2005年07月02日

ダイエットしないで痩せる方法(その4・最終回)

ただ、この本に書いてあることにはいくつか納得できない話もありました。
「ダイエット依存症」の人にとっては”がんじがらめの自分を解放するため”に必要な話かもしれませんが、私には「そうかな〜?」と思うことがかなり多かったです。

それは「食べ物を残すのは悪いことではない」という考えです。
もちろん自分の健康のことを考えると「食べ過ぎるよりは残したほうがいい」のでしょうけど、だとしたら「最初から食べられる量しか取らない」もしくは「残したものは、次の機会に食べる」とするべきではないかと思います。
「スリム体質の人は、自分の食べたい物以外は残してもいいのだ」というのは、食物を提供した人や犠牲になった生物のことを考えない自分勝手な考えのように思います。
外食のように、量を選べない時はある程度「残す」ことは仕方ないですけど…いつもそれでいい、というのはちょっと違うのではないかと思います。
自分の体の要求する量がわかってきたら、それに応じて「余らないように手に取り、手に取ったものは食べる」べきだと私は思います。
こういう考えが出てくるのは、飽食のアメリカならでは(著者はアメリカ人です)なのかな?と思います。(日本でも状況はたいして変わらないですが。)

”スリム体質”の人は「食べたい時に、食べたいものを食べている」ので、あなたもそれを実行しようというのも、ちょっと無理がある感じがします。
実際そういう人はいます。確かにやせている人はたいがい食事の付き合いは悪いし、出されたものも平気で残すし、普通の人からは「なんて自分勝手に食事をする人なんだろう」と見えますよね。
それこそが「体の要求に従った自然な食生活」なのだと言われても…そうかもしれませんが、人間として社会生活を営むにあたってそれでいいのでしょうか。

特にヒトにとって食事はコミュニケーションの手段でもあるので、各自食べたいものを好きな時に食べていればいいというわけではないと思います。
「そういうことだけにとらわれてしまって太ってしまう」人が多いので、あえてそういうことは重要ではない…とこの本は書いているのでしょうが、ちょっと強調しすぎではないかと思うのです。
そもそも普通に社会生活を送っている人がこういう「食べたい時に好きなものを」食べる、というのを忠実に実行するのはまず無理ですよね。
私は「スリム体質」になるためにそこまではしたくありません。もちろんある程度は「自分の体を中心に」考える必要はありますけど、それだけになってしまうのもどうか。

私は「できるだけ、家族が揃って同じ時間に食べる」ことは家族のコミュニケーションとして重要だと思います。もちろん他の人とのお付き合いで食事をすることも大切です。
その中で、各自が自分の胃の状態を考えて食事を調節すればいいのではないかと。
「次の食事の時に適度に空腹になっているであろう」状態で食事をやめるようにすれば、毎日同じ時間に食事をしても何ら問題はないと考えています。
いくらやせていても、食事の付き合いが悪い人は決して魅力的ではないと私は思いますから。

「食事は自分をほめるものでもないし、幸福感を得るためのものでもない」というのも、少なくとも私にとっては「そうかな」と思ってしまうことでした。
落ち込んでいる時にちょっとしたおいしいもので気持ちが浮上する、ということは実際あることだと思うんです。お祝いに食べ物、ご褒美に食べ物、これは大昔から人間がしてきたことですから、それを全部否定するのはちょっと違うのでは…。
なのでそれが毎日のことでなく、そして体の要求以上に食べ過ぎさえしなければ、自分を「ほめる」ために食べたっていいのではないか、と思います。

それに「グルメ」なのも悪いことではないはずです。
同じ食べるならよりおいしいものを食べたい、というのは動物としてもごく自然な欲求でしょう。
食べ物に関心を持ち、どんなものを食べたいかいろいろ考える…この楽しい行為を「食物に支配されている」と言い切ってしまうのはどうか。
要は「体の要求以上には食べない」ことにさえ注意すれば(自然と要求以上には食べられなくなってくるのですが)、グルメなのも大いに結構なのではないかと思います。

そこで、私は自己流をまじえながらこの本のエッセンスを実行していくことにしました。
もともと私は野菜中心の食事が多いので、それを守りながら、食べたい時には焼肉でもハンバーガーでも食べる。(この本を読む前からもともとそうなんですけどね。)
ただ、空腹ではなくなったらやめる。残したら次に食べる。
1日3食、家族と同じ時間に食事を取るが、次の食事の時にきちんと空腹になっているように量を調節して食べる。おやつも楽しみのひとつなので量を考えて食べる。

食べ物に関心を持つのは悪いことではない。体の要求を無視さえしなければいいのだ、と私は解釈しなおしました。
これが私流のスリム体質、になるでしょうか。
posted by はなずきん at 23:54 | Comment(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする