2004年09月09日

ジブリ美術館に行ってきました

昨日は家族揃って、三鷹にあるジブリ美術館に行ってきました。
というのも、最近物語が好きになってきた長男が、ジブリアニメ、特に「となりのトトロ」が大好きなのです。
他には「紅の豚」や「ラピュタ」も好きで、この3つは繰り返しよく見ています。
トトロはほとんど台詞を覚えているのではないでしょうか。いつも、ひとりでぶつぶつと台詞をしゃべっています(笑)。

私と主人は元アニメーション研究会にいたくらいですから、宮崎アニメももちろん見ています。私は宮崎駿監督のアニメは(昔のテレビ作品と、千と千尋などをのぞけば)ほとんど見ています。
ただ私は宮崎アニメは「良くできている作品だ」とは思っていましたが、あまりに「良い子ちゃん」ばかり出てくるので、個人的にはそんなに好みの作品というわけではありませんでした。
「人にはお勧めするけど、自分ではあまり見ない」作品たち、だったのです。
でも、息子が宮崎アニメに夢中になる様子を見て、息子が繰り返し見ているのに付き合っていたら、以前よりも良さがわかるようになった気がします。
特にトトロは子供がとても「子供らしく」描けているということに、子供を持って初めて気づきました。こんなにリアルに「子供」を表現している作品というのはなかなかありません。
#私自身があんまり「子供らしい」子供でなかったので、今までそのことがわからなかったのです。

もともと電車・バス好き(バスは電車に似ているから好きなんです、たぶん)の息子は、トトロを見ては「ネコバスに乗りたいな〜」とつぶやきます。
ジブリ美術館には子供が遊べるネコバスがあると聞いていたので、じゃあ行くか!ということになりました。
ご存知と思いますが、ジブリ美術館は事前に指定した期日のチケットを購入しないと入場することができません。
8月にチケットを買ったのですが、夏休みは混んでいるだろうと思い、9月の平日を選びました。

入場者数を限定していて、平日だというのに中はかなりの混雑でした。
それが今回の少し残念なところです。事前予約で入場者数を限定するなら、平日だけでももう少し少なめに設定してほしいなと思いました。
展示なども少しは並ばないと見られないものが多かったですし、中にあるカフェはお昼を過ぎても行列があったので、入ることができませんでした。
おみやげのショップも混んでいて見るのもひと苦労でした。

でも美術館自体はとても面白かったです。
まず建物がいい。あらゆる場所に「遊び」があって、建物を見ているだけでも飽きません。
あちこち(照明のカサ、ステンドグラス、天井近くのレリーフなどなど…)にジブリキャラがいたり、特に目的がないけどくぐれる通路があったり、途中で終わっている階段があったり。
エレベーターの中は船室のようになっているし、ショートフィルムが見られる上映場の窓口は電車のような建物になっていたり。
地下にはパティオ(中庭)があり、本物の井戸があって水が流せます。建物の中には吹き抜けあり、渡り廊下ありで、いろんな場所からいろんなところへ行けます。屋上には植物が生い茂っていて、ラピュタのロボット兵に出会えます。
他にもいろいろ面白い場所があるのですが、たくさんありすぎて紹介できないほどです。
建物の内装はほとんどが無垢の木で落ち着きます。トイレもとても広く、中でくつろぎたくなるほどです。(実際にベンチがあるのですが。)
あらゆる場所に神経が行き届いていて、建具のパーツや壁紙などもユニークなものばかりでした。
この建物を作った人はさぞかし面白かったろうなあ、私もこんな家を作って住んでみたい、と思ったくらいです。

展示もなかなか力が入っていて、ユニークなものばかりでした。
ただアニメの作り方を解説しているだけでなく、展示方法も見せることを意識して作りこまれています。
おそらく宮崎氏直筆であろう…と思われる展示物や注意書きもあちこちにあります。
子供が遊べるネコバスは全長3メートル、高さ1メートルくらいのぬいぐるみで、1回につき10分程度の交替制で遊ぶことができます。ここではもちろん長男は大はしゃぎ!
屋根に乗ったり顔の上に乗ったり、中に飛び込んだり、思う存分楽しんでいたようでした。あまりに楽しそうだったので、帰りにももう1回寄りましたが、ここで遊んでいていいといったらずっとここにいたかもしれませんね。
お客さんの構成はファミリー半分、カップルや友達同士が半分…といった感じでしたが、ここは子供も大人も、それぞれが楽しめる空間に出来上がっていました。

難点を言えば、もう少し全体が広いと良かったなということ。広ければ人も分散するし、もっといろんな展示ができるでしょう。
せっかくの良い空間が、人が多いせいで少しだけ良さが損なわれているように感じました。イベントは並ばないとできない、展示物も待たないと見られないというのは子連れにとってはちょっとストレスです。平日でさえこうなのですから、休日などはもっと混んでいるのでしょうし。それに、こういう空間は少しだけ閑散としているほうがより味わい深いと思います。
あと、もっと大きい展示物があっても面白いだろうなと思いました。
ダンナいわく「実物大ガンシップとかあればいいのに…」。
今、愛知万博に「メイと五月の家」というのを作っているそうですが、こちらに移築してこれないのかしらん。

長男は今日もトトロを見ていたのですが、見ていて思ったのは、ジブリ美術館と宮崎さんの作品はいろんな意味で似ているな、ということ。
丁寧に、隅々まで神経が行き届いて作りこまれていて、それでいて遊び心があちこちにある。何度見ても飽きない。
つまりジブリ美術館そのものが宮崎さんの「作品」と言ってもいいのではないでしょうか。
ジブリ美術館のホームページの「美術館について」の中に「こんな美術館にしたい 宮崎駿」というページがありますが、これを読むと「なるほど、こういう建物ができたわけだ」と納得できます。構想だけでなく、実際にそれが形になっていて、きちんと運営されているところがスゴイですね。

入場料は大人は1000円ですが、それだけ払う価値はあると思いました。
小さい子供はかなり安く設定してあるのがまた嬉しいところです。もうけ主義があまり感じられないところもいいですね。
またいつか行ってみたいと思っています。
posted by はなずきん at 23:09 | Comment(0) | ノンジャンル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする