2005年07月29日

「高機能自閉症」という”個性”(その1)自閉症の定義と、長男が生まれてすぐの頃まで。

最初にお断りしておきます。
この話題、何日かにわたってかなり長く続くことになるのですが、書くべきことがたくさんあるため、順序を追って整理して書くことができませんでした。そのため、話が前後したり、同じ内容の話が何度か出てくることもあるのですが、その点はどうかご容赦ください。

「自閉症」とは…。
よく症状の名前から「内にこもった性格なのか」とか「親の育て方など、後天的な要因でなるのではないか」という誤解を受けることも多々あるようです。

自閉症の人は「コミュニケーション能力」が、いわゆる「普通の人」に比べて欠けています。(それ以外にも自閉症特有の症状はいろいろありますが…。)
そしてそれは「先天的な脳の器質的な障害」が理由で、本人や周囲の気遣いで問題をカバーすることはできても「治る」ことはないのです。


文部科学省の特別支援教育のページには、以下のように書いてあります。
自閉症の定義 <Autistic Disorder>
 自閉症とは、3歳位までに現れ、1他人との社会的関係の形成の困難さ、2言葉の発達の遅れ、3興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

なんで私の日記で、突然自閉症の話が始まったのか?と思われるでしょう。
実は、長男は「高機能自閉症」という診断を1年ほど前に受けたのです。

一般の人に認識されているような、いわゆる「自閉症」の人は、知能の発達が遅れていることが多く、少し接すれば「あ、普通の人とちょっと違う」ということがはっきりわかりますが、高機能自閉症とは、知能の発達に遅れがない自閉症なのです。

ひとくちに知能に遅れがない、といってもいろいろな幅があるのですが…長男の場合はIQは標準以上でしたが、IQが標準よりやや低い場合も「高機能自閉症」に含まれるようです。(一般的にはIQ70以上を高機能自閉症と呼ぶようです)
高機能自閉症の定義 <High-Functioning Autism>
 高機能自閉症とは、3歳位までに現れ、1他人との社会的関係の形成の困難さ、2言葉の発達の遅れ、3興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。
 また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

こちらのページに、わかりやすい説明があります。
高機能自閉症,アスペルガー症候群を知ってほしいな


私はもちろん初めて子供を育てたのが長男だったわけですが、育てていくにつれ、どうも長男は他の子とちょっと違うのではないか…どうもけっこう手がかかるほうなのではないか、と感じていました。
「子供というのは手がかかるもの。男の子というのは元気なもの。」
子育て経験者ほどそう言うのですが、どうもそれとは違う…

というのは、直接長男の面倒を見た人にしかわからないことではないか、と私は感じていました。

実際、次男を産んで育ててみて、あまりの違いに驚いたものです。
次男はよその子に比べても活発なほうのようですが、長男に比べたら半分も動いていません。
家では兄ちゃんを叩いていたりしますが(笑)初対面の子供にわざわざ手を出しに行ったりなんてもちろんしないし、ましておもちゃを無理矢理奪い取るなんて、少なくとも今の時点(1歳8か月)ではできません。(長男はこの頃からやっていたと思います)
その代わり、すごく頑固でなかなか言うことを聞かないので、ある意味では長男より扱いづらくもあるのですが、少なくとも肉体的に私が疲れてしまうことはないです。

とにかく長男は、生まれた時からよく動きました。
新生児の頃からいつも手足をばたばたさせていました。
寝返りしたのは人並みよりやや遅いくらいの時期でしたが、寝返りしてまもなくはいはいを始め(5か月くらいでした)とにかくあちこちに移動するのが好きでした。

そして困ったことに、よその子にやたらと手を出すようになりました。
他の赤ちゃんがいる場所に連れて行くと、はいはいして近づき、顔を叩いたり、いじったり。今思うと、それは「乱暴」ではなく、彼にとってのコミュニケーションだったのだろうと思いますが…別に叩いてしつけているわけでもないのに(そういうことしてませんか?と言われたこともあったりします)なんでこんなによその子に手を出すのだろう?と悩んだものです。

この「よその子に手を出す」傾向は、2〜3歳の頃が特にひどく、ご近所のお友達にはずいぶんと嫌われてしまいました。(それでも、子供なので一緒に遊んではくれたのですが…。)
これが普通の子の「乱暴」とちょっと違うのは、はたから見ていると何の理由もなしにやっているように見えることなんです。
おもちゃの取り合いで叩く、押す、なんてことは他の男の子でもやることですが…。
長男の場合は「通り魔」に近いもので、
「たまたまそこに人がいたから突き飛ばしてみた」とか
「急にその自転車が使いたくなったので、無理矢理(相当強引でした)持ち主を押しのけて取ろうとした」
なんてことが日常茶飯事だったのです。

いつ誰にそういうことをやるかわからないうえに、長男は運動能力は人並み以上でとにかくすばしこいのです。
ちょっと目を離すとあっという間に遠くまで行ってしまったり、高いところから人を押したりなど本当に危なかったので、私が金魚のフンのように後をついて回るというのは1歳頃から3歳頃まで続きました。

よそのお母さんを見ていると、確かに子供のそばにはついているけれど…私のように「しじゅう後を追い掛け回している」なんて人は他にはいませんでした。
子供を遊ばせつつおしゃべりに興じるママさん達を尻目に、私ひとりだけ長男をつけ回していて「なんでうちの子だけこうなんだろう?」と思ったものです。

(次回に続きます)
posted by はなずきん at 04:08 | Comment(0) | 妊娠、出産、育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする