を教えるために買った竹刀があって(38というサイズです)、それを使っていたのですが、ちょっと重くて振りづらかったんですよね。

私の竹刀は女性用の一番安いのにしましたが、鍔は桜の柄にしました〜。柄入りの鍔って高くて2000円もするのです。竹刀本体と同じくらいの値段なんですが、愛着を持って使いたかったので奮発しました!


ちなみに、竹刀は普通、身長に応じた長さのものを使うのですが、男性用と女性用では同じ長さでも重さが違います。女性用の中にも「高校生用」と「一般用」があって、一般用のほうがほんの少し重いです。私は一般用(38)のほうにしました。

でも女性用にしたら確かに振りやすくなりました。私の今の筋力だと男性用は重さを維持することに気を取られてしまうのか、うまく振れないのです。

自分用の竹刀があると「愛剣」って感じがしてとてもうれしいです。おかげで前より素振り回数が増えました(笑)。剣道をきちんと習ってもいないのに竹刀買う人なんてあまりいないですよねえ…。
今まで、リビング脇の和室に竹刀を置いていたのですが、あまりにちょくちょく外に素振りに行くので、和室まで取りにいくのがめんどくさくなり、私は玄関に竹刀を置いています。傘立てを買って玄関に置いて、全員分の竹刀を入れておこうと思っています。

今度は好きな柄の竹刀袋を購入しようと、オークションを物色中です。市販品には女性向けの柄入りのものはあまりありませんが、オークションだとハンドメイドなので、女性向けの柄のもいろいろあるんですね。

ふだんは家の前で素振りしているのですが、はだしになれないので、はだしになれて室内で素振りできるところ…というところがないかと思い…。

家の中で素振りできるところがないかと探して、天井が高いところならいけるかな?と階段のところとか試してみましたが、高さがあるところは奥行きが足りないのです。室内だと相当天井が高くて広いところでないと素振りは不可能ですね。

最近、学校とかショッピングセンターとか、天井の高い場所に行くと「ここ、素振りできそうだな〜」って考えている私って変でしょうか?(笑)


そこで、子供の道場にはいつも開始時間より早めに行っているので、たたみ上げ(柔道も同じ道場でやっているので、柔道の後は畳が敷いてあります)をするまでの間、私も子供と一緒に練習してもいいですか?と先生に聞いて許可をいただきました!もちろん先生はノータッチですが。

(畳は半分にしか敷いてないので、たたみ上げをする前も半分は板の間です)

嬉しくてマイ竹刀をぶんぶん振ってたら、私の子供以外の生徒が寄ってきて「打ち込んで〜」(みんなまだ防具は着けてないので、竹刀を、ですが)みたいな感じになってなぜかモテモテでした。

もちろんこんなことやってる親、他にはいません(笑)。


本当はこの道場で教えてもらえるのなら私も剣道を習いたいのですが…、

警察は小学生、中学生までしか教えてくれないのです。
さすがに私だけ別の道場に通うほど時間はありませんし…。まあ、しばらくは「稽古ファンクラブ」状態で我慢します。


あと、竹刀以外にも剣道関係で買ったものがあります。

剣道 片手用素振り竹刀(手首竹刀)

¥3,150 楽天


これは片手(特に左手)で、室内で素振りをするためのものです。竹刀っぽい恰好をしていますが、ビール瓶くらいのサイズで、重い木でできています。かなりずっしりしていますよ。ビール瓶でやる人もいるそうですが、子供が落としたら大変と思い、こういうのにしました。

私の左手がある程度よりなかなか強くならないので重点的にトレーニングしたいというのと、室内でもできるのが気に入って購入しました。

息子にも使わせようと思いましたがちと子供には重いかな…。娘は手首を痛めそうなので使わせていません。もはや、道具をそろえているのは子供のためなのか私のためなのか…、(笑)



そうそう、道場でのたたみ上げについては書いていませんでしたね。

息子の道場では、いつも来た時にはたいてい畳が敷いてあります。

これを全部、子供たちが稽古の開始時間までに片づけるというのも稽古の一環です。


たたみって重いんですよ!道場の畳は、下は発泡スチロールのような素材ではありますが、畳のサイズが大きいのでかなりの重さです。

最初はこれを子供たちがひとり一枚ずつ持って片づけているのを見てびっくりしました!大人がやっても大変そうなのに…。

慣れている子は、うまい具合に背中にひょいと背負って持っていきます。でももちろん、最初はコツがわからず苦戦しますよ。うちの息子も娘もまだよろよろしてます(笑)。でも、最初に比べたらずいぶんマシになりました。「子供には無理」と思ってもやらせてみるものですね。


こういうことをやらせるのもまた剣道のいいところなんですよねえ。

自分からだったら、絶対こういうことをやりそうにない息子ですが、さすがに道場では文句を言わずにやっています。でも、時々こっそりサボろうとしているのも見えますけど…。(笑)

posted by はなずきん at 22:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 親子で剣道1警察編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月23日

母と子の剣道日誌(9)心に染み入る言葉

子供の剣道、第9話です。


最近、自分が剣道にはまってしまったので、剣道そのもののことも書きたい、道場のことも書きたいという感じで、書くことが増えてきて筆が(というか暇が)追いつかなくて困っています(笑)。


剣道を習わせる、というとたいがいの人は「礼儀を学ぶ」と思いますよね。
会によってはあまり礼儀を重視していないところもありますが、やはり「礼儀」は剣道の要であると思います。


全日本剣道連盟のページに下記のような記載があります。


「剣道の理念」
剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である


「剣道修錬の心構え」
剣道を正しく真剣に学び
心身を錬磨して旺盛なる気力を養い
剣道の特性を通じて礼節をとうとび
信義を重んじ誠を尽して
常に自己の修養に努め
以って国家社会を愛して
広く人類の平和繁栄に
寄与せんとするものである


ちょっと難しい言葉ですが、これが剣道をやるにあたって意識すべきことなのだそうです。
やっぱり「武道」であり、他のスポーツとは違いますよね。
何しろ「剣の理法の修錬による人間形成の道」ですから。


息子の道場の先生は、さすがに子供相手にこの「理念」をそのまま教えはしないのですが、この内容に即したような言葉をよく言います。主人からも同じようなことを聞くので、警察剣道ではこういう教えをする先生が多いのかもしれません。


主人に言わせると、他の武道である柔道や空手などに比べても、特に礼節を重視するのが剣道だと言っていました。
勝ち負けがどうでもいいわけではないけれども、そこが主体ではない。「負けても勝っても相手に礼」というのが剣道のいいところだ、と主人は言います。



今の道場の先生は子供たちにいろんな事を言ったり、書いてあったりします。それがまあ、いい言葉ばかりで…。
最初は「子供には難しいことを言うなあ」「言っていることは立派だけど…」と思って聞いていましたが、先生が真剣に子供を教える姿勢を知ってからその言葉を改めて聞くと、すっと私の中に入ってくるようになってきました。


「できないのは恥ずかしいことじゃない。できないことだから練習するんだ。」
「先生は、みんなができないことは言ってないぞ。できないのは、みんながやってないからだ。」


あと前にも書きましたが
「道場だけでなく、家でも学校でも同じようにやれ」
「間違うのは悪いことじゃない。人を見て合わせるのじゃなくて、正面を見て堂々と間違え」


こういうことを、生徒たちの目をまっすぐ見据えながら、とても大きくよく通る声で、心に叩き込むかのように言います。
小学校低学年の子供たちには、まだ先生の言いたいことはわからないかもしれませんが、何度も言われるので言葉そのものは残ることでしょう。


毎月配られる稽古の日程カレンダーの下には、先生の言葉が書いてあります。
残念ながら4月分は捨ててしまったのですが、5月と6月はこんな風に書いてありました。


「怠けるものは不満を語り、努力するものは夢を語る」
「成長したければ、言い訳をしないこと」


そして道場の壁には、先生が大胆な筆跡で書いた「書」が貼ってあります。

「愚直」

「流した汗は裏切らない」


言葉だけ聞くと、なんだかいい言葉を書いているだけ…に見えますが、この先生からこの言葉が出たのかと思うと、胸に染み入ります。
先生はかなり長い間剣道の先生をやっているようなのですが、現在の段位や立場から考えると、かなり小さい頃から、相当の鍛錬を積んできたと思われます。(本人に直接聞いたわけではありませんが)
だからこれはきっと、本人の経験に基づく、心から出た言葉であるのでしょう。



私も家で息子たちに剣道の稽古をさせていますが、へたれな息子は、私に「こう直しなさい」と注意されると「こんなの無理!」「できないよ!」とめげることがよくあります。
するとついつい、私もこういった言葉が出てしまうんですね(笑)。
「できないのは、やってないからだよ!」


家の前で、竹刀を抱えてこういうことを言っている私はまるで「鬼コーチ」みたいで、自分で笑ってしまうことがあります(笑)。
私は元来、全然体育会系の人間ではないのですが、先生にずいぶん影響を受けたみたいです。
まあ、もともと武術とか武士道とかは好きではあったのですけれども。


でも、見学しているだけの私がこういうことを言っても「見てるだけなのに好き勝手なことを言うな!」って思われそうなので、私自身も子供に説教できるくらいの努力を続けようと思います。

少なくとも、今は子供より稽古してますね(笑)。左手にマメが3つできたままで(痛いです)、腕はずいぶん筋肉がつきました。長いこと減らなかった体重も落ちてきました。
鏡で見ると、上半身に筋肉がついただけでなく、ウェストがくびれてます!ほんの2週間素振りをしただけで変わるものですね〜。

期せずしてダイエットにもつながっているようで(上半身が筋肉質になるダイエットですが…)一石二鳥ってところでしょうか。


今は子供には、先生の言葉はわからないかもしれない。でも、大きくなってから心に残る言葉、になるのではないでしょうか。
そして私にとっては、剣道というものを越えて、自分の生き方に影響してくる言葉になりそうです。

posted by はなずきん at 08:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 親子で剣道1警察編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月22日

母と子の剣道日誌(8)「冴え」が出た!

子供の剣道、第8話です。


私が子供に「片手素振り」の勝負を持ちかけてから2週間が経過しました。
私は毎日、朝昼晩、一回15分程度ですが欠かさず素振りをしていました。最初は10回もできなかった片手素振りが、40回くらいできるようになりました。最初は要領がよくわからなかったというのもあって回数が極端に少なかったのですが。


片手素振りだけでなく、普通の素振りもやって、毎日筋肉痛がなかった日はないのですが、それでもひたすらやっていました。

そして今日、気づいたのです。右腕の上腕に、今までついたことのないような筋肉がついているのを!(笑)
私は中学時代にバレーボール部に入っていましたが、こんなに筋肉はついてなかった気がします。

私は体格的には大きいほうなのですが、全然筋肉質ではありません。腕に力こぶなんてほとんどできず、ふにゃふにゃだったのですが…

筋肉質な人に比べれば全然たいしたことないのですが、私にはこんな筋肉の塊ができたのは初めてです。とはいえ、本当は右じゃなくて左のほうに筋肉がつかなければならないんだと思いますが…。

竹刀をしっかり支えるのは左手、右手は方向を定めるだけ、というのが本来の握り方だそうです。
でも、私にしてはよくやってるなあと思います(笑)。
明日子供にこの筋肉を触らせて自慢しよう…。


あ、まだ子供と勝負はしてないんですけどね。昨日3人一緒にやってみたら、娘が一番回数多くできていたのですが、どうも振り方が怪しいというか…、ちゃんとやってるの?って感じだったので、主人がいる時に判定してもらおうと思っています。


最近は私が竹刀片手に外に出ると、2回に1回くらいは子供がついてくるようになりました。腰の重い子供を動かすには、今のところは私がやりだすのが一番効果的みたいです。

子供にも一日一回は「やりなさい」と言いますが、言わずに勝手に一人で練習することも多いですが(笑)。



今日も道場で稽古がありました。

最近の稽古では、早素振り(足を前後に動かしながら、そのタイミングでリズミカルに竹刀を振ること)を主にやっているのですが、次男が「竹刀の振りが遅い」と言われていました。
前回の稽古で、先生が「竹刀を早く振るのにはコツがあるんだ。何度も練習して、どうすればそうできるかつかみなさい」と言っていたので、家でも練習させていたのですが、私自身もやってみてなかなかその「コツ」がわからず苦戦していました。
(※私は足は動かさず、腕だけでやっています。膝が弱いもので…)


次男が早く振れないのは「脇の締めが甘いからだ」と注意されていて、その場でフォームを直されたのですが、確かにその時はぐっと振りが鋭くなった感じがしたのです。
あと、次男は左手の握りが弱く、竹刀を振っている途中で握りの方向が変わってしまうので竹刀がぶれるのだと。しっかり左手で握れるよう、片手素振りをしっかりやれと言われていました。


なので、私も家に帰ってきてから脇を締めてやってみたのですが…なるほど!本当だ!脇を締めると早く振れるんですね。
そして、左手のひらの、指の下のふくらみの部分にマメができるような握りがいいと言われていたので、そこでしっかり竹刀を握るようにして、右手にはあまり力を入れないように意識して振ってみました。
すると…、なんだか綺麗に振れました!傍から見たらまだまだなのだと思いますが、自分の中では初めて「冴え」というものが出るようになった気がするのです。


「冴え」って剣道独特の用語で、わかりづらいのですが、「叩く瞬間に手首を締め、スナップを聞かせるように打つ」ことなんだそうです。普通にまっすぐ竹刀を振り下ろすと「ゴツン!」と当たりますが、「冴え」が効いた打突は「スパーン」という音になります。


今日はほんのちょっとですがこの「コツ」が体得できたような気がして、すごく嬉しくなりました。
明日、次男にもやらせてみようと思っています。



しかし、それにしても先生の指摘の鋭いこと…!
ほんの少しの素振りを見ただけで、本当に的確に、それぞれの子の弱点、直すべきところを言い当てます。10人くらい一斉に素振りをしていてもです。恐ろしいくらいよく見ているんですね…。
それを聞いた私が見よう見まねで教えられたことをやってみるだけで、多少は効果が出るんですから、本当に教えるポイントが上手いんですよね!



今日、他の保護者の方に聞いたら、先生は7段なんだそうです。
7段は合格率10%以下の厳しい試験なのです。

しかも、剣道の「段」というのは「強ければ取れる」ってものではないのです。

まず初段を取れるのは13歳以上(以前は中学2年以上だったのですが、2011年度から改定されました)と決まっています。そして、初段を取って1年しないと2段が取れません。段ごとに「前の段からの年数」が決まっていて、上になればなるほどその年数が増えるのです。

この計算で行くと、7段を取れるのは一番若くても34歳。しかも7段の前の6段というのは相当難しいらしく、40才前に取れれば凄いというものらしいのです。
先生は37〜8才(推測ですが)のはずなので…、相当の遣い手ってことですよね…。
凄い先生とは思っていましたが、それを知ってなお感服しました…。



しかも、強ければ教え方が上手いってわけではないんですよね。
前の教室の先生も実は7段だったということを、最近ネットで検索して知ったのですが…
失礼かもしれませんが、私にはどうしても「教え方が上手い」とは思えなかったのです。
ですから、先生自身の技量が素晴らしく、しかも教え方が上手い先生に当たるなんてなかなかあることではなく、すごい幸運なのではないでしょうか。


しかし、主人から言われて気づいたのですが、警察の剣道の先生というのは「異動」があるのです。主人は5年剣道をやっていたそうですが、その間に一回先生が変わったと言っていて…。
今日他の保護者の方に確認してみたら、先生は必ず5年で異動するんだそうです。今の先生は今年で4年目なので、今年とあと来年1年教えたら異動だそうで…ちょっとショックを受けましたが、一番大事な基礎の時をこの先生に教われるのはラッキーなことなのだ、と思い直しました。
これからの約2年間を、精一杯大事にしなければ!と決意した私でした。

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2013年06月20日

母と子の剣道日誌(7)家でも稽古!

子供の剣道、第7話です。


ある時先生が、基本コースの2年生の女の子、Kちゃんに尋ねました。
「Kは、家で毎日練習してるか?」
「はいっ」
「じゃあ、他の人に聞きます。先生は怒らないから正直に言いなさい。
みんな、家で毎日練習してるか。している人、手をあげて」


誰も手をあげません。もちろんうちの子もです。
我が家では主人がいる時にたま〜に指導しているだけで、子供が自ら練習することはそれまでほとんどありませんでした。


「そうだろうな。みんな、Kの竹刀の振り方を見てみろ。もう、差が出ているぞ。
上手くなりたければ、ここに来てやっているだけじゃダメだ。家でも練習をしなさい。
このままだと、どんどん差がつくぞ」


確かに、Kちゃんの竹刀の振りは明らかに他と違ってきています。
それまで私もどこか「子供が自主的にやる気にならなければしょうがないよね」と思っていたのですが、これは私のほうが本腰を入れないとと思いました。「へたれ」な次男と、すぐ気の散る娘ですから、ほっておいて毎日練習するとは思えません。
しかし練習すればそれだけ上手くなるということ、続ける努力が大事だということは経験してほしい。

こんなにいい先生に当たったのだから、もっとやればもっと伸びるはずです。せっかくのチャンスを逃してほしくない。


子供が自主的にやる気になるのを待っていたらいつになるかわからない、というか、その前に「どうせ僕じゃダメなんだ」とあきらめてしまいかねません。
これは私がなんとかせねば、と思い、練習が終わって帰る時に「これから毎日朝練しよう」と持ちかけました。
同じレベルだと思っていた初心者同士なのに、先生に「もう差が出ている」と言われて少々ショックを受けたのでしょう、子供たちも素直に「うん」と言いました。


そこで子供をやる気にさせようと思って「お母さんと勝負しよう。この間片手素振り(左手だけで竹刀を振ること)をやってみたら、お母さんはほとんどできなかったんだけど、これから練習する。お母さんより片手素振りを多くできるようになったらアイスをご馳走するから、あんたたちもしっかり練習しなさい」と持ちかけたのですが…。


実際やり始めてみたら、なんだか私のほうが燃えてきてしまい(笑)、毎日朝、昼、晩と、腕が痛くてもうできない、という位まで素振りしています。子供がやっていてもいなくてもひとりで勝手に練習しています。手にマメはできるわ、腕と肩と背中は筋肉痛になるわ、という状態なのですが、休まず続けています。私がこんなに熱心にスポーツ系(スポーツじゃなく武道ですが!)の練習をしたのは生まれて初めてかもしれません。


私も剣道をやりたいな〜と思ったのですが、子供と一緒に早素振り(足で前後しながら早く素振りをする)をしてみたら、膝が痛くなってしまい(もともと少し膝が弱いのです)。やっぱり無理があると思い、素振りだけにしています。
でもこうやって体を動かすのは楽しいですね。
あとやっぱり、普通のスポーツと違うのは「武道をやっている」という意識が自分にあることです。
どこか「きちんとしなければならない」と思っているし、見えない敵に向かって竹刀を振っています。心は侍です(笑)。


しかし子供に毎日やらせるのはやっぱり大変ですね。他にやりたいこと(といっても遊びですが)があって、どうしてもそっちに気が向いてしまうので…。

どうやったらモチベーションを上げられるかと思い、「六三四の剣」という剣道漫画をそろえて読ませましたが、なかなか行動には結びつきませんね〜。



以前の教室では、私は子供についてこいと言われたからただ行っていただけで、全く稽古を見ても楽しくなく、ただ面倒だと思っていました。ですからほとんど稽古を見ず、他に迷惑をかけない程度に自分の用事などをしていましたが、その会では「自分の子供のこともろくに見ない親」と思われていたようです。


でも以前の会は教えることも最小限で、ちょっとだけ基礎練習をして、打ち合いをさせて、ちょこちょこ「こうしたら」という程度。
「武道をやらせたい」「礼儀を身に着けてほしい」と思っていた私が稽古を見る気にならないのは、今考えれば仕方なかったのかなと思います。


しかし今は心底稽古を見るのが楽しいです。
先生の指導は、稽古の内容もいいし、言っていることもいいし(本当に毎回、感動しています)、冗談も笑っちゃうし、子供が少しずつ成長しているのを見るのも楽しみです。毎回、大好きなテレビ番組を見る時のように真剣に稽古を見学しています。「こんな面白いもの、見逃してなるものか!」って感じです。(笑)
ときどき子供が先生にゴツンとやられて涙目になっていたりしますが、それもまた「打たれ強い子供になる」ことを期待させられ、決して嫌な気分にはなりません。


昔剣道をやっていた主人は、以前の教室に行っている時はあまり子供に教えることはなかったのですが、今は自分で竹刀を買ってきて、ときおり指導しています。先生がきちんとやってくれるので、教えがいがあるのでしょう。送迎も行ける日は行ってくれています。
主人に竹刀を振らせると、さすがにど素人の私なんかよりはよっぽどうまいです(本人いわく「俺はあまりたいしたところまではできなかった」そうですが)。主人もメタボな腹をひっこめるためにやればいいのに…。(笑)


今は週2回の送迎ですが、時間的にはきついとは思いつつ全く苦ではありません。
稽古が終わる時間が6時なので、稽古に行く前に夕飯の準備もしなければならないし、稽古の後はおなかがすくというので、帰る前に食べられるようにおにぎりを用意しています。
以前は自分の時間を取られるのが本当に嫌だったのですが、今は他の時間を割いてでも稽古を見に行きたい感じです。
決して私はマメなほうではなく、子供の習い事なんかいちいち付き合ってられるか、っていうタイプの親だったんですけど…変われば変わるものですねえ。

posted by はなずきん at 11:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 親子で剣道1警察編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする