2007年08月19日

自然なお産(その3)

(前回よりの続き)
以前にも書きましたが長男は非常に落ち着きのない子だったので、兄弟がいたほうがいいのか、いないほうがいいのか悩みましたが、長男が1歳半の頃にやっぱり兄弟はいたほうがいいだろうと考えて第2子を妊娠しました。

この時は長男を産んだ時のアパートではなく、現在の家(一戸建て)にすでに引っ越していましたが、やはり近くには助産院はありません。
が、幸い、ダンナの実家の近くに水中出産で有名な助産院があったのです。
長男がとっても義母に懐いていたこともあり、産む時に長男を預けるということを考えると、自宅近くよりむしろダンナ実家の近くのほうがいいのでは…と思い、今度は助産院で産むことにしました。

ちなみに長男出産時は出産後に私の実家(都内)に帰ったのですが、私の母親は高齢で赤ちゃんをだっこするのも大変そうでした。今度はこんなちょこまか動き回る長男の面倒を見られるとはとても思えなかったので、第2子の時は私の実家に帰ることは考えませんでした。
いっぽう義母は若くてとても元気で、心の底から孫をかわいがってくれるので、安心して預けることができて結果的には大変よかったです。

ここの助産院ではとにかく「妊婦は歩け」と言われました。
特に初産の場合は運動不足になりがちなので、助産院主催のウォーキングの会まであったほどです。
私の場合はちょこまかする長男に付き合っているだけで相当の運動量だったのと、買物等はできるだけ歩いて行くようにしていたので、歩くことについては問題ありませんでした。
つわり時期はさすがに苦しくて寝てばかりでしたが、妊娠中期に入ってからは元気になり、庭のレンガの花壇まで作ってしまったほどです。
そのかいあってか…というかちょっと動きすぎたのか…妊娠37週からが「正期産」といって生まれても問題ないという時期なのですが、次男は36週と2日で生まれてきてしまい、微妙に早産でした。
とはいえ、出産そのものは全く薬などに頼らず「自然」で、生まれてきた次男もちっちゃめで最初はやや成長が足りなかったとはいえ現在は健康に育っています。

次男の出産の時は私が妊娠中よく動いていて体力があったこと、前回の反省を活かして妊娠中(特に臨月近く)に睡眠を十分にとるようにしたこともよかったのだと思いますが、なにより出産の時の助産師さん達のサポートがとにかく上手かったのです。
あくまでも「産む人」を主体としながら、豊富な経験をもとに時には優しく、時には鬼のように(?)アドバイスをしたり、体が楽になる処置(アロマなど自然な方法で)をしてくれたり、とにかく「自然な流れに乗って、できるだけスムーズに(だけど必要なステップを踏んで)いいお産ができるように」してくれたのです。

妊娠中に、助産院主催の「妊婦のための出産教室」にも参加はしたものの、私にとって「自力で産む」のはこの時が初めてで、正直「本当に自分にそういうことができるのだろうか」というのがかなり不安でした。なので出産に挑む気持ちそのものは初産の人とあまり変わらなかったのではないでしょうか。

普通病院では「分娩台」という仰向けの姿勢で股を開いた状態のイスに座らされて出産をします。そのほうが医者や助産師さんが処置をしやすいからでしょう。
しかし私は初産の時は陣痛中に仰向けになるのが非常に苦痛でしたし、仰向けだと「いきむ」時にどのように力を入れていいのかもよくわかりませんでした。
子供を出す「いきみ」は(汚い例えですみませんが)大便を出す力の入れ方にやや似ているのですが(ちょっと違いますが他に説明しようがないので)、それを想像してみてください…。あなたは仰向けで股を開いた状態で、しかも足は宙にある状態で(いちおう足置きはありますが、力を入れて踏ん張れるようなものではありません)大便を出せますか?普通はかなり難しいと思います。
この「仰向けで出産」というのが病院では普通なのですからびっくりです。
おそらく「お産婆さん」が取り上げていた頃は、仰向けで出産する人なんて少数派だったのではないでしょうか。

ちなみに、私の場合は長男の時も分娩台に乗らなくてもいいはずだったのですが(そういうバースプランを出していたので)吸引分娩だったので乗らざるを得なかったのです。
さすがに吸引分娩の場合は医者の処置が必須なのでそうするしかない…とは思いますが、そもそもそういう流れになってしまったこと自体が「病院でのお産だったから」なのだということがわかったのは、次男を産んでからのことでした。

助産院はだいたいそうだと思いますが、私の産んだところは「フリースタイル」といって、どのような姿勢で産むのも自由でした。さらに助産院の建物の中ならどこで産んでもいい、というおおらかな方針までありました。基本的には分娩用の部屋で産むのですが、本人が「ここで産みたい」と行ったら階段だろうがトイレだろうが構わないそうで、実際そういう場所で産んだ方もいるらしいです。
そこは水中出産で有名な助産院でしたが、水中出産するかどうかは自由。いちおう予約が必要ではあるのですが、たとえ予約をしていなくても出産中に「どうしても水中出産したい!」と思えば(その時助産院側が対応できる状態であれば)させてくれるんだそうです。
逆に「やっぱり水中じゃなくて外がいい」となればそうすることももちろんできるし、お産の進み具合や胎児の状態によっても助産師さんが水中を勧める場合もあればやめさせることもあるんだそうです。
(次回に続く)
posted by はなずきん at 16:54 | Comment(0) | 妊娠、出産、育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月18日

自然なお産(その2)

(前回よりの続き)
しかし実際に長男を産んだ時は、私の意に反して「全く自然ではない」お産になってしまいました。
いわゆる「微弱陣痛」というもので、陣痛が始まってからなかなかお産が進まないのです。
陣痛の合間に休めとよく言いますが、私は陣痛が来ている時に横になっていると苦しくてしょうがなかったので、横になることもできませんでした。
しかも2人ついていたうちの1人の助産師さんが新米で、介助がとっても下手でした。陣痛の時にさすってくれるのですが、それが痛くてしょうがありません。ダンナのほうがまだ上手だと思ったほどです。

また、陣痛の起きている時に医者や助産師さんが産道に手を入れてどのくらい子宮口が開いているかを触診するのですが、ただでさえ陣痛の最中で苦しいのに、私が一番苦しい「仰向け」の姿勢を強要されたり、触診そのものも痛くてたまりませんでした。

なんとか子宮口が全開になってからも、赤ちゃんはなかなか降りてきません。
前日たまたま寝不足をしていて体力がなかったこともあり、私は陣痛開始から一日足らずでネをあげてしまい「陣痛促進剤を使ってください」と言ってしまったのです。
ところが、陣痛促進剤を使っても陣痛は強くなりませんでした。
そのうちおなかの中の赤ちゃんがうんちをしてしまい、羊水が濁ってきたため急遽吸引分娩をすることになりました。

吸引分娩…というと、膣の中に器具を入れて吸うだけだろう、と思いませんか?
私の場合、分娩台の上でいきんでもさっぱり出てこなかったので、私の上に男性の医者が(下半身のほうを向いて)馬乗りになり、胎児の入ったおなかを「ポンプで押すような勢いで」ふんふんと押されたのです!
「声を出さないで」とか言われましたが、そんなこと無理です!

それで無理矢理赤ちゃんは押し出されてきました。
会陰切開もされたものの、ほとんど無意味というか…それ以上にビリビリに裂けて大量に出血しました。あんなスゴイ勢いで出てきたら当たり前だと思いますが…。
立会いしていたダンナいわく「それはもうスプラッタな光景だった」そうで。「血に弱い人なら卒倒するかもな〜」と言ってました…。そのわりには、1か月検診の時は傷はキレイに治っていたらしいのですが。産道の回復力ってスゴイんですね…。
おかげで?1リットル以上も出血して(出血多量の部類です)、産後はぐったりしていて一日くらいはろくに食欲もありませんでした。
その時は「やっと終わった…」とほっとしましたが、まるで自分が産んだ感触がないお産でした。

今思うと、陣痛が始まってすぐ病院で安静にしていたのがよくなかったのだと思います。
それではお産が進むわけがありません。
お産が進まないのには理由があるわけで、そんな時に陣痛促進剤など使っても意味がないのです。そのせいで赤ちゃんも苦しくなってうんちをしてしまったのではないかと思っています。
病院で受けた処置は「間違いだらけ」だったわけですが、その時はそんなことはわかりませんでした。

そして産んだ後も、私は母乳の出の悪さと長男のおっぱい飲みの下手さに悩まされることになります。
出血多量だったうえにもともと出が悪い体質で(私の母もそうだったようです)、私のおっぱいは退院時にやっとにじむ程度にしか出ていませんでしたが、それにしても病院ではかなり早いうちから(もちろん母親の同意など得ずに)勝手にミルクを足されてしまいました。ここは母乳推進のはずなのに…。
また母児同室ではありましたが、添い寝ではなく母親のベッドの隣にベビーベッドがあるだけで、授乳の時は夜だろうが起きてイスに座ってして、またベビーベッドに赤ちゃんを戻していました。
病院ではよくあることですが、今思うと「なんで赤ちゃんに添い寝させてくれなかったの」という感じです。寝ながら授乳できたら母親も楽だし、いつも横に赤ちゃんがいると愛着もわくし、授乳のタイミングもわかりやすいのです。
助産院では当然のように同じ布団に寝ていて、それがとても幸せでより赤ちゃんをかわいく思えました。

産後の病院のおっぱいケアも頼りにならなかったので、専門の母乳相談室に通ったりしていました。
私はなんとしても母乳で育てたかったのですが、現実は「ミルク9割、おっぱいはおしゃぶり程度」になってしまいました。
母乳にとっていいと言われることはなんでもやった、というくらい私は母乳にこだわっていたのですが、どんなにがんばっても長男の「飲み下手」は治らず、甘えるためにおっぱいをくわえてくれるだけでいいや…と開き直れたのは半年以上経ってからのことでした。

初めての子でよくわからなかった、ということもありましたが、事前にいろいろ調べていたわりには長男のお産は本当に後悔だらけでした。
次は絶対に病院では産まないぞ、と思ったものです。
(次に続く)
posted by はなずきん at 23:33 | Comment(0) | 妊娠、出産、育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月17日

自然なお産(その1)

ずいぶん前から書こうと思っていたネタなのですが、とても長くなりそうなのでなかなか書けないでいました。
が、3人目を産んだ今、また気持ちがフレッシュになったので(?)あらためて「自然なお産」について書こうと思います。

私は結婚して子供ができる前から「お産は自然にしたい」と思っていました。
私自身が助産所で生まれており(といっても3人目なので、着いたら即生まれた…という感じだったようですが)助産院で産むのがいいなあ、と漠然と思っていました。
といっても最初は何が自然で、何が自然でないのかもあんまりわかっていませんでしたが…いざ子供が欲しい(というか作ろう)となった時に、図書館から手当たり次第に本を借りて勉強しました。

そこで現在のお産は病院で産む人が多いこと、陣痛促進剤を使ったり会陰切開(産道が裂けないようにあらかじめメスで切開をすることです)をすることも決して少なくないこと、などを知りました。
私は「石けん生活」を始めてから、極力薬を使うことを避けてきたので、当然「昔ながらの、自分の力で産むお産」がいいなと思って、まだ妊娠もしていないのに産む候補の施設を探したりしていました…。

その頃私は会社勤めをしていたのですが、人間関係がストレスになっていたのか(仕事内容自体は気に入っていたのですが、新しく入ってきた人達と相性が良くなかったのです)、いざ子供を作ろうと思ってもさっぱり妊娠しませんでした。
妊娠しないどころか膀胱炎を起こして半年近く治らなかったり、ただでさえ悪い視力がさらに極端に落ちたりと(これはパソコンの見すぎのせいもありますが…)体調はよろしくないわ、会社に行くのがものすごくイヤになるわで「このままじゃイカン!転職しよう」と退職をしました。
で、次の就職先を探す前にちょっと羽を伸ばそう、と西表に行ったりしていたわけです。

結婚してから5年間、私は会社員でダンナは漫画家をしていて、私のほうが稼ぎが良かったのですが(というよりダンナの稼ぎがあんまりなかったのですが…)私が仕事を辞めたときに、ダンナは今までしていたバイト先の正社員になりました。
それまでダンナはバイト先に週2〜3回原付で一時間かけて通っていましたが、正社員となれば週5日通うことになります。電車通学や通勤をしたことがないダンナは、わずか一時間でも「電車に乗るのはめんどくさい!」と言い出し、引っ越すことになりました。

そこでダンナの職場近くの京王線沿線で引越し先を探すことにしました。
探し出してわりとすぐに、最寄駅から徒歩15分くらいのアパートに決めたのですが、その直後に私の妊娠がわかりました。
数ヶ月家でのんびりしていたのがよかったのでしょうか。その前半年くらい妊娠しなかったのが嘘のようです。
ちなみに結婚してから5年間は、経済的に苦しかったので子供はまだ…と思っていました。なのでずっと不妊だったわけではないのですが、貯金もできたしOK!となってもなかなかできなかったのです。
しかし引越しとつわりが重なってしまい、荷造りは大変でした…。

そこで引越し先の近くで産む施設を探すことにしました。
本当は助産院がよかったのですが、すぐ近くにはありません。
その時点ですでに32歳だったこともあり、病院にしようか迷いました。
引越し先の近くにあった大学病院の産科が「自然なお産」を売りにしていて、バースプラン(自分がどういうお産をしたいかの計画)を出すことができたり、産みたい姿勢で産めたり(大半の大病院は、分娩台の上でないと生ませてくれません)、アロマを活用していたり…などできたので、病院といってもここならいいかも、とそこで産むことにしました。
母親教室なども通い、バースプランも出して、しっかりした助産婦さんもいるしここなら大丈夫そう、と思っていたのですが…
ちなみに私の出したバースプランは「自然なお産が希望」で「会陰切開はできるだけしない」「陣痛促進剤も使わない」というものでした。
(次に続く)
posted by はなずきん at 01:26 | Comment(0) | 妊娠、出産、育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする