2005年08月06日

「高機能自閉症」という”個性”(その7)療育センターへの通院と、幼稚園に入ってから

(その6 より続いています)

長男は高機能自閉症という診断を受けた後も、幼稚園に入園するまでは療育センターに週に一度くらいの割合で通い続けました。(現在はやや落ち着いているので、月に一度くらい様子見程度に行っています。)
今度は「検査」ではなく「訓練」のためです。
とはいっても、やっていることは今までの「検査」とそんなに差はなく、ただ長男が苦手としている分野の補完をするような内容のものをすることが多かったです。

この「訓練」が長男の症状(落ち着きがない、人に手を出す)の改善につながったのか…というと、それはどうかな?という気がします。
ただ、ちょうどこの頃から長男は(以前よりは)やや落ち着いてはきたのですが、それはもともと精神的にかなり成長する時期であったのと、幼稚園に入って集団生活を始めたことのほうが、長男の行動に与える影響は大きかったようです。
ただ、療育センターに行くことによって、長男が自分の特性を理解している人と接することができたこと、そして私が専門家と話ができたことはよかったのではないかと思います。

※後日追加
長男は、小学校低学年〜中学年頃は(訓練の必要がないと思ったので)療育センターに行っていなかったのですが、小学校高学年で問題行動を起こすようになったときに、自分から「療育センターに行きたい」と言い出して、中学を卒業するくらいまで、数か月に一度程度の頻度で通っていました。小さい頃の担当の先生がずっといたので、同じ先生に見てもらえたのはとても良かったようです。
長男にとっては、小さい頃から自分のことを理解してくれていた、療育センターの先生は頼りになる存在だったようです。
中学2年からは通級とも並行して通っていましたが、それぞれいい影響をもたらしてくれたと思っています。


幼稚園入園の面接の時は、長男はまだ療育センターに検査に通っている途中で、高機能自閉症という診断はついていませんでした。
しかし、落ち着きがなく、よその子に手を出すのは続いていたので、そのことを正直に幼稚園に伝えたところ、4月に入園ができるかどうかはわからないと言われました。

というのも、年少さんの入園直後というのは大変なもので先生の目も行き届かない。その中でよその子に手を出したり、どこかに行ってしまったりする子がいると、周囲も大変だし本人にとってもいいことがないと。どのくらいの程度かにもよるが、6月くらいに入園することになるかもしれないと言われました。
療育センターに通っていることを言ったら、では診断がついたら改めて連絡してください、それから様子を見ましょうということになりました。

正直、入園の面接の後は私はがっくりきました。
なぜなら、ここの幼稚園は面接の結果で入園できなくなることはなく、全員が入れると近所の奥さんから聞いていたからです。
入園できないと言われたわけではなく、時期が保留になっただけですが、4月になったら入園式に子供とともに出られるのだ…と少しウキウキしていた私にとって、まさか「入園時期保留」になることがあるとは予想もしなかったことでした。
初めての子供の入園式、出たかったのになあ…どうなるのかなあ…と入園時期が決まるまでは気が気ではありませんでした。

その後「高機能自閉症」という診断が下りたのですが、診断をした先生は
「この子の場合は、普通の幼稚園に入れたほうがいいでしょう」
とおっしゃったので、幼稚園のほうにも長男が高機能自閉症であるということ、普通の幼稚園に入ったほうがいいと言われたことを伝えました。

この時点では、高機能自閉症というのがどういうものであるか、というのは幼稚園側ではきちんと理解できていなかったようで、
「自閉症には見えませんけどねえ」
と言われたものです。この幼稚園では知能に遅れのある自閉症の子も預かっているのですが、だからなおさら誤解されたのでしょう。
とりあえず、実際に何度か長男を預かってもらい、それで4月に入園できるかどうかを判断してもらうことになりました。
その結果、ようやく「4月入園可能です」ということで入園許可が下りて、私はようやく安堵することができました。


実際幼稚園に入れてみてびっくりしたのは、意外と先生の言うことを聞いているらしいということと、思ったほどちょろちょろはしていないということでした。
他の子と比べるとやっぱり落ち着きがないほうではあるのですが、私が予想していたよりはずいぶんと集団生活になじんでいるようなのです。
担任の先生には高機能自閉症であることを伝えてあったのですが、担任の先生も考えていたよりも長男が「話を聞いてくれる」ので拍子抜け?したようです。
ダンナいわく、社会的規範は守りたいほうなので、集団生活になると家にいるのとはちょっと違うんじゃないかと…。

同じクラスの友達にも嫌われるんじゃないか、と思っていたのですが、長男はかなり目立つほうらしく、意外にクラスメイトの受けも悪くないようなんですね。
お休みすると「今日は○○君(長男)、いないね」と心配してくれるクラスメイトもいるそうです。

長男は幼稚園自体が楽しいと感じていたようで、入園当初から長男はぐずることもなく、喜んで幼稚園に行っていました。
ただ、夏休みが近づく頃に急に「幼稚園に行きたくない」と言い出し、朝家から連れ出すのにはちょっと苦労した時期がありました。
連れていってしまえばそれなりに楽しく遊んでいるようなのですが、家を出る前は「お母さんがいないから幼稚園に行きたくない」だの「○○君がイヤだから行きたくない」だのかなりごねられました。

以前、次男が生まれた時に保育園に一時的に預けたときもそうだったのですが…長男はどうも「状況を理解する」のが鈍いようで、環境に慣れた頃に「イヤだ」というところが出てくるようなんですね。
幼稚園でも、幼稚園の生活に慣れて周囲の友達との関係がある程度できてきたからこそ、イヤな部分のほうが気になるようになってきたのではないか…と思います。

夏休みが終わるときがちょっと心配なのですが、とりあえず夏休みの間はせいぜい甘えさせておこうと思っています。


なんだかばらばらととりとめなく綴ってきましたが、今回でひとまず高機能自閉症の話は終わりです。
まだ書くべきことはあるのですが、まとめるのに時間がかかりそうなので、またの機会にしたいと思います。

posted by はなずきん at 00:15 | Comment(0) | 妊娠、出産、育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする